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元勇者パーティーの最強魔導士も隠居後は気ままに過ごすようです  作者: UMA未確認党


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第14話 援軍要請

 ランゴ王国に北方軍からの連絡が来たのはレベッカが帰還した翌日の朝だった。


 ディアが駆けつけて連絡を受ける。


「もしもし」


『こちら北方連合軍。上の者を呼んでください』


「はぁ……急な連絡ですね」


『時間はかかりませんのでぜひとも』


「了解した」


 ディアはそのままエルトン国王に取り次いだ。玉座の目の前に通信具が置かれそこから姿が浮かび上がる。


「もしもし何の用事だね」


『これはこれはランゴ王国の王様ではないですか。急な連絡申し訳ありません』


「見ない顔だ。他国出身の者か」


『は、はいそうです。私はビビット王国の冒険者ハリアーと申します』


 ハリアーと名乗る男は恭しく礼をして、冒険者登録証を見せる。確かにAランクの冒険者である。


「ランゴ王国の者もいるだろうに貴様が連絡してくるとは妙では無いか?」


『申し訳ございません。リコルド様もカレン殿もお忙しくこんな形になってしまい』


「他の者もか。十人出しているだろうし帯同しているものも多いだろうに」


『はいまさしくランゴ王国の面目躍如と言う形です。皆さん非常に優秀で使いづら……ゴホンゴホン』


「それは良かったがね。何か用なのか?」


『はい実は敵の魔王軍の勢力が多く、実は援軍を寄こしてきていたのです』


「援軍を?!それはご苦労なことだな。それで追加が欲しいと」


『流石聡明な国王様。話が早くて素晴らしいです。それでですね……誰か出せないでしょうか』


「誰か出すって言っても……もう主な余剰兵力は提供していて残りは最低限王国を守護する分しか……」


『そこを頼みます。もし無事戦争が終わればその分の見返りは約束しますので』


「無事ってなぁ……こちらも無い袖は振れないのだ」


 エルトンが困っているとどこかからいつも聞こえる声が聞こえて来た。


「陛下。私が行きましょうか」


「ヴァルツ……貴様が行くのか?」


『これはこれはヴァルツ殿なら百人力で心強い!ぜひよろしくお願いいたしますよ。至急ですので』


 ハリアーが顔を明るくし、かつ恭しくヴァルツに今後を託した。




 北方連合軍本部の一室、ここでハリアーは通信機を切った。その後次の連絡先に送る。


「もしもしラック様こちらハリアーです。ヴァルツ殿を呼び出すことに成功しました」


『あ、あぁご苦労だったな。リコルドたちには怪しまれなかったか?』


「えぇきちんと代理と言うことで連絡しました。これでも表向きはランゴ王国との共同クエスト実績もありますので少しは信用されたかと」


『流石お前を信用してよかった。あまりにも綱渡りな作戦だからな』


「あのこれ失敗しても知りませんよ?言っておきますが僕としてはあまりあの国を刺激したくないので……」


『それをどうにかするのがお前の役目だろう』


 ラックは冷たく言い放つ。


「も、申し訳ありません」


『俺も困っているんだ。上から一方的に言われたことなんでね。官僚は辛いよ』


「でもこんな馬鹿な話誰が聞いても信じませんよ」


『そうだな。まさか魔王軍との戦闘を進めながら同時並行でヴァルツ殿を暗殺するなんてことはな……』


 ラックはため息交じりの声で話した。

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