第九十話 GTのエントリーまでこぎつけた雅子たちと趣味車でストレス解消
何とか車を作り上げて本番レースにエントリーして準備に奔走する雅子たち
趣味車のカスタムも終えて何時ものテストドライブする道で全開試験楽しむ
しかし、速い車好きの親子が・・・
主な登場人物
佐野 雅子 25歳
ヒロイン 4月生まれ 峠のバトラー⇒TSカップレーサー⇒GTレースへ挑戦計画中
家業の佐野自動車販売の中古車販売店副店長兼整備工場副工場長、整備の受注、部品調達担当の副社長 前職はスーパーの経理兼販売促進課 係長
所有免許、資格;大型2種、牽引運転免許、2級整備士免許、危険物乙4、玉掛、ガス溶接、救急救命士、巻き上げ機、簿記2級、税理士
レース以外の趣味: オフロード走行:大型の2軸総輪駆動のエンジン、サスペンションをいじって自分好みした。 パソコン:プログラム組むのも好きでシステムを自力で組める
僕;佐野 悟瑠28歳
雅子の兄 3月生まれ 妹の雅子より4学年上 家業の佐野自動車販売に就職して6年目、整備工場の工場長兼副社長。
所有資格 2級整備士、MIG溶接機、レーザー溶接機、ガス溶接、玉掛、大型2種、けん引免許 巻き上げ機、危険物乙4
カーキチ、スペックオタク、エンジンスワップ大好き
佐野 康晴 56歳
僕の父親 佐野自動車販売の社長、総括責任者。
趣味人 マニ割、エギマニ作りの達人 元整備工で板金も得意。
佐野 康子 54歳
僕の母親 佐野自動車販売 副社長 佐野自動車販売店店長、営業、仕入れ担当
加藤 隆弘 28歳
僕(悟瑠)の同級生で親友。佐野自動車の副工場長、専務取締役
専学卒業後家業の内燃機整備工場に就職、佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。悟瑠の幼馴染。2月生まれ。
エンジン加工の名手、エンジンスワップ大好き 実は弟の隆文が一目置く運転センスの持ち主
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、ガス溶接、アーク溶接、危険物乙4、巻き上げ機、電検2種、テルミット
加藤 隆文 25歳
整備部長 隆弘の弟。雅子より一学年上だが、3月生まれで実はほとんど同い年。工業高校から家業へ就職。佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。板金と排気系を作るのが得意
所有免許、資格大型免許、牽引免許、玉掛、ガス溶接、アーク溶接、危険物乙4、テルミット溶接、巻き上げ機
趣味:TSカーレース、GTカーレース 今シーズン5戦目で1勝あげたが年間は4位、オフロード走行 生エンジン好き
加藤隆義 56歳
加藤運輸社長 佐野 康晴の同級生の親友
現在は運輸業、リース業に忙しく趣味の旧車はいじれていない
かつて運営していたエンジン整備部門は、同じ敷地内にある佐野自動車販売に従業員ごと譲渡して運輸専門にした
松尾 百合 25歳
雅子の親友、丸松建設のお嬢さん。雅子と同じ高校卒業して同じスーパーに入って家業に転職。
松尾建設運輸担当副社長。普段はおっとりだがスイッチが入ると途端にせっかちとブチ切れになる
5月生まれ TSカーレーサー、GTカーレーサー TSカーカップではトータルで2勝あげ、シーズン3位
旧車好きで父親譲りの速い車好き。オフローダー
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、クレーンオペレーター、巻き上げ機、ガス溶接、テルミット、アーク溶接、危険物乙4、電検2種、火薬類取扱保安責任者(甲種)
松尾 譲 27歳
百合ちゃんの兄 、丸松建設の建設系担当副社長。マニ割マニア 実はオリジナル主義、生エンジン好きで速さにはこだわらない ドリフト競技に参戦中、TSカーカップにも挑戦する
所有免許、資格 大型免許、クレーンオペレーター、玉掛、巻き上げ機、ガス溶接、アーク溶接、テルミット、危険物乙4、電検2種、火薬類取扱保安責任者(甲種)
松尾 隆 56歳
丸松建設の社長 百合ちゃんの父親 速い車大好き 古いものを大事にする
悟瑠の父親の同級生
松尾 友香 54歳
百合ちゃんの母親、丸松建設資材調達兼外注先調整担当副社長
旧車大好き、かつオリジナル主義
小笠原 愛理沙 24歳
かつて雅子がいたスーパーマーケットの移動販売課係長
実は創業者の孫でもある(第三十七話参照) 雅子の同じ高校の一つ後輩。スーパーマーケットの主要取引先の小笠原食肉のお嬢さん。 元レディスの7代目総長 2児のシングルマザー(第三十六話参照)抜群の運転センス
所有免許、資格 大型免許、牽引。危険物乙4、ガス溶接、巻き上げ機、玉掛、アーク溶接、火薬類取扱保安責任者(乙種)
TSカーレーサー⇒GTカーレーサー 雅子と組んでクラス優勝を狙う
小笠原 哲史 27歳
愛理沙の兄。別の会社に勤めていたが家業に転職、製油担当副社長
旧車好きで母親譲りのオリジナル主義
所有免許、資格 大型免許 危険物乙4
ドリフト競技参戦中、TSカーカップ挑戦する 愛理沙の元旦那とは親友で同級生(第三十六話参照)
長野 暁30歳。
スーパーマーケットの販売部移動販売課 課長代理。
かつては首都圏のバス会社に居たが欲しいバスが排ガスの関係で住んでいた地域で登録できなくて雅子がいたスーパーに転職。今は愛理沙ちゃんの上司
短尺バス好き 所有免許、資格 大型2種免許、危険物乙4
狩野と一緒に走り屋チームの運営していた
狩野 守30歳
丸松建設の業務課長 運送会社にいたが首都圏の事業縮小で地方に転勤になった。偶然募集していた松尾建設に転職
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、ガス溶接、アーク溶接、危険物乙4、電検2種、テルミット、クレーンオペレーター
長野と一緒に走り屋チームの運営していた
河野 優花 22歳
スーパーマーケットの業務課から移動販売課に異動。大型免許取得して移動販売車で販売する
綿貫 洋平 37歳
スーパーの販売部 移動販売課 課長
大型免許取ったらバスに嵌って自分でも買ってしまった。
橋爪 正治 61歳
かつて雅子が務めていたスーパーの社長
雅子や百合、愛理沙に刺激されバス好き、旧車好きが復活
見学者の送迎の為のバスとしてボンネットバスそろえてしまった スーパーマーケットの広告も兼ねている
笠木 徹治 30歳
ウッディパラソルの経営者:悟瑠の父親の先輩(笠木 達也)が経営していたが代替わり
大型車主体の中古車屋 お店が暇なときは敷地内の笠木工房で作業
笠木 達也 60歳
笠木工房の共同運営者、ウッディパラソルの初代経営者 かつては悟瑠の父親、隆弘の父親と同じ大型車のディーラーにいたが、結婚を機に独立してウッディパラソルと笠木工房立ち上げ、奥さんの地元に移動
お店が暇なら奥さんの実家の農業をやる
植木 桂 60歳
笠木達也の奥さんの兄
同じく笠木工房の共同運営者 40歳で大型車のディーラー勤めを辞めたのち実家の農業をしながら笠木工房に合流して共同で運営する
矢代 圭一、伸一親子
松尾建設のビル内装工事委託先の経営者
大型ボンネットバスが好きという親子で趣味人
五式 紫陽花 18歳
愛理沙のいたレディスの13代目総長 小5から一つ上の兄とともにカートで走っている。
空手部だったが顧問の意地悪で干されたが弱みを見つけて追放、段位は取れて無いが実力は3段と言われる猛者。
佐野自動車販売に就職予定でバイト中
五式不動産のお嬢さん
馬橋 舞由良 25歳
雅子と同じ高校の同級生、レディスの6代目総長。事情あって旦那と離婚して元の姓に戻った
石川 由香里 19歳
個人の販売店から小笠原精肉に転職
雅子と百合ちゃんと同じ高校でレディスの12代目総長
高校では古武道部の主将もやっていた猛者
愛理沙のアドバイスで段位を取っていないが実力は3段以上といわれている
「はいはい、隆弘。またキャビン載せ替えだよ。やるか」
「そうだな」
「それから隆義も買ったぞ。久しぶりに旧車乗りたいとか言って。SKW440だとか聞いたぞ。」
「それって隆文のまゆかちゃんくらいの年代だろ。排ガス記号のない奴だよ。」
「ねえねえ隆弘さん、ニックネーム考えたよ。SKW440はSKW440を使ってつくしってどう?」
「雅子はもうニックネームか?」
「ここまで来たらどうしようもないじゃん。」
「雅子、上手いなあ。つくしか、いい名前だ。隆義に言っておくよ」
「はああ、親父もとうとう旧車に目覚めたかあ。デニムちゃんとタフさん手放したからやめたのかとおもったら逆に増えちまったじゃん」
「隆文、俺たちの親も親だということだよ」
「違いないな」
僕らは呆れるしかなかったのだった。 しかし、僕らも実は?
「親父、ところで隆弘のお父さんが買ったつくしはいつうちに来るんだい?」
「午後には自走で来るってさ。ところで悟瑠と雅子もなんか買ってるだろ。この前にアジトに隆義が2台の3軸総輪駆動を納車したとか言ってたぞ」
「アハハハ、2人で3軸総輪駆動一台ずつ買っちまった」
「さすがパパたちわかってるわね。つーつーね」
「おいおい、悟瑠。一体なにをかったんだ?」
「僕のはKL-CZ55YNH改で雅子のはKC-FU4FPDA改」
「あたしかったKC-FU4FPDA改はピッピって呼ぶの。KC-FU4FPDAを使ってフュッピなんだけど、いいづらいから”ピッピ”ってことで。お兄ちゃんのKL-CZ55YNH改はジゴちゃんにしたの。CZ55YNH改を使ってジゴ」
「はああ、悟瑠たちのアジトの敷地増やしたの失敗かしらね?車が増えちゃう」
「康子、とは言っても毎日通勤車両を入れ替えて動かしてコンディション管理しているからいいだろ。」
「そう言ったらそうね。買ったら放置じゃないもんね」
「まったくよ。悟瑠も雅子もまた総輪駆動を買ってたのか?今度は3軸かよ」
「アハハハ、隆弘。たまたまいい個体が北の方で出て、ウッディパラソルから紹介されたんで衝動買いしちまった」
「それ言ったらあたしも買っちゃった。お兄ちゃんと同じ北の県で払い下げあって笠木さんから紹介されたのよ」
「それにしても悟瑠が買ったのは全長が長くないか?画像見た限り」
「ああ、フレーム交換車だって、ホイールベース5.79の最新のフレームに交換したんだけど2年で売りに出されちゃったんで買っちゃった。故障が多いとか言ってるんで面倒見るのもいいかと思ってね。雅子のもどうやらKL−のフレームに修理で交換してあるようだな」
「悟瑠。うちの親父のつくしとジュゴンとジゴちゃんとピッピをカスタムやるってか?」
「うん、その通り」
「隆弘君、隆義から聞いてるけどエンジンは買ってあるって、オーバーホールして載せ替えると言ってた。10PD買ったらしい。うちに送るとか言ってるよ」
「ええええ?V10にするのか?ミッションは?持たないだろ」
「ミッションとトランスファーの両方買ってあるってよ」
「親父も生エンジンが好きだからなあ」
「悟瑠のジゴちゃんと雅子のピッピはどうする?そのまま乗る気はないんだろ」
「どっちもV10にするよ。良いことに僕のジゴちゃんには4軸総輪駆動レッカーのエンジンとミッションとトランスファーあるでしょ。雅子のピッピには地場3軸トラクターのエンジンとミッションあって3軸外販用レッカーのトランスファーあるから組み合わせればいけるって。在庫もあるから」
「もう準備してあるのか?早い」
「そうだ、パパ。ボンネットのダンプ欲しいとか言ってたよね。カービーちゃんどう?トラック3台はいいかなって思うの。要らないなら売っちゃうけど」
「それボンネットか。いいなあ。もらうよ、ボンネットが増えていいなあ。ボンネットで総輪駆動とそうじゃないのが揃っちまったなあ。」
「全く、あんたったら。娘から車もらって子供みたいに喜んでえ」
「それ言ったら、百合リンの親父さんもそうだよ。マキちゃんもらってというか会社の車にした時なんて、下からぶっといトルクあるもんだから気に入っちゃってほとんど毎日乗ってたらしいよ」
「そうなのね。友香の苦労もわかるわ。言ってたわねえ。娘に総輪駆動の2軸ボンネットを要らないからってやったと思ったらやっぱりよこせとか」
「ああ、鉄子ちゃんね。お兄ちゃんが足回り弄ってオフロード性能上げたら欲しがっちゃったらしいわねオフロード性能が全然違うんだもん」
「わからんでもないな。会社の総輪駆動が苦労するところをホイホイ行くの見せられてはなあ、隆なら欲しがるよ。俺のジュゴンの脚もよろしくな」
「親父、ところでジュゴンのキャビン載せ替えやってとか言ってるけど、ターボでもつけるの?」
「できれば。500psくらいはほしいなあ。V10でもちょっと不足だ」
「V10にターボはキャビン変えても無理だぞ。V8ターボで520psのサイバー君の仕様にするのがせいぜいだなあ。駆動系がもてばだけどな。ペラなら作ればいいか」
「うーん、やっぱりそれかあ」
「今、親父、RG8の在庫ないなあ。RF10改のRG仕様なら在庫に有ってもターボが乗んないからなあ」
「悟瑠、それならサイバー君のエンジンに積みかえてV10ターボをサイバー君に積むのはどうだ?ミッション関係はあるだろ」
「サイバー君はミッションとトランスファーを3軸内販用レッカーと同じにすればできる」
「決まった、それで行こう」
「おいおい、親父、僕のサイバー君のエンジンとミッション関係を寄越せって?」
「いいだろ、ジュゴンのV10乗ったけどやっぱり俺はV8エンジンが性に合っていいな。アイドル時のV10の味噌擂り振動が性に合わないんでV8エンジンにしてくれ」
「悟瑠、社長の命令のようだな。エンジン交換だな」
「わかった。僕のサイバー君に積むV10エンジンを組み立てて特注トランスファー付きミッション使ってか」
「お兄ちゃん、あたしの藤子ちゃんもいじれるかな?できればV22Dのターボで3軸外販用レッカーのエンジンとミッションにしてほしいの。エンジンとミッションあったよね」
「はああ、同じU-だからできるよ、やるか。言う通りV22Dもミッションもトランスファーも在庫あるから」
「お兄ちゃん、よろしくね」
「悟瑠、俺のジュゴンはサイバー君からエンジンもらって悟瑠のサイバー君にはRF10改を積む、雅子の藤子ちゃんには在庫のV22Dターボ改積んで、ピッピにはV26C改、悟瑠のジゴちゃんにはRH10改、隆義のつくしには見つけてある10PDを乗せるんだな」
「そうだけど、表つくるよ。わけわかんないとまずいから」
「そうだな」
僕はエンジンと車両の交換一覧表を作って、その表を見ながら段取りを決めるとみんなに説明していた
「この表からすると、今日到着するつくしのエンジンおろして、その間に俺のキャビンおろして、エンジンおろす。10PDはうちにオーバーホール済の在庫あるだろ、それに載せ替えてミッションとトランスファーは隆義が買った奴に入れ替えでOKだろ」
「明日は僕がサイバー君乗ってきてエンジンを降ろして親父のジュゴンにエンジン載せ替えてキャビン乗せる、並行してRF10改エンジン組み立ててサイバー君に積めばいいのか」
「明後日は雅子の藤子ちゃんからエンジンおろしてV22Dはオーバーホールして組んであるからそのまま積めばいい、となると雅子のピッピのエンジンおろししてV26C改を積めばいいってことか?」
「明々後日に僕のジゴちゃんをやればいいということか」
「余裕を見て一週間仕事にして終わらせよう。ところで雅子と悟瑠のピッピもジゴちゃんの錆はOK?何処でメンテしてたか知らないだろ?]
「大丈夫だよ、ピッピもジゴちゃんも笠木工房の管理下の車だから買ったんだよ。もともと整備していたところが会社たたんで笠木工房行った個体だよ」
「ってことは笠木先輩もフレームの載せ替えやるのか?」
「やるでしょ。うちの高速3軸トラクターのフレーム載せ替えろっていったのは笠木さんでしょ」
「そうだけどな。俺は亀裂に補強パッチ当ててレーザーで溶接でもいいかと思ったんだが先輩が絶対にやめろって言うから」
「そう思うよ。分子構造が熱の影響受けて脆くなるから溶接するときは気を付けてと言うことを学校の教授も言ってたよ。実験するにしても量産の溶接方法じゃないと研究しても結果が出ないんだよ。溶接の分子構造変化を量産に合わせないと結果が違ってきちゃう」
「そうなんだなあ。先輩が言うんじゃあ何かあると思って全部載せ替えしたんだけどな。そう言うことか」
「僕が買ったジゴちゃんは同じく何かあったんだろうな。事故っていてもフレーム変更で公認取れているからいいよ。もしかすると手入れが悪いからフレーム周りが錆びて作り直しなら乗せ換えたほうが手っ取り早いって考えかもあるよね。防錆性能は最新の方がいいからさ」
「悟瑠、そうだな。フレームにミッションとエンジン載せ替えすれば行けるからなあ。キャビンもか」
「必要に応じてキャビンも載せ替えすればいいじゃん」
「それ言ったらそうだな。俺がやってるからなあ」
隆弘のお父さんのつくしのカスタムと雅子の藤子ちゃんとピッピと僕のサイバー君とジゴちゃん、親父のジュゴンのエンジンスワップをやって週末になった。
アジトに向かう前に雅子に言っていた
「雅子、明日はいい天気だ。Fサーキットの走行会枠とれているから、雅子たちのコースの結果と同じか確認しに行くぞ。TSカーとドリ車は同じってわかったけど。GTカーは初めてだからな」
「OK、そうだよね。この前のTとは何が違うの?サスいじってたよね」
「ああ、大Rでトラクション稼げるようにしてある。ロール剛性配分を前よりにしつつ後ろの伸びを確保して、とは言っても前先浮きになるとブリブリ後ろが行くから最後は後ろ先浮きにしてあるよ。立ち上がり重視のミッションギア比にしてもある」
「わかった。というこことはアンダー強めってことね」
「うん、そういっちまったらそうだよ」
「アジトついたら愛理沙に言っておくね」
「うん、ところでお子さんたちは?」
「明日はっていうか今日の夜から愛理沙のママがくるって明日はショッピングモールに行って愛理沙のパパとお買い物してくるんだって。子供たちはおじいちゃんとおばあちゃんが相手するってこと」
「そうか」
「お兄ちゃんもちょっとは相手してやってね」
「おいおい」
「そうでしょ。愛理沙の子供なんだから」
と言っているうちにアジトについて乗っていったロザン君を片付けて明日の朝から乗っていくGT積載車トラクターにGTカー用のトレーラーをつないで準備していた。部品関係は雅子のフーちゃんに乗せていくことにしていた
「悟瑠さん、おかえりなさい」
「愛理沙ちゃんもおかえり。お仕事お疲れ様」
「いいえ。明日はFサーキットでテストですよね」
「そうだよ。明日は長野さんも来るとか言ってて伊那路で来るとか言ってるよ。8人乗れるからドライバーを運ぶとか」
「そうなんですね。長野さんも来てくれるのか。あ、そうか。今日は長野さん1日中大型引き摺りローリーで外に出っぱなしだから会ってないのか」
「うんうん、外に行く仕事すれ違うってよくあるよね。あたしもシステム組んでいた時はこもってやってると課長と顔会わせないまま帰ってきたこともあったなあ」
「でしょ」
「明日は早いからね。百合ちゃんは仕事早く切り上げてくるって言うからここにお泊り。あ。車何で来るんだろ」
「百合リンはもしかしたら、パイ君で来るかな?あの車が一番短いから」
「そうかもね」
と、言っていると、ドリュドリュドリュドリュドリュドリュという音が聞こえてきて、百合ちゃんがパイ君に乗ってやってきた
「雅子、悪いけど泊めてね」
「はいよ。百合リンは本宅のゲスト部屋に泊まってね」
「ありがと、愛理沙も帰ってきてたのね。あ、そうだ。愛理沙のママの車を途中で抜いてきちゃった。もうすぐ来ると思うよ」
「まったくもう。百合リンは。せっかちなんだから。愛理沙のママも来るんだよね」
「あはは、悪いわね。って言ってもパイ君速くっていいよねえ。ガンガンこれちゃう。380PSは速くていいわ」
「パイ君は軽いからなあ。百合ちゃん。知っての通り、駆動系が持たないから380psで抑えているんだからね。フルに出しても400psがいいところだけどね」
「仕方ないって。でも十分なパワーあるからいいよ」
「明日はFサーキットでのGTカーになれるのとコースでセッティングしたけど実際走るところとイメージ合うか確認だからね」
「はい」
次の朝、あろうことか優花ちゃんもできれば行きたいと言うので長野さんの伊那路に乗せてもらって行くことにした
僕がGT積載車トラクターを運転、隆弘がフーちゃんを運転して愛理沙ちゃんが僕の隣でアシスト、百合ちゃんが隆弘の隣でアシスト、雅子と隆弘、優花ちゃん、そして舞由良も来て5人で長野さんの運転でFサーキットに向かっていた
「いい天気でよかったよ。ドライで先ずデータが合うかチェック。ここでコリレーション取れればスペック変更してもコースで確認の片がつくよ」
「そうだな。大幅に経費節減だ」
「今日はデータ取りと乗った感じの違いが出るかどうかね」
「その通り。降ろして暖機するから」
アジトを出発して約4時間半、渋滞を避けた時間帯だったのでスムーズに現地に着いて僕と隆弘でGTカー運搬用のトレーラーから車を降ろしていた。
「移動事務所があるといいよねえ、中でお着替えも出来ちゃうし」
「うん、そうよね。メイク直しも」
「そうそう」
雅子達女子が喋りながら走る準備しているなか僕と隆弘は2台のGTカーの点検を終え、暖気して走行の準備していた
『ドライバーミーティング行います。本日走行する方はお集まりください』
オフィシャルのアナウンス、雅子たちドライバー予定の4人が今日のコース状況を聞きに行って、注意事項の確認していた
走る準備が整ってコースインの時間を迎えた
「お兄ちゃん、先に行って車に不具合ないか見てくるね。あたしが確認してくるから愛理沙は待っててね」
「雅子確認頼んだぞ」
「雅子先輩お願いします。」
「百合ちゃん、先に僕が行って雅子と同じく不具合ないか見てくるよ」
「隆文さんありがとう。よろしくね」
フォンフォンフォンとフラットプレーン独特の軽い音を響かせ2台のGTカーがオフィシャルの誘導に従ってコースインしていた最初はタイヤを温めていた。
「悟瑠。どうやら温まったようだな」
「100R抜けてシケインか」
「雅子先輩にしちゃあ走りがおとなしいですよね」
「愛理沙。雅子はまだ様子見でしょ」
「そうなんですね。もっとアグレッシブに行くかと思ってました」
「愛理沙、雅子って多分だけど、シケイン抜けたら全開だと思う。モニター見るとタイヤを温めて駆動系も暖気してる。」
「そうかも。舞由良ちゃんの言う通り、まずは車の様子見してるよ。あとはばっちり温まったところから。いった」
「あ、雅子が全開かも」
「うん。隆文も全開にしたな」
「そうですね、隆文さんもいきましたね」
舞由良ちゃんがモニターを見ながら言っている。
「モニターの通りなら2台とも狙い通りの挙動だな。挙動も安定しているしストレートの伸びも狙い通り」
「悟瑠さん、それにしてもきれいな形状でフェンダー作ってますよね。空気抵抗がすっごく少なくなってるように見えます」
「うん、空気抵抗には気を使った。これはCAD使って雅子が設計したんだよ。それを3Dプリンターで作って型を作って、FRPのフェンダーを作っていったんだ」
「さすが雅子ね。勉強だけは常に満点に近かったもんね。百合リンが嘆いてたもんね」
「その通り。あたしも頑張ったけど。雅子の頭の出来に脱帽だったわよ。」
「雅子先輩ってやっぱりすごいんですね」
「そうよ。あのスーパーはあたしと雅子を取ったもんだからホクホクよ」
「だよねええ。あたしたちの学校は信用あるからね」
「そうなんですね。皆さん商業高校の卒業で資格持ってていいなあって思います。あたしは普通高校だったから簿記とかわからなくて」
「優花ちゃんだっけ?気にする必要ないわよ」
「うん、舞由良の言う通り」
とだべっていると3周ほど走って雅子と隆文が戻ってきた
「雅子、おかえり」
「隆文さん、おかえり」
「雅子、OK?」
「うん、ばっちり。データもフィーリングも一致してる。百合リン、あたしたちのコースいいよ。路面の感覚もばっちりだから。TSカーの時とおんなじだよ。あのコースのどこを走ったらこのサーキットのこのコーナって読める」
「隆文もか?」
「うん、雅子たちのコースはいいよ。予想がつくから。それに兄貴の作った車乗りやすくっていい。TSカーと同じで」
「そうよねえ。隆弘が作ったんだもんね。楽しみ」
「点検したら、ドラチェンして」
「はい」
僕と隆弘、隆文、長野さんは2台を持ち上げてベアリングのガタとかリンク類、パイプフレームに亀裂がないか確認して問題ないと分かったので今度はドライバーを雅子から愛理沙ちゃん、隆文から百合ちゃんに交代してコースにおくりだしていた
「愛理沙ちゃん。聞こえるか?」
『はい、ばっちり』
「一周くらいは慣らして、そのあとは全開で」
『はい』
「百合、聞こえるな。愛理沙ちゃんと同じくらいのところから全開で」
『はいよ』
2台のGTカーが走っていった、雅子と同じくらいのところからエギゾーストノートが変わる。
「愛理沙、全開ですね。速いですよね。よく愛理沙はあのスピードコントロールしてるよね。愛理沙って実は中学の空手で全国2位だったからね。高校で部活やってたけどなぜか試合に出なかったんだよね」
「舞由良の言う通り、300psとは思えないくらい速いもんね。そうそう。愛理沙の反射神経半端ないからね」
「それはTSカーの時に見ててよくわかったよ。TSカーとGTカーはまた別の難しさあるよ」
「だろ。いくらドリ車で600ps出るって言ってもGTカーとは違うだろ」
『悟瑠さん、シーケンシャルがちょっとおかしいです。6速に入りません』
愛理沙ちゃんから無線が入った
「クラッチ踏むと入る?」
『あ、入ります』
「悪いけど、6速だけクラッチ踏んで。帰らないとわかんない。ミッションは持ってきてないからかえってばらしてみるよ」
『はい』
「雅子、雅子たちの車のミッションが6速だけ入らないって。クラッチ踏めば入るからクラッチ踏んで走らせてよ」
「はいよ」
「百合のほうは不具合ないか?」
『うん、今のところ大丈夫。調子いいよ』
「愛理沙ちゃんすげえなあ。百合ちゃんに追いついちゃったよ」
「ほんとだな。なんて走りなんだ」
「ラップは今のところ順調です。もしかするとクラッチ踏んでもロスって少ないのかもしれないですよ」
「愛理沙、うまくなったよね」
5周くらいして慣らしが終わったころ愛理沙ちゃんと百合ちゃんが戻ってきた
「隆文はそのまま行くか?」
「うん、タイヤも大丈夫そうだ。なれないとな。行ってくるよ」
「隆弘。ミッションのリンケージ見てみよう。もしかしてリンケージは逝ったか?」
「おう。持ち上げてだな」
僕らはピットでジャッキアップして雅子たちのGTカーを見ていた。
「あ、ここはゆるゆる。しめよう」
「あ、これじゃあねえ」
僕らはミッションのリンケージをが緩んでいるのを確認したのでしっかりしめなおしていた。15分ほどロスしたが、おろして
「雅子、みてきてくれ。調子いいならそのまま走っていいよ」
「はい、行ってきます」
クオオオオーンと軽快なエギゾーストノートを響かせて雅子がコースインしていた、その間隆文はラインにうまく乗せられるようしていてラップタイムも向上していた
『お兄ちゃん、ばっちり。6速に入る』
「雅子ありがと、このままいくか?」
『うん、このまま行っちゃうよ。いい調子よ。エンジンも生で吹けはリニアでいいし、何よりもレスポンスがよくって降りたくないエンジンになってるよ』
「OK。入って来いって言うまで走れ」
『はいよ』
「雅子も高校のころってスポーツ少女だったよね」
「はい、先輩はバスケだったけど、うまかったなあ」
「そうよね。雅子先輩は3年生で免許取ると悟瑠さんのエッちゃん乗って峠走ってましたよね」
「そうだよ。部活は試合に出るというよりも運動のためって割り切ってたし、あたしたちのレディースには入ってないけど峠じゃあめちゃっぱやの女子高生って言われたのよね」
「悟瑠、そろそろ交代の時間だぜ。百合準備してよ」
「二人を呼ぼう。雅子、隆文。時間だよ」
『はいよ』
『はい』
雅子と隆文が戻ってきて、交代するとまた百合ちゃんと愛理沙ちゃんが走りに行った
「愛理沙も知っての通り、百合リンって別の峠のレコードホルダーでもあったからね。あの車って悟瑠さんがいじったんじゃ?」
「僕と隆弘だな。隆弘はそのころ家業の整備工場で働いていたからね。資格のある隆弘が見たことにしてた。ZN6か懐かしい」
「そうだな、あれも実は2.4だろ。なんか悟瑠がエンジンいじってたよね」
「ああ、そうだな。あれは単に2.5のブロックとピストンにしただけだからな」
「あ、そうか。そうだな。そのころなんて公認なんて言葉知らずにやってたからなあ」
「危ないですね」
「あははは」
「そういえば兄貴は昔乗ってたJA32もいじってたよね」
「うん、ZC32のエンジンのクランクとピストンに載せ替えていたよ。それも適当に。あのエンジンはライナーだからブロックそのままでいじれるんだよなあ」
「あ、そうなのか?」
「そういうことだ」
「大型のエンジンと同じじゃん」
「懐かしい話はいいとして、雅子、舞由良ちゃん、データは?」
「ばっちりだよ。舞由良が来てくれて助かったよ」
「皆さん凄い」
「優花ちゃん、気にしなくっていいのよ。あたしだって会社に入ってからプログラミングやったようなもんだから」
「そうだよ。僕だってスーパーに入ってからパソコン覚えたようなものだ」
走った記録を見るとその日のベストラップのトップはなんと愛理沙ちゃんで、2番手はわずか0.03秒の差で雅子となっていた。
そのまた0.1秒差で百合ちゃんと隆文が同タイムで続いていた
一周6キロあることを考えると全員同タイムといっていいだろうと思っていた
「あたしの時って燃料減ってて軽くなってるからその分は差し引かないといけませんよ。実質は雅子先輩がトップですよ」
「愛理沙、謙遜しなくなって。今日はテストなんだからさ、テストの結果はばっちりね。この後はちょっとこの辺り観光して帰ろうよ」
「うん、何とか八海って行ってみたいなあ」
「あ、そうね。せっかくこの辺に来たんだから」
「トレーラーっておけるかなあ」
「ああ、そうか、観光バスの駐車場ならとめれるか。ちょっと歩くかもね」
「そうね。ちょっと歩くかもしれないけど」
「それはいいよ。それじゃあ行こうか」
朝一番の2時間枠だったので11時にはサーキットを後にして現地に向かう途中でご飯を食べて観光地に行った。
「うわー、水がきれい」
「投げ銭してるよ」
「原水って感じがいいよね」
「うん、ほんと。ここはいいよ」
「ほら、霊峰があんなに近くに見えるのよ」
「そうだよねえ。ここは良いところよね」
観光地を1時間くらい堪能してそのあとは5つの湖を見て、山の雄大な姿を撮って、さらにもう一か所湖を見て最寄りのインターから高速に乗って帰ってきた
日曜日は隆弘とGTカーをメンテナンスしていて超音波検査機を使って、溶接剥がれなどがないか、パイプに亀裂などがないか調べていた。
次のTMサーキットテストに向けて、足回りとミッションを交換していた
月曜日からは隆弘のお父さんのつくしと雅子の藤子ちゃんとピッピと僕のサイバー君とジゴちゃん、親父のジュゴンの全開テストの準備して、火曜日から木曜日の3日間で試験に行っていた。
火曜日に僕と雅子はいつもの道を全開で駆け上がっていた
「雅子、つくしの黒煙はどうだったよ?」
「うん、うっすらだけど問題ないレベルね。BDFなら見えないでしょ。データも全く問題ないよ。全開のレブギリでも水温もOK」
雅子が2軸総輪駆動レッカーで取っていたデータを見ながら言っている
「それならOKだな。さすが放熱システムは400psのターボ用だ。今日は隆弘たちが修理の仕事でこれなくて1台しかできないのは仕方ないけど。明日は隆文が来れるから2台の全開試験やるからね」
「明日は藤子ちゃんとピッピの2台ね」
「そう、明日のお供は3軸内販用レッカーだな」
「OK」
「じゃあ、補助ブレーキの効きを調べながら戻ろう」
「うん」
お店に戻って確認した結果をまとめて問題ないことが分かったので隆弘のお父さんに納車して、定期に入ってくる車の車検、点検をやっていた
次の日、僕と雅子が試験する藤子ちゃんとピッピを運転、隆文にデータロガーを積んだ3軸内販用レッカーで後ろからついてきてもらってトラブルあったらレッキングしてお店に帰れるようにしていた
「隆文、黒煙は見えた?」
「あたしの乗ってたピッピは?」
「悟瑠さん、雅子。全然見えないって。それよりもピッピも速すぎでしょ。こっちもついていくのに全開の連続だよ。この3軸内販用レッカーが600ps超えてても」
「まあ、ピッピは650ps近く出てるからねえ。24tの重さはさすがに重いけどな。煙はマフラー付近につけたカメラでも見えないからいいかと思うよ。藤子ちゃんは16tと軽いから走りやすくっていいよ」
「そうね。あとは帰るついでに補助ブレーキの具合見てだよね。」
「うん、っていうか藤子ちゃんは変えていないから大丈夫と思うけどね」
「そういったらそうね。ピッピってV10になって、したからトルク出てて乗りやすいよ」
「そう思う、藤子ちゃんも前よりいいと思うよ。ちょっと重くなったけどフラットなトルクのエンジンになっていいよ」
「そうかあ、親父のつくし分捕って乗ってみようかな。V10っていいかもね」
「まったく。そんなこと言ってると隆弘もV10とか言いそうだな」
「兄貴には黙っておこう。そういえば百合ちゃんもV10もいいかとか言ってたなあ」
「はああああ」
3台で問題ないことを確認して、次の日のサイバー君とジゴちゃんのテストやって全く問題ないこと確認していた。
木曜の夜にアジトで駄弁っていると
「雅子、明日はお隣の県のTMサーキット行ってデビュー戦の最終確認だ。平日しか枠が取れなかったんでいくぞ。愛理沙ちゃん、百合ちゃんも来るって言うから」
「助かるわ。セッティングは一人じゃあ大変だけど。二人で話しながらならできるから楽よ」
フロロロローンという軽快なエンジンの音が聞こえてきて、みるとてつしくんが入ってきた。
「あ、もう百合リンが来たよ。今日はてつしくんなのかな?」
ドリュドリュドリュドリュドリュドリュという音ともにニックが入ってきた。
「まっすぐ上がって?アレ?お子さんたちは?」
「お母さんに預けてきた?」
「そうかも」
といっていると、愛理沙ちゃんが百合ちゃんと一緒に入ってきた。
「雅子、悪いけど今日も泊めてね。」
「雅子先輩、悟瑠さん。明日お願いします」
「はいよ。愛理沙と百合リンはお休み取ったのね」
「うん、というか今月の頭に土日出ちゃったから代休ね」
「よかったね。愛理沙は?」
「あたしは今年使ってない有給にした」
「デビュー戦の準備なんでみんなしっかりやろうね」
「うん」
次の日、早朝にTMサーキット向けて、僕が運転のGT積載車トラクターと隆弘が運転のキューピーちゃんと隆文が運転するてつしくんの3台で向かっていた。
無事について走る準備していいる間に雅子たちがドライバーミーティングに行って注意事項を確認していた
「雅子、百合ちゃん、愛理沙ちゃん、隆文。車は万全だからガンガン行ける。足回りとミッションは計算上だから合ってないかもしれない。雅子たちのコースでは合ってたからいいはず」
「はいよ。ここも最初はあたしが行って様子見てくるね」
「先輩、お願いします」
「百合ちゃん、俺が行って見てみるよ」
「お願いします」
Fサーキットと同じように確認して枠の時間目いっぱいのっていた
「今日は雅子が一番速かったか。でも0.1秒も差はないのか。」
「ってことは、全員同タイムって見ていいな」
「このまままっすぐ帰るのももったいないなあ」
「それなら、石を見て帰ろうよ。百合リンは興味あるでしょ」
「そうだね。建設材料としては有名よ。採掘現場も見てみたいよね」
「途中で有名な餃子食べて」
「それはいいわね」
僕らは途中でおいしい餃子に舌鼓を打って石を買って今日のお土産にしていいた
日曜日、僕、隆弘、隆文、雅子は金曜に休んだ分、出勤していた。
たまたま整備の仕事が来なかったので、たまってしまったエンジンやミッションのオーバーホールをやっていた。
一日で2機のエンジンとミッション1機のオーバーホールできて在庫にしていた
日曜日の夜、仕事を終えてアジトに帰って来て
「2週間後はデビュー戦だ。来週はコースで練習もふやさないとな」
「もちろんよ」
「来週は早めに仕事切り上げてというかなるべくここで仕事しようかと思うよ、明日は行くけどね」
「それはいいわね」
TMサーキットでのデビュー戦を前に準備が整って練習あるのみとなってアジトでの仕事を増やそうと親父に相談しながら仕事の段取りをしていた月曜日、百合ちゃんと譲さんがワンコと2軸カーゴトラックに乗ってきて
「雅子、悪いけどさあ、この V8ポールトラクターをパワーアップしてほしいのよ。新しく導入したの。トレーラーに乗り切れない長物を積むのに使うための買ったのよ」
「僕からもお願いします。うちのトレーラーに積みきれない長い鋼材製品を積んで仕事するのにぴったりと思ったんですが試乗するとやっぱり高速に乗った時の上りが苦しいです。フル積では60キロしか出なくて登坂車線が定位置です」
「そう。パパったら高速の連続の上り坂でも80キロ以上維持できるようにってことで500ps位ほしいって言うのよ。パワーアップできるよね」
「わかったよ。百合ちゃんちのV8の後2軸ダンプにエンジンをあわせるよ。それなら全部部品あるから。520psなら問題ないでしょ」
「ああ、V83軸ダンプ2号ね。それと、隆弘と悟瑠さんにあたし個人的に頼みたいの。今日乗ってきたワンコにターボつくかなあ?」
「つくよ。ワンコは丸松建設の標準3軸トラクターからターボ取っ払ったようなものだから。トランスファーは高トルクに耐えるものがいるよ。特注になるから入ってきたら連絡する。日本法人に在庫あれば直ぐだよ。ミッションは在庫ある」
「良かった。雅子。このV8ポールトラクターを置いて行くからターボつけるのお願いします。パワーアップしたそのあとにリースにするから」
「はいはい。百合リンはこれだもんね。いいよ。置いていきな」
「どうもありがと。お兄ちゃん。話しが終わったから帰るよ。そうだワンコはあたしがもらったの。おいていくV8ポールトラクターは会社の車にするって。それであたしがパパに徳次郎あげたらママが呆れてた。またあたしの車取り上げてって」
「ハハハ、仕方ないよね。マキちゃんと鉄子ちゃんを取ったこともあるからね」
脇で話を聞いていた親父がバツの悪そうな顔していた
百合ちゃんたちが帰った後
「百合っていきなりせっかちになるんだよなあ、あのスイッチの入り方が良くわからない時あるんだよ」
「隆弘さん。あたしもわかんないよ。一つ言えるのは百合リンが納得したら直ぐ動くよ。後は自分に興味が湧いたことにつながるとか。スイッチ入るのはこっちが殆どで今回はワンコを貰えるからだと思うよ。それを速くして欲しいって思ったらさっさと付帯したことまとめて動くよ」
「そうかあ」
「百合リンが、"よし決めた"って言ったらせっかちモードのスイッチ入ったってこと。遅いとぶちきれモードにも入るからね」
「流石雅子、付き合い長いだけあるぜ」
「まあ、百合リンはほんとせっかちになるとね。普段はおっとりでめったに怒らないけど、ある一定のラインを超えるとブチ切れになるのよね」
「そうなんだ」
「あたしもそのラインがわかんないのよね」
僕らは百合ちゃんがおいていったV8ポールトラクターのエンジンを載せ替え作業をやっていてエンジンの載せかえ、ミッションも載せ替えて冷却系も560ps用のものに強化して納車の準備していた
その週の水曜日、全開テストの後に丸松建設にV8ポールトラクターを納車して一息ついていると
「悟瑠、悪いけど隆からサンデー君のエンジン換装頼まれちまった。どうやら隆義がタフさんを乗せちまったらしい、そしたら俺のサンデー君も同じエンジンにしてパワーアップしてくれと頼んで来たよ。ボンネットとキャブオーバーの違いはあっても同じだからなあ」
「仕方ないなあ。やるか。サンデー君とタフさんじゃあパワーが全然違うだろ。直6の12.5リッターとV8で17リッターの差は低速からでかいだろ」
「そうね、確かに。百合リンのパイ君のパワー上げておいたのは良かったのかなっておもうよ。多分乗ってるからね」
「隆はパイ君のパワー知ってて、前々から何とかなんないか言ってたらしいよ。隆義のタフさんを乗ってしまってもう我慢ならんということだ」
「はああ、仕方ない。タフさんと同じ仕様にする。在庫もあるしそれなら問題ないはずだよね。パワーは430psだけどね」
「そうだな。俺もぬかったな。隆義にやるなら。タフさんからターボ取っ払ってからにすればよかった。そうすれば隆のサンデー君と同じくらいの出力だから。文句出なかったかな?」
「隆弘さんのお父さんが百合リンのお父さんに乗せるとはねえ。どっかで会ったのかしらね」
「隆義が昔の血が騒いだらしくって、雅子のオフロードコースに行ったんだよ。たまたま隆も来てて俺が乗ってたのしっててしかもキャビン変えたもんだから何かやったと思って乗せろと言ったんだよ。まあタフさんがV8エンジン積んでるのがバレちまったのは仕方ない。サンデー君のエンジンをV8に乗せかえ頼むよ」
「はいよ。親父のタフさんのキャビン載せ替えた時点でターボつけたのはバレバレでしょ。鉄子ちゃんとかパイ君も載せ替えてターボにしたんだからさ」
「そうだな。確かにハットくんと鉄子ちゃん、パイ君もそうか。ターボ付けてパワー上げてくれって言ったのは隆と百合ちゃんだもんな」
「百合ちゃんのお父さんに見つかったのは仕方あるまい。キャンビン載せ替えならパワーアップでしょ」
「それはそうだな」
速い車好きの百合ちゃんのお父さんにタフさんの速さがばれてはサンデー君のエンジン換装頼まれても仕方ないとRF8の430ps仕様エンジンと対応するミッションに乗せ換えるを覚悟決め準備していたのだ。
本番のレース準備に奔走する雅子たち
趣味車の速さに満足な雅子
佐野 雅子
・大型バス
観光シャシ+観光ボディ
RA531MBN改
U-RU2FNAB改
路線シャシ+路線ボディ
UA440HAN改
HU3KMCA改
短尺シャシ+路線ボディ
RP210GAN改
U-MM618J改
・大型キャブオーバー(元除雪車)
ダンプ 4×4
U-FZ2FJCA改
カーゴ 6×6
FU4FPDA改
・小型車
クーペ
GF-S15改
セダン
GFーENR34改
佐野 悟瑠
・大型バス
観光シャシ+観光ボディ
RA552RBM改
RU3FPCB改
路線シャシ+観光ボディ;エンジンスワップ済;V8に換装
UA452PAN改
UA460NAN改
路線シャシ+路線ボディ
KC-LV280N改
U-LV218M改;V8に換装
・大型キャブオーバー 元除雪車 フレーム交換車
ダンプ 4×4
CF53XGH改
カーゴ 6×6
CZ55YNH改
・小型車
セダン
GF-GC35改
佐野 康晴
・リアエンジンバス 路線シャシ+路線ボディ
大型 1ドア
UA521NAN改
中型 2ドア
P-LR312J改
K-102H改
小型 1ドア
P-RB115AA改
・大型ボンネット
バス(元移動診療所)4×2
TK20L改
カーゴ 6×6
TZ50MD改 V10に換装済
ダンプ 4×2
KB112D改
・セダン
Q-LS131H改
佐野 康子
・大型リアエンジン 路線シャシ+路線ボディ
U-LV224K
・大型ボンネット
ダンブ 4×4
TF30GD改 V8に換装済
ダンプ 4×2
TD50AD改クレーン車改造済
バス 4×4
T370改移動事務所へ改造済
・小型車
ハードトップ
E-KE70
セダン
E-AE70
加藤 隆弘
・大型キャブオーバー 元除雪車
ダンプ 4×4
U-FR415H改
カーゴ 6×6
K-FU633AA改 V10に換装澄
・大型バス 路線シャシ+路線ボディ 自家用
U35H改
・小型車 セダン
CBA-GVB
加藤 隆文
・大型 キャブオーバー(元除雪車)
ダンプ 4×4
K-SKS390改
カーゴ 6×6
SKW440改 V10に換装澄
・大型バス 短尺路線シャシ+路線ボディ 自家用
MR510改
・クロカン4×4
KG-VGY61
加藤 隆義
・大型ダンブカー ボンネット
4×2
DU780HD改
DA100D改
・大型路線バス 路線シャシ+路線ボディ ナロー仕様
BA05N改
松尾 百合
・大型バス:観光シャシ+観光ボディ
P-RU636BB改
P-RA52M改
・大型キャブオーバーカーゴ
6×6
K-FW125M改 V10に換装済
・大型ボンネットダンプ
4×4
W81D改 V8に換装
・小型車 クーペ
EーS110改
松尾 譲
・トラックシャシ+路線ボディ キャブオーバー 4×2
BF30改
BXD30E改
・大型ボンネットダンプ
4×2
T800FD改 7.5トン積み
4×4
ZH110改 7トン積み
・小型車 クーペ
E-GS130改
松尾 隆
・大型 ダンブカー
4×4 キャブオーバー 元除雪車
CF30DD改
4×2 ボンネット
TK20GD改
・大型バス
トラックシャシ+路線ボディ ボンネット(元レントゲン車)4×2
TDJ72改;V8に換装
短尺観光シャシ+観光ボディ
P-RU192AA改
・小型車 セダン
E-GNY33改
松尾 友香
・大型バス
ボンネット トラックシャシ+路線ボディ
4×2
DB100改
4×4
TSD43改
キャブオーバー トラックシャシ+路線ボディ 短尺 4×2
BXD20E改
・大型ボンネットダンブ 6トン積み 4×2
TXD60D改
・小型車 HB
E-KP61
小笠原 愛理沙
・大型リアエンジンバス 路線シャシ+観光ボディ
B806K改
・大型キャブオーバーダンプ(元除雪車) 4×4
KC-FR529改
・小型セダン
TA-GXE10
小笠原 哲史
・大型リアエンジンバス 路線シャシ+路線ボディ
MAR480改
・大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)4×4
K-FR113H改
・小型車 クーペ
E-MA45改
長野 暁
・大型短尺系バス
路線シャシ+路線ボディ
自家用1ドア
P-MM517J改
路線用前中2ドア
MR520改
観光シャシ+観光ボディ
MM515H改
・小型車
クーペ
NE
狩野 守
・大型キャブオーバーダンプ
6×4 V10
U-FS1VKBD改
6×4 V8
FS3FKCD改
6×6
K-SKW520改 V10に換装
・小型車EHT
ND
河野 優花
・大型リアエンジン 路線シャシ+観光バスボディ
P-LV214L改 V8に換装
・小型車 L700S改
綿貫 洋平
・中型リアエンジンバス 路線シャシ+路線バスボディ 自家用
B622B改
橋爪 正治
・ボンネットバス トラックシャシ+路線バスボディ
中型
BX521改
大型 2台はボディのメーカーが違い、後面形状が異なる
BXD30改
BXD30改
笠木 徹治
・クレーン付き 増トン レッカー車
KC-PK262HFZ改
・ウイング積載車
KC-PK262UFZ改
・オープン積載
KC-PK262VFZ改
笠木 達也
・4トン総輪駆動トラック 野菜運搬車
U-FL618F改
矢代 圭一、伸一親子
・ボンネットバス トラックシャシ+路線バスボディ
4×4 K-ZC121改 移動事務所仕様 車体メーカーでオンオフ
4×2 BH15改⇒P-FH229BA改 29人乗り仕様 フレーム交換車
DA90改 移動事務所仕様 トラックにバスボディ架装
高尾製油所
・大型ボンネットトラック
T412DD改
・中型リアエンジンバス 路線系シャシ+観光系ボディ 自家用
K-MK116J改
・中型キャブオーバートラック
U-FB2WEAA
いつも読んで頂き、どうもありがとうございます。
今回はここで更新します。
お気に召しましたらイイネや感想いただけると更新のモチベーションアゲアゲになります。




