第八十七話 次の挑戦とその準備とスポンサー探しで
ステップアップしたい雅子たち
次は一体?
主な登場人物と所有車
佐野 雅子 ヒロイン 25歳 4月生まれ
峠のバトラー⇒TSカップレーサー、11勝目にトライ中。シーズンチャンピオン
家業の佐野自動車販売の中古車販売店副店長兼整備工場副工場長、整備の段取り担当の副社長
前職はスーパーの経理兼販売促進
所有免許、資格;大型2種、牽引運転免許、2級整備士免許、危険物乙4、玉掛、ガス溶接、救急救命士、巻き上げ機、簿記2級、税理士
レース以外の趣味:
オフロード走行:大型の2軸総輪駆動のエンジン、サスペンションをいじって自分好みした。
パソコン:プログラム組むのも好きでシステムを自力で組める
所有車
大型バス:
観光シャシ+観光ボディ
なごみちゃん
ルーシーちゃん
路線シャシ+路線ボディ
獅子丸くん
フーセンちゃん
短尺シャシ+路線ボディ
ニジュちゃん
エムエム君
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 藤子ちゃん
大型ボンネットダンプ(8トン積み)
4×2 カービーちゃん
小型車
クーペ イチゴちゃん
僕;佐野 悟瑠 雅子の兄 28歳、3月生まれ 妹の雅子より4学年上
家業の佐野自動車販売に就職して6年目、整備工場の工場長兼副社長。
所有資格 2級整備士、MIG溶接機、レーザー溶接機、ガス溶接、玉掛、大型2種、けん引免許 巻き上げ機、危険物乙4
カーキチ、スペックオタク、エンジンスワップ大好き
所有車
大型バス:
観光シャシ+観光ボディ
ゴーゴーくん
ロザン君
路線シャシ+観光ボディ;エンジンスワップ済
パン君;V8に換装
陽菜ちゃん;V8に換装
路線シャシ+路線ボディ
キューピーちゃん
ブイエムちゃん;V8に換装
大型キャブオーバーダンプ 元除雪車
4×4 サイバー君
小型車
セダン サンゴちゃん
三四郎君
佐野 康晴 僕の父親 56歳 佐野自動車販売の社長、総括責任者。趣味人 マニ割、エギマニ作りの達人 元整備工で板金も得意
所有車
バス:路線シャシ+路線ボディ
大型 ニイナちゃん
中型 アサイー君
ケーテン君
小型 いい子ちゃん
大型ボンネットダンブカー 8トン積み
4×4 タフさん V8に換装済
大型ボンネットバス(元移動診療所)
4✕2 コニタン
セダン Q-LS131H改
佐野 康子 僕の母親 54歳 佐野自動車販売 副社長 佐野自動車販売店店長、営業、仕入れ担当
所有車
大型リアエンジン 路線シャシ+路線ボディ
錦くん
大型ボンネット
元8トン積みダンブカー クレーン車改造済
4×2 デコちゃん
バス 移動事務所へ改造済
4×4 サナちゃん
小型車 ハードトップ E-KE70
セダン E-AE70
加藤 隆弘 28歳
悟瑠の同級生で親友。専学卒業後家業の内燃機整備工場に就職、佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。悟瑠の幼馴染。2月生まれ。エンジン加工の名手、エンジンスワップ大好き
所有車両
大型キャブオーバーダンプ (元除雪車)
4×4 ラッシー君
大型路線バス 路線シャシ+路線ボディ
自家用
兎ちゃん
ナロー仕様
レイコ
小型車:セダン
エスティーくん
加藤 隆文 25歳
隆弘の弟。雅子より一学年上だが、3月生まれで実はほとんど同い年。工業高校から家業へ就職。佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。板金と排気系を作るのが得意
所有車
大型ダンプ
キャブオーバー(元除雪車)
4×4 まゆかちゃん
ボンネット 6トン積み
4×2 きみこ
大型バス 短尺路線シャシ+路線ボディ
恋路ちゃん
クロカン4×4
ロックン
趣味:TSカーレース 今シーズン5戦目で1勝あげたが年間は4位
松尾 百合 25歳
雅子の親友、丸松建設のお嬢さん。雅子と同じ高校卒業して同じスーパーに入って家業に転職。松尾運輸の副社長。普段はおっとりだがスイッチが入ると途端にせっかちとブチ切れになる 5月生まれ
TSカーレーサー 2勝あげ、シーズン3位
所有車
大型バス:観光シャシ+観光ボディ
武蔵君
ラムちゃん
大型ボンネットダンプ 8トン積み
4×4 パイ君
4×2 徳次郎君
小型車:クーペ
エスワン
松尾 譲 27歳 百合ちゃんの兄 丸松建設の副社長。マニ割マニア
所有車
大型バス
トラックシャシ+路線ボディ キャブオーバー
4×2 ビーフさん
4×2 レイ君
大型ボンネットダンプ
4×2 旦那さん 6トン積み
4×4 ゼットワン 7トン積み
小型車 クーペ
イーサン
松尾 隆 丸松建設の社長 百合ちゃんの父親 56歳 速い車大好き 悟瑠の父親の同級生
所有車
大型キャブオーバーダンブカー(元除雪車)
4×4 サンデー君
大型バス トラックシャシ+路線ボディ
ボンネット(元レントゲン車)
4×2 なみちゃん;V8に換装
短尺観光シャシ+観光ボディ
リングちゃん
小型車 セダン
E-GNY33改
松尾 友香 百合ちゃんの母親、丸松運輸の社長 54歳 旧車大好きながらもオリジナル主義
大型バス トラックシャシ+路線ボディ
ボンネット
4×2 デビちゃん
4×4 てつしくん
キャブオーバーバス トラックシャシ+路線ボディ 短尺
4×2 丸井ちゃん
大型ボンネットダンブ 6トン積み
4×2 でん六くん
小型車 HB
けいこ
小笠原 愛理沙 24歳 係長
TSカーレーサー 総合優勝を狙う 最終戦で3着に入ってぎりぎり総合2位になった
雅子の同じ学校の一つ後輩。小笠原食肉のお嬢さん。元レディス総長(7代目)2児のママ かつて雅子がいたスーパーに勤務 大型免許所持 抜群の運転センス
所有車
小型セダン
TA-GXE10
大型リアエンジンバス 路線シャシ+観光ボディ
ババロアちゃん
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 ニック
小笠原 哲史 27歳 愛理沙の兄。別の会社に勤めていたが家業に転職、副社長 大型免許所持 旧車好きでオリジナル主義
所有車
小型車
クーペ:ましこ
大型リアエンジンバス 路線シャシ+路線ボディ
マーシーちゃん
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 フライヤーちゃん
長野さん 30歳。 移動販売課 課長代理
バス会社に居たが欲しいバスが排ガスの関係で住んでいる地域で登録できなくて雅子がいたスーパーに転職。今は愛理沙ちゃんの上司 短尺バス好き
所有車
大型短尺系バス
路線シャシ+路線ボディ
伊那路 自家用1ドア
鬼丸君 路線用前中2ドア
観光シャシ+観光ボディ
まこちゃん
小型車
クーペ:NE
狩野さん 30歳 業務課長
運送会社にいたが首都圏の事業縮小で地方に転勤になった。偶然募集していた松尾建設に転職
所有車
大型キャブオーバーダンプ6×4
V10:イケボ君
V8 :|セーフ君《KC-FS3FKCD改》
小型車
EHT;ND
河野 優花 22歳
大型リアエンジン 路線シャシ+観光バスボディ
伊予ちゃん;V8に換装
小型車 L700S改
綿貫 洋平 スーパーの販売部 課長 37歳
バスに嵌って自分でも買ってしまった。
中型リアエンジンバス 路線シャシ+路線バスボディ 自家用
ロニー
橋爪 正治 スーパーの社長 61歳
ボンネットバス トラックシャシ+路線バスボディ
中型
かなさん
大型
丸ちゃん
平くん
矢代さん親子
ボンネットバス トラックシャシ+路線バスボディ
4×4 K-ZC121改 移動事務所仕様 V8に換装 車体メーカーでオンオフ
4×2 BH15改 29人乗り仕様 フレーム交換済
DA90改 移動事務所仕様 トラックに架装
「え?親父。これって?また買ったのか?」
「ああ、これか。V8積んだ2軸の積載;KC-CK52AUN改、先輩が仲間から買ったらしいんだけどフルサイズで持て余してるんで俺にどうかって言って来た、それでうちの増トン積載車と交換した。あれは11.5メートルでちょっと短いんだよ。買ったと言うか?増トン積載車が年式新しいんでうちがお金もらっちまった。もう一台の方はW-SS2VJBAだ。このところ3軸トラクターの稼働率高くてしかも加藤運輸で重量物運搬が増えてるもんだから手持ちの2軸トラクターだと引っ張り切れなくてうちの高速3軸トラクターをしょっちゅう借りてるだろ。区別でCW542HHT改は高速3軸トラクターな」
「ってことは加藤運輸貸し出しにするんだよね。このCK52AUN改はKC-だよねえ。それにSS2VJBAはW-でしょ。これじゃあ規制地域に行けないじゃん」
「そういうこと、V8とV10なんで買っちまった。規制地域の対応は2台ともターボとDPFつけて10都市対応やって乗り入れる。黒煙だけならターボとフィルターで行けそうだろ。エンジンのオーバーホールとターボつけてミッションアップデートよろしくな」
「ってことは2台のエンジンオーバーホールとターボにしてそのトルクに見合ったミッションにするってことか」
「そう言うことだ。大型2軸積載車は480ps/2200rpmか?隆のTW53とかラムちゃん同じでどうだ?3軸トラクターは650psの240kg・m位迄パワーとトルクあがるか?」
「全く、それじゃあ2台ともパワー持て余してしまうぜ。大型2軸積載車は430psにして乗りやすさ出した方がいいんじゃない?地場3軸トラクターは650ps位のパワーあってもいいかもね。そうだこれからW-SS2VJBAは地場3軸トラクターと呼ぶから」
「いいよ。確かに大型2軸積載車は軽いからそれもありがな。俺のタフさんと同じか」
「そういうこと。スーパーマーケットの移動販売車とも同じ。GVWで16トンならそのくらいでいいと思うけどな。20トン超えなら480psだけど」
「考える。どっちにしてもエンジンオーバーホールとミッションとデフもオーバーホールよろしくな。速さというか坂道で走りやすいようにしてくれ。そのために大排気量にしたんだよ」
「はいよ」
親父は隠れ速い車好きってことか。雅子の腕と速さ見ればよく分かるな、オーバーホールするためにエンジンを下ろす準備していたのだった。
「ええと、仕事が結構たまってたから、うちで買った車のメンテと言うか?いじるのが遅れてるな。すぐにまずは終わってないうちのレッカー車と積載車とトラクターを整備しなきゃな。優先決めた方が良いな」
「そうだな、隆義のところへの貸し出しに使う奴を優先で整備と言うかパワーアップやってくれ」
「ってことは大型2軸積載車が先、その次に3軸外販用レッカー、地場3軸トラクターってことか。そうだU-FU3FPBA改は3軸外販用レッカーと呼ぶぞ」
「そうだな、まずはその順番でやってだな。フレームとキャビン架装は全部笠木工房で修理済だ。笠木工房でできないエンジンとミッションスワップと脚回りのカスタマイズと公認はうちで買ってからよろしくと頼まれた」
「はいよ。ってことは高速3軸トラクターみたいにフレームに亀裂入らないようにするってことだな」
「そう、大変だがフレームの補剛も一緒に頼むぜ」
「やってみるよ。」
僕は親父が買って来た大型2軸積載車と3軸外販用レッカーの改造計画を立ててエンジンバラしから入るべく進めていた
「親父、タフさん関係は任せるからやってくれ、そっちは全く手が付かない」
「ああ、いいよ。そうだ、頼んでおいたもう一台の3軸内販用レッカーは来週戻ってくる、そうだもう一台の3軸総輪駆動レッカー3軸内販用レッカーな。先に3軸外販用レッカーを納車してもらったから良いとして」
「兎に角、一台一台やらないと無理だ。手が付かないって」
「だよなあ。先に大型2軸積載車かな?」
「これは在庫のエンジンとミッションに載せ替えて終わりにする、オーバーホール済でターボを組んであってミッションも問題ない。出力は480psでてるから問題ないだろ」
「急ぐならそうだな。公認も要らないっちゃいいか。まあターボは補機って言ったら補機だからな」
「ってことで、これならせいぜい2日あれば載せ替え終わる」
「まずは大型2軸積載車よろしくな」
親父は自分のタフさんに使おうとしていたキャビンの修理に向かっていた。
隆弘が来て
「悟瑠、仕事の段取りはどうする?」
「隆弘、急いでやる仕事は丸松建設のホイールローダーの修理だよ」
「そうだな。これは、ミッションリビルトに載せ替えしたほうが早いよ、油圧ポンプは寿命だろ。これも純正新品はもう出ないからリビルトするしかないぜ」
「仕方ない。急ぐから全部とっかえよう、幸い在庫はあるから交換だ。壊れ方をみる限り部品の寿命のようだよ。それじゃあ仕方ないって」
「確かにエンジンオイルに燃料も混じってきてるからできればエンジンもオーバーホールだよ。6D24のターボだ」
「ああ、エンジンもオーバーホール済のがあるよ。丸松建設の予備部品で在庫してる。」
「まずは、エンジンとミッション交換してその後はポンプのリビルトか?」
「ポンプはリビルト済の在庫もあるから載せ替えて出そう。油脂類は全部交換してパッキン類も交換して出せばしばらく大丈夫だろ。結構酷使してるよ。入っているうちにタイヤも交換したほうがいいなあ。もうほとんど溝がない」
「そうだな、このホイールローダーの修理は村上君たちに頼もう」
「おーい、村上君たち。このホイールローダーの修理と言うかエンジン、ミッション、オイルポンプ交換と油圧系のパッキン交換、油脂類交換、タイヤ交換を頼む。ミッションが完全に滑って駄目なんだよ」
「はい、この外したエンジンたちは?」
「ミッションはリビルトメーカーに送る、それ以外はアルバイト君たちにオーバーホールとリビルト作業頼む。その準備も頼むよ。タイヤの在庫もあるから」
「はい、エンジンはオーバーホール、ポンプはリビルトするんですね」
「はい。よろしくお願いします」
「はい、承知しました。」
「村上くん、松尾さん所は作業の時間が限られているんだろうな。工事が突貫になって夜間も24時間体制でやるからかな?建設機械への負担がでかい。メンテしっかりする必要があるんだよ」
「そうなんですね」
「うん、特にインフラ系の緊急工事は大変ってよく言ってるよね。その分お金がいいみたいだけど、突貫が多くて終わった後に結構うちにメンテの仕事くる。知ってると思うけど、丸松建設のダンプとかクレーン車とかショベルカーとか」
「そうですね」+
「たしかに松尾さん所も大変だよ。人手は不足気味って言ってたし、建機を酷使してるから。予備機をしっかりと持って工事を止めないようにしてるんだよね。百合も時には夜勤でダンプ運転してるし」
「そうだね。よし、仕事するぞ」
「はい」
鈴木さんたちベテラン勢は3軸外販用レッカーのターボ化してパワーアップ、僕らは大型2軸積載車のエンジンとミッションの交換作業に取り掛かっていた。
良いことに大型2軸積載車はオプションの7速を組んでいたのでそのまま7速ミッション付きのターボエンジンに積みかえしていた。
夕方になって、修理が終わった丸松建設にホイールローダーを納車してお店に帰らずに船底を引きずってアジトに帰って一息ついているとリビングに雅子がやってきて
「お兄ちゃん、GT選手権に出てみたいんだよね。TSカーカップは速過ぎて他の人たちに悪いからステップアップしたいの。それでGTに出ようとするとTSカーカップとはかかるお金が一桁違うって情報なのよね。500の方はもう一桁必要みたいね。プライベートチームは大変かな?」
「そうだよなあ。レースのお金集めるなら、クラファンやるかヨウツベ投稿するいわゆるチューバーになるか早道って聞いてるよ。それなら動画の材料はあるから何とか行けると思うよ。GTの費用はTSカーカップの比じゃないって。ここは整備工場だから車は自分で作って整備してかな」
「うちって今ってほとんど大型車の整備とか改修が主で小型車と言うかレースとかのチューニングショップみたいなことはして無いじゃん。それでもチャンネル登録してくれるかな?」
「まあね、わかんないかどね。今の状態なら仕方ないって。僕だってたまにはこの前やったような31の3リッターのマフラー作りとかやりたい。サンゴちゃんとか、三四郎君のメンテナンス動画もいいかな?エンジンオーバーホールとか」
「だよねえ。今、まともにやってるのってドリ車のメンテとかTSカーのメンテとかだもんね」
「まあ、ドリ車は哲史さんや譲さんがうんと言わない限り勝手に投稿はできないでしょ。やるなら大型の整備か、まあ、今戦争中の大国でも大型トラックやトラクターの整備動画あがってるからこっちでもやってみるのもいいかもね。親父のタフさんのキャビン修理と載せ替えの動画は編集大変だろうから時間かかるとしても乗せる価値はあるんじゃない?あのトラックにほとんど走ってないし」
「そうねえ、クラファンとチューバーの2本立てで行ってみよ。何とか姉妹も両方やってるよね。大体40分位にまとめてやってでしょ。そうそうトラック修理の動画も見たよ、あれは参考になるって」
「そうだね。僕らは整備する方からの視点だけどね。雅子のGTカーなら乗せてもいいかな?トップ争いするところ迄行けば別か?参入までの道のりとか」
「それもいいじゃん。やってみようよ。レギュレーションに合致した車作らないとね」
「早速?」
「もちろん。お兄ちゃんは何でいくつもり?」
「僕がやるならZNシリーズかなあ?とにかく6気筒は欲しい。気筒数が多い方がいいから。それに耐久性を考えてなるべく回転は市販状態位に抑えたいからV6ターボにするかそれともV8NAにするか?V8ならURエンジンを使うのがいいかもね。現役のエンジンだよ」
「なるほどね」
「吸気制限は付ける、でも、それは吸気流変動のピークを切ってるようなもので吸気流の変動の大きさははっきり行って多気筒が少ない。燃料も制限されるけど吸入空気量を増やしたいんだ。燃料は霧化をよくして均質な混合気にする。DIとMPIどっちがいいかは検討の余地ありだよ。吸排気系は大型のV8と一緒だから任せろだよ」
「さすがね。わかったわよ。V8ならフラットで行くんでしょ。百合リンと愛理沙を誘って他には隆文も誘うと2台体制で出れるかな?」
「おいおい、2台も?」
「既定のロールゲージ組んだキャビンあれば前後はパイプフレームにするのもありでしょ。カウリングも改造出来てフェンダーもOKでしょ。コピーで2台と言うかスペアいるでしょ」
「そうだけど」
「それなら。2台つくれないかな?3台かな?」
「まあ、シミュレーションやってみる。その前にうちの売上だけじゃあ無理だよ。今のTSカーカップのスポンサー料では厳しいなあ。桁が一つ違うって聞いてるから」
「クラファンとチューバーの売り上げでまずは頑張ってみよ。動画って全部撮ってあるよねえ」
「まあな。確実にいくんなら借金は適度にってことだな。新しく入って来た人用であるよ。雅子は自動編集で持ってるでしょ」
「うん、その動画乗っけよう。DA90ベースの動画とかBH15公道復帰の動画は矢代さんにきいてみよ。会計上レース活動費は経費だよね」
「そう言ったらそうだけど。さすがに3年連続で赤字はまずいでしょ。2年は耐えれるとは言ってもね」
「そうね、あたしたちの生活費が出ないのはまずいよね」
「そうそう」
「車の開発にはコースがあるから良いとしても。やってみようよ」
「まあ、車の方向性は直線番長にしてコーナーは捨てるかどうかだな」
「やっぱりそうかあ」
「それに全戦参加は無理だからTSカーカップと同じく近くのサーキットの時だけとか」
「そうよね。メーカーでやってるんじゃないからその辺はあたしもそのつもり」
「ドライバーは最低2人いるぞ」
「うん、それなんで2台かな?って思うの。耐久の時は4人で交代で」
「なるほどね。エンジンは内燃機屋に頼まなくてもうちでやってコスト下げてとか考えよう。メインガレージはアジトだね」
「百合リンのところでも建設の作業風景を乗せるとかしたらいいのかな?」
「まあ、そうだな。チームとしてね」
「愛理沙はいいなら移動販売車からの風景かしらね。自動ぼかしあるから愛理沙にデータもらってうちで編集してもいいか。それにスーパーの宣伝もできる」
「良いかもね、動画をアップするならスーパーの販売課補強しないと難しいよね。あ、外注に出しちゃうかうちでと言うか雅子のアプリでとか」
「そう、でもねえ。移動販売車の売上って半端じゃないんだって。今、あちこちのスーパーが閉鎖してて、しかもバスも減便されてて買い物難民が増えてるの。愛理沙は平日の月曜日、水曜日は10時から16時までは移動販売車で販売、16時なったらまた車を交換してお弁当とかお惣菜販売車で販売。ベースには戻らないで午前中お弁当販売をやってる人がお弁当販売車乗ってきて通常の移動販売車乗って会社に戻る、愛理沙たちは車乗り換えて18時までお弁当とお惣菜の販売よ。舞由良は今は実家にいるから、在宅勤務の時によく使ってるって」
「そうだよねえ」
「もっというと、愛理沙は火曜日と木曜日は10時から13時までお弁当販売車とお惣菜販売車で売りにいくの、いったんお店に戻って商品補充して移動販売車の人に車渡して移動販売車で帰ってくる。金曜日は内勤の日ね。応援で販売現場に出るとかローリーで廃油回収することもあるけど」
「なるほどね。いろんなところ行くんだよね」
「そうね、実際移動販売車4台と、お弁当販売車3台なんだけど、不足とか言ってるよ」
「まさか、追加で作ってとかないよね」
「今のところはオーダーないよ、アルバイトやパートの人が車内清掃と簡易消毒やってってサイクルね。土曜日はまた別の人が運転して普段いかないところに行ってかな?」
「フル稼働だね、それにしてもいく所々で季節の移り変わりをアップするとか、旧車のイベントとかお祭りで販売してるところの動画配信いいかもね」
「そうね。うちは整備の動画って教育用でしょ?」
「もちろん、そうだけど、イベントに行ったとき撮った動画もあるじゃん。後は親父のマニ割づくり、隆文のマフラーづくり、大型トラックのフレーム修理、レストアするバスのボディ張替、リペアペイントとか」
「まずは今までアルバイト君たちや新人たちに見せるように撮った動画を再度編集してかな?」
「カメラとかも性能良くなかったから中々むずいかもしれないけど、結構動画は溜まってるよ。スティックメモリに30本はあったはず。編集済も20本はあるでしょ」
「結構あるよね。他には百合リンにも聞いてみよ。建設現場とかアップできるのないか」
「あるんじゃない?そう言えば工事の全貌を撮ってるって聞いたことあるぞ。愛理沙ちゃんなら移動販売車のドラレコで撮ってるやつだよね」
「そうねえ、百合リンのところなら研修用で販売現場撮ってるみたいなんで、その動画もアップできればいいんじゃないかな?」
「結構材料はあるから毎日の活動もアップすればいいよ。隆弘もひっぱろ。百合ちゃんがやるって言ったら来るから」
「あたしは百合リンと愛理沙の二人と隆文も巻き込んでやるよ。今から連絡しよ。おにいちゃん、シミュレーションよろしくね。コストがどのくらいかかるかも」
「いいよ」
僕は雅子に言われて見積もりしていた、とにかく安くするならキャビンは事故車を使ってパイプフレーム組んでエンジンはアメリカから取り寄せ、ミッションは草レース用のドグミッション、プロペラシャフトは特注する、サスはアームからすべて自作が良いなとパソコンに打ち込んで調べていた。
いろんなAIを駆使しているうちにそのまま寝てしまった、次の日会社に行くと
「お兄ちゃん、百合リンと愛理沙も出たいって、いっつもあたしたちが上位独占してるんでそろそろ卒業もいいかなって思ってたの。隆文は舞由良使ったら一発」
「まずは車をと探さないとなあ」
「もうあったよ。事故車で解体やさんに。手付した。2台見つけた」
「ってことはウイング積載車で取り行けばいいのか」
「よろしくね。うちの近くの解体屋さんと東の方の解体屋さん。紫陽花にも当たってもらうからもう一台スペアマシン用のも頼んでおくよ」
「わかった、それなら先に東に行って近くによってアジト直行だな」
「連絡しておくね。どっちもフォークで積んでくれるって言ってたから時間だけ」
「わかった。ちょっと15時ごろから抜けて行って来る。そのままアジトに帰るから雅子は昨日僕が乗って来たゴーゴーくん乗ってきて。僕のサイバー君とゴーゴーくんが会社に置いてあることになってるんだよ。明日はウイング積載車と雅子の車の2台でいって僕はサイバー君で帰る」
「いいよ。車はアジトでおろすんだよね」
「そう、おろす前に場所開けてだね。ついたら僕がやるよ」
「あたしも早目に帰って場所作るよ」
「頼んだよ、よろしくね」
「悟瑠、今度はGTだって?簡単には行かないでしょ」
僕が工場に入って段取りをボードに書いていると隆弘が出勤してきていう
「そんなに簡単には勝てないのはわかってるよ。だから面白いんだよ。プライベートだから全戦は無理なんだからスポットで。雅子はTSカーカップは勝ちすぎて他の人に悪いからって」
「やるなあ。俺もやるよ。ドライバーは雅子と愛理沙ちゃん、隆文と百合か」
「その辺はどうするか決めるさ。車をつくらないと話が始まらない、エンジンはアメリカから2URを5機取り寄せた」
「え?もう早いなあ」
「とにかく、吸気制限と燃料制限あるからミッションのギヤ比勝負だよ。シーケンドグなら上手くしたら9速もいけるかなあ?」
「そうだね。レース用あるんじゃ?」
「うん、見つけてあるけど。アメリカの草レース用のミッションで9速なんだよ。どうしても大排気量V8でカリカリにいじっててパワーバンド狭いからミッションの段数で勝負とシーズン中ミッションのギヤ比変えちゃいけないんだって」
「なるほどね。レース用シーケンなら全開でシフト可能なんだろ」
「もちろんだ」
「それ組んでみてだな。」
「予備も入れて7機買ったよ。草レース用だから信頼性がどこまであるか不明だけどな」
「何なら中味のシャフトとかベアリングとかギヤとかいい材料に入れ替えるってこともできるんじゃね?ばらせるんだろ?」
「もちろんだ。あっちは車のメンテは自分でやるんだよ。その手でやってみるよ。雅子の好みに合うかわかんないけど直線番長で行く、優勝候補はと言うか直線勝負みたいだな」
「良いじゃねーか。雅子はドリやってたからコーナーでもガンガン行きそうだ」
「うん、それはそれで仕方あるまいて」
「まあな」
ついつい、俺と隆弘はベースカーの引き取り準備の時に駄弁ってしまった
午後まで僕らは地場3軸トラクターのターボ化でパワーアップするよう一旦エンジンを降ろしてオーバーホールの準備していた
「隆弘、仕事の段取り頼むぜ、今日は3軸内販用レッカーのパワーアップと公認の申請よろしくね。僕はGTのベースを買ってくる」
「悟瑠は出来上がったばかりのウイング積載車で引き取りか?」
「うん、2台縦に並べて引き取り、アジトで降ろして週末は車作り。大型車のレストアでやったことが有効活用できそうだ。トラスとラーメン構造使ったバードゲージ方式使う。バスのスケルトンと同じだよ」
「良いじゃねーか。それでいこう」
「良い時間だ、行くよ。今日はアジトの直帰するから3軸内販用レッカーと地場3軸トラクターよろしくな」
「もちろんだ」
僕は解体屋を2軒回って2台のベース車両を引き取るとアジトに帰った、アジトでは雅子が既についていてガレージを片付けていて2台のベース車両を降ろせるように準備していた、一緒に作業していたのは百合ちゃんだった
「悟瑠さん、雅子と隆弘から聞きましたよ。あたしもそろそろステップアップって思ってたんで行きますよ。今度は同じマシンなんで条件一緒で腕の勝負ですよね」
「まあね、百合ちゃんのいるチームは隆弘に監督を頼む、耐久の時は1台のエントリーで行くから。コドラは隆文だ」
「隆文さんね、隆文さんは時計って言われてますもんね、ラップタイムの安定ぶりは勉強になりますよ。アクセルワークも」
「そうだなあ。あのアクセルワークは職人だよ。僕が見てもすごいって思うよ」
「そうよ。百合リン、言っとくけど車は直線番長で行くからね、コーナーでは無理しないでいかに立ち上がり重視のライン取れるか?そこが勝負ね」
「そうなのね。わかったわ。直線番長ね」
「雅子、百合ちゃん、車を降ろすよ。フォークでおろす。エンジンとミッションは無いからね。エンジンとミッション5機発注した、雅子。チャンネル開設するぞ。準備はしてある」
「百合リン。チャンネルはチーム佐野にしてあるからね。丸松建設の動画ありがとうね」
「こっちこそ、会社の紹介になっていいわよ。と言ってもダンプオペレーターも減ってて大変だけどね。あたし今6×4ダンプ乗ってるのよね。ほんとはトレーラーダンプを使いたいけどトラクターがないのよね。雅子んちもトラクターもフル稼働に近いでしょ。パパは貸してほしいみたいだけど無理なんで」
「そうなのよ。加藤さんのところのトラクターってDPFとかAMTの故障多くてうちの汎用2軸トラクターは代車でここ最近出ずっぱり。時には高速3軸トラクターも出てくのよね。地場用で増車のトラクター準備中」
「あたしの会社もそう、ダンプ用の3軸が欲しい、今はボンネットのダンプまでも働いてるから。雅子何とかなるかなあ?」
「あ、え?ボンネットのダンプも?それらがならんで工事してたら映えそう」
「うん、ばっちり撮ってあるわよ。全部煙突マフラーだから好きな人には刺さるよね。でも煙全く吐かないのは環境への対策ってことで許してもらって」
「おいおい、とにかく。おろすよ」
「あ、そうだ。悟瑠さん、うちの倉庫にもZN8が一台あるんです。お兄ちゃんが買って1月でガードレールに突っ込んで修理しようとしたけどパパに怒られて自分でやれって放置されてるのが。雅子のところに修理頼もうとしたらそれくらい自分でやれって、でもさあ、そのパパが後でオーバーレブさせてデビちゃんのエンジン壊した(注:第六十九話 丸松建設のバス修理とドリフト大会の応援でを参照)んだから何言ってるのって感じね。」
「百合リン、それ売ってよ。スペアにするから3台目探してたの。良いなら紫陽花に見つかったって言わなきゃ」
「雅子、ロハでいいよ。ナンバー切って今は格納庫の邪魔物になってるから」
「ありがとう。フォークがいるかな?」
「格納庫のフォークで大丈夫。それなんで明日でも、あ、今からでもOK。お兄ちゃんに言っておくわよ。GTやるなら少しでもコスト抑えないと車にかけるの増やすんでしょ」
「んもう、百合リンのせっかちが出たわね。でもありがと助かるわよ」
「雅子、行ってこれるか?ミック君で」
「うん、百合リン行くよ。ミック君を暖機してからだからそれまで連絡しておいて」
「雅子、取りに行ってる間にこっちは降ろして場所整理しておくよ」
「うん」
「場所はコースの中にある格納庫なんで本社より近いんです」
「わかった。よろしくね」
5分後、雅子たちがミック君で格納庫に置いてあるという事故車のZN8を取りに行った、その間に僕はすぐにおろせるように片付けしていた
雅子たちが戻ってきたが、ドリュドリュドリュドリュドリュドリュとV8のエギゾーストノートも聞こえてきて見るとニックに乗って愛理沙ちゃんもきた
「お兄ちゃん、ただいま。おろすよ。コースで愛理沙に会ったの」
「うん、って愛理沙ちゃんも来ちゃったの?」
「はい、今日と明日は子供たちが二人ともお泊り保育に行っちゃっていないんですよ。何か有ったらお迎えですけど」
「そうなのね」
「良いことにって言うか、ここの方が会社にも近くって」
「あ、そう言うことね」
「実は、おうちがって言うか会社を引っ越して工場も設備が古いんで故障が増えてるんでエスよ。それならってことで今の獣脂工場の近くにいいところがあったんです。設備を新築して移すことにしたんですよ。実家も引っ越す予定です。このあたりから通ってる従業員の通勤が不便で困ってる人が多いのもあって」
「そうなの?」
「愛理沙、それじゃあ哲史さんがコースに入り浸っちゃうじゃん。うちのお兄ちゃんも最近は講師するって言ってもう完全に朝から夜まで入り浸ってる日が増えてさ。狩野さんが監督やってるのよね。と言っても重機とダンプの練習しないと無理なのはその通り、へたが増えちゃって困ってるんだ」
「あははそうかも。」
女子3人が駄弁っている間に車を降ろしてその間、雅子はGTカーの概要を二人に説明していた。
「お兄ちゃん、車ってどのくらいかかるかなあ?」
「週末だけだとどのくらいかな?後は峠のメンバーにアルバイト君になってもらってまずは簡単な内装剥がしからやってもらう。1日かな?ロールゲージは隆文に試作を作ってもらって雅子のプログラム次第だけどコピー作る、前後はトラックのフレームとバスのスケルトン参考にしてパイプを組んでだな。何にせよ、まずは車内に既定のロースゲージつけてそれからだよ。トレッドとホイールベースはレギュレーションの範囲で決める。なるべくキングピンオフセットアットハブを減らしたいのと前後の重量配分を50:50、左右も対照的にしたいんだよ」
「キングピンオフセット減らすと何かいいことあるの?」
「レースの途中で何かの理由でタイヤのバランスウエイトが飛んでもシミーが出にくい、TSカーも減らしてある、ネガティブスクラブにして」
「お兄ちゃんはいつの間に?」
「自動車工学でならった通りのことだから」
「すごーい。悟瑠さん」
「お兄ちゃん、あたしも車作りやるよ。溶接もできるし。天井クレーンも使えるし」
「雅子、あたしもやるよ、ガス溶接は取ったし、テルミットの免許も取ったよ。アークも」
「百合リンやるじゃん」
「会社の仕事で使うんだもん。そうしないと仕事にならなくって。玉掛とクレーンオペレーターも取った。10トンまでOK」
「百合先輩凄いですね。クレーン迄?」
「そうだ、お兄ちゃん。さっき百合リンとしゃべってて気が付いたって言うか、あとトラクター2台必要よ。百合リンの会社のダンプ用とGTカー運ぶトレーラー用、トレーラーも要るのかな?」
「ああ、トレーラーは百合ちゃんちの鉄子ちゃんのキャビン買ったお店で中古を見つけてあるよ。2段に車を積めて部品も一緒に運べる。タイヤも積んでOKだから。トラクターは笠木さんと親父に頼んだよ。親父はマニアな仕様持ってきそうでなあ。そうだ、愛理沙ちゃん。哲史さんに頼まれていた7速ミッション見つけた、愛理沙ちゃんのババロアちゃんとマーシーちゃんも載せ替えできる」
「パパならトラクターマニアな仕様かもね。愛理沙、ババロアちゃんを7速にするの?」
「うん、お兄ちゃんがちょっと山坂道でクロスしてないから走りづらいって。フライヤーちゃんはH/Lでしょ。クロスにできるんで」
「そうねえわかるわ。うちのパパは大型でもなんでも速くするってことに夢中。制限かかるまでやっちゃうんだもんね」
「そうねえ、面白いのは譲さんってマニ割大好きって面白いよね。キャブオーバーの方はターボで仕方ないとか言うけど」
「うん、って言うか。実はもうダンプカー見つけちゃってて。V8にしてマニ割してほしいんだって」
「え?もう?」
「うん、呆れたわよ。ボンネットの8トン車でT800FD。解体しに行った倉庫でボロボロのを見つけて買っちゃったのよ。でも旧車マニアってわかってて電気通して防錆してて錆が進まないようにしてた、しかも一時抹消の書類もしっかり残ってるの。うちにT901FDあるでしょ。雅子はデータ持ってるからキャビン修理お願いするって」
「はああああ?」
「雅子、とにかく、GTカー作るぞ」
「うん、明日は隆文来るって、既定のロールゲージ作るとか言ってた」
「ああ、隆弘も来て一緒にスペック検討だ」
「あたしは隆文さんのお手伝いするよ」
「悟瑠さん、あたしは内装剥がししますよ。自分で作った車で走るっていいかも」
「そうだよね。愛理沙、あたしも明日は内装剥がしやって隆文がロールゲージ作ったらコピーの準備するよ」
「みんなで作るGTカーね」
「愛理沙、親御さんたち呆れてない?」
「ママは喜んでるかも。旦那いなくなってちょっと暗かったから。今はなんか充実してていいの」
「そうか、お兄ちゃんをちゃんと堕としてね」
「そうですね」
「百合リンはちゃんと隆弘さん捕まえてね」
「そう言う雅子はどうなのよ」
「あたしはまだいいなあ、とにかく今はGTカー」
次の日曜日は隆弘、隆文も加わって6人と峠のチームのメンバーがアルバイトで来てくれたので10人で3台の内装剥がして、車体をどんガラ状態で狂いを計測していた
月曜日に会社に出勤すると親父が
「悟瑠、笠木さんがトラクター見つけたって。これから康子と見に行って来る、と言うか買ってくる。うちで売ってる笠木さんが4輪駆動のバンを買うって言うから納車ついでに仮ナンバー付けて引き取ってくるよ」
「早いなあ、もうみつかったって?」
「というか、取引先で手放すって言うんで引き取ったらしい、どっちも30年超えだけどな。補助金出て新型に乗り換えるってことらしいよ。先輩と先代が工房で新車から見てきた車だ。防錆はばっちりさ」
「頼んだよ」
「よし、康子。いくぞ」
親父が探しているトラクター2台を確認に行っている間に僕は愛理沙ちゃんと哲史さんのバスに乗せるミッションを見に行ったところ、雅子の藤子ちゃんにピッタリなミッションと獅子丸くんにピッタリなミッションも見つけて買ってきてアジトに運び込んでいた
「雅子、週末に藤子ちゃんのミッションを交換してみる、オフロードコース行きたいなら僕のサイバー君使ってくれ。後は獅子丸くんも交換する」
「いいミッション見つかったもんね」
「うん、多分藤子ちゃん用は480ps迄いけるミッションだからエンジン本来のパワーを出してもいけそうだ」
「それならあたしもやるよ、藤子ちゃんの噴射特性はルーシーちゃんと同じすればいいってことね」
「その通り、書き換えは雅子がやってくれるか?」
「OK」
その週は3軸外販用レッカーの脚回り改造と地場3軸トラクター、大型2軸積載車の仕上げをやっていた。
週末、雅子は自分の車のことなので僕の手伝いをやっていて藤子ちゃんミッションの交換を1日で済ませて、日曜にはいつもの確認場所で全開テストやっていた
嬉々として運転する雅子に聞いた
「雅子、どうよ。藤子ちゃんミッションを更に高トルクに耐えれるもの見つけたから交換してみた、トランスファーの容量わかんないから念のためオイルクーラーつけて冷やすようにしたのと、もしかして簡単に壊れるようなら海外製の高容量に変えられるから大丈夫でしょ」
「お兄ちゃん、いいミッション見つけてくれてありがとう。藤子ちゃんが速くなってそれにミッションのギヤ比がワイドになったけど低速のトルクが増えたから乗りやすくなったよ。うん、気に入ったよ。トルクが20kg太ったのはでかいよ。700rpm辺りは20kgどころじゃないね。30kg近く増えたんじゃない?」
「良かったなあ、そうそう、エムエム君もミッション交換して7速にするよ。まあ、知っての通り、愛理沙ちゃんと哲史さんからの依頼なんだよ。ババロアちゃんとマーシーちゃんのミッションをもうちょっとクロスしたものに変えてほしいって言う依頼だね。そうだ、フーちゃんも換える。フーちゃんのミッションはトルクに対して容量ギリで気になってたんだよ。丸松建設のダンプカーの400ps仕様から外したのに交換してみるよ。エムエム君に乗せるミッションはもう買ってある」
「なるほどね。もしかしてあたしのエムエム君は人柱ならぬバス柱ってとこかしらね。マーシーちゃんのに取り掛かる前の」
「アハハハ、そうかも。と言ってもちょっとシフトは忙しくはなるけど2速での発進はしやすくなるし、高速での燃費は伸びるしバッチリだよ。移動事務所にしてるから8ナンバーなんでリミッター要らなくなっただろ。最高速も伸びるよ」
「そうね。今はエンジン吹け切って最高速だもんね」
2日後、お店でエムエム君とババロアちゃん、マーシーちゃんのミッション交換を突貫で仕上げて構造変更も届けを出して、その次の日にいつもの山坂道で試乗した雅子と愛理沙ちゃん哲史さんが戻ってくると
「お兄ちゃん。いいよこれ、ギヤ比が前よりもクロスしてて、走りやすい」
「悟瑠さん、あたしのババロアちゃんも乗りやすいですよ。ミッション交換ありがとうございました。実はもう一台、お弁当&お惣菜販売車が欲しくて。バスを見つけたんで改造してほしいということです」
「良かったよ。え?もう一台ですか?見つけてる?」
「はい、綿貫さんがいいのを見つけたとか言ってます。KC-RU1JJCAの前後ドア仕様と聞きました。注文書は決済降りたら送ります」
「はい、承知しました。」
移動販売車の注文とは、結構重宝されているんだな。
ミッションは大事なんだな、雅子と愛理沙ちゃんは乗りやすくなったと言って喜んでいたし、載せ替えてよかったよ。
それもいいけどGTカー何とかしないとね。救いは直線番長が正解ってことだな。余計な突込みなんかで無理しなくてもまっすぐで躱せるはずだ。コスト抑えるには車を壊さないようにしていけばいいな。サクセスウエイト上位に入ると乗るんだよな
それにしても親父はさすが中古屋、トラクターあっという間に見つけてきたよ。丸松建設のCW620GNTとSH691AAだもんな。どっちもV10かあ。まあいいか
さあ仕事だ仕事
ドリをやっても上手な雅子、愛理沙ちゃんも同じく
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