第八十六話 スポットで参戦するドリ大会とたまった仕事
スポットでドリ大会に参加する雅子、あろうことか愛理沙ちゃんも?
さて結果は?
親父がまた?
主な登場人物と所有車
佐野 雅子 ヒロイン 25歳 4月生まれ
峠のバトラー⇒TSカップレーサー、11勝目にトライ中。シーズンチャンピオン
家業の佐野自動車販売の中古車販売店副店長兼整備工場副工場長、整備の段取り担当の副社長
前職はスーパーの経理兼販売促進
所有免許;大型2種、牽引運転免許、2級整備士免許、危険物乙4、玉掛、ガス溶接、救急救命士、巻き上げ機
レース以外の趣味:
オフロード走行:大型の2軸総輪駆動のエンジン、サスペンションをいじって自分好みした。
パソコン:プログラム組むのも好きでシステムを自力で組める
所有車
大型バス:
観光シャシ+観光ボディ
なごみちゃん
ルーシーちゃん
路線シャシ+路線ボディ
獅子丸くん
フーセンちゃん
短尺シャシ+路線ボディ
ニジュちゃん
エムエム君
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 藤子ちゃん
大型ボンネットダンプ(8トン積み)
4×2 カービーちゃん
小型車
クーペ イチゴちゃん
僕;佐野 悟瑠 雅子の兄 28歳、3月生まれ 妹の雅子より4学年上
家業の佐野自動車販売に就職して6年目、整備工場の工場長兼副社長。
所有資格 2級整備士、MIG溶接機、レーザー溶接機、ガス溶接、玉掛、大型2種、けん引免許 巻き上げ機、危険物乙4
カーキチ、スペックオタク、エンジンスワップ大好き
所有車
大型バス:
観光シャシ+観光ボディ
ゴーゴーくん
ロザン君
路線シャシ+観光ボディ;エンジンスワップ済
パン君;V8に換装
陽菜ちゃん;V8に換装
路線シャシ+路線ボディ
キューピーちゃん
双葉ちゃん;V8に換装
大型キャブオーバーダンプ 元除雪車
4×4 サイバー君
小型車
セダン サンゴちゃん
三四郎君
佐野 康晴 僕の父親 56歳 佐野自動車販売の社長、総括責任者。趣味人 マニ割、エギマニ作りの達人 元整備工で板金も得意
所有車
バス:路線シャシ+路線ボディ
大型 ニイナちゃん
中型 アサイー君
ケーテン君
小型 いい子ちゃん
大型ボンネットダンブカー 8トン積み
4×4 タフさん V8に換装済
大型ボンネットバス(元移動診療所)
4✕2 コニタン
セダン Q-LS131H改
佐野 康子 僕の母親 54歳 佐野自動車販売 副社長 佐野自動車販売店店長、営業、仕入れ担当
所有車
大型リアエンジン 路線シャシ+路線ボディ
錦くん
大型ボンネット
元8トン積みダンブカー クレーン車改造済
4×2 デコちゃん
バス 移動事務所へ改造済
4×4 サナちゃん
小型車 ハードトップ E-KE70
セダン E-AE70
加藤 隆弘 28歳
悟瑠の同級生で親友。専学卒業後家業の内燃機整備工場に就職、佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。悟瑠の幼馴染。2月生まれ。エンジン加工の名手、エンジンスワップ大好き
所有車両
大型キャブオーバーダンプ (元除雪車)
4×4 ラッシー君
大型自家用バス 路線シャシ+路線ボディ
兎ちゃん
大型路線バス 路線シャシ+路線ボディ、ナロー仕様
レイコ
小型車:セダン
エスティーくん
加藤 隆文 25歳
隆弘の弟。雅子より一学年上だが、3月生まれで実はほとんど同い年。工業高校から家業へ就職。佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。板金と排気系を作るのが得意
所有車
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 まゆかちゃん
大型ボンネットダンプ 6トン積み
4×2 きみこ
バス 大型短尺路線シャシ+路線ボディ
恋路ちゃん
クロカン4×4
ロックン
趣味:TSカーレース 今シーズン5戦目で1勝あげたが年間は4位
松尾 百合 25歳
雅子の親友、丸松建設のお嬢さん。雅子と同じ高校卒業して同じスーパーに入って家業に転職。松尾運輸の副社長。普段はおっとりだがスイッチが入ると途端にせっかちとブチ切れになる 5月生まれ
TSカーレーサー 2勝あげ、シーズン3位
所有車
バス:観光シャシ+観光ボディ
武蔵君
ラムちゃん
大型ボンネットダンプ 8トン積み
4×4 パイ君
4×2 徳次郎君
小型車:クーペ
エスワン
松尾 譲 27歳 百合ちゃんの兄 丸松建設の副社長。マニ割マニア
所有車
バス
キャブオーバー トラックシャシ+路線ボディ
4×2 ビーフさん
4×2 レイ君
大型ボンネットダンプ
4×2 旦那さん 6トン積み
4×4 ゼットワン 7トン積み
小型車 クーペ
イーサン
松尾 隆 丸松建設の社長 百合ちゃんの父親 56歳 速い車大好き 悟瑠の父親の同級生
所有車
大型キャブオーバーダンブカー(元除雪車)
4×4 サンデー君
大型ボンネットバス トラックシャシ+路線ボディ(元レントゲン車)
4×2 なみちゃん;V8に換装
大型短尺バス 観光シャシ+観光ボディ
リングちゃん
小型車 セダン
E-GNY33改
松尾 友香 百合ちゃんの母親、丸松運輸の社長 54歳 旧車大好きながらもオリジナル主義
大型ボンネットバス トラックシャシ+路線ボディ
4×2 デビちゃん
4×4 てつしくん
大型短尺キャブオーバーバス トラックシャシ+路線ボディ
4×2 丸井ちゃん
大型ボンネットダンブ 6トン積み
4×2 でん六くん
小型車 HB
けいこ
小笠原 愛理沙 24歳 係長
TSカーレーサー 総合優勝を狙う 最終戦で3着に入ってぎりぎり総合2位になった
雅子の同じ学校の一つ後輩。小笠原食肉のお嬢さん。元レディス総長(7代目)2児のママ かつて雅子がいたスーパーに勤務 大型免許所持 抜群の運転センス
所有車
小型セダン
TA-GXE10
大型リアエンジンバス 路線シャシ+観光ボディ
ババロアちゃん
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 ニック
小笠原 哲史 27歳 愛理沙の兄。別の会社に勤めていたが家業に転職、副社長 大型免許所持 旧車好きでオリジナル主義
所有車
小型車
クーペ:ましこ
大型リアエンジンバス 路線シャシ+路線ボディ
マーシーちゃん
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 フライヤーちゃん
長野さん 30歳。 移動販売課 課長代理
バス会社に居たが欲しいバスが排ガスの関係で住んでいる地域で登録できなくて雅子がいたスーパーに転職。今は愛理沙ちゃんの上司 短尺バス好き
所有車
大型短尺系バス
路線シャシ+路線ボディ
伊那路 自家用1ドア
鬼丸君 路線用前中2ドア
観光シャシ+観光ボディ
まこちゃん
小型車
クーペ:NE
狩野さん 30歳 業務課長
運送会社にいたが首都圏の事業縮小で地方に転勤になった。偶然募集していた松尾建設に転職
所有車
大型キャブオーバーダンプ6×4
V10:イケボ君
V8 :セーフ君
小型車
EHT;ND
河野 優花 22歳
大型リアエンジン 路線シャシ+観光バスボディ
伊予ちゃん;V8に換装
小型車 L700S改
綿貫 洋平 スーパーの販売部 課長 37歳
バスに嵌って自分でも買ってしまった。
中型リアエンジンバス 路線シャシ+路線バスボディ 自家用
ロニー
橋爪 正治 スーパーの社長 61歳
ボンネットバス トラックシャシ+路線バスボディ
中型
かなさん
大型
丸ちゃん
平くん
矢代さん親子
ボンネットバス トラックシャシ+路線バスボディ
4×4 K-ZC121改 移動事務所仕様 V8に換装
4×2 BH15改 29人乗り仕様 フレーム交換済
DA90改 移動事務所仕様 トラックに架装
週が明けた月曜日、隆弘が乗って来たバスをみて口があんぐりしてしまった
「おいおい、隆弘、このBA05N買ったのか?」
「うん。佐伯さんは急にお金が要るんで売ったらしい。でもこのバスを持っていると銀行の担保に取られてしまうから万が一東南アジアに売られるならヤダとか言って笠木さんに販売頼んだとか言ってたのを聞いて即決」
僕らがウイング積載車と大型積載車のパワーアップ改造、3軸総輪駆動レッカーのパワーアップのほかに矢代さんのボンネットバス3台の黒煙対策でバタバタしていた時だった、隆文が1週間前に佐伯さんに納車したばかりのBA05Nを乗って会社にきた
「決断速いなあ」
「うん、俺が買っちまった。いいだろ。このボディの丸みが良くって気に入って買っちまった。シャシとボディビルダーの組み合わせもレアでいいじゃん。回転低いと共振同士重なるのかあ?ちょっとこもるのは仕方ない」
「隆弘さん、BA05Nのいいニックネーム考えた。0と5でレイコね」
「雅子は早速か?」
「最高でしょ」
「そうだな。レイコってことね。いいかもな」
「そうか、隆弘は管理者になれるから2台持てるのか」
「そういうことだ。このところ操舵が荒くなってるんで練習用にいいと思って。この前オフロードコース走って下手になったと思ったよ」
「これって高かっただろ」
「いいだろ。兎ちゃんより高いけどいい買い物だよ。このへんを走るだけだから生エンジンで十分」
隆文も趣味に走ってるなあと思っていた、人のことは言えないけどね。
「今日からは貸出用も兼ねるウイング積載車と大型積載車のパワーアップ改造、3軸総輪駆動レッカーのパワーアップのほかに矢代さんのボンネットバス3台の黒煙対策をやるからね。他には加藤運輸の車の車検とリース車両の車検定期点検だぞ」
「はい、悟瑠さん。黒煙対策は八代さんのボンネットバスですね。レトロな外観にターボの音はちょっとミスマッチですねえ」
「私もそうおもいます。特にBH15改ボンネットとか6トン改造バスはターボではなくて外吸気が似合いますよね。ターボにするんですか?」
鈴木さん、渡辺さんが聞いてきた
「はい、やはり外吸気です。矢代さんとも相談したんですが、BH15改ボンネットや6トン改造バスにはタービンの音が似合わないということで外吸気にして少しでも黒煙減らすようにということです」
「そうですよね。ダクトで何とか外からの冷たい空気を吸うように改修するのがいいんですよねえ」
「そうですね」
「お兄ちゃん、ちょっと聞いていいかなあ?大型積載車なんだけど、エンジンをRG8に載せ替えるんだよね」
「うん。なんだい?」
「大型積載車って排気量落とすの?どうして?」
「エンジンを軽くしたいからなんだよ、RH8よりもRG8が軽いからだよ。総重量と積載量変えずにパワー上げたいんだよ。ターボつけると重くなるだろ、そうすると総重量が車両の制限トン数超えるからはどうするかと言うとエンジンを軽くすればいい。ウイング積載車はGVW25トンで実際は23トンくらい」
「なるほどね。ウイング積載車はGVWに余裕あるから行けるのね」
「そういうこと」
「ふーん、あれ?軽くするなら6発にはしないの?200kg位軽いんじゃあ?」
「うん、それは大型積載車はGVWで22トンあるだろ、それにこのへんは坂道が多いでしょ。発進するときのトルクを考えると排気量の理想は15リッター以上、最低でも13リッター以上欲しい、PF6より新しい13リッターの6発はRG8とほとんど同じくらいの重さがある。それじゃあ載せ替える意味がない。かと言って、更に落としてルノー設計の11リッターエンジンでは全く話になんないよ。発進の時のトルクなくてフルに積んで急な坂道だと1速多用になっちまう。それならPF6ターボの方がまだましだ」
「なるほどね」
「と、言うことだよ。車重が増えて総重量越えちゃうと積載量が減トンになってまずいからね」
「そう言うことね、お兄ちゃんの発想の凄さには脱帽だわ」
「悟瑠、最初俺もどうしてかと思ったけど総重量の関係があるんだなあ」
「まあな、苦肉の策でもあるけどな」
「悟瑠の部品っていうかいろんなことの情報量の多さだよ。引き出しの量が違う」
「そうかあ、さすがね。愛理沙が惚れ込むのわかるわ」
「まあ、いいとして親父のタフさんの乗せ換え用のキャビンの再生もかあ。矢代さんのは防錆に気をつけないとまずいよな」
「そうそう、タフさんのキャビン修理はパパもやるとか言ってたよ」
「え?社長がですか?」
「それなら親父に任せるよ」
「そうよ、パパはもともとは板金工だったし、マニ割マエストロ。今でもマニ割頼まれると作っちゃうでしょ」
「そうでしたね、レーザーもつかえるんですよね。レーザーでステン溶接するんですよね」
「そうですよ。親父が買ってきたキャビンは先に石橋くんに頼んで丸松建設のK-TW53の3Dデータ取りしてもらいます、そのデータでダイレスを使って鉄板加工して、買ってきたキャビンの修理ですね。もしかすると一部フレームも作り直しかも」
「結構大掛かりになりそうですね。大変かもしれませんね」
「場所はそうだなあ、第5ピットでやってもらうか。キャビンの修理なら小型バス用が使えるな。小型バスのところでやってもらお」
「パパってほんと好きだよね。キャビンもTK20用じゃなくてわざわざTW53用探してくるんだもんね」
「悟瑠の親父さんもほんとすきだよね。TK20用ならコニタンのデータつかえるのに」
「そうですよね」
「親父はホントに大型車大好きですよ。僕も人のことは言えませんが」
「社長はわかります。悟瑠さんの車たちは半分以上仕事の検証材料ですよね。それなら仕事用と言ってもいいですね」
「ありがと。さて今週のお客さんの仕事は移動販売車の車検と加藤運輸の車の車検、メンテナンスだな。移動販売車以外はうちの内製だけどリースのメンテだからまあ外販の一部だよなあ」
「そうね。リースの売り上げの為なんだからね。必要経費ってところね」
「じゃあ、やるかあ」
「悟瑠さん、6トン改造バスはきみこと同じメニューですか?」
「うん、ボネットの形状違うからそのままは難しいけど、金属のフレキを使ってつなぐ。静電気除去もできるから良いかも」
「そうですね。樹脂だとどうしても静電気逃げないですから」
「遮熱をきちんとやればいいともいます。」
「悟瑠、サイクロンは組まないんだろ」
「組まないと言うか6トン改造バスはきみこと違ってスペース無くて組めないって言う方が合ってるなあ。」
「そう言うことだな。特に総輪駆動ボンネットとかなみちゃんはV8入れてぎちぎちだもんな」
「まあな。そうそれに軽快君も大きなエンジンぶち込んだから。ぎちぎち」
「悟瑠さん、私たちは?どの車に手を付ければいいいですか?大型3軸積載車ですか?」
「はい、電気自動車とか大型SUVみたいな重量車対応用なのでやや重めの架装です。フレームと架装の錆び対策の状態を確認したいんです。笠木工房メンテのなので錆は少ないはずですが、念のため」
「承知いたしました。エンジンとミッションはどうなってますか?」
「もうRG8を組んであります。エンジンとミッション丸ごと換装すればOKです」
「それもやりますよ」
「お願いします。僕らは今日中に矢代さんの総輪駆動ボンネットの黒煙対策しますので」
「兄貴、総輪駆動ボンネットは前方吸気だよね。導風板でいいように見えるけどどうなんだろ?」
「隆文、雨水入らないようになってればいいけど」
「そうかあ、ダイレクトにやると大雨の時に雨水が吸気に入るのか」
「そう、隆弘の言う通り、ウォーターハンマー起こさないようにする。それが重要。入れない為に何するかだよ」
「そうか、サイクロン排水装置はそのために必要なんだな。」
「隆文、そう言うことだよ。悟瑠はできればサイクロン式のエアクリーナーにしようと考えているんだろ」
「その通り、埃も良く取れるからね。場所がないから疑似サイクロンかな?導風板を使って。ここは北半球だからコリオリの力を使うこと考えて渦の向きを設定するんだよ」
「そういうことか」
「そうよ、隆文、空気が熱くならないようにしながら組んでいくの、埃や水分が上手く排出できればもっと良いよね」
「そうすれば走行風で過給効果も期待できるる、なるべく冷たい空気にすればいいってことか」
「ということだ、隆文、総輪駆動ボンネット導風板の設計して組み込む頼むぞ」
「はいよ」
「隆弘、僕はBH15改ボンネットの対策やる。総輪駆動ボンネットよりはスペースあるからサイクロンで対策してダクトでつなぐ。悪いけど村上君たちのフォロー頼むぞ」
「OK。よーし、作業開始だな」
その週、僕らはまず総輪駆動ボンネットの黒煙対策をやって親父と雅子に確認を頼んで問題ないので納車、その後はBH15改ボンネットの対策、と6トン改造バスの対策もなんとか終わって次のなみちゃんの黒煙対策に取り掛かっていた、並行して雅子がエントリーしたドリの大会に参加できるようになったと連絡があってアジトでドリ車のメンテもやっていたので結構きつかった
「悟瑠、明後日は雅子と愛理沙ちゃんがドリの大会に出るんだよね」
「ああ、出るよ。2台のメンテナンスは終わったから、大会の次の週は温泉でも行ってのんびりだな」
「それが良いよ、このところめっちゃくっちゃハードだったからなあ」
「また悟瑠さんが倒れるとみんなが司令塔いなくなって困っちゃう」
「倒れないようにするよ。ええと、来週はなみちゃんと軽快君の2台かなあ?」
「親父さんのタフさんもだろ」
「あれはまだ簡単なんだよ。ターボにすればいい。お袋のサナちゃんも元からV8の8DBを乗せるような準備がしてあるから横に多少余裕があるんでターボOK、でん六くんも然りでターボにできる、面倒なのはてつしくんとゼットワン、軽快君だな、上手くダクトで引っ張るしかない。軽快君以外はサイクロンクリーナー置けるからその方法でどうだ?」
「その方針でいこうぜ」
「先にダクトで済む方から」
その日も忙しく仕事して次の土曜日は雅子のドリ車を積載に積んでターマックコースで最終のセッティングを決めていた
「お兄ちゃん、ばっちり、明日はこれで行ける。あ、愛理沙も来たの?」
「先輩、悟瑠さん。こんにちは。実はお兄ちゃんが大型ダンプでどろんこコース走るのに嵌ったみたいでしばらくドリは出ないとか。それなんであたしが車がもったいないから出ることになったんです。見てくださいよ、今もフライヤーちゃんでここ来てモーグルコースをガンガン走らせてますよ、それに実験で獣油でトラックが走れないか見てるんです」
「そうなんだね。ある意味BDFってことね」
「愛理沙、獣油で輸送用のトラック動かすってこと?」
「そうです。食用油を取る時に油の搾り滓が出るんですけど、そこには食用にはならないけど捨てるにはもったいない位の油が取れるんです。お兄ちゃんがそれなら輸送用のバンとか美浜ちゃんに使えないか研究中。それで今はフライヤーちゃんに15%混合で獣油入れて影響見てます」
「愛理沙ちゃん、毛色は違うけど高尾さんのところ聞いてみたら?何かいいヒントが見つかるかも」
「そうですね」
「そうだ、笠木さんのところでは高雄製油所から出るBDFと搾り滓もらって親父さんの奥さんがやってる農場で使ってる。BDFは燃料で滓は肥料と薪ストーブの燃料だって」
「あ、そうかあ。滓は肥料にしてっていう手もあるんですね。餌を取るための農場に使えばいいですねー」
「し尿類は発酵させてメタンガス取ってるでしょ。発酵させて分解したものを肥料にしてるでしょ。ってことは廃棄物無しじゃん」
「うん、先輩の言うとおりです。そのメタンガスでも発電してます。実家の給湯とかコンロにも使ってますよ。車にも使えないかと思ってるんですけど後続距離がでなくて。確かにし尿に混ぜて発酵させるの良いかも」
「でしょ。笠木さんと同じ。し尿類と混ぜて発酵が良いと思えるよね」
「流石です。それなら更に廃棄物が減るんでパパも喜ぶ」
「良かったね、ところで今日はセッティングに来たんでしょ」
「あ、そうだ。忘れてました。じゃあ行ってきます」
クオオオオオオーン、シュオオオオーンとV8フラットプレーンクランクのエキゾーストノートを響かせて愛理沙ちゃんはTSS10でコースに入ってギャギャギャギャギャギャとド派手なスキール音と車が見えなくなるほどのタイヤスモークを上げてドリフトしていた
「愛理沙は大丈夫かなあ?ってことで明日のライバルは多分だけど愛理沙ね」
「そうだね、ん?チョット?オーバー気味か?踏めてないなあ」
「多分だけど、愛理沙のほうが速度乗ってるんじゃないかな?でなきゃあ荷重移動の量が哲史さんよりも多いとか?」
「そうか、確かに見た目は愛理沙ちゃんの方が速いもんね。測ってないからどのくらいかわかんないけど」
「速さは愛理沙、演技の優雅さは哲史さんね」
雅子と喋っていると愛理沙ちゃんが帰って来て、車のセッティングを少し弄ってくれと言われた
「悟瑠さん、セッティングをアンダー方向にできますか?あたしにとっては後ろが行き過ぎてアクセルを踏めないんです」
「前のスタビを1サイズ上げるのがいいかな?荷重移動が哲史さんよりも大きいみたいだし」
「そうかもしれません。お兄ちゃんは優雅方向なんでゆったり曲げる方向ですけどあたしはフェイント気味にしていくんでロール抑えて行かないと難しいです」
「前のスタビ交換するよ」
「あたしもやります。お兄ちゃんも呼ぶんで」
「雅子、ジャッキと馬と使うぞ。馬を持ってくるの手伝って」
「はいよ。ブッシュも換えるよね」
「もちろん、電動工具でやるから、準備して。あ、 そほさ愛理沙ちゃん、双葉ちゃんちゃんからスタビ持ってきて。ニックネーム変えたから」
「うん」
「悟瑠さん、僕もやります」
僕は車を持ち上げるとピットに戻っていた哲史さんと一緒にフロントのスタビを交換していた、車体はガチガチに補剛してあるのでスタビの効きもいいはずなのだ
20分ほどで交換が終わって愛理沙ちゃんが走りにいって、ド派手に振ると満足そうな顔して帰って来た
「愛理沙は僕よりも速度乗せてるってことか?このセッティングだと僕だったら曲げるのに相当苦労するなあ」
「そうですね。愛理沙は哲史さんよりも荷重移動が多いんですよ。それなんでドアンダーにしないと後ろがいっちゃって踏んでいけないんです」
「そうかあ」
「走りの派手さと迫力なら愛理沙、白鳥が水面を滑るような優雅な走りなら哲史さんですよ」
「そうなんですか?」
「そうですね。僕も雅子と同じです」
「何処まで行けるか見に行こう、明日愛理沙の応援行きますよ。大型車のどろんこは結構楽しいですね。愛理沙にフライヤーちゃんもらって正解でした、悟瑠さんのセッティングがよく考えられてて感心しますよ。ダートを高速ではしるというよりもモーグルを静々と優雅にはしるというか。とっても気に入りました」
「お兄ちゃんよかったったね。気に入ってもらえて」
「うん、そうだね」
「あ、愛理沙が洗車終わって戻ってきた、愛理沙、セッティングはバッチリね」
「バッチリです。ガンガンに踏んでも挙動乱れないんで踏めるんです。どうもありがとう」
「明日が楽しみね。フリークラスだよね」
「はい」
「撤収ね」
「明日もここでやるんでしょ」
「そうよ、百合リンがほら、見てよ、あそこにドリ競技専用のコース作っちゃったでしょ。今はあたしたちのチームの練習場場所になってるでしょ。カートとか原チャリレースに貸し出すって言ってるけどね」
「そうかあ、そこのミニ競技場でやるってことね」
「百合リンのパパとうちのパパがノリノリで作っちゃったよ」
「そうですよ。うちのパパもノリノリで出資して、FR最後のA107V見つけてきて直してますよ。エンジンをG23から3G81にして5速組んでますよ」
「あ、そういうことか、親父がネットワーク使って軽自動車探してた」
「あ、パパもあちこちの工事物件の見積りに必ず行ってるよ。それもサンデー君で行ってる。どこでもいけちゃうからね」
「聞いた話では、うちの親は昔の納屋に眠ってないか聞きまくってましたよ。そこで見つけたとか。トラックが多いらしいです」
「パパたちも好きなんだからさあ」
「はああ、明日頑張ってよ。アジトに帰ったら2台の点検やって直すところは直して置くよ」
「悟瑠さん、TSS10メンテよろしくお願いします」
「任せて」
「お兄ちゃん、あたしのY51もよろね」
「もちろん」
「明日ね」
僕らは増トン積載車と双葉ちゃんでアジトに帰って2台のメンテしていた。
「うん。2台とも調子いい。シーズンオフにボディーの亀裂点検やれば行ける」
2台の点検を終えて増トン積載車に積むと休んでいた
次の日の日曜日、良い天気に恵まれた雅子達は会場となっている雅子たちが経営するコースに新設されたミニサーキットに集合していた
「今回も本格的ね、大型ビジョン積んだトレーラーも来てるし、ネット経由で配信されてるよ」
「うん、専用のWi−Fiもあるって凄いよね」
「おはようございます。悟瑠さん。雅子オッハー。今朝、早朝から開けてくれってあたしのとこに来ちゃったよ。こんなにビジョンを積んだトレーラーの台数来るっていってくれればいいのにって思ったわ」
「百合リン、おはー。そうなの?ごめんね」
「応援にくるつもりだったから良いのよ。なんかあっという間に揃ってる。隆弘も来るって。非力な車の練習するからレイコで来るみたいね」
「そうかあ、ってことは隆文も来るのかな?」
「今日は来ないって、隆文さんは舞由良とデートみたいね。舞由良は離婚しちゃったでしょ。隆文を気に入ってたみたいで今はお付き合い状態」
「そうかあ、それで加藤運輸に転職しちゃったってことかな?」
「そうよね。元旦那と同じ職場は居づらいよねえ」
「さて、準備」
雅子たちの参加するドリ競技大会の開始だった
"いい天候に恵まれて、5戦目の開始です。今日は解説は井沢さん、実況は日吉が務めさせていただきます。それでは井沢さんよろしくお願いいたします。"
"こちらこそよろしくお願いいたします。今回の見どころは何と言っても引退と言うかTSカーカップに行った佐野選手と小笠原選手が参戦していることですね。このところTSカーカップではチーム佐野が速くてウエイトハンデをつけようかとか言われてるくらいです"
"そうなんですね。手元のデータを見ると実は佐野選手とか小笠原選手の車は他の車たちよりも10kg以上重いんですね。それでも勝ってしまうって言うのは"
"そこなんですよ、ウエイトハンデを既に毎回10kg背負って戦ってそれでも勝ってしまうんで、勝てないのは腕の差じゃないかともいわれてますね。オフィシャルも困ってますね。GT500でも10キロは大きいのに元から軽くて非力なTSカーで10kgのハンデはでかいですよ"
"そうですね、今日はその名手佐野選手、小笠原選手と新進の宮城選手とベテラン勢がどう戦うかが見どころですね"
"はい、その通りです。佐野選手たちと新進の宮城選手、ベテラン勢がどう戦うか見ものですね"
場内の配信が始まっていた、僕らはその配信をスマートフォンやWi-Fi経由でパソコンで見ていた
ぷおおおーん、と場内に開始のラッパがきこえると
"一組目はおおお、ナンダコレ?新進の宮城選手とベテランの奥山選手の組み合わせです。奥山選手はJZA90、宮城選手はFD3Sですねえ"
"どちらもバリバリですからね。バチバチのやり合いになりそうです。車はガチで同等、もうこれはいくしかないって感じです“
"2台縦並びで、スタートです、カウントダウンツリーが点灯して、さあ、今シグナルが青に変わってスタート、先をいくのは新進の宮城選手、追う奥山選手です“
「奥山選手ってこの前、お兄ちゃんとやって接触しちゃったんだよね」
「愛理沙、あ、うちのお兄ちゃんとバチバチになった時ね」
「うん、あの時のドアの修理早くってびっくりしちゃった。隆文さんってすっごく器用なのよね。6代目もそこに惚れちゃったみたいです。この前ガードレールに逆走してきた対向車を避けたら擦っちゃって困ってたところに隆文さんが来てあっという間に応急処置して車を日曜日で直したの。」
「え?そうなの?」
「うん」
「あ、道理で隆文がアジトで何やらかんかんやってるって思ったわ。あたしは自分のことで手一杯で気にしてなかったけど」
「そうですよ。一日で戻ってきて仕事にも影響ないってよかったって言ってました」
としゃべっていると、前後入れ替えてスタートしている2台の実況が
"あ、なんか宮城選手と奥山選手とにかく優雅に走られせてますね。お互い隙をつくというよりもいかに綺麗に走らせて審判をうならせるかと言うか"
"ええ、奥山選手、走りをがらりと変えてきましたね。今までのバッチバチの走りから優雅に滑るような方向って言うか?走りの優雅さで勝負しようと。相手の得意なフィールドで勝ってコテンパンに伸してやるみたいな感じですね"
"多分ですけど、松尾選手の2種類の走りを持ってることになんか刺激されたんですか?小笠原選手は優雅な走り一辺倒ですけど"
"だと思いますよ、アグレッシブな走りと水鳥が優雅に水面を滑るように泳ぐような走りの両方持って相手によって使い分ける。チャレンジはいいことですね"
「お兄ちゃん、場内のアナウンサーが言うことはわかるけど、どっちつかずにならないといいけどねえ」
「そうだね。ベテランなんどこかで自分で壁を感じてるのかもね。今のままじゃあ更に上には行けないって」
「悟瑠、俺もそうだろうなあって思うぜ、この前も哲史さんの優雅ながらも速い走りであっさり高得点だされて、自分は自滅して敗退でしょ」
「そうねえ。隆弘さんの言う通りでその走りを勉強して相手よりも上手いと思わせれば勝ちってことね」
「あ、判定ですよ。どっちが勝つかしら?見た目は同等ですね」
「あ、奥山選手が5点の差をつけて勝ちになってる。どこなのかな?」
「さすが、ベテランの奥山選手か。あ、そうか。宮城選手はアクセルを一定でコントロールしてないところで減点みたいだね。舵角はどっちも一緒で一定だけど奥山選手は一定アクセルにより近いってことだよ」
「あ、そうなのね。場内配信で解説してくれるのね。特に高速コーナーね」
「その通り、あ、ベテランの方に一日の長があったってことね。さすがだよ」
「あ、時間だ。お兄ちゃん、行ってきます」
「あたしも時間です。悟瑠さん、行ってきます。お兄ちゃん行って来るね」
「雅子、愛理沙行ってらっしゃい」
二人がヘルメットをかぶると、ジョンとドアを閉めてくううううっフロロロローンとエンジンをかけてスタンバイ地点に行った
"次の組み合わせは、おっとお、今回スポットで参戦している佐野選手です。対戦はジョージ選手ですね"
"もうこれはジョージ選手から見たら貧乏くじ以外ないですね。ワンちゃんあるとしたら佐野選手の車が壊れることくらいでしょうか?"
"ここでもし佐野選手に勝っても次の相手はこれまたスポットで参戦している小笠原選手ですよ。今回はお兄さんの哲史選手でなく妹の愛理沙選手です。この壁を越えれればいいんですが"
"籤のあやと言ったらそうですが、きついですよ"
「雅子の出番だな。シグナルが青に変わっておほほほほ、すげえ」
「おいおい、マジかよ。その速度でいくのか?あ、ジョージ選手あっという間に抜かれてしかも雅子に全く追いつかない」
"佐野選手、ええええ?なんだよこれ?こんなのありえんのかよ。もう抜いてる?しかもこの速度でカウンターは一定でしかも直ドリのままガンガンいくいく"
"あららら、ジョージ選手は戦意喪失ですね。スローダウンしてます。あんな走り見せつけられちゃもうやる気なくなりますよね"
"あ、どうやら2本目はリタイヤですね。レベルが違いすぎッてことですね"
"はい、しかも得点は?99?事実上の最高点ですよね"
"そうです、この場合は相手が勝つには100出すしかないですから"
"それじゃあもう佐野選手の勝ちですね"
"はい、最高点の勝負ですから佐野選手がもし次リタイヤでも決まりです。同点の場合は先に出した方が頭跳ねで勝ちです"
"恐るべしですね"
「雅子の走りは優雅な中にあの速さ。奥山選手が口あんぐりじゃん」
「はあああ、雅子って何に乗せても速いのね。TSカーカップで常に優勝争いするって言うのよくわかるわよ」
「でしょ」
「次は愛理沙ね。相手は神保選手?因縁ですね」
「そうか、初戦で哲史さんにコテンパンに伸されたんだよね」
「そうですね」
"次は小笠原選手です、先行は小笠原選手、後追いは神保選手です。このところ不運でなんかついてませんが今回は?あああああ、いったあ、あ、勢い余ってコースアウトしたのは神保選手、小笠原選手は神保選手のお株を奪うアグレッシブな走り"
"スポットとは思えないですね、佐野選手と小笠原選手は何に乗せてもうますぎですね"
"フォーミュラーにいって欲しいですね"
"そうですね、日本の女子初のF1とか"
"ほんとですよ"
"あああああ、出ました。これまた99。佐野選手と小笠原選手譲らずですね。午後のフルコースが楽しみですね"
午後は雅子と愛理沙ちゃんのフルコースタイムトライアルはこれまた同タイムで決着つかず2人の同点優勝になっていた
「愛理沙、成長したわね」
「先輩や悟瑠さんのおかげです。あたしは箱が好きですよ」
「そうね、あたしもそう、うちでGT選手権出たいよね。百合リンこのターマックコースは日本中のサーキットとモナコの市街地コースの難しいところコピーだよね」
「雅子、その通り。あたしたちは上に行きたいからね」
「あたしもそうです」
雅子たちが更に上を目指してしていることを話ししているのを聞いて僕も応援するんだと改めて思っていた
週が明けた月曜日からなみちゃんと軽快君の黒煙対策、その後にてつしくんと対策して納車していた
週末は雅子と温泉に行ってゆっくりのんびり過ごして、美味しい料理にした鼓を打っていた
僕と雅子がが温泉でのんびり何もしない週末を過ごした次の月曜日、リフレッシュして出勤、車両の始業点検していると
「親父、3軸トラクターのフロントのエンジンマウント取り付け部と前後軸の間とのリアサスの軸間のフレームに罅が入ってるよ、破断しかかってる、補強板当てての溶接修理は無理だ、交換しないとやばいかも」
「申請出して新品とって交換しよう、多少重くなるのは仕方ない。3か所にこんなに深い傷が入ってるんじゃあ修理は無理だよ。交換するしかない」
「ってことはGW6EAGHH系のフレームにするのか?」
「そうする。良いことに積んでるエンジンの最大トルクは今のV10ターボより大きいんだろ。6×4の設定、エアサスの設定もある、V8からV10にしてエアサスにして何らかの無理がかかっていたのかもしれないな」
「そうかあ、トルクは10%も変わらないから大丈夫と思ったけど、フレームの何かにしわ寄せが来たらしいな。とにかく交換やってみる」
「悟瑠、補強してなくてエンジンの重さとトルクを支え切れなかったってことかなあ?」
「ああ。トラクターのV10用のフロント周りに合わせたんだけど、2軸総輪駆動レッカーとか4軸総輪駆動レッカーをもっと参考にすれば良かったかもなあ。まあ新しいフレームで見習って補強やってみるよ」
「フレームの新品入手する、ちょっと見たら後ろの軸間が開くから脚の伸びが今より確保できるかもな」
「はああ、親父はこれだよ。隆文、3軸トラクターをどんガラにするぞ。フレーム交換するってよ」
「確かにここまで3か所も亀裂はいったらこのフレームは修理は無理か」
「ああ。V10用でエンジンマウントの位置移動したところの補強がもっと必要だってことだよ。エアサスにした時の補強もいるのかなあ、はあミスったなあ。V8のトルクとリーフサスだったらいらなかったとか、何があったかわかんないけど、まあチューニングカーの宿命だな。耐久性が短くなっちまうのは」
「仕方あるまい、始業前点検で気が付いてよかっただな」
「ああ、走行中だったら危なかった」
「念のために4軸総輪駆動レッカーと2軸総輪駆動レッカー、2軸トラクターもフレーム点検やるのと今度改造する車のフレーム補用はしっかり頼むぜ。修理に来たら亀裂点検追加だな」
「悟瑠さん、承知いたしました。ここの整備工場から亀裂見逃しは無いようにですね」
「うん、なくすんだよ」
「「「「「はい」」」」」
2軸トラクターは加藤運輸の代車になっていたので戻って来るまでわからないが、2軸総輪駆動レッカーはいいことに元からV12の設定があってマウントが全部共通だったこととここも振動対策がしっかりしていたので取り付け点のフレームが純正でがっちり補強されていて問題ない、僕らは補強方法を見習って新たに来るフレームの補強を考えていた。
4軸総輪駆動レッカーは改造した時反力が強くなるのに対応してこれまたがっちり補剛してあって、しかもレッカー車に改造するときにサスペンションとりつけ部周辺も補剛してあって全く亀裂がないのがわかった
週中に、新しいフレームが来て必要な補強の後にメッキ処理、カチオン処理して部品を取り付け確認すると陸自に持ち込んでフレーム破損で交換と記入して車体番号を打ってもらった。今までの3軸トラクターのフレームナンバーはなくなって新しフレームナンバーをつけてもらって車検証を発券してもらうと晴れてナンバーがついて公道走行ができるようになっていた。
その間に2軸トラクターを点検するとこの会社は音と振動の対策を重視しているようで取り付け点の放射係数を向上させるためがっちり作ってあって問題がなかった
早速だったが修理と言うかフレーム交換した3軸トラクターで超低床船底を使って松尾建設で緊急修理が必要になった大型ホイールローダーを建設現場まで引き取りにいって帰ってくると親父がこぎれいな大型2軸積載車と後2軸のトラクターの点検していた
「え?親父。これって?また買ったのか?」
「ああ、これか。V8積んだ2軸の積載;KC-CK52AUN改、先輩が仲間から買ったらしいんだけどフルサイズで持て余してるんで俺にどうかって言って来た、それでうちの増トン積載車と交換した。あれは11.5メートルでちょっと短いんだよ。買ったと言うか?増トン積載車が年式新しいんでうちがお金もらっちまった。もう一台の方はW-SS2VJBAだ。このところ3軸トラクターの稼働率高くてしかも加藤運輸で重量物運搬が増えてるもんだから手持ちの2軸トラクターだと引っ張り切れなくてうちの高速3軸トラクターをしょっちゅう借りてるだろ。区別でCW542HHT改は高速3軸トラクターな」
「ってことは加藤運輸貸し出しにするんだよね。このCK52AUN改はKC-だよねえ。それにSS2VJBAはW-でしょ。これじゃあ規制地域に行けないじゃん」
「そういうこと、V8とV10なんで買っちまった。規制地域の対応は2台ともターボとDPFつけて10都市対応やって乗り入れる。黒煙だけならターボとフィルターで行けそうだろ。エンジンのオーバーホールとターボつけてミッションアップデートよろしくな」
「ってことは2台のエンジンオーバーホールとターボにしてそのトルクに見合ったミッションにするってことか」
「そう言うことだ。大型2軸積載車は480ps/2200rpmか?隆のTW53とかラムちゃん同じでどうだ?3軸トラクターは650psの240kg・m位迄パワーとトルクあがるか?」
「全く、それじゃあ2台ともパワー持て余してしまうぜ。大型2軸積載車は430psにして乗りやすさ出した方がいいんじゃない?地場3軸トラクターは650ps位のパワーあってもいいかもね。そうだこれからW-SS2VJBAは地場3軸トラクターと呼ぶから」
「いいよ。確かに大型2軸積載車は軽いからそれもありがな。俺のタフさんと同じか」
「そういうこと。スーパーマーケットの移動販売車とも同じ。GVWで16トンならそのくらいでいいと思うけどな。20トン超えなら480psだけど」
「考える。どっちにしてもエンジンオーバーホールとミッションとデフもオーバーホールよろしくな。速さというか坂道で走りやすいようにしてくれ。そのために大排気量にしたんだよ」
「はいよ」
親父は隠れ速い車好きってことか。雅子の腕と速さ見ればよく分かるな、オーバーホールするためにエンジンを下ろす準備していたのだった。
ドリをやっても上手な雅子、愛理沙ちゃんも同じく
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