第百三話 野上さんが見つけたレアバスと舞由良ちゃんとバス練習かねた温泉旅行
年末になって温泉旅行に行く雅子たち?
年明けにサルベージする悟瑠達
主な登場人物紹介
ヒロイン 佐野 雅子 26歳
4月生まれ 峠のバトラー⇒TSカップレーサー⇒GTレースへ挑戦中
家業の佐野自動車販売の中古車販売店副店長兼整備工場の副工場長、整備の受注、部品調達担当の副社長 販売部部長 前職はスーパーの経理兼販売促進課
所有免許、資格;大型2種、牽引運転免許、2級整備士、危険物乙4、玉掛、ガス溶接、救急救命士、巻き上げ機、簿記2級、税理士、会計士、テルミット溶接、クレーンオペレーター、X線技師
レース以外の趣味:
オフロード走行:大型の2軸、3軸総輪駆動のエンジン、サスペンションをいじって自分好みした。
パソコン:プログラム組むのも好きでシステムを自力で組める
僕 佐野 悟瑠 29歳
雅子の兄 3月生まれ 妹の雅子より4学年上 家業の佐野自動車販売に就職して6年目、整備工場の工場長 整備工場総括の副社長。
所有免許、資格 2級整備士、MIG溶接機、レーザー溶接機、ガス溶接、玉掛、大型2種、けん引免許、巻き上げ機、危険物乙4、テルミット溶接、クレーンオペレーター、X線技師
カーキチ、スペックオタク、エンジンスワップ大好き。エンジン加工名手 オフローダー
佐野 愛理沙 25歳 旧姓:小笠原 悟瑠の妻になった (第百話参照)
かつて雅子がいたスーパーマーケットの販売部移動販売課係長
実は創業者の孫でもある(第三十七話参照) 雅子と同じ高校の一つ後輩。スーパーマーケットの主要取引先の小笠原食肉のお嬢さん。 元レディスの7代目総長 2児のシングルマザーだった(第三十六話参照)抜群の運転センス
所有免許、資格 簿記2級 大型2種免許、牽引。危険物乙4、ガス溶接、巻き上げ機、玉掛、アーク溶接、火薬類取扱保安責任者(乙種)、レーザー溶接
TSカーレーサー⇒GTカーレーサー 雅子と組んでクラス優勝を狙う
実は空手で中学の時に全国大会に行った猛者。子供は上の子が哲也、下の子が愛美
佐野 康晴 57歳
僕の父親 佐野自動車販売の社長、総括責任者。
趣味人 マニ割、エギマニ作りの達人 元整備工で板金も得意。
佐野 康子 55歳
僕の母親 佐野自動車販売 副社長 佐野自動車販売店店長、営業、仕入れ担当
加藤 隆弘 29歳
僕(悟瑠)の同級生で親友。佐野自動車の副工場長、整備工場の専務取締役
専学卒業後家業の内燃機整備工場に就職、佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。悟瑠の幼馴染。2月生まれ。
エンジン加工名手、エンジンスワップ大好き 実は弟の隆文が一目置く運転センスの持ち主
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、ガス溶接、アーク溶接、レーザー溶接、危険物乙4、巻き上げ機、電検2種、テルミット クレーンオペレーター X線技師
趣味:レースカーづくり オフローダー 生エンジン好き
加藤 百合 26歳 旧姓 松尾 隆弘の妻になった (第百話参照)
雅子の親友、丸松建設のお嬢さん。雅子と同じ高校卒業して同じスーパーに入って家業に転職。
松尾建設運輸担当副社長。普段はおっとりだがスイッチが入ると途端にせっかちとブチ切れになる
5月生まれ TSカーレーサー、GTカーレーサー TSカーカップではトータルで2勝あげ、シーズン3位
旧車好きで父親譲りの速い車好き。オフローダー
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、クレーンオペレーター、巻き上げ機、ガス溶接、テルミット、アーク溶接、レーザー溶接、危険物乙4、電検2種、火薬類取扱保安責任者(甲種)
加藤 隆文 26歳
整備部長 隆弘の弟。雅子より一学年上だが、3月生まれで実はほとんど同い年。工業高校から家業へ就職。佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。板金と排気系を作るのが得意
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、ガス溶接、アーク溶接、レーザー溶接、危険物乙4、テルミット溶接、巻き上げ機、電検技師
趣味:TSカーレース、GTカーレース、オフロード走行 生エンジン好き
加藤 舞由良 26歳 旧姓:馬橋 隆文の妻になった (第百話参照)
雅子と同じ高校の同級生、レディスの6代目総長。運転大好き
加藤運輸に個人の事務所から転職して車両回送ドライバー
所有免許、資格 大型免許 牽引免許 商業簿記2級 危険物乙4
子供はみゆき
加藤 隆義 57歳 配偶者 鈴江 55歳
加藤運輸社長 佐野 康晴の同級生の親友
かつては運輸業、リース業に忙しく趣味の旧車はやめていたが、今は余裕がでて旧車趣味が復活
かつて運営していたエンジン整備部門は、同じ敷地内にある佐野自動車販売に従業員ごと譲渡して運輸専門にした
松尾 譲 28歳
百合ちゃんの兄 、丸松建設の建設系担当副社長。マニ割マニア 実はオリジナル主義、生エンジン好きで速さにはこだわらない ドリフト競技に参戦中、TSカーカップにも挑戦中
所有免許、資格 大型免許、クレーンオペレーター、玉掛、巻き上げ機、ガス溶接、アーク溶接、テルミット、レーザー溶接、危険物乙4、電検2種、火薬類取扱保安責任者(甲種)
松尾 隆 57歳
丸松建設の社長 百合ちゃんの父親 速い車大好き 古いものを大事にする
悟瑠の父親の同級生
松尾 友香 55歳
百合ちゃんの母親、丸松建設資材調達兼外注先調整担当副社長
旧車大好き、かつオリジナル主義
小笠原 哲史 28歳
愛理沙の兄。別の会社に勤めていたが家業に転職、製油担当副社長
旧車好きで母親譲りのオリジナル主義だが必要に応じて改造する
所有免許、資格 大型免許、危険物乙4
ドリフト競技参戦中、TSカーカップ挑戦する 愛理沙の元旦那とは親友で同級生(第三十六話参照)
長野 暁 31歳。
スーパーマーケットの販売部移動販売課 課長代理。
かつては首都圏のバス会社に居たが欲しいバスが排ガスの関係で住んでいた地域で登録できなくて雅子がいたスーパーに転職。今は愛理沙ちゃんの上司短尺バス好き
所有免許、資格 大型2種免許、牽引免許、危険物乙4 簿記3級
狩野と一緒に走り屋チームの運営していた
狩野 守 31歳
丸松建設の業務課課長 運送会社にいたが首都圏の事業縮小で地方に転勤になった。偶然募集していた松尾建設に転職
所有免許、資格 大型2種免許、牽引免許、玉掛、巻き上げ機、ガス溶接、アーク溶接、危険物乙4、電検2種、テルミット、レーザー溶接、クレーンオペレーター、火薬類取扱保安責任者(乙種)
長野と一緒に走り屋チームの運営していた
河野 優花 23歳
スーパーマーケットの業務課から移動販売課に異動。大型免許取得して移動販売車で販売する
所有免許、資格 大型2種免許 簿記3級
綿貫 洋平 38歳
スーパーの販売部 移動販売課 課長
大型免許取ったらバスに嵌って自分でも買ってしまった。大型2種も持っていて見学者用のバスを運転する
所有免許、資格 大型2種 商業簿記2級
橋爪 正治 62歳
かつて雅子が務めていたスーパーの社長
雅子や百合、愛理沙に刺激されバス好き、旧車好きが復活
見学者の送迎の為のバスとしてボンネットバスそろえてしまった スーパーマーケットの広告も兼ねている
笠木 徹治 31歳
ウッディパラソルの経営者:悟瑠の父親の先輩(笠木 達也)が経営していたが代替わりした2代目
大型車主体の中古車屋 お店が暇なときは敷地内の笠木工房で作業
笠木 達也 61歳
笠木工房の共同運営者、ウッディパラソルの初代経営者 かつては悟瑠の父親、隆弘の父親と同じ大型車のディーラーにいたが、結婚を機に独立してウッディパラソルと笠木工房立ち上げ、奥さんの地元に移動
お店が暇なら奥さんの実家の農業をやる
植木 桂 61歳
笠木 達也の奥さんの兄
同じく笠木工房の共同運営者 40歳で大型車のディーラー勤めを辞めたのち実家の農業をしながら笠木工房に合流して共同で運営する
矢代 圭一、伸一親子
松尾建設のビル内装工事委託先の経営者
大型ボンネットバスが好きという親子で趣味人
五式 紫陽花 19歳
愛理沙のいたレディスの13代目総長 小5から一つ上の兄とともにカートで走っている。
空手部だったが顧問の意地悪で干されたが、顧問の弱みを見つけて追放。
段位はあえて取って無いが実力は3段以上と言われる猛者。
佐野自動車販売に就職した 五式不動産のお嬢さん
所有免許、資格 準中免許 商業簿記2級 危険物
石川 由香里 20歳
個人の販売店から丸松建設に転職
雅子と百合ちゃんと同じ高校でレディスの12代目総長
高校では古武道部の主将もやっていた猛者、愛理沙のアドバイスで段位を取っていないが実力は3段以上といわれている
所有免許、資格 大型免許 商業簿記2級 危険物乙4
「2軸総輪駆動レッカーは先輩に声かけたら喜んで使うってさ。先輩の県では中型トラックの放置トラックが増えていて、オーナーや自治体から片付ける仕事が来てるって。それが結構な儲けになるみたいでね。処分してくれって来るんだけど、書類あるやつは買い取って直して売るといい儲けだってさ。今の4気筒のやつよりも8リッターの排気量あって、しかも生エンジンがほとんどだから乗りやすいって言うんだよ。今どきの増トンも小排気量の4気筒ターボなんで、やっぱり発進のパワーなくてだめだってことでね」
「カタログの燃費重視になってるなら仕方ないのかな?」
「うん、そう。今のは走りにくくて乗れたもんじゃないかもな。先輩はサルベージに舗装路だけじゃなくて足元の悪いところに行くからには、やっぱり総輪駆動が欲しいってさ。幸いなのは引き上げる車が大型車じゃなくて4トンクラスが多いんだと」
「2軸総輪駆動レッカーで引っ張れない大型はどうすんの?」
「大型は別業者に頼むんだってよ。行き先が俺たちの県に近かったらうちにも頼むから引き上げよろしく、だって」
「そうなんだね」
「とにかく、明日は先輩のところに2軸総輪駆動レッカー納車頼むぜ。先輩には2軸総輪駆動レッカーの脚を組んだ悟瑠と行くと言っておいた。俺のジュゴンの2台で行くからな」
「はいよ」
僕らは2軸総輪駆動レッカーの納車でウッディパラソルに行く準備をしていたのだ。
残るは舞由良ちゃんのはてなちゃんだ。フレームとフロアの再生は終わっていた。エンジンとミッション、ファイナルドライブの載せ替えも終わった。残るはボディのフロアと骨格のつなぎ目と下側の外板の再生だ。
次の日、親父とサービスエリアで待ち合わせて2軸総輪駆動レッカーとジュゴンの2台で笠木工房に納車に行った。
2台とも全開試験を済ませているので、いつもの山坂道ではなく高速に乗って納車に行った。その日は笠木工房のある所は雪がずっと降りっぱなしだった。
笠木工房に着くと笹木さんたちは農作業用のトラクターにダンプ装置を付けて除雪していた。
「康晴。ワリイな、雪の日に。おお、これだ。総輪駆動は助かるぜ。うちもぬかるみに行くことが増えちまってな、いいの探していてどうしようもないなら4トン総輪駆動を改造しようかと思っていたんだが、いかんせん重量とトラクションが不足するんで2軸駆動のトラックを使って作る予定だった」
「天気は仕方ないですよ。それはちょうどよかったですねえ。そういえば先輩はこのところリフレッシュトラックを売ってるとか?」
「そう。U-とかKC-とかKL-のトラックは丈夫で長持ちするからリフレッシュして売ってるよ。エンジンは全部オーバーホールする。いいことに康晴が見つけてくれた部品メーカーが最近削り出しクランクと新品のライナー、コンロッド、ピストンを販売してくれるから楽でいいよ。ベースのブロックは逆輸入してるし、なければ現物送ると日本のダクタイル鋳鉄工場でイミテーション作ってくれるんだよ。リフレッシュトラックのベースをサルベージするには最低でも2軸駆動か2軸の総輪駆動が欲しくてなあ」
「やりますね。新しい商売ですね」
「まあな。そこのダクタイル鋳鉄工場も旧車部品生産に熱心でアメリカの会社と提携してやってるって。自動でX線当てて内部の水路解析してくれて砂型を作ってくれる機械が出来たそうだよ。ワンオフブロックも作れるんだよ。しかも純正にないリブ入れてくれとか特注もできるからいいぞ。康晴にもそこの工場を紹介するよ。どんな旧車でも作れるとか言ってるぞ」
「すごい」
「あ、そうだ、康晴。わりいが野上さんの仕事頼まれてくれないか?」
「何ですか?再生?」
「うん。うちで農家で休憩所になってるバスを交換したいから処理頼むと言われてな。たまたまDR11のオイル交換をやりに来ていた野上さんがそのバスの画像見て激レアのFC80だというんだよ。書類があるみたいだから再生して欲しいと言われたんだよ。うちでやりたいのはやまやまなんだが、知っての通りリフレッシュトラックの仕事で1年くらい手が付きそうもない。代わりに激レアバスの再生をお願いしたいんだ」
「先輩、車を見れますか?どんな状態というか、運び出すにしても情報ないとわかんないですよ」
「おう、アポ取ってあって、これから行くって連絡するよ。今日の午前中なら都合がいいらしい。野上さんはもう交換するバスを見つけたとか言ってるよ。先に休憩所に改装してくれって言ってるよ」
「はい、その作業もうちですね。承知しました。まずは車を見に行きましょう」
「案内するよ」
笠木さんが納車したばかりの2軸総輪駆動レッカーに乗って先にFC80Cのある所へ向かっていた。
僕らは親父のジュゴンでついて行った。
着いた場所は高尾さんの家の近くで、蕎麦と油がとれる植物を育てている場所だった。ハウス栽培もやっていて、そこの作業者が休憩する場所になっているらしい。もともとバスを置いてあることは納屋なので中に部屋が作れないのもあって、バスを入れて移動できるようにすることでうまく休憩所にしていると聞いていた。
「こんにちは、笠木です」
「あ、笠木さんですね。お待ちしてました。この方が佐野さんですか?」
「初めまして、佐野自動車の佐野と申します。これは息子の悟瑠です」
「初めまして。佐野悟瑠と申します、よろしくお願いいたします」
「はじめまして、高橋です。はい、笠木さんから聞いてます。笠木さんの同業とお聞きしてます」
「そうです。今回はうちが受けきれないので、この佐野さんに頼んだんですよ」
「はい、今度この仕事をうちがいただきましたので、引き上げるところの下見を兼ねてです」
「はい、よろしくお願いいたします。あ、お隣の県なんですね」
「はい。これですか?」
「これです。かなり傷んでいるので処分して欲しいと笠木さんにお願いしたんです」
置いてあったバスは野上さんが言う通り激レア車で、レア車マニアの野上さんなら喉から手が出るくらい欲しそうな激レアバスのFC80Cだった。
「この傷んだバスを買ってくれる方がいらっしゃってびっくりです。捨てるしかないと思っていましたから。売る場合は書類の処理はどうすれば?」
「その辺はこちらでやります。引き上げに必要なものが分かりました。委任状いただければ全部うちで処理します。他には代わりの休憩所も作成を頼まれましたので、搬入搬出の時に立ち会いいただければOKです」
「承知しました。書類準備しますのでよろしくお願いいたします。野上さんって方は別の休憩所になるバスを準備しているって本当なんですね。バスを買い上げいただいてうれしいのに代わりまであるとは、とても助かります」
「はい、そうです。その休憩所のバス作成もうちがやります。出来上がったら交換いたします。設置もうちがやります」
「ほんとに助かります。代わりを探すのどうしようかと思っていたので」
「交換は年明けの月末ごろになりますけど。ちょっとお待ちお願いしますね」
「はい、今は農閑期なのでほとんど使わないので大丈夫です」
「それは良かった。お邪魔しました。引き取り来るときに連絡します。どうもありがとうございます」
「こちらこそ、わざわざありがとうございます」
僕らは笠木さんに引き受けたと言って帰ってきた。
その週は年末の最終週で、舞由良ちゃんのはてなちゃんの仕上げで必死だった。
幸いにも飛び込み修理がなかったので、9人で直していくと早くて、火曜日にはフロアと外板の再生が終わって水曜日には内外の塗装が終わっていた。
木曜日の午前中に内装が全部つけられて仕上がって、金曜には漏れ試験と全開試験すれば納車できそうになっていた。
舞由良ちゃんのはてなちゃんの納車の関係もあって、隆文には隆弘に相乗りでお店に来てもらっていた。
「雅子、この天気じゃあ全開試験は危なすぎる。冷却系のスペックは愛理沙のニックに合わせてあるから余裕はある。春になったら行くのもいいよ。問題ないはず」
「そうね。安全重視ね」
僕らは半日はてなちゃんのエンジンをかけっぱなしにしてオイル漏れや冷却漏れの問題ないこと確認して、隆文に乗って帰ってもらっていた。
雅子と一緒にご飯を食べていると、舞由良ちゃんから連絡があったらしく――
「お兄ちゃん、舞由良が喜んでて、今度の温泉旅行はてなちゃんで行こうって」
「いいんじゃない。練習も兼ねて」
「先代のバスが納車になってんですね。こら、愛実、ご飯食べなさいな。あ、哲也ありがと」
愛美ちゃんがどこかに行きそうになっているのを捕まえてきたのは哲也君。愛美ちゃんを椅子に抱き上げて座らせていた。
「明日はここから隆弘の家まで何で行こうか?」
「4人で行くなら何でもいいけど、荷物考えたらニジュちゃんかな?」
「それにしよう」
僕らは次の日、うちの母親が哲也君たちを見るというので任せて、一泊二日の温泉旅行に行っていた。
「あれ?舞由良、みゆきちゃんは?」
「雅子、うちの親が女の子がいなかったから面倒みたいからと言って連れて行った」
「そうなのよ。隆文の親が面倒見るって言ってお迎え来て」
「先代もですか?あたしの方もそうなんです」
「いいじゃん、みんな大人だけで楽しもうよ」
「そうね」
狩野さん、由香里ちゃん、紫陽花ちゃん、譲さん、哲史さんも合流してはてなちゃんで出発した。
途中のサービスエリアで舞由良ちゃんから隆文に運転を交代して観光施設に行った。
観光施設ではイルカショーを見て、各階の水槽で展示されている魚を見て、灯台に上って海を見ていた。
観光施設からは雅子が運転して宿に向かった。バスの中では観光施設で見た船のことも話題になっていた。
「あの時出港していた船ってどこに行くのかな?」
「そうだねえ、北海道か仙台かなあ」
「そうね、北の方向だもんね」
「あれって車も乗せている船じゃん。それなら北海道かな?」
「そうだよね」
「船で旅するのもいいかもねえ」
「うん、いいわよねえ」
「船かあ、いいかもなあ」
僕らはお泊りする温泉地のホテルについて、ちょっと温泉につかってくつろいでいた。
「ふうう、温泉っていいわねえ。今年の疲れが全部取れたかも。もう一回温泉に行きたいよね」
「うん、あたしもそう思う。先代、今のエリアってワーママ多いせいか?小学校というか学童が遅くまでやってるのって助かるわよ」
「そうそう、みゆきも哲也君たちと同じ小学校になるんだよね」
「その通りなのよね。隆文さんがアジトで仕事してたら迎えもOKよ。あたしは悟瑠がアジトで仕事してる時に何回か頼んじゃった」
「もう、愛理沙と舞由良はママになってるし。子供抜きでゆっくりしようって言ってるのにこれだよ」
「「あははは。」」
「まあまあ。でもさあ雅子、温泉ってどうしてこんなに疲れが取れるのかしらねえ?疲れが取れていいよねえ」
「そうだよね。ほんと不思議。身体が楽よねえ」
「うん、家のお風呂とは全然違うよね」
今回、温泉旅行に来ているのは、雅子、愛理沙、舞由良ちゃん、百合ちゃん、優花ちゃん、由香里ちゃん、紫陽花ちゃんと狩野さん、隆弘、隆文、譲さん、哲史さんだった。
行きは高速に乗って、高速教習になっていた。
「今日も乗ったけど、バスっていいよねえ。なんかさあ中が広いからくつろげるし」
「そうね、うちのマキちゃんでもよかったけど舞由良が練習するって言うのもあるからねえ」
「百合リン、あたしは高速道路運転して、パワーの重要性わかったわ。高速はやっぱりパワー欲しいよ。ターボあると走りやすくって楽でいいじゃない。生でもいいかと思ったけどターボのパワーは捨てがたい」
「舞由良、よかったわね。隆文、生もいいけどターボのパワーも捨てがたいよね」
「うん、はてなちゃんを高速で運転してわかったよ。ターボはトルクが太いから登りにかかっても踏むだけなんで楽だった」
「そうね。パワーはあって困るもんじゃないしね」
「雅子、生とターボは好みだけどね。この前にまる子を借りたのよ。生には生の良さがあるのわかったのよ。フラットトルクにしてあると乗りやすいの。急なトルク変動ないんだよね。あたしの軽はターボでしかもドッカンターボに近いから生の滑らかなところもいいのよ」
「そうなのね。それならね。先代、あたしもわかります。サンゴちゃんは生エンジンなんで急な変動なくて乗りやすくっていいですよ」
「そうだよねえ」
「そうなのね。よく考えたらあたしって生エンジンあんまり乗ってないかも」
みんなで駄弁っていると、とぅるるるーっと部屋電がなって食事が出来たとホテルのフロントから連絡があった
「お-い、みんな。夕ご飯が出来たって、大広間に行って食べようよ」
「行こうぜ」
僕らは大広間に行ってご飯を食べていた。
「これうちの子大好きなんだよね。甘い卵焼き」
「そうそう、うちのも、後はこの茶わん蒸しとかあたしの分も食べちゃうの」
「ねえ、舞由良、愛理沙、またママになってるよ」
「「あははは」」
たまにはということで子供たちは親が面倒見ていたのでフリーになったママさんたちだったが、ついつい子どものことを話してしまうのは仕方ないのかもしれない
「まあ、ここって海鮮料理が最高だよね」
「うん、それなら哲也が、あ、あはははは」
「「「「「だーめだこりゃ」」」」」
ホテルでは楽しく温泉と海鮮料理を楽しんで、帰りは舞由良ちゃんの希望でのんびり一般道を帰ることにした。
途中で道の駅に寄って名物をお土産に買って帰ろうということにしていたのだった。
ホテルで朝ご飯を食べると舞由良ちゃんが運転、隣には道案内とアドバイスで雅子が座っていた。
「あ〜美味しかったねえ、最初はどこに寄ろうか?」
「評判のいいところはお隣の県のまし○だからそこまでいっちゃお」
「そうかあ、焼き物あるでしょ。あ、そこには美味しいごはんもあるでしょ。いいんじゃない?」
「雅子は食べることばっかりじゃん」
「あ、あははは。いいじゃん」
「雅子ってお泊りするところってご飯重視なんだもん。今までお泊りしてご飯がまずいところはなかったけどね」
「これだよね。雅子って」
「まあまあ」
「アハハハ。じゃあ、雅子、出るよ。道案内よろしくね。ナビはついてるけど大型じゃあうまくいけるかわかんないからね」
「はいよ」
最初は1時間ちょっと走って1つ目の道の駅に寄った。そこではお土産として陶器の湯飲みを買って帰っていた。
雅子は早速お腹がすいたと言ってそばを食べていたのだ。
次に寄ったところではみんなでジェラートを食べていた。
舞由良ちゃんが疲れたと言っているので僕がハンドルを握って次の道の駅に行った。そこでお昼を食べてデザートとしてまたジェラートを食べていた。
ジェラートを食べた後は愛理沙がハンドルを握って次の道の駅に行った。寄ったところはもう自分の県内のところだった。
お腹がすいたという雅子は早速焼きまんじゅうを食べていて、愛理沙が呆れていた。
「最後はあたしが運転するよ」
「舞由良、ガンバ」
「任せて」
舞由良ちゃんの運転で隆弘達の家まで帰って来て解散。お土産は哲也ちゃん達を僕の母親が送って来た時渡していた。
正月は初売りで三が日出勤の愛理沙と優花ちゃんを除いて僕らはお世話になった人たちに挨拶回りに行っていた。
愛理沙が出勤の時は僕と雅子で哲也たちの相手してて、実家でゲームしたり楽しく過ごしていた。
年が明けて初仕事として野上さんから頼まれていた休憩所にするマイクロバスを、新しく入った3軸短尺レッカーと高速3軸トラクターで引っ張った2軸車載トレーラーで引き上げに行った。
野上さんとの待ち合わせの場所で合流した僕らは、前を走って案内してくれる野上さんのDR11について現地に向かっていた。
野上さんの案内で廃車にするというマイクロバスを持っている解体屋に行く途中、高速3軸トラクターの中で親父としゃべっていた。
「この雪は結構ひどいなあ。雅子は大丈夫か?」
「まあそういってもだな、DR11が走れるんだから大丈夫だろ。この車のデフロックは?」
「今はフリーだけど、後の軸間ロックは作動してる」
『お兄ちゃん、パパ、3軸総輪駆動っていいわよ。3軸駆動にしてるけど全く問題ないわよ』
「それは頼もしいなあ」
『そうね。V10のパワーもいいわよ。下からトルクあるから生領域でも楽で』
「あ、着いたぞ」
ちょっと山間部に入ったところにある解体屋に到着した。
DR11から野上さんが降りて行って解体屋の主に声をかけた。
「こんにちは、野上です。マイクロバスを引き取りに来ました」
「はい、これお買い上げですね。これ綺麗なんでもったいないと思っていたんです」
「よかったですよ」
「これはもう車として復帰はしませんね」
「たぶんしないですね」
「念のため、リサイクル券を渡しますね」
「ありがとうございます」
「バスはこちらの方が移動します」
「こんにちは。佐野自動車の佐野です。息子の悟瑠と娘の雅子です。よろしくお願いいたします」
「お願いします」
雅子が野上さんが買ったバスを3軸短尺レッカーで移動させると、2軸車載トレーラーのウインチを使って乗せていく。
バスを乗せた2軸車載トレーラーを引っ張って高速3軸トラクターで解体屋から帰ってきた。
お店について、次の日から野上さんが買ったマイクロバスを休憩所に改造していた。このマイクロバスはボディこそバスだが登録は1ナンバーのバンなのだ。
これのいいところは後ろが観音開きで荷物を積みやすくなっていること、荷物室との間に隔壁があって休憩場所と分けることができることだった。
僕らは椅子の配置を変えてテーブルを置いて休憩することができるようにしていた。
「悟瑠。キャンパーとか移動事務所作っててよかったよなあ」
「ああ、そうだな。それに家庭用のエアコンをルーフに設置したから夏は涼しく、冬は暖かくなったんだな」
「そうだな。電気はソーラーで発電するんだろ」
「そこの農場主が電気自動車で野菜をおろしに行くそうだ」
「電動のトラクターもあるんでソーラーで充電して使うんだって」
「なるほど、それもあってかあ。休憩所を交換したいって言うのは、今のバスのエアコンも交換時期ってことか」
「いい機会かもなあ、野上さんもラッキーだったねえ。こんな激レア車」
「って、FC80Cだろ?どんなのだ?」
「見てきたけど、狭溢路用の特注のナロー仕様だよ。幅が中型くらいになってる」
「へえ、ってことはどこが使ってたんだろうね?」
「山間部って聞いたけど」
「隆弘君、このFC80Cはダム工事みたいだよ。ダム工事に作業員を乗せていくんだけど、道がそんなに広くないのとカーブがきついから幅の広いのは無理、と言ってもマイクロバスではパワーがないのとタイヤが15インチで小さくて腹がつかえる。他にはRM100とかBX721EとかBX521あったらしいけど、RM100は小柄でいいんだけど前ドアで前が引っかかってだめで、BX系はいいけどもうちょっと小柄が欲しいってことでこのFC80Cのボディの幅を特性で狭くしてもらったようだな。まあ、親父の受け売りだけどな」
「そうなんだ。特殊用途なんだね」
「まあな、今は重機が入るから関係ないけど。昔は動物除けに切った木を燃やしていたんだって」
「あ、確かに。おじいちゃん言ってた」
「親父は切った木を買い取って、枝葉は燃やすから置いて来ていたらしい。4トン車で運んでいたんだって。切った木を製材していたのが今の俺の実家のところ(アジト)だな。そっから新築の家が大きな駅の近くにどんどんできて行って、そこに材木卸していた。運んでいたのが加藤運輸。そのころ工務店やっていたのが五式不動産」
「なんかすっごい構造だなあ。そうか自分で切って持ってくるよりも安いもんね。それに燃やすなら買ってくればいいってことか」
「そういうことだよ。ダムにいい場所見つけると工事に適したところまで道を作る。その仕事してたのは丸松建設だよ。隆のおじいちゃんがやっていたらしい。そこの隆のおじいちゃんの歳の離れた弟さんが車の修理工場を経営してた。それが鈴木さんたちがいた整備工場」
「あ、6トン車があるのって狭い道でも使うためとか言ってたなあ。それで?」
「そういうことだよ。旦那さんを隆の姉の多恵さんのところから引き取ってきただろ。あれが生き証人だな。それに車の修理工場を経営してた弟さんの息子さん娘さんには男子がいなくてやむなく整備工場を閉めることになってうちに仕事が来たってことだよ」
「なるほどね」
「親父の会社とここと丸松建設と五式不動産の関係が分かったよ」
「みんな地場だけどな」
「さて、この休憩所を仕上げて納車しよう。目標は来週だ」
僕らは土曜日まで僕と隆弘、隆文はマイクロバスを休憩所に改造して次週の納車の準備していた。その間に年末年始に事故にあったり、故障したりした車を修理してくれと来ていたので、鈴木さんたちと若手に頼んで順番に修理していくことにしていた。
「悟瑠、休憩所には電子防錆もつけただろ。その分は電力消費あがるけどボディが長持ちするからいいかな?」
「そうだな。それに車内の電灯は全部LEDに変更した。エアコンは省エネエアコンにしたからトータルだと今と同じかな?電化製品はしばらく交換しないでいいだろ。予備球も車内にいれてある」
「社長、エンジン関係はかかること確認したし、いざなったら動くと言えればいいですよ」
「それならOKだ。月曜日に納車に行くと連絡するよ。先輩と野上さんに言っておくよ」
週末はいつものように子供たちと過ごして月曜日、僕と雅子が納車に行った
休憩所に改装したマイクロバスを2軸車載トレーラーに乗せてそれを高速3軸トラクターで引っ張って途中のコンピにで待ち合わせて農場にある納屋に向かっていた。
笠木さんが2軸総輪駆動レッカーに乗ってきていて先に引き上げるFC80Cを納屋から引き出して代わりに新たに休憩所になっているマイクロバスを入れて止めておいていた
FC80Cはどうやらサスペンションというかリーフをバンジョウに止めるところにリジッドラックを置いて浮かせていたのでマイクロバスも同様にリジッドラックを入れて高さを調整して浮かせていた
「なるほどなあ。こうすればタイヤの空気を抜いてもOKでもとから日が当たらないんでタイヤも傷まない。動かそうとなったらタイヤに空気を入れれば簡単に動かせるってやつか」
「そうだね」
「これも念のためノーパンクタイヤに履き替えさせて引き出そう」
「うん、安全のためにはそうだよね」
僕と雅子は笠木さんにFC80Cを引き出してもらって2軸車載トレーラーに乗せるとお店に帰ってきていた
「悟瑠、このFC80Cはなおし甲斐があるなあ」
「だろ、とは言ってもこのバスだけじゃななくて、事故って修理必要な車もやるからね」
「ここってフレーム修正機のパワーが凄いからいいよなあ」
「大型車のフレームを直すやつだからね。下手すると、乗用車のパネルなんてちぎっちゃうことあるからさ。力加減は気をつけないとね」
「確かに、Aピラーが曲がった車が復活したからね」
「そうだった。と言っても修正機で元に戻した後にボディパネルをダイレスで打って交換だろ」
「うん、レーザーで溶接しておいたから戻ることもないだろうし大丈夫だろ」
「悟瑠はこれだよ」
「とにかく、このFC80Cの傷み具合を見て、他の事故に遭った車の修理の段取り決めよう」
「うん、FC80Cは鈴木さんたちにみてもらって再生にはどのくらい時間がかかるか聞いてみよう」
「あとは事故車の見積もりだよね。PCで履歴とか消さないとまずいのはディーラーがやるんでしょ」
「うん、そう」
「うちは板金修理の見積もりだけでいいんだよね」
「うん、うちは早くて安いって言うんでディーラーで手に負えないと依頼来るんだよね」
「これって直るの?やばくね?ってのも来てるよ。部品取り換えてかなあ?ハーネスが切れてなきゃあいいけど、ハーネスつなぐのはディーラーでいいのかな?」
「うん。契約上は板金と塗装、フレーム修正だな」
「どぶ付けしないからいいか」
「うん、インナーパネルの部品によっては新品を待つよりもうちのダイレスで打った方が早いのもあるだろ」
「在庫があれば支給してもらたほうが早いけどね、支給してもらったパネル類はうちの方でデータ取っておくと簡単に再現できるからいいぜ」
「ちゃっかりしてるぜ」
先月の大雪では衝突事故が多かったらしく、各メーカーのディーラーから修理の依頼がうちに殺到してきた、僕らの仲間の会社でダイレスを使っている工場は結託してデータを融通し合って後期のかかるパネルのデータを収集していたのだった。
そうすることでダイレスでパネルが作れるのでメーカから取り寄せるより早いことが多いのだった
「悟瑠、この車のサイドメンバーはメーカー取り寄せだってよ。これ引っ張るのもいいけどきっかけビードがつぶれているから交換の方がいいって思うよなあ」
「ああ、そう思うよ。それなら仲間内に聞いてみようよ。あ、データは九州にあるって。ダイレスで打てるよ」
「データあるのか?そうしよう」
「よし、そのデータ買ってうちのダイレスで打っておけば後が楽だよ」
「鉄板はあるよな」
「うん、あ。ロハで良いって?あ、この前うちのなごみちゃんの92MCのデータをあげた整備工場だ。そのお返しで、ロハでいいよだってさ」
「よかったなあ。お。データ来たみたいだ」
僕らが修理を頼まれていた車たちの見積もりをやって提示、オーナーが頼むと言った車を直していく段取り立てて修理を進めていると鈴木さんがやってきて
「悟瑠さん。FC80Cですけど屋内にあったんで意外に程度いいですよ。思ったより錆が進んでないですよ」
「え?そうなの?」
「はい、よく見たら錆びているのはボディの表面の鉄板だけ。どうやらそのところは稲とか玉ねぎを乾燥させるための装置があるみたいでその乾燥装置で乾燥した空気が通ってたようで雨ざらしよりもはるかにいいですよ。車の隅っこ稲わらやもみ殻があるんですよ。はてなちゃんとは真逆で下のフレームとボディのフロアがまったく錆びてなくてこれが未再生とは思えませんね」
「それなら思ったよりもFC80Cの再生は時間かからないので安いかもしれないですね。ルーフもいってないからDB100Kよりも楽なんですね」
「工場長、フレームとフロアがしっかりしてるのはこの前のDB100と同じですよ。ルーフははてなちゃんと同じくらい」
「なるほどね。まさか電装系が生きててボディに電気流れてた?」
「そうです。実はこの車の照明って自動車用で12Vバッテリーからとってて、AC100Vを12Vにする充電器をつないでたんですよ」
「そうなんですか?」
「そうなんです。それがよくって車体が電気回路に含まれていたんで痛みが少なかったんですよ。LEDになってるのはご愛敬ですが」
「あ、そういうことか。ちょっとは錆びても電子が供給されるからひどくはなりにくいと」
「はい、そうです。照明の電気回路になっていたのが錆びを防いでいたらしいです」
「野上さんっていいバスに巡り合いますよ。このFC80Cは昔の営林署の払い下げですからね。伐採現場から木を運ぶ人たちを乗せていたバスですよ。ガソリン車で燃費が悪かったせいか早くに引退して、まだ使えるってことで民間に行ったんでしょうけど納屋の休憩所になるとは思わなかったでしょうけどね」
「はい、それに100Vの電源がなかったころはこのエンジンの圧縮比が低かったんで、エンジンを灯油で回して発電してました。エンジンが灯油臭いんですよ。もっと言うとここに始動用のガソリンを入れるところがあるんです。灯油ボイラーの燃料が余るんでエンジンに使っているんですよ」
「走らないならそうですね」
「これについてるオルタが交換した跡があって75Aですよ。しかもエンジンオイルも灯油エンジン用の使っていますね。後ろに積んでありました」
「そうなんですよ。前の方にエアコンというかクーラーが付いているんで壊れる前はエンジンを使ってクーラーつけていたようですよ」
「すごい。エンジンでクーラーのコンプレッサーを回して涼んでいたってことですね」
「そうです。ここにスロットルをコントロールするバーが付いてますよ。まあとにかく直していきましょう。エンジンはもう部品がないですよね。これはどうしても修理は厳しいですよ。メタルもないでしょうしガスケットも」
「エンジンはディーゼルにしてほしいらしいですよ。それならうちにD型エンジンが在庫にあるんで載せ替えましょう。パワーこそ110PSですけどオーバーホール済んでますし特注の強化クランクとコンロッドとピストンが入ってますから丈夫ですよ。オルタも角線の100A入れますよ。それにハーネスは全部引き直しなんで漏電も大丈夫ですって。クーラーは現車のが動くなら使いたいなあ」
「その方針で行きますね。クーラーって言うのは味わいありますよね」
僕らがFC80Cの再生とうちのお客さん、新車ディーラーの依頼の事故修理をやっていると雅子が事務所から現場に来て
「ねえ、お兄ちゃん。百合リンから連絡来て丸松建設がレン君を売るから名変やってほしいんだって。買ったのが小笠原精肉」
「どういうこと?」
「獣脂事業が好調過ぎてっていうか?あちこちの道の駅で扱ってないか問い合わせがくるもんだから扱わせてほしいって言うんだって。それならイベントに使う精肉と獣脂の移動販売車にして道の駅で実演販売しようってことになったのよ」
「改修して移動販売車だね」
「それはいいんだけど、また丸松建設がレントゲン車上がりの車買ってきちゃったよ。P-HTW12K改だって」
「え?」
「画像これ」
「はあああ?これってなんだよ?キャブオーバー?ええええ?まさか?」
「うん、キャブオーバーだって、これを29人乗りのバスにしてだって」
「まじかあ」
「百合リンが説明に来るんだって。ってもうつくよ。相変わらずせっかちなんだから」
僕らは仕事があっていいとはいってもと人がいないよーいう状態になってしまっていたのだった。
休憩所になっていたレアバスレストアが来て再生していると
丸松建設と小笠原精肉からまた?
登場人物の所有車紹介
佐野 雅子
・大型リアエンジンバス
①観光シャシ+観光ボディ
KC-RA531MBN改
U-RU2FNAB改
②路線シャシ+観光ボディ;V8に換装
KC-UA460NAN改
③路線シャシ+路線ボディ
路線用前中2ドア
U-LV218M改;V8に換装
U-UA440HAN改
④短尺路線用シャシ+路線ボディ
路線用前中2ドア
U-RP210GAN改
・大型トラック
①キャブオーバー 元除雪車 V10に換装済
ダンプ
4×4 U-FZ2FJCA改
カーゴ フレーム交換車
6×6 KC-FU4FPDA改
①ボンネット
カーゴ
4×4 K-TSD45G改
・小型車
①クーペ
GF-S15改
佐野 悟瑠
・大型リアエンジンバス
①観光シャシ+観光ボディ
KL-RA552RBM改
KC-RU3FPCB改
②路線シャシ+観光ボディ;V8に換装
KL-UA452PAN改
③路線シャシ+路線ボディ 路線用前中2ドア
KC-LV280N改
KC-HU3KMCA改
④短尺路線シャシ+路線ボディ 路線用前中2ドア
U-MM618J改
・大型トラック
①キャブオーバー 元除雪車 フレーム交換車 V10に換装済
ダンプ
4×4 KC-CF53XGH改
カーゴ
6×6 KL-CZ55YNH改
②ボンネット
カーゴ
6×6 P-HTW22K改
・小型乗用車
①セダン
GFーENR34改
佐野 愛理沙:雅子の後輩 旧姓:小笠原
・大型リアエンジンバス
①路線シャシ+観光ボディ
武名瀬くん
・大型トラック 元除雪車
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 KC-FR529改
・小型乗用車
①セダン
GF-GC35改
佐野 康晴;僕の父親
・大型バス
①リアエンジン 路線シャシ+路線ボディ
自家用1ドア
KC-UA521NAN改
②ボンネット トラックシャシ+路線ボディ 路線用1ドア 元移動診療所
4×2 TK20L改
・中型リアエンジンバス
①路線シャシ+路線ボディ 路線用前中2ドア
P-LR312J改
K-102H改
・小型リアエンジンバス
①路線シャシ+路線ボディ 路線用中1ドア
P-RB115AA改
・大型トラック
①ボンネット
カーゴ
6×6 TZ50MD改 V10に換装済
ダンプ
4×4 TF30GD改 V8に換装済
・小型乗用車
①セダン
Q-LS131H改
佐野 康子:僕の母親
・大型バス
①リアエンジン 路線シャシ+路線ボディ
路線用前中2ドア
U-LV224K
②ボンネット トラックシャシ+路線ボディ
路線用1ドア 元移動診療所
4×4 T370改
・大型トラック
①ボンネット
ダンブ
4×2 KB112D改
カーゴ
4×2 TD50AD改 クレーン付きカーゴに改造済
・小型乗用車
①ハードトップ
E-KE70
②セダン
E-AE70
加藤 隆弘
・大型トラック 元除雪車
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 U-FR415H改
カーゴ
6×6 K-FU633AA改 V10に換装澄
・大型リアエンジンバス
①路線シャシ+路線ボディ 自家用 1ドア
U35H改
・小型乗用車
①セダン
CBA-GVB
加藤 百合:雅子の高校から親友 旧姓:松尾
・大型リアエンジンバス
①観光シャシ+観光ボディ
P-RU636BB改
P-RA52M改
・大型トラック
①キャブオーバー
カーゴ
6×6 K-FW125M改 V10に換装済
②ボンネット
ダンプ
4×4 W81D改 V8に換装
・小型乗用車
①クーペ
EーS110改
加藤 隆文
・大型トラック 元除雪車
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 SKS390改
カーゴ
6×6 K-SKW520改 V10に換装済
・大型リアエンジンバス
①短尺路線シャシ+路線ボディ 路線用前中2ドア
MR510改
・小型車
①クロカン4×4
KG-VGY61
加藤 舞由良 雅子の同級生 旧姓馬橋
・大型バス
①キャブオーバー トラックシャシ+路線ボディ 路線用中+後側ドア
4×2 T810NU改
・小型車
①軽ミニバン
LA-L152S
加藤 隆義:隆弘たちの父親
大型トラック
①キャブオーバー
カーゴ
6×6 SKW440改 V10に換装済
②ボンネット
カーゴ
6×6 ZC120 V10に換装済
4×2 DU780HD改
ダンプ
4×2 DA100D改
・大型リアエンジンバス
①短尺路線シャシ+ナロー仕様路線ボディ 路線用中1ドア
BA05N改
松尾 譲:百合ちゃんの兄
・大型バス
①キャブオーバー トラックシャシ+路線ボディ 路線用中1ドア
4×2 BF30改
・大型トラック
①ボンネット
ダンプ
4×2 T800FD改 V8に換装済
4×4 ZH110改
6×6 6W100改
・小型乗用車
①クーペ
E-GS130改
松尾 隆:百合ちゃんの父親
・大型トラック
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 CF30DD改 V8に換装済
カーゴ
6×6 CZ50M改 V10に換装済
②ボンネット
ダンプ
4×2 TK20GD改
・大型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線ボディ 元レントゲン車 路線用中1ドア
4×2 K-TDJ72改 V8に換装済
②リアエンジン 短尺観光シャシ+観光ボディ
P-RU192AA改
・小型乗用車
①セダン
E-GNY33改
松尾 友香:百合ちゃんの母親
・大型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線ボディ 路線用中1ドア
4×2 DB100改
4×4 TSD43改
②キャブオーバー
短尺トラックシャシ+ナロー仕様路線ボディ 路線用中1ドア
4×2 BXD20E改
・大型トラック
①ボンネット
ダンブ
4×2 TXD60D改
・小型乗用車
①HB
E-KP61
小笠原 哲史
・大型リアエンジンバス
①路線シャシ+観光ボディ
ババロアちゃん
・大型トラック 元除雪車
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 K-FR113H改
・小型乗用車
①クーペ
E-MA45改
長野 暁:元走り屋
・大型リアエンジンバス
①短尺路線シャシ+路線ボディ
自家用1ドア
P-MM517J改
路線用前中2ドア
MR520改
②短尺観光シャシ+観光ボディ
MM515H改
・小型乗用車
①クーペ
ZN6
狩野 守
・大型トラック
①キャブオーバー
ダンプ
6×4 U-FS1VKBD改 V10
6×4 KC-FS3FKCD改 V8
6×4 KL-CW55YNHD改 V10に換装
・小型乗用車
クーペ
ZN6
河野 優花
・大型リアエンジンバス
①路線シャシ+観光バスボディ
P-LV214L改 V8に換装
・大型トラック
①ボンネット
カーゴ
6×6 ZC44改
・小型軽乗用車
①5HB
L700S改
綿貫 洋平
・中型リアエンジンバス
①路線シャシ+路線バスボディ
自家用前1ドア
B622B改
・大型トラック
①ボンネット
ダンプ
4×4 ZH12D改
小型乗用車
①セダン
TA-GXE10
橋爪 正治
・中型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線バスボディ 路線用中1ドア
BX521改
・大型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線バスボディ 路線用中1ドア
BXD30改 後面丸形状
BXD30改 後面平面形状
②リアエンジン
汎用シャシ+路線ボディ 1ドア
マーシーちゃん
笠木 徹治
・中型増トントラック
①クレーン付き 増トン レッカー車
4×2 KC-PK262HFZ改
②ウイング積載車
4×2 KC-PK262UFZ改
③オープン積載車
4×2 KC-PK262VFZ改
笠木 達也:徹治の父親
・4トントラック
①カーゴ
4×4 U-FL618G改
矢代 圭一、伸一親子
・大型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線バスボディ 路線用1ドア
4×4 K-ZC121改 車体メーカーでワンオフ
4×2 BH15改⇒P-FH229BA改 29人乗り仕様 フレーム交換車
4×2DA90改 トラックにバスボディ架装
キャブオーバー
4×2DB100K改 ボロボロから再生 29人の仕様 元ボンネットバス
高尾製油所
・大型トラック
①ボンネット
ダンプ
4×2 T410D改
・中型リアエンジンバス
①路線系シャシ+観光系ボディ 自家用
K-MK116J改
・中型トラック
②キャブオーバー
カーゴ
4×2 U-FB2WEAA
野上さん
大型リアエンジンバス
①短尺路線シャシ+路線バスボディ
DR11改
中型リアエンジンバス
②路線シャシ+路線バスボディ
MK103H改
中型キャブオーババス
③路線シャシ+路線バスボディ
FC80C改
いつも読んで頂き、どうもありがとうございます。
今回はここで更新します。
お気に召しましたらイイネや感想いただけると更新のモチベーションアゲアゲになります。




