第百二話 舞由良ちゃんのバス再生と真冬の救援と多重事故の片付けで
バスに嵌った舞由良ちゃんが練習用でかったバスを再生する悟瑠達
帰省のシーズンに多重事故の片付け要請が来て奔走する悟瑠達
季節のずれは勘弁ね
主な登場人物紹介
ヒロイン 佐野 雅子 26歳
4月生まれ 峠のバトラー⇒TSカップレーサー⇒GTレースへ挑戦中
家業の佐野自動車販売の中古車販売店副店長兼整備工場の副工場長、整備の受注、部品調達担当の副社長 販売部部長 前職はスーパーの経理兼販売促進課
所有免許、資格;大型2種、牽引運転免許、2級整備士、危険物乙4、玉掛、ガス溶接、救急救命士、巻き上げ機、簿記2級、税理士、会計士、テルミット溶接、クレーンオペレーター、X線技師
レース以外の趣味:
オフロード走行:大型の2軸、3軸総輪駆動のエンジン、サスペンションをいじって自分好みした。
パソコン:プログラム組むのも好きでシステムを自力で組める
僕 佐野 悟瑠 29歳
雅子の兄 3月生まれ 妹の雅子より4学年上 家業の佐野自動車販売に就職して6年目、整備工場の工場長 整備工場総括の副社長。
所有免許、資格 2級整備士、MIG溶接機、レーザー溶接機、ガス溶接、玉掛、大型2種、けん引免許、巻き上げ機、危険物乙4、テルミット溶接、クレーンオペレーター、X線技師
カーキチ、スペックオタク、エンジンスワップ大好き。エンジン加工名手 オフローダー
佐野 愛理沙 25歳 旧姓:小笠原 悟瑠の妻になった 百話参照
かつて雅子がいたスーパーマーケットの販売部移動販売課係長
実は創業者の孫でもある(第三十七話参照) 雅子の同じ高校の一つ後輩。スーパーマーケットの主要取引先の小笠原食肉のお嬢さん。 元レディスの7代目総長 2児のシングルマザー(第三十六話参照)抜群の運転センス
所有免許、資格 簿記2級 大型2種免許、牽引。危険物乙4、ガス溶接、巻き上げ機、玉掛、アーク溶接、火薬類取扱保安責任者(乙種)、レーザー溶接
TSカーレーサー⇒GTカーレーサー 雅子と組んでクラス優勝を狙う
実は空手で中学の時に全国大会に行った猛者。子供は上の子が哲也、下の子が愛美
佐野 康晴 57歳
僕の父親 佐野自動車販売の社長、総括責任者。
趣味人 マニ割、エギマニ作りの達人 元整備工で板金も得意。
佐野 康子 55歳
僕の母親 佐野自動車販売 副社長 佐野自動車販売店店長、営業、仕入れ担当
加藤 隆弘 29歳
僕(悟瑠)の同級生で親友。佐野自動車の副工場長、整備工場の専務取締役
専学卒業後家業の内燃機整備工場に就職、佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。悟瑠の幼馴染。2月生まれ。
エンジン加工名手、エンジンスワップ大好き 実は弟の隆文が一目置く運転センスの持ち主
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、ガス溶接、アーク溶接、レーザー溶接、危険物乙4、巻き上げ機、電検2種、テルミット クレーンオペレーター X線技師
趣味:レースカーづくり オフローダー 生エンジン好き
加藤 百合 26歳 旧姓 松尾 隆弘の妻になった 百話参照
雅子の親友、丸松建設のお嬢さん。雅子と同じ高校卒業して同じスーパーに入って家業に転職。
松尾建設運輸担当副社長。普段はおっとりだがスイッチが入ると途端にせっかちとブチ切れになる
5月生まれ TSカーレーサー、GTカーレーサー TSカーカップではトータルで2勝あげ、シーズン3位
旧車好きで父親譲りの速い車好き。オフローダー
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、クレーンオペレーター、巻き上げ機、ガス溶接、テルミット、アーク溶接、レーザー溶接、危険物乙4、電検2種、火薬類取扱保安責任者(甲種)
加藤 隆文 26歳
整備部長 隆弘の弟。雅子より一学年上だが、3月生まれで実はほとんど同い年。工業高校から家業へ就職。佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。板金と排気系を作るのが得意
所有免許、資格 大型免許、牽引免許、玉掛、ガス溶接、アーク溶接、レーザー溶接、危険物乙4、テルミット溶接、巻き上げ機、電検技師
趣味:TSカーレース、GTカーレース、オフロード走行 生エンジン好き
加藤 舞由良 26歳 旧姓:馬橋隆文の妻になった
雅子と同じ高校の同級生、レディスの6代目総長。
加藤運輸に個人の事務所から転職
所有免許、資格 大型免許 牽引免許 商業簿記2級 危険物乙4
シングルマザーで子供はみゆき
加藤 隆義 57歳 配偶者 鈴江 55歳
加藤運輸社長 佐野 康晴の同級生の親友
かつては運輸業、リース業に忙しく趣味の旧車はやめていたが、今は余裕がでて旧車趣味が復活
かつて運営していたエンジン整備部門は、同じ敷地内にある佐野自動車販売に従業員ごと譲渡して運輸専門にした
松尾 譲 28歳
百合ちゃんの兄 、丸松建設の建設系担当副社長。マニ割マニア 実はオリジナル主義、生エンジン好きで速さにはこだわらない ドリフト競技に参戦中、TSカーカップにも挑戦中
所有免許、資格 大型免許、クレーンオペレーター、玉掛、巻き上げ機、ガス溶接、アーク溶接、テルミット、レーザー溶接、危険物乙4、電検2種、火薬類取扱保安責任者(甲種)
松尾 隆 57歳
丸松建設の社長 百合ちゃんの父親 速い車大好き 古いものを大事にする
悟瑠の父親の同級生
松尾 友香 55歳
百合ちゃんの母親、丸松建設資材調達兼外注先調整担当副社長
旧車大好き、かつオリジナル主義
小笠原 哲史 28歳
愛理沙の兄。別の会社に勤めていたが家業に転職、製油担当副社長
旧車好きで母親譲りのオリジナル主義だが必要に応じて改造する
所有免許、資格 大型免許、危険物乙4
ドリフト競技参戦中、TSカーカップ挑戦する 愛理沙の元旦那とは親友で同級生(第三十六話参照)
長野 暁 31歳。
スーパーマーケットの販売部移動販売課 課長代理。
かつては首都圏のバス会社に居たが欲しいバスが排ガスの関係で住んでいた地域で登録できなくて雅子がいたスーパーに転職。今は愛理沙ちゃんの上司短尺バス好き
所有免許、資格 大型2種免許、牽引免許、危険物乙4 簿記3級
狩野と一緒に走り屋チームの運営していた
狩野 守 31歳
丸松建設の業務課課長 運送会社にいたが首都圏の事業縮小で地方に転勤になった。偶然募集していた松尾建設に転職
所有免許、資格 大型2種免許、牽引免許、玉掛、巻き上げ機、ガス溶接、アーク溶接、危険物乙4、電検2種、テルミット、レーザー溶接、クレーンオペレーター、火薬類取扱保安責任者(乙種)
長野と一緒に走り屋チームの運営していた
河野 優花 23歳
スーパーマーケットの業務課から移動販売課に異動。大型免許取得して移動販売車で販売する
所有免許、資格 大型2種免許 簿記3級
綿貫 洋平 38歳
スーパーの販売部 移動販売課 課長
大型免許取ったらバスに嵌って自分でも買ってしまった。大型2種も持っていて見学者用のバスを運転する
所有免許、資格 大型2種 商業簿記2級
橋爪 正治 62歳
かつて雅子が務めていたスーパーの社長
雅子や百合、愛理沙に刺激されバス好き、旧車好きが復活
見学者の送迎の為のバスとしてボンネットバスそろえてしまった スーパーマーケットの広告も兼ねている
笠木 徹治 31歳
ウッディパラソルの経営者:悟瑠の父親の先輩(笠木 達也)が経営していたが代替わりした2代目
大型車主体の中古車屋 お店が暇なときは敷地内の笠木工房で作業
笠木 達也 61歳
笠木工房の共同運営者、ウッディパラソルの初代経営者 かつては悟瑠の父親、隆弘の父親と同じ大型車のディーラーにいたが、結婚を機に独立してウッディパラソルと笠木工房立ち上げ、奥さんの地元に移動
お店が暇なら奥さんの実家の農業をやる
植木 桂 61歳
笠木 達也の奥さんの兄
同じく笠木工房の共同運営者 40歳で大型車のディーラー勤めを辞めたのち実家の農業をしながら笠木工房に合流して共同で運営する
矢代 圭一、伸一親子
松尾建設のビル内装工事委託先の経営者
大型ボンネットバスが好きという親子で趣味人
五式 紫陽花 19歳
愛理沙のいたレディスの13代目総長 小5から一つ上の兄とともにカートで走っている。
空手部だったが顧問の意地悪で干されたが、顧問の弱みを見つけて追放。
段位はあえて取って無いが実力は3段以上と言われる猛者。
佐野自動車販売に就職した 五式不動産のお嬢さん
所有免許、資格 準中免許 商業簿記2級 危険物
石川 由香里 20歳
個人の販売店から丸松建設に転職
雅子と百合ちゃんと同じ高校でレディスの12代目総長
高校では古武道部の主将もやっていた猛者、愛理沙のアドバイスで段位を取っていないが実力は3段以上といわれている
所有免許、資格 大型免許 商業簿記2級 危険物乙4
「お兄ちゃん、お話し中悪いけど、舞由良がこのイベントに展示してた元レントゲン車を買ったみたいよ。直してほしいって。T810NU改、低床フレームのレア車両」
「はい?あの古いレアものの低床フレームを使ってるという元レントゲン車?ボディははるか西の方にある県で作ったっていう。レントゲン車としてはもう役目終わって個人が買ったんでしょ」
「うん、その通り。そのバスを買ったみたい。気に入ったとか言って。シンプルで良いんだって」
と言っていると、親父がお弁当を持ってやってきて
「悟瑠、うちの2軸総輪駆動レッカーを3軸にするからな。いいシャシ見つけた。このところ3軸内販用レッカーと3軸外販用レッカーの使用頻度は高いけど2軸総輪駆動レッカーは低いだろ。牽引できる重量が不足なんだよ」
「まじ?もう一台作るってこと?ってことはもしかして総輪駆動?」
「その通り、2軸総輪駆動レッカーは先輩が買うって。このところぬかるみが多いところのサルベージに行くんで。ショートホイールベースだから取り回しも楽だよ。P-CXW17M改だ」
「え?嘘だろ。舞由良ちゃんもバスを買ったとか言ってるけど。再生ってことか?」
「仕事があっていいなあ」
「はああああ」
再生ってことか、あとからあとから仕事が来ていいのやらとうれしい反面、少しは休みが欲しかったのだ。
「お兄ちゃん。舞由良はこのバスに早速"はてなちゃん"ってニックネームをつけたの。T810NU改を使ってはてなちゃん」
「早速ニックネームか。早いなあ」
「車にニックネーム付ける元祖は舞由良だよ。あたしのS15にイチゴちゃんって付けたのは舞由良だよ」
「そうなんだ」
「あたしもイチゴちゃんと言うニックネームをに気に入ったから使ってたけどね」
「そうかあ。それなら直ぐ付けるのは納得」
イベントが終わった次の日の月曜日、お店に出勤するとさっそく舞由良ちゃんが買ったというはてなちゃんが届いていて僕らは再生の見積りする為に元レントゲン車であるはてなちゃんの点検していた
「悟瑠、これはもうボディは全般に錆を取って防錆をやり直さないとやばいレベルだよ。下手するとフロアとピラーをつなぐ根太までいってる」
親父が調べながら言うと
「やっぱり。ですよね。ボディの錆びはヤバいレベルと思いましたよ。フロアのところに穴が開きかけていますよ」
鈴木さんも親父の意見に賛成していた
「お兄ちゃん、確かにそうよ。このはてなちゃんってフロアの錆びがひどくってやばいよね」
「うん、とにかく、フロアは全面張替えかも。それよりもフレームが錆でいってないこと祈るしかないって」
「そうですね。それにしてもこのマスクもレトロですよ。V8エンジンが積まれた初期のキャビンをベースにキャブオーバーの特車に仕立ててますよ。低床っていう特殊性のあるフレームがあったにしても1973年製ってよく残ってましたよ」
「そう、悟瑠見てみろ、これは舗装される前の砂利道をかなり走った跡があるんでボディーのあちこちに傷みがあるぞ。それにフレームのここにゴムのプロテクター貼ってあって砂利が当たってもいいようにしてある。定期的に交換していたようだな」
「うーん、これはDB100Kよりも修理が大掛かりだなあ。DB100Kはルーフこそひどかったけどフロアとフレームは電子防錆がしっかりしてたのと、下回りは防錆塗料がしっかり吹いてあって錆がまったくなかったからなあ」
「うん、そうだね。悟瑠の言う通り」
「隆弘もそう思うだろ」
DB100Kは外板というかルーフこそ骨組みまで錆びていて傷みがひどかったが、フレームとボディの下の方は電子防錆装置ががっちり利いていて錆を効果的に防いでいたので再生が楽だったが、このはてなちゃんは詳しく調べるとフレームにも錆があって薄くなってしまったところがある。
薄くなったところを作り直ししたり、ボディのフロアパネルも全部張替え、ピラーの部分も作り直ししないと錆びがひどくてやばそうだった。
幸いなのは窓枠辺りから上の方の錆がほとんど無い個体だったことだ
「悟瑠さん、舞由良にはどのくらいかかるか言っておくよ」
「うん、隆文、結構かかるよ。うまくすると税金は8ナンバーのままなら何とかなるかもしれないけど。まあオーナーはこの修理費出せないから手放したんだろうな。車いす装置も壊れているし」
「そうかもね」
「悟瑠、これのフレームって結構特殊なのか?」
「調べた限りはそうでもない。長さの変更は普通のことっていうか、この頃の大型車は長さ違いがいるなんて普通だったから標準で設定あれば変更は簡単だよ。フレームの中間で調整してる。下から見ればわかるようにに長さ違い用のフレームがあって長いものと交換するとロングのシャシ、この中間を取っ払うとショートのシャシだな」
「そうか、これには標準の高さにN尺があるからフレームの長さ短くするのは簡単といは簡単なのか」
「そうだろ。低床の用途は積載車とかだね。それに俺の親父が言ってたけど70年代は道が狭いからフルサイズはきつかったらしいよ。車も小さかったからN尺でも積載車は成り立っていたようだよ」
「なるほどね。今は低床3軸のフルサイズの積載車だけど、そのころはなかったもんな」
「ああ、重さ1トンの車を6台まで乗せること考えていたんじゃないか?1トン未満の小型車多かった時代らしいよ」
「それで車載は6トン積みか。今なら10トンくらい欲しいもんな」
「そう。これは元レントゲン車だから長さはいらないけど、乗り降りのこと考えて低床が欲しかったんじゃないかな?後ろのところにドア無いのはわかんないけどね」
「そうだな。それならボンネットにしそうなもんだが、エンジンのメンテしやすいんだよね。熱対策も楽だし」
「多分だけど、ボンネットに低床のシャシがなかったんだろ。なんか仕方なしにレントゲン車にしたけど、キャブオーバーはエンジンのメンテナンスが面倒で手放したように見える。親父の移動診療所のコニタンとか丸松建設の元レントゲン車のなみちゃんもだけどエンジンのメンテナンスのしやすさもあってボンネットにしてそうに見えるよ」
「ってことは、この車はそうじゃないから早くにレントゲン車から引退して送迎車になったのか?」
「そうみえるな。レントゲン車は停車して使うんだけど、その時にうまく冷えなかったとか?ボンネットならうまく冷えないときはボンネットあければ冷えていいだろ。いざなったら前に大きな扇風機おいて」
「そうか、そうだよなあ。キャブオーバーは倒せないもんな」
「そこがボンネットのいいところだな」
「そうだろ。その当時はエンジンの信頼性も今より低かっただろうし」
「あれ、隆弘。この車もボディは一回載せ替えているよ。車検証上だと1982年に同じ車体メーカーで、型式の新しいボディに。78MCのE1」
「わざわざ載せ替えかあ。いったいなぜ?」
「あ、これが送迎車へ改造だよ。車検証に書いてある。中後ドアを持ってるから2か所で乗れるのと、後ろのドアは車いす対応って書いてあるぞ」
「あ、そういうことか。車いす対応のバスってことか。それで用途欄に特殊って書いてあるのか」
「そう、車いす装置は今は故障してて取っ払ってるけど、用途は特殊で福祉車両にしたんだよ。それを前のオーナーは装置を外しているからナンバーを取るに取れなくて仮ナンバーにしてたんだな。あ、レントゲン車の後は福祉車両になってそのあとに個人が買ったってことか」
「個人では錆びたボディを直そうとした後はあるけど、さすがに全部は無理ってことであきらめて売りに出したんだね」
「車検証からはこれくらいしかわかんないけどね。非常口がリアエンジンバスと同じ右後ろになってて一番後ろのシートがなくて車いす固定装置がついてるよ。あんまり走った跡はないかもなあ」
「ってことは、この車ってあんまり走ってないから傷みが少ないってこと?」
「うん、念のためだろうけど見て見るか。あ、オドメーター見ると10万キロいってないよ。ってことは結構止まっていた時期が長いかもな。ルーフの傷みが少ないってことは、改造してからずっと車庫に保管に見える。下からの湿気でフロアが錆びちゃったって感じだね」
「走行系のデフとかの傷みは少ないってことかな?」
「そうかもな。ファイナルドライブは入れ替えするけどね。もしかすると歯あたりはいいところかもね」
「砂利道を走ってはがれたところから錆びてるけど、ルーフは錆が少ない。ってこと悟瑠の言う通り室内保管だったかもね」
「舞由良ちゃんが買ったならうちのガレージにいれておけば雨風はしのげるよ。大事にしたいとか言ってただろ」
「それもいいかもね」
「うん、舞由良はこのはてなちゃんを大事乗るとか言ってるなあ。と言っても通勤にも使うって。燃料はBDFを親父が現物支給するからほぼロハだな」
「悟瑠、ところでレッカーのベースは?なんかこれって丸松建設の伊吹君に似てるよなあ」
「ええと。親父が買ってきた3軸短尺総輪駆動は、伊吹君の3軸版だよ。今は荷台をおろしてエンジン積み換えやればいいんだよ」
「そうみたいだな。エンジンは何にするんだ?」
「決まってる。2軸総輪駆動レッカーと同じ10PE+ターボだよ。ミッションもトランスファー同じ」
「V10のターボなんだな、それならいいか。」
「エンジンとミッションは在庫もあるから何とかなるよ。同じP系だからまゆかちゃんとかしずかとも同じで載せ替えは楽な方だ。それに元からV10を積んでるからスペースはあるよ」
「それなら載せ替えは楽そうだな」
「段取りだけど、鈴木さんたちにははてなちゃんのボディ再生してもらって、僕たちは3軸短尺レッカーのエンジンとはてなちゃんのエンジンをオーバーホールして仕上げる」
「はてなちゃんのエンジンは8DC9にターボだな。455psの160kgかな?3軸短尺レッカーは535psと190kg。これなら十分引っ張れるよ。V10エンジンは19リッターあるから発進時のトルクも十分だよ」
「確かに。それだけあれば十分だな」
「悟瑠さん。そんなにパワーあったらはてなちゃんは後輪がガンガン減りそうですね。後ろ軽いですよね」
「まあ、重量から言ったらターボなしでもいいかと思ったけど、パワーあったほうが走りやすいからターボにするよ。補助ブレーキは排気とジェイクとリターダー2連装で丸松建設の 船底2軸トラクターと同じスペックにしておくから単車なら十分でしょ。僕らのホームグラウンドでも大丈夫だ。舞由良ちゃんが慣れていないから補助ブレーキは大幅に強化したよ」
「それでいこう。悟瑠の読みは外れないから」
僕らは金曜日の夜まで多少の残業になったが、はてなちゃんの再生と3軸短尺レッカーのベース作りの整備していた。
3軸短尺レッカーのベースはエンジンを載せ替え、冷却のスペックを2軸総輪駆動レッカーに合わせてラジエターへの風の当たりも合わせて全開テストにはいかなくて済むようにして、レッカービルダーに渡していた。
レッカー取り付け作業のすべての作業が終わるまで3週間かかるというので、それまではてなちゃんの再生に集中できると思っていた
「悟瑠、雅子、隆弘君、隆文君。悪いが緊急で要請が来た、高速道路で多重事故で事故車の撤去作業してくれと」
「まじかあ?今から?」
「ああ、今日はと言うか昼頃からここ10年くらい降ってない大雪だろ。どうやら高架のところで積もっている雪が凍ってそこで滑って事故になった。ネットでも出てるだろ。20台以上がぶつかったらしい。トンネルでチェーンを確認するもんだから渋滞ができ初めててその渋滞の最後尾のトラックに後ろから来たトラックが追突して滑ったもんだから前に居た車たちも巻き込んでしまった。」
親父の言うように金曜日は朝から異様に寒く昼頃から雪が降り始め、平野部でも薄っすら積もる位だった。
事故があった山間部は除雪車が要るほどの積雪になって、チェーン規制だけで無く冬タイヤ規制もかかっていた
「わかった。いこう。隆弘、隆文行くぞ」
「そうかあ、俺たちは経営層だから夜勤も自由ってか?」
「仕方ないだろ。隆文は既に整備部の部長なんだから」
「それいったらそうだな。兄貴は取締役の副工場長だもんな。舞由良に言っておくか」
「そうだ、丸松建設の30トンクレーン車と重量構造物運搬用も来るってよ。百合が来るんだって」
「ってことはうちの大型レッカー全部出動か?」
「おう、康子はここで情報取って司令塔だ」
「わかった。行こう。」
僕らは4軸総輪駆動レッカー、3軸内販用レッカー、3軸外販用レッカー、大型クレーンレッカー、2軸総輪駆動レッカーと加藤運輸から隆弘たちの親父さんがうちの大型3軸低床積載車に乗って6人で現場に向かっていた、
愛理沙には緊急の仕事で帰れないと連絡しておいた
高速の入り口でうちが持っている救援車の証書を見せると閉鎖されている区間を逆走していってほしいと案内されたので、登り車線を走って現場に向かって走っていく、激しい雪は全くやむことなく降り続いていて、僕が運転する駆動力が一番大きい4軸総輪駆動レッカーを先頭に新雪をラッセルしながら走る。
除雪はしたのだろうが、激しく降り続く雪ですでに道路には20センチ近い新雪が積もっていて、ほとんどだれも走っていないところに轍をつけながら総輪に駆動力をかけて4軸のデフをすべてロックした4軸総輪駆動レッカーが新雪の絨毯の上をまるで普通の道の様なトラクションで進んでいく
走破性の高さはさすが4軸総輪駆動レッカーで、総輪駆動にしてデフロックと軸間ロックを作動させると場所によっては30cmくらいたまった深めの新雪でも全くスリップせずに走れてしまう、総輪駆動レッカー車4台の後ろから、大型クレーンレッカーと大型3軸低床積載車がついて来ていた。
一旦、チェーンベースに着くと事故車がある下り車線に入って係員の誘導で逆走して現場に行った
現場に着くと惨状が広がっていた。ガードレールや中央分離帯に乗り上げて道路をふさいでいる大型トラックが5台、横転しているトラックが6台、その横転したトラックにぶつかっているトラックが3台、追突したのだろう、キャビンが前のトラックの荷台にめり込んでいるトラックが2台ととにかく道をふさいでいるトラックをどけないとにっちもさっちもいかない状態なのだ
「これはやべえなあ。まずは運べる奴から運ばないと」
すると、道路管理者の係員が説明始めた
「事故車はこの先のチェーンベースに運ぶようお願いします。そこから一般道に降ろして修理工場に運びます。一旦ここの敷地で預かって何処に運ぶかはオーナーの意向を聞いてですね」
「OK。あ、30トンクレーン車と重量構造物運搬用か。これは心強いぜ。丸松建設の車も来てくれて助かるよ」
僕らが着いて5分もしないうちに、丸松建設の30トンクレーン車に乗って譲さんと隆さんが来て、その後ろに重量構造物運搬用を引っ張った総輪駆動トラクターを運転してきたのは百合ちゃで助手席に狩野さんがのってやってきた。
「とにかく、横転しているトラックをずらして先頭の突っ込んでるトラックから運び出そう」
「はい、お願いします、チェーンベースとここの間は逆走OKですのでピストン出来ます」
「はいよ。小型車のこの壊れ方じゃあ修理は大変だよ」
「ああ、悪いけど廃車前提でいいですよねえ。ここまでつぶれているとレッカーで引っ張るには無理なんで大型3軸低床積載車か重量構造物運搬用にクレーンで積んで持って行きますよ」
「そうですね」
「小型車なら、うちの大型クレーンレッカーで降ろせるので、大型車とか運んだら間にあるぶつかった小型車は運んじゃいますね」
「はい、その段取りですね」
僕らは自力で動けなくなっている大型車をレッカー車で持ち上げてチェーンベースに運んで、駐車場に並べていく。
パーキングブレーキ解除にちょっと時間はかかったがプロペラシャフトを切ってレッカー車で一台ずつチェーンベースに運んでいく
運ぶ作業は一人では大変なのでペアに行ってなって上りと下りの駐車場に並べて行った、作業の最中も雪は全くやむ気配もなく降り続け白い絨毯の厚みを増していく、途中でつもってしまった雪をどける必要があってロータリー除雪車、スノープラウがフル稼働で除雪して雪を片付けてながらなのでチェーンベースまでの移動には結構時間がかかる
「それにしても降るなあ、今日は除雪車が大活躍だなあ」
「そうねえ、ダンプに積んで雪を捨てるんじゃあ時間がかかるわよ」
ゴーゴーとエンジンの音を立てて投雪を繰り返すロータリー車、道路の雪をなるべく一か所に集めるスノウプラウ付きの車たちが僕らの通る道を優先して除雪してくれていた。
チェーンベースでもひっきりなしに除雪車が降り続く雪をどけて僕らが作業をやりすいようにしてくれている
レッカーしたトラックをおろして戻ってくると百合ちゃんが横転したトラックや中央分離帯に突っ込んだトラックを本線上に戻しレッカー出来るようにしていた。
普段からクレーン車を使って作業する百合ちゃんの腕と譲さんたちのロープをかける位置の読みは確かで、的確な場所にかけるのとクレーンの腕がいいのかあっという間に本線上に戻される
スペースが開いたので百合ちゃんは事故にあって横転したトラックをどんどん引き起こしてレッカー出来るように本線上に並べていた。
「百合ちゃんってクレーンの操作がうまいなあ。これなら簡単に引っ張れる。次はこのトラックをレッカーするぞ。悟瑠、ここに4軸総輪駆動レッカーをつけろ」
「はいよ」
隣では隆弘と隆文が3軸外販用レッカーを事故を起こしたトラックの前に持ってきてレッカー装置をつけようとしていた。
手がかじかんでいるのだろううまく着けれないのを必死にやってけん引できるようにしていた
準備が終わって4軸総輪駆動レッカーと3軸外販用レッカーに雅子と僕、隆弘と隆文が乗ってチェーンベースまでゆっくりと事故にあった大型トラックを引っ張っていく
後ろには僕らがレッカーする準備している間に百合ちゃんがクレーンでトラックとぶつかってグッシャリつぶれた小型車を重量構造物運搬用に積んでいて、事故車をロープで固定すると譲さんを乗せた総輪駆動トラクターでゆっくり引っ張ってチェーンベースにやってきていた
チェーンベースに着くと重量構造物運搬用からうちの大型クレーンレッカーで駐車場に降ろして並べていく。
事故車が多く、下りの駐車場だけでは足りないので登り側には主に大型車を持って行って並べていた。
大型車の事故車を全部移動し終わってちょっと休憩しながら暖を取っていると、親父が運転するうちの大型3軸低床積載車がこれまた事故でつぶれた小型車を積んで行ってチェーンベースに来たので、大型クレーンレッカーで降ろして並べておいた
夜通し作業していると昼には終わりそうなめどが立った明け方5時頃に一旦作業を中断してチェーンベースの事務所に行って職員が手配してくれたお弁当を食べていた。
「ふうう、もう5時過ぎちゃったかあ。さすがに突貫は疲れたねえ。ところで隆義。ここにローリー呼べるか?燃料がやべえ。うちのレッカー車は燃費がわりいからよ。デフロックして走るといいところリッター2だぜ」
「おう、今日はだれか来れるかっていうと、隆文。舞由良ちゃんか、来れるかなあ?今日はドライバーが全員出払ってて大型を運転できるとしたら舞由良ちゃんだけだな。鈴江は中型なら乗れるが大型は無理だ」
「うん、親父多分。実家に子供預けて休日出勤だなあ。雪道は何回かは走ったことがあるとは言ってるから来れるかな?」
「それなら、悪いが頼もう。それにこのくらい除雪してあればうちで持ってる20klローリーでデフロックと軸間ロック使えばチェーンなしで来れるよ。冬タイヤははいてるし。高速使ってきてもらおう」
「うん、高速もおおよそ半数の止まってる車を通して駐車場となってる状態の解消やってるからなあ」
「そうだな」
親父と隆弘の父親が話していた、いう通りで各レッカー車のタンクが400リッター以上あるとはいえ、夜通し作業しているので帰るころには補給しないと帰り着くまで燃料が足りなくなることが分かっていた。
燃料切れはまずいので、加藤運輸で持っているタンクローリーを手配してBDFを持ってくるようしていた
6時過ぎになって、道路管理の職員から
「すみません、時間なので引き上げ作業を再開お願いします。道路上の車たちは半分以上が抜けました。まだ一部が動けずいるので全部ではないですが、右側車線は全部どけましたので除雪もはかどります。右側の車で動けないのは、左の路肩に移動しました」
「そうですね。それでは現場に戻って後5台の大型車をどければ処理は終わりですね。すみません。うちのタンクローリーを呼んだので高速の入り口通すように手配お願いします。ナンバーは○馬130せの5526です」
「はい、承知いたしました。入り口に言っておきます。ドライバーは?」
「はい、馬橋 舞由良、あ、加藤 舞由良になります。隣にうちの家内の加藤 鈴江が乗ってきます」
「はい。車両情報とドライバー情報を入り口に伝えます。応援来てもらった佐野自動車、加藤運輸、丸松建設の燃料補給ですね。承知です。今も上り側も閉鎖してますので、上り車線を逆走してチェーンベースのところでターンしてベースに入るようお願いいたします。」
「はい、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」
そのあと、夜が明けて明るくこそなったが雪は全くやむ気配もなく、残っていた小型の事故車をチェーンベースまで運んでは立ち往生している車の前を除雪して移動させていく作業を繰り返していた
すべての事故車を取り除いて、雪に埋もれて立ち往生していた車を全部どけ終わったときには、午後1時過ぎになっていた
チェーンベースでは高速道路を走る車たちのタイヤを一台一台点検して氷雪路用のタイヤを履いていない車はチェーンベースで一般道に降ろす対応していた。
なぜならこの先のトンネルを抜けた後の長い下り坂の路面は高架なので地熱がなく凍結していて、氷雪路用のタイヤがないと止まれないので事故になる恐れがあるからだった
道路上のすべての車の救援を終えてほぼ空になったレッカー車に燃料を詰めてお店に戻ってきたとき、すでに夜の帳が下りていて、ほぼ丸一日作業をやっていたことになっていた。
「疲れたけど、レッカー車を洗っておかないとな」
「そうだな。自動洗車機あるからいいとはいえ」
「ああ、錆びちまうからなあ」
僕らは出動した車両すべて洗車機で洗うとやっとアジトに向かうことが出来たのだった。
クレーン作業していた百合ちゃんも疲れ果てたようで、隆弘の家に着いたらそのままバタンキューと寝てしまったらしい、そういう僕も爆睡だった。
子供たちと休日を過ごしてひどかった雪が上がって久しぶりに太陽が顔を出した月曜日、お店に出勤すると親父が
「悟瑠、雅子、隆弘君、隆文君、悪いが大型トラック6台をうちで修理することになったからこの前のチェーンベースに行って引き取ってきてくれ。ナンバーはこれ。全部県内の会社の車で荷物は加藤運輸で運ぶことになったようだ。できれば急ぎとか言ってるぞ」
「はいよ。それなら3往復か。4軸総輪駆動レッカーと3軸内販用レッカーで行ってくればいいか」
「ああ、雅子。大型クレーンレッカーで釣り上げて乗せるアシスト頼む」
「はいよ」
僕と雅子、隆弘、隆文と若手の村上君はこの並べたところに向かっていた、高速道路が開通していたのでそのまま乗って行くとチェーンベースの上り側の駐車エリアに止めてあるトラック6台をけん引して戻ってきた
積んであった荷物は日曜のうちに依頼者側で加藤運輸のトラックに積み替えてすでに目的地に向かって出発したと聞いた
僕らは修理するトラックを月曜日のうちに全部運び込んで修理の見積もりをやっていた
「うーん、これはフロントのキャビンめっちゃり潰れててフレームも逝ってますよね。追突事故になった1台ですね」
「うん、このトラックとこのトラックは荷台が無事で比較的軽傷だからこれから直していこう。そのあとにキャビンまで行ったトラックだな」
「そうですね」
BKG-FW1EXYJとBDG-FQ1EWYJ、PKG-CG4ZE、PKG-CYL77V8を先にやって、キャンビンの左側が完全につぶれてフレームまでいっている重傷のBDGーFY50JTY2とBDG-FT50JVX1は後回しにすることで段取り組んで仕事していた
カンカンカンカンカン、ブッシュー、ギギギギギと鉄板が変形する音が工場内に響く、油圧プレス、ハンマーでフレームの修正していたのだ
この車たちは3台が中央分離帯に乗り上げているので、フロントのサス周りは全部交換、フレームも修正していた。
幸いなのはキャビン周りが無事だったので塗装の必要がなく納期は早いと踏んでいた
1週間で4台の修理を終わらせて、加藤運輸に依頼者に輸送を頼んでいた
次の週から重症の2台をばらしてみていた、2台ともラッキーだったのは荷台が無事でキャビン周りだけの修理で済みそうだった。
「悟瑠、道が登り坂だったのと新雪が抵抗になって速度が落ちたから追突しても荷台までいかなかったのか?」
「そのように見える。追突を避けようとしてオフセット衝突に近くなったから左側がグッチャリいったな」
先にBDGーFY50JTY2のキャビンを車体から切り離していた。
「これってキャビンは廃車から買ってきて載せ替えが早いんじゃないか?」
「骨格は現行とほとんど同じだからもしかすると現行のキャビン買ってきて加工したほうが早いよ」
「それなら2台分頼んじゃえ」
「そうだな、骨格2台分。在庫あるかな?」
「新規生産だど遅くなるなあ」
「とにかく発注しちまおう」
「中古も探そうぜ」
と言っていると、
「お兄ちゃん、ニジュちゃん買ったところに廃車が入ってきたってQPG-FU64VZ、エンジンとミッションがだめになって、後ろのサスペンションのところのフレームに亀裂あって直すなら新車ってなったみたい」
「それ買った、内金頼む」
「もう、契約したよ、内金いれた。それなんで新品のキャビンは一台ね。」
「そうしよう」
僕らは廃車になったトラックを3軸外販用レッカーで引き取りに行った、話を聞くと、どうやらエンジン暴走で完全に脚を出して壊れてしまっていて、しかも暴走したエンジンのパワーでミッションケースに亀裂が入ってこれまたアッシー交換が必要
フレームの亀裂は後輪の2軸間に入っていて、どうやら、たまたまフレームの鉄板に内部亀裂があってそれが広がったらしい。
僕らは廃車になったQPG-FU64VZのフレームの亀裂には鉄板を接着剤で貼って進行を止めて3軸外販用レッカーで引っ張って持ってきた
もどってくると鈴木さんが来て
「工場長、すみません見落としてましたよ。よく見たらBDGーFY50JTY2荷台が歪んでいてウイングがうまく締まらないんで修正が要ります、あれ?これって全く一緒」
「良いですね。それなら、荷台の架装部分はこれに載せ替えよう。その方が楽でしょ」
「はい、これは?」
「エンジンとミッションとフレームのここ、後ろの軸間に亀裂が入ってて廃車です。とりあえずここまでなんで接着剤でつないで引っ張ってきたんでフロントのフレームをもらって後ろの部分はそのまま使います。キャビンもそのまま載せ替えです」
「それなら早いですね」
「もう一台のBDG-FT50JVX1は、修理費用を見積もったらオーナーは廃車するそうです。それなんで処分お願いされました」
「仕方ないですね。今週、来週はこの車を再生、修理しましょう」
「そうですね、この年式ならレストアですか」
「あははは、そうですね」
僕らはその週と次の週BDGーFY50JTY2の修理やっていた。
いいことにQPG-FU64VZとBDGーFY50JTY2はフレーム構造にほとんど差はなく、真ん中の部分から分解してつぶれた前の部分は買ってきたQPG-FU64VZからとった部分とドッキングして元から積んでいるエンジンと7MTを積んでいた。
歪があった架装部分とつぶれたキャビンは全く問題ないQPG-FU64VZの架装、キャビンと交換して仕上げて納車していた。
廃車になったBDG-FT50JVX1は分解してエンジン、ミッション、デフは在庫にして事故で歪んでしまった架装部分は欲しいという農家に売っていた。
キャビンとフレームはリサイクル鉄屋に渡して廃棄証明をもらって届け出を出しておいた。
週が明けた月曜日、年末前最終の週の昼頃、僕らの親父が発注しておいたレッカー装置を積んだ短尺総輪駆動レッカーが納車された。
今まで使っていた2軸総輪駆動レッカーは不要となったので笠木工房に納車する準備していた
「この2軸総輪駆動レッカーはお疲れ様だったなあ。クレーンがないし2軸で牽引力が不足してうちの仕事にはちょっと使い勝手が悪かったよなあ」
「小回りきかせるという意味でこれを買った頃はこんなに大型車のサルベージの仕事が来るとは思わなかったからねえ」
「悟瑠。仕方あるまい。加藤運輸が大型トラックのリースやるとは思っていなかったから。どっちにしてもうちに合わなくなってしまったんだな。高速でも能力不足しないようにパワーアップはしたけど、致命的に牽引重量が不足してたからなあ」
「それにしても笠木工房で買うとは」
「2軸総輪駆動レッカーは先輩に声かけたら喜んで使うってさ、先輩の県では中型トラックの放置トラックが増えていてオーナーや自治体から片付ける仕事来てるって。それが結構な儲けになるみたいでね。処分してくれって来るんだけど、書類あるやつは買い取って直して売るといい儲けだってさ、今の4気筒のやつよりも8リッターの排気量あってしかも生エンジンがほとんどだから乗りやすいって言うんだよ。今どきの増トンも小排気量の4気筒なんでやっぱりパワー無くてだめだってことでね」
「カタログの燃費重視になってるなら仕方ないのかな?」
「うん、そう。今のは乗れたもんじゃないかもな。先輩はサルベージに舗装路だけじゃなくて足元の悪いところに行くからにはやっぱり総輪駆動が欲しいってさ。幸いなのは引き上げる車が大型車じゃなくて4トンクラスが多いんだと」
「2軸総輪駆動レッカーで引っ張れない大型はどうすんの?」
「大型は別業者に頼むんだってよ。行き先が俺たちの県に近かったらうちにも頼むから引上げよろしくだって」
「そうなんだね」
「とにかく、明日は先輩のところに2軸総輪駆動レッカー納車頼むぜ。先輩には2軸総輪駆動レッカーの脚を組んだ悟瑠といくと言っておいた。俺のジュゴンの2台で行くからな」
「はいよ」
僕らは2軸総輪駆動レッカーの納車でウッディパラソルに行く準備していたのだ。
残るは舞由良ちゃんのはてなちゃんだ、フレームとフロアの再生は終わっていた、エンジンとミッション、ファイナルドライブの載せ替えも終わった.残るはボディのフロアと骨格のつなぎ目と下側の外板の再生だ。
またレストアが来てしまった悟瑠達?
登場人物の所有車紹介
佐野 雅子
・大型リアエンジンバス
①観光シャシ+観光ボディ
KC-RA531MBN改
U-RU2FNAB改
②路線シャシ+観光ボディ;V8に換装
KC-UA460NAN改
③路線シャシ+路線ボディ
路線用前中2ドア
U-LV218M改;V8に換装
U-UA440HAN改
④短尺路線用シャシ+路線ボディ
路線用前中2ドア
U-RP210GAN改
・大型トラック
①キャブオーバー 元除雪車 V10に換装済
ダンプ
4×4 U-FZ2FJCA改
カーゴ フレーム交換車
6×6 KC-FU4FPDA改
①ボンネット
カーゴ
4×4 K-TSD45G改
・小型車
①クーペ
GF-S15改
佐野 悟瑠
・大型リアエンジンバス
①観光シャシ+観光ボディ
KL-RA552RBM改
KC-RU3FPCB改
②路線シャシ+観光ボディ;V8に換装
KL-UA452PAN改
③路線シャシ+路線ボディ 路線用前中2ドア
KC-LV280N改
KC-HU3KMCA改
④短尺路線シャシ+路線ボディ 路線用前中2ドア
U-MM618J改
・大型トラック
①キャブオーバー 元除雪車 フレーム交換車 V10に換装済
ダンプ
4×4 KC-CF53XGH改
カーゴ
6×6 KL-CZ55YNH改
②ボンネット
カーゴ
6×6 P-HTW22K改
・小型乗用車
①セダン
GFーENR34改
佐野 愛理沙:雅子の後輩 旧姓:小笠原
・大型リアエンジンバス
①路線シャシ+観光ボディ
武名瀬くん
・大型トラック 元除雪車
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 KC-FR529改
・小型乗用車
①セダン
GF-GC35改
佐野 康晴;僕の父親
・大型バス
①リアエンジン 路線シャシ+路線ボディ
自家用1ドア
KC-UA521NAN改
②ボンネット トラックシャシ+路線ボディ 路線用1ドア 元移動診療所
4×2 TK20L改
・中型リアエンジンバス
①路線シャシ+路線ボディ 路線用前中2ドア
P-LR312J改
K-102H改
・小型リアエンジンバス
①路線シャシ+路線ボディ 路線用中1ドア
P-RB115AA改
・大型トラック
①ボンネット
カーゴ
6×6 TZ50MD改 V10に換装済
ダンプ
4×4 TF30GD改 V8に換装済
・小型乗用車
①セダン
Q-LS131H改
佐野 康子:僕の母親
・大型バス
①リアエンジン 路線シャシ+路線ボディ
路線用前中2ドア
U-LV224K
②ボンネット トラックシャシ+路線ボディ
路線用1ドア 元移動診療所
4×4 T370改
・大型トラック
①ボンネット
ダンブ
4×2 KB112D改
カーゴ
4×2 TD50AD改 クレーン付きカーゴに改造済
・小型乗用車
①ハードトップ
E-KE70
②セダン
E-AE70
加藤 隆弘
・大型トラック 元除雪車
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 U-FR415H改
カーゴ
6×6 K-FU633AA改 V10に換装澄
・大型リアエンジンバス
①路線シャシ+路線ボディ 自家用 1ドア
U35H改
・小型乗用車
①セダン
CBA-GVB
加藤 百合:雅子の高校から親友 旧姓:松尾
・大型リアエンジンバス
①観光シャシ+観光ボディ
P-RU636BB改
P-RA52M改
・大型トラック
①キャブオーバー
カーゴ
6×6 K-FW125M改 V10に換装済
②ボンネット
ダンプ
4×4 W81D改 V8に換装
・小型乗用車
①クーペ
EーS110改
加藤 隆文
・大型トラック 元除雪車
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 SKS390改
カーゴ
6×6 K-SKW520改 V10に換装済
・大型リアエンジンバス
①短尺路線シャシ+路線ボディ 路線用前中2ドア
MR510改
・小型車
①クロカン4×4
KG-VGY61
加藤 舞由良 雅子の同級生 旧姓馬橋
・大型バス
①キャブオーバー トラックシャシ+路線ボディ 路線用中+後側ドア
4×2 T810NU改
・小型車
①軽ミニバン
LA-L152S
加藤 隆義:隆弘たちの父親
大型トラック
①キャブオーバー
カーゴ
6×6 SKW440改 V10に換装済
②ボンネット
カーゴ
6×6 ZC120 V10に換装済
4×2 DU780HD改
ダンプ
4×2 DA100D改
・大型リアエンジンバス
①短尺路線シャシ+ナロー仕様路線ボディ 路線用中1ドア
BA05N改
松尾 譲:百合ちゃんの兄
・大型バス
①キャブオーバー トラックシャシ+路線ボディ 路線用中1ドア
4×2 BF30改
・大型トラック
①ボンネット
ダンプ
4×2 T800FD改 V8に換装済
4×4 ZH110改
6×6 6W100改
・小型乗用車
①クーペ
E-GS130改
松尾 隆:百合ちゃんの父親
・大型トラック
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 CF30DD改 V8に換装済
カーゴ
6×6 CZ50M改 V10に換装済
②ボンネット
ダンプ
4×2 TK20GD改
・大型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線ボディ 元レントゲン車 路線用中1ドア
4×2 K-TDJ72改 V8に換装済
②リアエンジン 短尺観光シャシ+観光ボディ
P-RU192AA改
・小型乗用車
①セダン
E-GNY33改
松尾 友香:百合ちゃんの母親
・大型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線ボディ 路線用中1ドア
4×2 DB100改
4×4 TSD43改
②キャブオーバー
短尺トラックシャシ+ナロー仕様路線ボディ 路線用中1ドア
4×2 BXD20E改
・大型トラック
①ボンネット
ダンブ
4×2 TXD60D改
・小型乗用車
①HB
E-KP61
小笠原 哲史
・大型リアエンジンバス
①路線シャシ+観光ボディ
ババロアちゃん
・大型トラック 元除雪車
①キャブオーバー
ダンプ
4×4 K-FR113H改
・小型乗用車
①クーペ
E-MA45改
長野 暁:元走り屋
・大型リアエンジンバス
①短尺路線シャシ+路線ボディ
自家用1ドア
P-MM517J改
路線用前中2ドア
MR520改
②短尺観光シャシ+観光ボディ
MM515H改
・小型乗用車
①クーペ
ZN6
狩野 守
・大型トラック
①キャブオーバー
ダンプ
6×4 U-FS1VKBD改 V10
6×4 KC-FS3FKCD改 V8
6×4 KL-CW55YNHD改 V10に換装
・小型乗用車
クーペ
ZN6
河野 優花
・大型リアエンジンバス
①路線シャシ+観光バスボディ
P-LV214L改 V8に換装
・大型トラック
①ボンネット
カーゴ
6×6 ZC44改
・小型軽乗用車
①5HB
L700S改
綿貫 洋平
・中型リアエンジンバス
①路線シャシ+路線バスボディ
自家用前1ドア
B622B改
・大型トラック
①ボンネット
ダンプ
4×4 ZH12D改
小型乗用車
①セダン
TA-GXE10
橋爪 正治
・中型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線バスボディ 路線用中1ドア
BX521改
・大型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線バスボディ 路線用中1ドア
BXD30改 後面丸形状
BXD30改 後面平面形状
②リアエンジン
汎用シャシ+路線ボディ 1ドア
マーシーちゃん
笠木 徹治
・中型増トントラック
①クレーン付き 増トン レッカー車
4×2 KC-PK262HFZ改
②ウイング積載車
4×2 KC-PK262UFZ改
③オープン積載車
4×2 KC-PK262VFZ改
笠木 達也:徹治の父親
・4トントラック
①カーゴ
4×4 U-FL618G改
矢代 圭一、伸一親子
・大型バス
①ボンネット
トラックシャシ+路線バスボディ 路線用1ドア
4×4 K-ZC121改 車体メーカーでワンオフ
4×2 BH15改⇒P-FH229BA改 29人乗り仕様 フレーム交換車
4×2DA90改 トラックにバスボディ架装
キャブオーバー
4×2DB100K改 ボロボロから再生 29人の仕様 元ボンネットバス
高尾製油所
・大型トラック
①ボンネット
ダンプ
4×2 T410D改
・中型リアエンジンバス
①路線系シャシ+観光系ボディ 自家用
K-MK116J改
・中型トラック
②キャブオーバー
カーゴ
4×2 U-FB2WEAA
いつも読んで頂き、どうもありがとうございます。
今回はここで更新します。
お気に召しましたらイイネや感想いただけると更新のモチベーションアゲアゲになります。




