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その461〜その465
いるはずのない幼馴染が浴衣姿で現れ、上がるはずのない花火が打ち上がった──と思った次の瞬間、そこにあったのは狐の面が一つだけ。
不定形のぶよぶよした生物から聞こえる声は確かに自分の大切な人のものだが、それが誰だったのかはどうしても思い出せない。
静まりかえった街を、顔の見えない兵士の一団が音もなく闊歩している。
誰もいないベランダの外からしきりに誰かの謝る声が聞こえ、聞こえないふりをしていたら語気がどんどん荒くなって、ついには怒鳴り声になって来た。
私の身体がだんだんと美しい宝石に変わって行く一方、誰もが私の宝石を削り取ろうと襲って来る。




