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その416〜その420
よく行方不明者が出るという路地裏の道で周囲の壁に耳を当ててみると、壁の中から行方不明になった者達の助けを求める声が聞こえた。
道行く女子高生達が食べているのはどう見ても人間の指で、僕の手にも物欲しそうな視線を投げて来る。
高速道路の標識の上に小さな少女が座ってこちらに手を振ったのが見えた途端、強烈な眠気に襲われた。
「最近、井戸に引きずり込まれる夢を見るの」と言う彼女は、自分が一ヶ月前に井戸の底から引き上げられたのをまだ思い出せていないようだ。
誰かを轢いた気がして車を降り、そこに倒れていた人を抱き起こすと、自分と寸分違わぬ顔が血まみれでにやにや笑っていた。




