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その401〜その405
誰も来なくなった海岸に、ひっそりとウロコの生えた手が流れ着いている。
電話越しに人を呪う確実なやり方を、コールセンターで働く友人に教えてもらった。
誰もいないのに、水たまりにはパシャリ、パシャリという音と共に誰かが歩いているような水しぶきが上がる。
自分に関する記録も、他人の記憶も、全てが一瞬のうちに消えてしまい、自分自身すら自分が誰だかわからなくなりつつある。
十年前に焼け落ちた実家に戻ってみると、更地になった筈の場所に元通りの実家が建っており、ドアを開けると炭のように焼け焦げた姿の両親と弟が出迎えてくれた。




