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その386〜その390

 胸に空いた穴からほとばしる煙がだんだんと他の誰かの姿形を成し、それに連れて私の体はしぼんで行く。






 テープでぎちぎちに巻かれたマトリョーシカの一番奥から、時折「ダシテ、ダシテ」というかすかな声が聞こえる。






 どこかから何かがうなるような音がするので、耳栓をしてみたら、しわがれた声ではっきりと恨み言を言っているのが聞こえた。






 ここの公園の雲梯に特定の時間に日が射すと、何もぶら下がってないのに首を吊った人の形の影が加わる。






 水風呂の中で自ら大量の水を飲んで溺死した男の内蔵は、火を飲んだように焼けただれていた。


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