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その366〜その370

 空を泳ぐ鯉のぼりの口の中から細い手が伸び、近くを飛んでいた小鳥を素早くつかんで鯉のぼりの中に引っ混んで行った。






 引きこもるようになって初めて、この家に今まで顔を合わせたことのないもう一人の住人がいるのに気づいた。






 病室のドアの外から、真夜中にかすかに「もういいかい」という子供の声が聞こえた。






 ねえ、君の目にはまだ僕は人間に見えるかい?






 高速で飛ばしている車の窓の外から、あの女はニタニタとわらいながら手を伸ばして来る。


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