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その371〜その375
「この先行き止まり」と書かれた橋の向こう側から、何者かが列を成して行進して来る。
「ここに僕の部屋があるんだ」と言いながら、ゴキゴキと骨を鳴らし、天井に空いた手のひら程の小さな穴に吸い込まれるように彼は入って行った。
自宅の鏡に顔を落書きしたら、どの鏡を見てもその顔が自分と一緒に写るようになってしまった。
とっくの昔に廃線になった鉄道の線路を、中がべったりとした闇しか見えない列車が音もなく走って行く。
「どうせあの女といるんでしょう」という電話が、とっくに自殺した僕のところにしょっちゅうかかって来る。




