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その331〜その335

 胸が痛いのでレントゲンを撮ってみたら、手の形の影がちょうど心臓をつかむように写っていた。






 自分の頭蓋骨の中には脳みそがなく、代わりに何かの胎児らしきものが詰まっているのだという。






 さしている傘の上に何かが乗っているらしく、道行く人達が青い顔をして逃げて行くのだが、傘をたたんでみても変わったところはない。






 うちの前に一つだけぽつんと立っている街灯は、真夜中になるとチカチカと点滅するのだが、消える直前の一瞬だけその下に人影が見える。






 散りゆく桜の花びらの中、微笑みながら木と一体化して行く君を、僕は涙を流しながら見つめている。


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