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その321〜その325

 フリマサイトでの高額転売を生業としていた知り合いが、突然生活必需品を含めた身の回りの物全てを売りに出した後、買い手がつくのも待たずに行方不明になった。






 無観客試合のスポーツ中継の放送なのに、観客席に座っているコートを着た女の姿がしばしば映り込む。






 真っ白い壁に浮かびあがる君の顔に、今日も僕は一度だけ口づけて仕事に出かける。






 確かに遺体を埋めた場所を掘ってみても、おびただしい数のボロボロになった布製の人形しか出て来ない。






 風呂桶の蓋を開けてみると、自分によく似た幼い子供が、胎児のように体を丸めて横たわりながらじっと私を見上げている。


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