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その316〜その320
道も建物も見境なしにつけられている何かを引きずったような血の跡は、何者かが大きな図形や文字のようなものを描いている途中なのだと言われている。
ガスコンロの炎が突然5センチ程燃え上がって、その中に知らないおじさんの顔が浮かび上がっている。
「夜中、そこの公園で、小学生の体に老婆の頭が乗ったような奴を見たんだよ」と語る友人の顔は、一夜にして何十年も経たように老け込んでいる。
護符に書かれた文字がぞわぞわと動き出し、家の各所に散らばって行った。
間近で覗き込んだあなたの眼には、わたしではない女の恐怖の表情が映り込んでいる。




