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その271〜その275
マンション最上階の一室で見つかった遺体の死因は明らかに轢死で、部屋の壁に車のタイヤ跡が残っていた。
火事になった豪邸の焼け残った一室だけは厚い氷で覆われていて、家の主夫婦が生きていた時のまま凍りついていた。
ばっさり切り落とした私の髪を木に結びつけておくと、その髪が木に根付いてだんだん伸びて行き、後はあなたの来訪を待つばかり。
本棚から落ちた本が勝手にパラパラとめくれ、開いたページいっぱいに女の顔がニヤニヤと笑っている。
目の前を通る人の体が、うねうねと奇妙にねじれ絡み合いながら、天を目指して伸びて行く。




