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その256〜その260

 幼い娘が海に向かって大声を上げると、水平線の彼方から答えるように何かが吠えるような声が聞こえ、数日後娘の部屋から海の匂いがして来た。






 作業着姿の女達が丁寧に縫い合わせていたのは、バラバラになった僕の体のパーツだった。






 テレビの生中継映像の中で担架に乗せられ運ばれているのと同じ顔が、私の隣でにこにこしている。






 ランドセルの中に猫がすっぽり入り込んで勝手に蓋が閉まったのが見えたので、開けてみると教科書やノートしか詰まっていない。






 草原を疾走する夢を見た次の朝には必ず、私と妻のベッドに茶色い獣のような毛が落ちている。


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