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その241〜その245

 大きなトランクに入れて彼を密入国させようとしたが、飛行機から下ろした荷物は妙に軽く、結局トランクの中にも飛行機の中にも彼は見当たらなかった。






 箱根路を走る学生達の横を、走ろうにも走れなかったかつての学生達の気配だけが並走している。






 風邪を引いてゲホゲホと咳をしていると、口の中から虫のようなものがひゅっと出て来て、すばやくどこかに潜り込んで行った。






 自分が水だということを思い出した妹が、静かに排水口から流れ出して行こうとしている。






 他のみんなと一緒に写真を撮った時だけ、私の姿が見も知らぬ老婆になってしまう。


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