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その236〜その240

 彼女はいつも僕が行ったことのない場所に僕と二人で行った話をして、そこで僕も一緒に写った写真を見せてくれる。






 ダンボール箱を頭からかぶった、異様に手足の長い男がふらふらと雑踏を歩いているが、道行く誰も見向きもしない。






 街の至る所の壁に映し出される影絵芝居は、その場所で過去に起こった惨劇の数々を再現している。






 高層ビルの壁いっぱいにのっぺりした人型の影が写っているのに、影の元である何者かも映し出している光源も見当たらない。





 除夜の鐘に紛れて、今年の厄と来年の災いを引き継ぐ誰かの声が聞こえる。


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