40/102
その216〜その220
背中にできた顔のようなアザが、延々と世の中への恨み言を語っている。
歩いていたら坂道で首がぽろりと取れて転がって行き、必死で追いかけたが追いつけない。
飼っていた猫がほどけて毛糸玉になってしまったので、それでマフラーを編んだら、たまに自分の首からゴロゴロと喉を鳴らす音が聞こえる。
電車の上にヘビのような長くて赤黒いものが横たわっているが、誰もがわかっていて無視している。
近所の葬式に来ているほとんどの弔問客が、うちの玄関に向かって無言で深々と一礼してから帰って行く。
「その218」をすこしばかりふくらませたものを、Kan様主催の「玄冬のミステリーツアー」に寄稿しています。
https://ncode.syosetu.com/n9417fw/
「ねこマフラーの話」
https://ncode.syosetu.com/n9417fw/13/




