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その71〜その75

 夜になると、隣の家で生まれたばかりの赤ん坊が犬が吠えるような声を張り上げる。






 白く細い手が自販機の下からするりと伸びて来て、しきりに僕の足をつかもうとしている。






 交差点の一角だけ、そこに誰かが立っているかのように、どんなに雨が降っていても決して濡れない。






 私には陽の光は明るすぎ、闇は暗すぎるので、満月前後の月の光の下でしか形を保つことができないのです。






 村の真ん中に立つ大きな一本杉は、月明かりで見ると村人全員が首を吊っているような影が映る。


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