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その66〜その70

 僕が見上げる空には明らかにヒビが入っていて、隙間から何者かが覗いている。






 雨が降る度に、黒い服を着た女が傘も差さず、何事かをぶつぶつ呟きながら決まった順路で僕の家の近辺を歩き回っている。






 炎に巻かれながら疾走する自転車が、高速を走る車を次々と追い抜いて行く。






 いつも笑顔を絶やさない友人の家の一番奥の部屋は、厳重に閉ざされた上に注連縄がかかっている。






 これで前世からの貸し借りはなしですよ、と僕の家族を皆殺しにした男は微笑んだ。


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