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100怪死  作者: ハクマ
19/29

19回目

 僕は猿の人形にやられた、友達が化けていたなんて……これが18/100回目の死だ。

 目が覚めても場所は変わってなかった。相変わらず小人達に囲まれて絶体絶命だ。


猿「私は許せないんですよ〜小人達の邪魔をしたあなた方もなにより……私をこんな姿にした君が!」

快「……お前が巻き込んでおいて!」

猿「電車に乗ったのはあなた方じゃないですか!ちゃんと対価を払ってもらわないと!」

模「どうやら小人達ともどもあなたを倒さないといけないようですね!」

口「絶対に許さない!!!」


 その言葉と同時に小人達が襲いかかって来た。口裂け女と人体模型は軽くあしらうがそれでも数が多すぎてきりがない、徐々に押されてきている。


猿「これがなにかわかりますか?」

快「………その機械は」

猿「今度こそ、今度こそはあなたをひき肉にしてあげます」


スッ

ガシッ、ガシッ、ガシッ


 猿が合図を送ると無数の小人達が僕を掴んで押さえつけて来た。

 猿の目は血走っていて殺意をむき出しにしジリジリとにじりよってくる。


猿「絶対に殺してあげますからね!この現実で!!!」


ウィーン!!!

ザキンッ


口「逃げろ!!」

快「………くそっ!!」


ダッ


 口裂け女に助けられ逃げ出すが走ってる間に虚しさで心を埋め尽される。………あの2人は無事な訳ない、だけど僕が行っても足手纏いだ。だからといって何もしない訳には………


友「おい!」

快「うぉっ!?」

友「はぁ………無事だったか……」

快「……本物か?」

友「はぁ?何言ってんだ?」


 僕は友達にさっきまでの出来事をすべて話した。


友「………猿夢か」

快「猿夢?」

友「いわゆる悪夢だ………本当にあったなんてな」

快「どうやったら終わるんだ?」

友「わからない……けどもしここが現実なら……」

快「………」


 めっちゃ考えてくれてる!?やっぱり持つべきものは友達だな……だけど僕はなにも思いつかない、せめてこいつが無事に帰れるように守ることぐらいしかできんだろうな。


友「よし!俺らもやるぞ!」

快「やるって何を?」

友「その猿達、ぶっ倒すんだよ」


 ニヤッと笑う友達はとても頼もしかった。きっと作戦があるんだろう、そう思っていたが………


快「なんも武器とかなしで突っ込むのかよ!」

友「小人一体一体はたいしたことないんだろ?まずは親玉は撃つ」

快「………やるしかないか」

友「俺が合図をだすからそのタイミングで駆け抜けるぞ!」


 口裂け女も人体模型ももう満身創痍だ……友達の考えにかけるしかない!


友「行くぞ………せーの!!!!」


ダッ


 2人で同時に駆け抜ける!小人達が気づいて掴んでくるが振り払い猿目指して走り続けた。………あいつ速っ!?さすが運動部は違うな……。

 友達は一匹も小人に掴まれないで猿の元までついた。


猿「あなたは………」

友「俺の友人が世話になったな………死ね!」


ガシッ


猿「乱暴なお客さんには罰を与えなくては……」


スッ


 猿が手を挙げる友達の周りを小人達が囲む


友「てめぇら!こいつを潰されたくなかったら今すぐ戦うのをやめろ!」

快「……マジかよ」


スンッ


 それで止まるんかい!っていうか人?いや猿質?で脅すとは………でもこっからどうすんだ?


猿「私が弱いとでも思っていたんですか?」

友「弱えよ後ろでなんもしない臆病者が!」

猿「言ってくれるじゃないですか!!!」


ウィーン!!!


快「おい!危ねぇ!」

友「ひき肉になりてぇみたいだな!」


ガシッブンッ


 友達は機械を奪い取り猿を口裂け女めがけてぶん投げた。それを見て小人達は飛びかかる!……が機械によって小人達をひき肉していく。


友「やっぱリアルのゾンビゲームは違うな!」

快「ゾンビじゃねぇだろ………」


 友達が暴れてる………すごいなぁ。なんて感心してる場合ではなかった。猿が投げられた先には息も絶え絶えの口裂け女が小人達に掴まれていた。抵抗する素振りも見せずただ立っているだけで動かない。


快「おい!大丈夫かよ!」

口「………」

猿「私達の勝ちだ」

模「まずい!」


ガシッグググ………


 猿は口裂け女の頭に乗ると力一杯押さえつけて口裂け女を潰してしまった。小人達に埋もれてどうなったかわからないが人体模型の焦る様子からかなりやばい状況なのはわかった。


猿「これでまた形成逆転ですね!」

口「………」


 そこには赤い服を着た小人がナイフをもって猿の前に立っていた。


模「……なんてことを」

快「まさか……」

友「おい!落ち込む暇あんなら手伝え!」


 ………確かに落ち込んでなどいられない、今は出来ることをしなきゃ!

 僕も小人達を少しでも減らすために倒し続けた。その間、人体模型は立ったまま動かなかった、その様子を見て猿が近づく。


快「おい!やられるぞ!」

模「………少しだけ時間をいただけませんか?」

快「え?」

模「お願いします!少しだけ私を守ってください!」

友「………わかった」

快「え!?マジで!?」

友「作戦あんだろ!守るぞ!」


 人体模型の作戦に賭けるしかないか……


快「よし!やるぞ!」

友「おう!」

猿「何をしても無駄ですよ!さぁ口裂け女よあいつらをやりなさい!」

口「………」


ガキン!


友「危ねぇな!」

口「………」

快「………もうやめてくれ!」

猿「聞こえる訳ねぇだろ!とっととやれ!」

口「………」


 やっても意味ないかもしれない、それでも今は声が届いてくれる気がした。


ガシッ


快「口裂け女さん!やめてください!」

口「………」

猿「無駄だっていうのがわからんのか!」


グサッ


 僕を小人達が襲う、片目をえぐられ、腹を引き裂かれても声をかけ続けた


友「おい!くそっ!」

模「………きっと彼の声は届きます、そして私の声も」

友「………そうかよ!……俺のダチ絶対救ってくれよ」

模「………当然です」


 友達は人体模型を守るので精一杯のようだ、でもそれだけでいいこいつを止めることができるならきっと終われる。


快「頼む………」

口「………い?」

快「えっ?」

口「ワ……タシ………キレイ?」

快「あぁ!とっても綺麗だよ!」

口「ふふっ………アリガト」

猿「意味がわからない………でもいいか!結局みんな死ぬんだし……やれ!」


ブンッグシャ!


 口裂け女がものすごく暴れ次々と小人達倒していく、無数に増えた小人達も少しだけ減ってきていた。………頼みますよ口裂け女さん


バタッ


 僕は倒れ込む、そこに小人達が群がってくるが口裂け女になんなく切り裂かれていく。


猿「減っても増やせばいいだけですから」


パチンッ


 人形のくせに指を鳴らし、小人を増やしていく。どんだけいんだよ………

 友達も頑張ってくれてはいるが疲労がみえる、口裂け女も動きが鈍くなってきている。後は人体模型の作戦が上手くいくか祈るしかないな


猿「さて、そろそろ終わりにしましょうか!」


パチンッ


小「………」

友「マジかよ……」

快「口裂け女が……」

猿「質は一緒!後は言うこと聞いてくれるかだけですね!………今度こそ終わりです」


 小人達の姿が口裂け女と一緒になり、動きまで完全にコピーしていた。

 強さまで一緒なのようで数の力で押し切られてしまう。ここまでか………


猿「さようなら!」

模「いえ、私達の勝ちです!」

猿「は?そんな体でなにができる!」

模「あなた達は全員死にますよ!………お願いします!」


シュンッ

ビューーー!!!!


 その声とともに黒き球体?が小人達を吸い込んでいく。


猿「そんなことがあっていいはずありません!」


パチンッ

ビュー!!


 いくら増やしてもただ吸い込まれていくだけだった。やがて猿自身も吸い込まれ始めた。


猿「くそ!くそ!くそ!まさか現実でも死ぬなんて絶対にありえない!ありえてはいけない!」

?「いいからもう死になさい、あなたは負けたのよ!………夢でも現実でも……ね!」

模「ありがとうございます!花子さん!」


 こうして猿は完全に死んだ。




…………………………


 猿は死に口裂け女もいつのまにか元に戻っていた。どうやら助かったようだ。………みんなは


友「おい!しっかりしろ!」

快「ガハッ……いや僕は大丈夫だから………」

口「………ガフッはぁはぁ……大丈夫?」

模「みんなもうボロボロですね」

友「ボロボロですねじゃねぇよ!このままじゃ………」

花「もう手遅れよ」

友「はっ!?なに言って!」

花「彼はもうすぐ死ぬわ!」

友「………なんとかなりませんか?」

花「………ごめんなさい」

口「………また会える?」

快「うん……きっとね!」

友「なんで会えるって!」

快「また……ラーメン行こうな!」

友「………おう!」


 そこで僕は死んだ。


友「やっぱり死んだじゃねぇかよ!くそっ!」

花「大丈夫よ、戻っただけだから」

友「は?それってどういう……」


 友達の視線の先にはもう快の遺体はなかった。





ハクマです!

おつかれさま!次どうしようか迷ってるんで少しかかるかも!

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