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まったり栽培

忘れた頃に投稿されても って思った読者様方、誠に申し訳ありませんでした……

場合によっては、次に(いつになるやら)話が投稿されるときにまとめて読んだほうが、読み返しの手間が省けて楽かもしれないことをご了承ください。


そして、多くの誤字報告大変助かります。本当にありがとうございます。

 畑が魔法で耕されていく時は、同心円状に耕されていったが、それでも実際に畝は直線上に入っているから面倒がなくて済む。


 畝は全部で25本入っている。


 これにどれぐらいの間隔で植えたらいいのだろうか。


 よくわからないが、さっきティウがこの畑なら薬草を1000本植えることができると言っていたから一つの畝に40の薬草を植えればいいだろうか。


 そうと決まったら早速植えてみる。

 植えると言っても本当にただ種を土の中に埋めるだけだ。


 同じ間隔になるように印をつけて、と。


 あとはひたすら少し歩いては種を植えて、少し歩いては種を植えてということを繰り返すだけだ。


 なんだか小学校の頃に体験させられた田植えの時に似ているような気がするな。


 現実ではきっと、自動植物育成機構が種を連続的に植えているのだろう。


 そんなことを考えながら、俺はひたすら種を埋めていった。

 

 それにしても、これもやはりそれなりに時間がかかるが、ひとまず全てを終えることができた。


 畑の状態はステータスウィンドウから見ることができる。


 ちなみに今は肥えた土地、水分状況少ない薬草と書かれている。


 水分状況が少ないと書かれているから、やはり自分で水をやらなければならないのだろう。

 このゲームではマップごとで天候の状況などは異なるが、確かこの辺りの土地は定期的に雨が降る。


 もしかしたら自然の雨だけで水分は補うことができるのかもしれない。


 しかし水分状況が少ないと言われている以上、自分で水をやる必要があるだろう。


 さすがにじょうろでこの量に水を撒くということは全くできそうにない。

 仕方なく再びティウを呼ぶことにした。


「おーい、ティウ」


「どうしたの?ロージェ」

「あのさ、植物に水やる時ってどうすればいいんだ?」


「うーん、私は基本的にインベントリから水を出してあげているかなぁ。あくまでも育てているのは、花とかだから、そこまで多くの水分はいらないし。


 代わりに水の質は気をつけているけどね。

 さっき言った、スカーレットクリスタルローズなんかは普通の水道水とか井戸水なんかじゃ全然育たないから、仕方なく無限迷宮の25階にある聖銀の泉の水をわざわざ取ってきたんだから! 


 っていうか、、むしろその水を確保することができたから、あの花を育てようって思ったって言った方がいいかなぁ」


 ああ、また何やらすごいことをやらかしているような……


 まぁ、それはいいとして、とりあえずインベントリに水をしまっておくことができるということを今初めて知ったな。


 調べてみると、樽などの水を入れることのできるアイテムは数種類あるらしい。


 それであれば、早速水を入れることができるアイテムを買ってこよう。



 最も水を入れることができるアイテムは魔法の水飲み瓶というものらしい。


 このゲームでは、プレーヤーは実際にのどが渇く。

 もちろん現実の体の喉の渇きとは関係なく出現する一種の状態異常だ。


 普段一度ダンジョンに潜る時は30分ぐらいしか掛からないから全く喉の渇きなど気にならないが、非常に深くダンジョンに潜る時や乾燥したダンジョンを潜る時、また長い間潜っている時には水を飲まなければ耐えられなくなるらしい。


 それでもステータスの低下が始まるだけで体感する喉の渇きは大したこと無いようだが。



 そういった時にこのアイテムは活躍するのだろう。


 無限に水を産んでくれる訳ではないが、あらかじめ水を入れておけば小さいスペースながら大量に水を出すことができるそうだ。


 かなりお高いアイテムではあるが、重要な投資ということでささっと買ってきて、家の裏の川で入れられる限りの水を汲んできた。


 なんだか水を入れている時に川の水面が渦巻いているのがとても面白い。


 まるで渦潮の如き形相になっている。幸いこの近くに人はほとんどいないので見られていることは無さそうだ。


 もし現実にこれがあれば洪水対策とかになりそうなのにな。


 そんなことを考えながら、無事に水を汲み終わって畑に戻ってきて、蓮の葉をその瓶の口につけてひたすら水をまいていった。


 一定以上の水を撒くと、個々の畑の状態は水分の状態が「少ない」から「適切」に変わっていた。ティウ曰く、異常なまで精密に調節すると「最適」という状態に移行するそうだ。


 しかし流石に今回それをやる意味は無いだろう。ここでまた俺は一つ思いつく。


 さっきの肥料との時と同じように、畑の境目だけに水を撒けばいいのではないか。


 しかし、今度はダメだった。

 

 そもそも一箇所に水を撒いていると、せっかく耕した部分が水浸しになってぐちゃぐちゃになってしまい、汚くなるのだ。


 やたら歩きにくくなってしまうし、この案はボツだな。


 普通に畝と畝の間を歩いて自分の手で水やりをしていった。


 これもずっと単純作業だったから難しくはなかったものの、結構時間がかかってしまった。


 やはり1度に1000本の薬草を同時に育てるというのは結構大変なことのようだ。


 そういえば、店に売ってる薬草はどこから来ているのだろうか。

 このゲームの中ではアイテムというのは全てNPCの誰かが作っているそうで、全く何もないところからアイテムが生まれるということは運営がイベントの特典として用意するアイテム以外には殆どないようだ。



 そのイベント自体なるべくNPCが関わるようにできていて、運営が無から生み出すアイテムも相当少ないらしいが。


 ……とりあえずやることを全てやり終えてしまったから暇になったな。


 ここしばらくダンジョン攻略の様子を全く聞いてないから一番暇しそうにしてる人に、ダンジョン攻略の話でもちょっと聞いてくるかな。


「おーいノブラックー」


「なんだい?」


「最近無限迷宮の攻略で何か面白い話なかったか?」


「ずっとこもってポーションとにらめっこしてたせいで、ダンジョンの話全く聞いてないから何か一つ面白い話してくれよ」


「突然面白い話って言われてもだね……。まぁとりあえずさっきあった話でもひとつしておくかな。


 さっきダンジョンの中に、森林みたいなところがあって、かなり昔に戦ったフォレストウルフが出てきたんだ。

 それもかなりレベルが低くて、誰でも余裕で倒せるぐらいだったんだが、驚くほどに数が数100匹ぐらいいて我々はどうしようかと頭をひねったんだよ。


 普通だったら例えば広範囲殲滅魔法だとかを使うのだろうけどあいにくティウは広範囲魔法を得意としていないし、森林でプレイズデトネーションを使うのはさすがにまずいだろうということでね。


 どうしようかという話になったら、エリウムが突然皆少し離れてくれと言うんだ。


 何をするのかと思ったが、まぁえ、エリウムが離れろと言ったからとりあえず離れた訳だ。


 そしたらエリウムが森を突き抜けるように走りながらいきなりバイオリンで何やらひどい音を弾き始めたのだ。


 エリウムと我々は一定の距離を置きながらひたすらエリウムを追いかけていったら、どうやらバイオリンを使って何か、不協和音を発生させて少量の持続ダメージを与えるスキルを使っていたようで、

フォレストウルフがバッタバッタと、どんどん倒れていくのだよ。


 そのうちウォレストウルフの密度がどんどん増えてきて、走ってもいれられなくなってエリウムは悠々と歩き出したわけだが、その様はまるで魔法が自分のオーラだけで雑魚どもを圧倒しているかのような、そんな光景だったね。


 エフェクトも黒々強いよどんだ光だったから尚更……


 ほら、これがその時の映像さ。」


 おお、そんなものまで取っといてあるのか。


 おいおい、ちょっと待ってくれこれ、映像のタイトルが、魔王エリウムになっているぞ。

 

 しかし、映像を見ると実際そんな感じもしてくるな。


 撮影の視点は自由に変えることが出来て、正面かエリウムを撮っているような感じだがが、


 エリウムが突進していって、ウォレストウルフ達にやがて勢いがなくなっていき、エリウムに到達したとしても、そのままで息を息絶えている。


 なんと言ったら良いのか

 みんなのレベルが上がってきて、多彩なスキルを覚えるようになってきて、徐々に奇怪な戦法も増えてきたのではないだろうか。


 まぁ、元々このメンバー全員俺含めて……というより全VRMMOプレイやーが、余計な手間をかけずに効率よく攻略したいと考えているだろうから、このような手を考えるのはみんな好きなのだ。


 そんなことを話しているうちに全員がアイテム整理などのダンジョンから帰ってきた後の後支度を終えたようで、リビングに集まってきた。


「さて、いよいよイベントまであと1週間となったわけだが……」

 エリウムがそう話し始めるとみんな一斉に真剣な顔つきになる。



 ああ、そういえばイベントが近づいていたんだったな。


 金属の精練とポーション作りをやりまくっていたせいで、イベントの存在すっかり忘れていた。


 元々ミスリルを大量に掘り出したのも、イベントの需要でミスリルの値段が上がっていたからだった。


 イベントが終わらないうちにミスリルは大量に売りさばいておかないと駄目だな。



 それと、ポーションの需要はひょっとするとイベントが終わった後の方が大きくなっていくのか。


 このイベント自体、アイテムの使用が禁止だから、多少交渉の重要減っているだろうしな。


 イベントが終わったら、そのあたりの生産量の調整をもう一度しっかりしよう。


 俺はイベントには参加しないが、みんながどのような体制でイベントに挑んでいくのか話は最後まで聞くことにした。


 基本的にはいい装備を整えるために、今は無限迷宮を早急に攻略しているようだ。


 しかし、いい装備を作ることができる職人はこのイベントのおかげでかなり仕事が多いらしく、なかなか見つからないと言っていた。


 俺も本当は何かの職人をやった方がこのチームの戦闘力の向上のためにはなるんだろうが……


 しかし、今この状況になってみるとどれか一つに特化した職人をやるよりも大量のアイテムを作って売りさばいていた方が資金管理的にチームに貢献できている感じはするから、当面はこのままでいいか。


 薬草が育つまでの時間がおおよそどの位なのか調べてみると、ゲーム内で4日、つまり現実世界で1日がかかるそうなのでひとまず、今日は俺はみんなより早くログアウトした


 学校の宿題とかも終わってないからな

 早くやらないと……





後少しで、薬草関連から抜ける予定です。

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