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世界の淡路島ですけど、何か?  作者: 双鶴


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第51話 ちょっとした悪ノリ

「なあ……これ、送ってみん?」


昼休み。

陽斗がスマホを見せながら、ニヤニヤしていた。


紗季が覗き込む。

「え、誰に送るん?

……って、ちょ、これ淡路島出身のあの有名人やん!」


凛が目を丸くする。

「陽斗くん、それ本気で言ってるの?」


「いや、まあ……半分本気、半分ノリやけどさ。

“淡路島の魅力を発信してます!よかったら紹介してください!”

って送ったら、ワンチャン返ってくるかもしれんやん?」


湊が苦笑する。

「お前なぁ……そんな簡単に返ってくるわけ……」


美咲が小声で言う。

「でも……送るだけならタダやし。

返ってきたら嬉しいし、来なくても別にいいし」


悠真は静かに言った。

「……送ったん?」


陽斗が胸を張る。

「もちろんや!昨日の夜にな!」


「もう送っとるんかい!」

湊がツッコむ。


紗季は笑いながら言う。

「まあまあ、ええやん。

高校生のノリって感じで好きやで」


凛も微笑む。

「返事来なくても、別にマイナスじゃないしね」


美咲は少し照れながら言った。

「もし返ってきたら……めっちゃすごいよね」


陽斗がスマホを見ながら言う。

「今のとこ既読もついてへんけどな!」


湊が肩をすくめる。

「そらそうやろ……忙しい人やし」


悠真はぼそっと呟いた。

「……でも、来たら面白い」


紗季が笑う。

「せやな!

来たら来たで騒ぐし、来んかったら来んかったでネタにしたらええやん」


六人はそのまま、

昼休みのざわめきの中で笑い合った。




放課後。

帰り道、海沿いの風が少し冷たかった。


美咲がふと口を開く。

「なんかさ……こういうの、いいよね。

“返事来るかな”って、みんなでワクワクする感じ」


紗季が頷く。

「分かる!

結果より、こうやって盛り上がるのが楽しいんよな」


陽斗はスマホを見ながら言う。

「まあ、返事来たら俺の手柄ってことで」


湊が即座に言う。

「いや、みんなのやろ」


凛が笑う。

「陽斗くん、調子乗りすぎ」


悠真は静かに言った。

「……来なくても、別にええ」


美咲が横で微笑む。

「うん。

来たらラッキー、くらいでいいよね」


六人の歩く音が、

夕方の海沿いにゆっくり響いていた。


返事はまだ。

でも、それが逆に楽しかった。


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