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世界の淡路島ですけど、何か?  作者: 双鶴


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第47話 島の食卓を囲んで

「なあ、今度さ……淡路島の食材でなんか作らん?」


放課後、紗季が突然言った。


陽斗が振り返る。

「料理?なんでまた急に?」


「だってさ、淡路島って食材めっちゃ美味しいやん。

玉ねぎとか、魚とか……せっかくやし、みんなで作ってみたいやん」


湊が笑う。

「紗季らしいな。

でも、ええと思うで。食も淡路島の魅力やし」


凛が頷く。

「私もやりたい。

みんなで作ると楽しいしね」


美咲は少し照れながら言った。

「料理、そんなに得意じゃないけど……

手伝うくらいならできるよ」


悠真は静かに言う。

「……撮りたい。

料理の光、綺麗やし」


陽斗が笑った。

「よっしゃ決まりや!俺は食べる専門で!」


「いや、働け」

湊と紗季が同時にツッコんだ。



六人はスーパーで淡路島の食材を買い込み、

紗季の家のキッチンに集まった。


「玉ねぎ、めっちゃ甘そうやな」

湊が袋を開ける。


凛がレシピを見ながら言う。

「今日は“淡路島の野菜と魚のパスタ”でいこうか」


陽斗が胸を張る。

「任せろ!俺、玉ねぎ切るわ!」


紗季が即座に止める。

「陽斗、絶対泣くやつやん。

はい、これ湊にお願い」


「なんでやねん!」

「なんでやろなぁ」


美咲は笑いながら、

「じゃあ私、野菜洗うね」と袖をまくった。


悠真はキッチンの端で、

光の反射や手元の動きを撮っていた。


美咲がふと気づいて言う。

「悠真くん、撮るの集中しすぎて火傷しないでね」


「……気をつける」


そのやり取りに、

紗季と凛がこっそり目を合わせて微笑んだ。



料理が進むにつれ、

キッチンはいい匂いで満たされていった。


「うわ、めっちゃ美味しそう!」

紗季が鍋を覗き込む。


湊が味見して言う。

「淡路島の玉ねぎ、ほんまに甘いな……」


凛がパスタを盛り付けながら言う。

「色も綺麗。写真映えするね」


陽斗はフォークを持って待機していた。

「もう食べてええ?」


「まだや!」

全員からツッコミが飛ぶ。


美咲は完成した皿を見て、

少し嬉しそうに言った。


「なんか……こういうのいいね。

みんなで作ると、普通の料理でも特別に見える」


悠真はその言葉に、

小さく頷いた。


「……分かる。

光も、いつもより綺麗に見える」


美咲は照れたように笑った。

「それ、ちょっと嬉しいかも」



食卓を囲むと、

六人の距離は自然と近くなった。


「うまっ!」

陽斗が叫ぶ。


「ほんまに美味しいな」

湊が頷く。


「淡路島の食材ってすごいね」

凛が微笑む。


紗季は満足そうに言った。

「みんなで作ったからやで」


美咲はフォークを置き、

少し照れながら言った。


「今日のこと、文章にしてみるね。

“島の食卓”って感じで」


悠真はその言葉に、

静かに微笑んだ。


「……楽しみ」


六人の笑い声が、

淡路島の夜に静かに溶けていった。


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