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世界の淡路島ですけど、何か?  作者: 双鶴


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第26話 始まりの島に立つ(おのころ島神社)

「洲本城、めっちゃ深かったなぁ……」

紗季がしみじみ言うと、凛が静かに頷いた。


「淡路島って、歴史だけじゃなくて“神話の島”でもあるんだよ。

日本で最初に生まれた島って言われてるし」


陽斗が目を丸くする。

「え、淡路島って“日本の一番最初”なん!?」


湊が笑う。

「せや。国生み神話やな。

その中心が“おのころ島”って言われてる」


悠真が小さく呟く。

「……撮りたい」


こうして五人は、

おのころ島神社へ向かった。




鳥居をくぐると、

空気がふっと変わった。


観光地の賑やかさとは違う、

静かで、どこか“古い時間”が流れているような空気。


「なんか……落ち着くなぁ」

紗季が囁く。


「ここ、イザナギとイザナミが降り立った場所って言われてるんだよ」

凛が説明する。


陽斗は鳥居を見上げて言う。

「めっちゃデカいな……

なんか“始まりの場所”って感じするわ」


湊は案内板を読みながら言った。

「ここで“天の沼矛”を海に差し入れて、

最初に生まれたのが淡路島……って話やな」


紗季が目を輝かせる。

「うち、こういう話好きやわ。

なんかロマンあるやん!」


悠真は境内の光をじっと見つめ、

「……光が柔らかい」と呟いた。




境内の奥にある“鶺鴒石せきれいいし”の前で、

凛が説明を続ける。


「この石、イザナギとイザナミが

“夫婦の在り方”を学んだって言われてるんだよ」


陽斗が驚く。

「神様でも学ぶんや……!」


紗季が笑う。

「そら神様も初心者やったんやろ」


湊は石を見つめながら言う。

「神話って、ただの昔話やなくて……

“人がどう生きてきたか”の物語なんやな」


悠真は石の影を撮りながら、

「……形が綺麗」と呟いた。




参拝を終え、

境内のベンチで少し休憩した。


紗季が言う。

「なんか……淡路島って、

歴史も神話も、全部“始まり”なんやな」


凛が微笑む。

「うん。

観光地としてじゃなくて、

“日本の物語の最初のページ”って感じ」


陽斗が胸を張る。

「よっしゃ!動画のタイトル決まったわ!

“日本の始まり、淡路島に立つ”!」


湊が笑う。

「ちょっと大げさやけど……悪くないな」


悠真は静かに言った。

「……神話、CGにしたい」


紗季が目を輝かせる。

「絶対ええやん!

“天の沼矛”とかCGで見たいわ!」


陽斗が叫ぶ。

「悠真、頼むで!神話CG職人や!」


悠真は珍しく、

ほんの少しだけ笑った。




帰り道、

湊がふと呟いた。


「淡路島って……

知れば知るほど深いな」


凛が頷く。

「うん。

“始まりの島”って言葉、

なんか分かる気がする」


紗季が言う。

「次はどこ行く?

もっと淡路島の“裏側”知りたい!」


陽斗が拳を突き上げる。

「地元の高校生にも話聞きたいよな!

同世代の声、絶対おもろいで!」


悠真が静かに言う。

「……撮りたい」


五人の旅は、

観光から歴史へ、

歴史から神話へ、

そして“島の人々”へと

さらに深く進んでいく。


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