表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の淡路島ですけど、何か?  作者: 双鶴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/40

第12話 伸びない数字と、伸びる気持ち

「……フォロワー、18人」


湊がスマホを見ながら呟いた。


「増えてへん!」

陽斗が叫ぶ。


「いや、増えてるやん。3人」

凛が冷静に言う。


「その3人、全部うちのクラスの男子やで」

紗季が苦笑する。


悠真は画面を覗き込み、

「……コメント、ゼロ」

と淡々と言った。


「言わんでええねん、そこは!」

陽斗が突っ込む。


湊はため息をつきながらも、

どこか笑っていた。


「まあ……こんなもんやろ。

1ヶ月でバズるわけないし」


凛が頷く。

「うん。

むしろ、よく頑張ってると思うよ。

動画の質は確実に上がってるし」


紗季が胸を張る。

「せやろ!

玉ねぎ懐石、めっちゃ美味しそうに撮れてたし!」


陽斗も言う。

「洲本城の“ピロピロ測定”も、俺的には完璧やったで」


「完璧ではなかったけどな」

湊が笑う。


悠真は静かに言った。

「……CGの再生回数、少ないけど。

でも、あれは良かった」


その言葉に、四人は自然と笑った。



「これまでの投稿を振り返ろう」

湊がホワイトボードを出して、

これまでの投稿を並べていく。


・慶野松原の夕陽

・洲本城の駆け上がり

・凛の和服と淡路焼

・紗季の玉ねぎ懐石

・悠真の弥生CG

・小豆島の“敵情視察”

・その他の細かい投稿


「こうして見ると……

結構やってきたな」

湊がしみじみ言う。


「うん。

淡路島の色んな顔、紹介できてる」

凛が微笑む。


「でも数字は伸びへん!」

陽斗が叫ぶ。


紗季が笑う。

「でもさ、うちらの動画って……

なんか、見返したくなるよね」


湊も頷く。

「せやな。

自分らで見てて楽しいって、結構大事やと思う」


悠真が静かに言う。

「……自己満足、大事」


「急に深い!」

陽斗が笑う。




凛が言った。

「数字は伸びてないけど……

うちら、確実に上手くなってるよ」


紗季も続ける。

「料理の見せ方とか、

動画の構成とか、

最初より全然良くなってるし!」


陽斗が胸を叩く。

「俺の走りもキレてきたしな!」


「そこはどうでもええ」

湊が即ツッコミ。


悠真は静かに画面を見つめながら言った。

「……淡路島の良さ、

もっと見せたい」


その言葉に、

四人は自然と頷いた。


湊が締めるように言った。


「数字は伸びてへん。

でも、俺らは伸びてる。

それでええやん」


凛が微笑む。

「うん。

焦らず、ゆっくりやっていこ」


紗季が拳を握る。

「次の動画も、絶対いいの作る!」


陽斗が叫ぶ。

「よっしゃ、頑張るぞ!」


悠真が小さく言う。

「……次は、もっと良いの作る」


五人は顔を見合わせ、

自然と笑った。


数字は伸びない。

でも、気持ちは伸びていく。


淡路島を世界に知らしめる旅は、

まだまだ続く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ