スマホ
読んで戴けたら嬉しいです。
「わあ
どうしたの、このスマホ? 」
ナイトテーブルに置いてあるスマホを見て瑞基が叫んだ。
「買ったんだ」
隆一朗は夕食の支度をしていた。
「でも、電話嫌いだって………」
「ちょっとした心境の変化」
「ふーん」
瑞基は微笑んだ。
『実家に帰った事で吹っ切れたんだ』
瑞基は着替えると食卓に着いた。
「今日は揚げ物?
珍しいね」
隆一朗はいつになくニコニコしていた。
「これ、サワークリームだよね
見た感じ天ぷらみたいに見えるけど」
瑞基は天ぷらとおぼしき物を口にいれてみた。
口の中にフルーティーあんどジューシーな感触と味が広がった。
「これ、イチゴだよね」
半ば睨む様に瑞基は隆一朗を見た。
「これ、おかずにご飯食えと? 」
隆一朗は手を合わせ、いただきますモードに入っていた。
「なんでお父さんにはまともなご飯作るのに、オレのはこうも意表を突く料理なの? 」
瑞基は必死に訴えた。
「父にこの手のジョークは通じないよ」
隆一朗は平然と答えた。
「オレ、毎日ジョークな食生活してるの? 」
「今頃、気付いたの?
鈍いね」
「ねえ、オレ愛されてるよね? 」
隆一朗は真顔で瑞基を見詰めて言った。
「勿論」
「ねえ、料理にも愛情注いで欲しいんだけど」
「毎日、有り余るほどの愛情注いでるつもりだけど」
瑞基は項垂れ、諦めて食べ始めた。
他にキウイフルーツと梨が天ぷらにされていた。
急に隆一朗のスマホが鳴った。
「隆一朗、誰かから電話来てるよ」
「え? 」
隆一朗は怪訝な顔で電話にでた。
「………………………」
「どちら様ですか? 」
「ボクだよ、隆一朗」
隆一朗の顔が険しくなった。
「キミは………………」
「ボクは実態を得たんだ
キミは自分を許すことにしたんだってね
でも、ボクは許さない」
隆一朗は黙って次の言葉を待った。
「瑞基くんが随分大切の様だね
彼が苦しむ姿が見たくない? 」
隆一朗の目が大きく見開かれた。
「彼は関係無いだろ! 」
「キミが一番大切なものだよ」
通話は切れた。
隆一朗はスマホを握り締めたまま、放心状態になった。
「隆一朗? 」
瑞基が心配そうに隆一朗をみていた。
「ごめん
何でも無いよ、間違い電話」
隆一朗は笑顔を瑞基に向けた。
読んで戴き有り難うございます。
「壊れた緋色」が完結したので、「ラプンツェルの接吻(修正版)」の連載再開です。
お待たせして、すみませんでした。
また、今日から宜しくお願い致します。
m(_ _)m
本当は昨日からとお伝えしたのですが、前の日に体調思い切り崩したので、遅れてしまいました。
ご迷惑おかけしました。(*- -)(*_ _)ペコリ
また、今日から隆一朗と瑞基に逢えるので、嬉しいです。




