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妖精は歯医者に行かない。虫歯はない筈だ。が。

しまった。またラーメン屋だった。でもまだあるな。この文章書こうと思ったきっかけのお店。あそこも廃業をSNSで知ってショックだったっけな。でももう一店、こっちはとんかつ屋だ。我ながら偏食が酷い。

さて、古い話で恐縮ですが、昔、さる田舎町の外れに、歯医者?として建てられた建物がありまして、そこは廃業してから何も入っていなかったのだけど、ある日「雅山」という看板がついてラーメン屋となったのです。ここが今回の思いでの店、

ニーナ「みやびやま?何?ちゃんこ?」

ラーメン屋と言っておろうが。匂いもそうだろう。

ニーナ「みやびやまって言ったら、現二子山親方じゃん。それでちゃんこじゃなくて何だって言うの?」

だから、この店が現存してたのはまだ雅山が角界デビューする前だっつーの。屋号も「がざん」だった筈だ。そこんとこ間違えるな。

ニーナ「何よ、その曖昧な記憶?そんなじゃ味に期待できないわね。」

それは偏見ってものだ。この店の御主人はな、白石市に初めてできたホームセンター、ダ〇ユー8のフロント部分に居を構えた、当時はやりだったラー〇ンショップを長年経営されていて、満を持して、何とこの白石市で開業してしまった方なんだよ。最初は170円ラーメンで客を呼び込んでいたけれど、こっちの開店前はとんかつ定食とチャーシュー麺のコラボを楽しみに多くのお客さんを獲得していたものさ。味は保証できる。

ニーナ「ええっ、またとんかつぅ?おっさん、胃もたれしない?」

するかっつうの。最近は結構注意してるんだぜ。それにあそこのとんかつ定食は、隣町のとんかつ「あ〇」の系譜を受け継いで?、納豆付きのそれなりにヘルシーだ。だからか白石市民は、とんかつ定食に納豆がついてないと暴れだすことがあるくらいだ。人の足を引っ張るのは大好きなのにな。

ニーナ「ああっ、凄い偏見。なんか恨みでもあるの?」

だってこの店、しばらくもしないうちに畳んじゃったから。美味しかったのに。という事で、宮城県は白石市、旧国道4号線福岡の信号を少し過ぎたあたりの(仙台方向に向かってね)ラーメン屋「雅山」にご案内。


ニーナ「何か凄い田舎だね。」

そうだな。クマも出るし、その割に空気が美味しいわけでもない。中途半端に都会、いや仙台市を意識して失敗したような街だ。飲食店は出来ては潰れ、潰れたら後には何も残らないという負の連鎖が著しい見事なまでの田舎町さ。この場所だって、北の方に4号線のバイパスが通って以降、寂れっぱなしだよ。もうちょっと行ったら、今なら某スーパーがある道路向かいにあったのが最初のダイ〇ー8の店舗跡さ。そこからしばらくバイパスを仙台方面に行くと、現在の店舗が見えてくる。その横には白石市民(ぴーども)がたむろするパチンコ屋がある。

ニーナ「ひどい悪意があるね。」

まあ、肺癌患者(けむりすい)の巣窟だからな。日ごろから中毒患者(でないのにあがいてるの)がたむろしてやがる。まあそういう所だ。ま、それはさておいておこう。まず、この「雅山」の入り口だが・・・。

ニーナ「あら、引き戸ね。それにこれ、中華料理の匂いじゃない?まあラーメンって、中華だけど。」

いや、これはな、後日居ぬきでここに入ったお店が「金〇郎」という中華料理屋さんでな、そこももう長いもんで、今ではその匂いがどうしても浮かんでしまうんだよ。いすやテーブル(座敷)の感じもあんまり変えてないし。白石市としてはリーズナブルなランチもある良いお店さ。元も今回は、あくまで思い出のお店の探訪だから、そっちは出ないんだけどな。

ニーナ「う~ん、寂しいんだか面倒くさいんだか。それで、ラーメンの方は?何か奥様のような方とちょっと胡散臭いようなひげのおじさんがいらっしゃるけど。あの髭の方がご主人?」

ああ、そうさ。ここのメニューはしょうゆ、みそ、しおの三種類。と言うか俺はそのどれかしか食ってない。じゃっかんのバリエーションはあった気もするが、ここの特徴はそんなとこじゃない。まず、そうだな、三種とも、チャーシューでもらおう。

ニーナ「そんだけでいいの?うん、なら、って、デカッ。何よこの分厚いチャーシュー?」

これがこの店の売り?さ。基本的にどのラーメンもラーメ〇ンショップの発展形。味も具材もそれを突き詰めた感じを真面目に作ってある。それをこの時代に、本当に突き詰めて作ってあるんだ。確かに美味しい。美味しいんだけど、このチャーシューがな。

ニーナ「馬鹿みたいに厚いけど、食べられないほどの大きさでもないわ。でもこれだとチャーシューだけでお腹が膨れそう。よく煮てある美味しいチャーシューだけど。」

そう、それが問題さ。美味しいけれどチャーシューを食べるのに苦労してしまうという罠。でも若い内は、食べられてしまうから、それにこれが醍醐味だ。でも年齢を重ねると、どうかな?

ニーナ「成程・・・もたれるかもね。あたしは平気だけど。」

人間はそうでもないんだよ。確かに美味しいし、実際よく通ったけど、美味しいだけにそれ以外も求めてくなってしまう。メンマにしろネギにしろ、最上のものを使っているのがわかるだけに、そう、チャーシューを薄くしてくれ、とも言えずにいるうちに、お店自体がなくなってしまった。経緯は分らないが、この辺って、飲食店がなくなると後継店ってまず出来ないんだよ。やっと十年くらい前に、「九〇九」って言うラーメン屋がこの先に出来て、まあ、「金〇郎」もそうではあるが、同じ頃にはまだあった「春日食堂」も閉店したら後に何もできないんでやんの。これが白石市ってところの伝統さ。新しい店が出来ることを阻む市民性、それがあると睨んでいる。

ニーナ「ホント酷い偏見ね。その偏見だけでもう満腹よ。」

でも美味しいものは美味しい。おれはここと、大河原の「な〇ほどラーメン」に鍛えられて今でも麺食いをやっている。

ニーナ「ねえ、何で伏字なの?」

今書いてるのがあくまで「思い出の旅」だからさ。以前、「醤油亭」の時、説明したはずだが。現存するとこはアウトだ。

ニーナ「あっそう。まああたしは美味しい記憶たべられればいいんだけどね。・・・それにしても余計な拘りよね。美味しいものはどんどんよこしなさいよ。」

こらっ、何をする。また変なとこ噛みやがって。て、て、おい、何か取れてるぞ。なんだこれ?

ニーナ「あ、それわあ、さっきの「雅山」の看板の欠片。おいしかったよ、これも。」

こら、変なもの食うんじゃない。歯医者行かすぞ。

次は予定ではステーキ店だ。でももしかすると気が変わって洋食屋になるかも。いずれにしてももう現存しない。あれおあれも、食いたかったな。

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