第九章-2 剣と鋼
六人はその敵に向かって突撃していった。五つの刀が敵目前に迫った。だが、
「ハッ!」
六人は何かに気づき、焦った。五人は刀を止めようと思ったが、刀は止まらずに敵の方へ向かっていった。そう、その敵は、鋼の服を着ていたのだ。それは遠くからでは気が付かない。この部屋特有なのだ。
それからほんのすぐ、
「ガキィィン!」
「ガン!」
「ギィィン!」
刀が鋼の服に当たる音がした。五人は反動で戻ってくる刀に反応できなかった。
「ザシュッ!」
何かが斬れた音がした。そして、五人はその場にしゃがみ込んでしまった。
「今、、何が起こったんだ、、とにかく、今は、敵に立ち向かわなければ、、」
男性は慌てたが、すぐに気持ちをおさめた。五人が倒れ込んでいる後ろは見ない。
「ただ、目の前の敵に集中するんだ、、!」
そして男性は敵の方へ歩き出した。
ここまででだいたい5秒、敵は間もなく振り返るだろう。それは的中していた。後ろを振り返った敵は言った。
「おお!ここに人間が五人も倒れている!これは良い!あの方に見せれば大層喜んでくれる!これで私は昇格だ!」
そして、男性を見てさらに言った。
「お前が生きていたのか。ダーカーから抜け出した卑怯者だと言うのに、、仲間を失って可愛そうだ。私が始末してあげよう!そうだ!一応言っておこう!まあお前らには関係ないけどな!」
「私の階級は、『金兵』だ。」
男性からは汗がたくさん出た。呼吸が乱れている。だが、金兵に向かって強く言った。
「お前が俺たちに勝てると思うなよ!」
そして、言い終わると同時に、
「シィィイン!」
大きな音がした。一瞬油断した金兵はもう遅い。男性がなんと剣を持っているのだ。
「俺はもう剣を抜かないと決めていた。だがしかし、今人々が危険にさらされているようなら、剣を抜くしかないと考えた!」
「っふ、お前が剣を持ったからと言って変わらない!」
金兵は強気で言ったが、内心では焦っていた。男性は金兵に向かって懸命に立ち向かった。刀と鋼がぶつかる音がする。
「ガン!」
「ガキィン!」
「ガシュ!」
だが、攻撃は金兵には通じない。
「次は俺の番だよな!」
金兵は攻撃を繰り出した。
「少しでも気を抜けば死んでしまう!集中するんだ!」
男性は自分に言い聞かせた。
イッカたち五人はそれを後ろのほうで見ていた。
「く、力になれない、、勝つためには、、人々を守るためには、、どうすればいいんだ、、」イッカはつぶやいた。四人はそれを聞いてゆっくり頷いた。五人は一斉に叫んだ。「絶対に、勝つんだ、、みんなで、、、」
その叫び声とともに、転じたものは、、!
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