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少し短いです。
翌日。
今日もカスミと一緒に登校をしてきて大学校に踏み入れる。
カスミと別れ、一人で歩いていると昨日より視線を集めている気がする。
「おいあそこにいるのレイナルド・スミスディアか? 俺たちの冒険者パーティーに入ってくれねえかな」
「入ってもらいたいがまあ無理だろうな」
「あれってレイナルド・スミスディアだよね?」
「本当だ。レイナルド・スミスディアだ! 彼、噂通りでかっこいいね!」
「そうよね。けど昨日ものすごい美人の人と腕を組んで歩いてたって聞いたよ?」
「それ私も聞いた。強くて顔もカッコいいっていう将来有望な人なんだからそれも納得しちゃうよね」
「けどこの世界は一夫多妻に一妻多夫でも大丈夫な世界だから私たちも既成事実さえ作っちゃえば玉の輿コース確定だよね」
「狙っちゃう? 狙っちゃう!?」
「そうね。チャンスがあれば積極的に行こう!」
物騒な話が聞こえてくる。
どうやら俺は男や戦闘員には戦力アップの人材に、女性からは玉の輿候補として名が挙がっているらしい。
こうやって話題に上がるのは嬉しいが問題だけは起きないで欲しい。
そんなことを思っていたせいか、問題が俺に振りかかてきた。
白髪の少女が俺に向って走ってくる。
俺の前で急停止して一言。
「私という嫁がいるのに大学校内で誰かと腕を組んで歩いてたってどういうこと?」
何となくわかっていた。
あんなことをして見知らぬ女生徒でも話が上がっているのだ。
目の前の少女にそんな情報が入らないわけがない。
「それはだなユリシア。婚約者が俺に抱きついてきて離れなかったんだからしょうがなくって感じで」
「ほう……私ではなく他の許嫁ですか……そうですか……なら正妻である私が一日中腕を組んでても構わないということですよね?」
「なんでそうな……」
「そういうことですよね?」
「……好きにしてください」
少女が俺に腕を胸で挟み込むように抱きついてくる。
負けてしまった。
威圧感がものすごかった。
ここまで人は迫力を出せるのかと思い知らされた。
それに前から思っていたことに追加しなければならないことができた。
女の人は強い。
それに加えて怖い。
決して逆らうものではないということだった。
それに彼女がいるということは他の三人もいると思い見渡すとこちらに来る三つの人影が迫ってきていた。
「いきなり走り出したと思ったらやはりここにいたんだね、ユリシア」
ネオティウス・イヴァンが口を開く。
息を切らせたり汗をかいている様子はなかった。
他の二人も同様だった。
「仲が良いんだな」
「まあそうだね。小さい頃からずっと一緒にいるしね」
「今日もまた勧誘してくるのか?」
「もちろんそうさせてもらうつもりだよ」
「なんのために?」
「昨日と同じく純粋に君の力が欲しい」
「俺じゃなくても強い奴はいるだろう? 例えば貴族出身のやつとか」
「それはそうなんだけど、一番は君と敵対したくないからかな。それにユリシアの想い人だからね」
「とりあえず話だけは聞いてやる。場所を移そう。その方が話せることもあるだろうしな」
俺はそう言って場所を移すことを提案した。
そのことを了承し移動を始める。
だがその前に俺は一言言っておかなければならないことがあった。
「ユリシア、そろそろ離れてくれないか?」
「私の名前読んでくれた! 嬉しいな! もっと読んで! 愛しのユリシアとか、可愛いユリシアとか」
「そういうのは言わないから。それに離れてくれって言ったんだが?」
「「好きにしてください」って言ったんだからその言葉に責任を持たないとね」
上機嫌に言葉を返してくる彼女にため息をつく。
どうやら本当に一日中腕を組むらしい。
俺の大学校生活が女性問題で音を立てて崩れていくような気がするのであった。
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