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「少し町をまわってから帰るか。」
にゅ?
「くくっエリシアの言ってたように顔に出やすいなお前。ほら、しっかり掴まっとけ。」
はいなの。………すぅ。
ふにゅ。ふわぁ~。よく寝たーなの。あのあとジンさんと町をまわって、ジンさんがお酒を買って、いろんな人に話しかけられて、女の人に囲まれて、逃げて、眠たくなって、あったかいなの。
「ん、起きたか。」
またまたジンさんなの!
「起きたんならユーセルんとこ行くぞ。」
「いらっしゃいフゥ、ジン。」
こんにちは~なの。
「ユーセル、これエリシアから。フゥの鑑定結果だ。」
「母に会ったんですか。はぁ、わかりました。有難うございます。…………成る程。ジン、陛下を呼んで来て下さい。」
「わかった。今どこにいる。」
「そうですね、……先程少しお話していましたから執務室に居ると思いますよ。ふふっ」
「はぁ、やり過ぎんなよ面倒くせぇ。フゥ、ここで待っててくれ。」
にゅ?はいなの。
コクン
「じゃあちょっと行ってくる。」
ジンさんが部屋から出ていっちゃう。……なんだろう?…………もやもや?にゅ、わかんないの。
「それでは二人が来るまで少しお話しましょうか。」
コクン
「では先ずフゥの鑑定結果から見せましょうか。文字が読めないということなので読み上げますね。」
ユーセルさんが紙を見せてくれたの。でも今回は少し読めるの。えっと、……の…し………のののの!
鑑定結果 鑑定士 エリシア・ユーセル
名前 フリージア
年齢 5歳
性別 男
種族 人族
level 1
HP 23
MP 1000000
魔法適性 ∞
武器適性
魔法level
武器level
称号 剣帝の隠し子
天使
加護 光の精霊王の加護
水の精霊王の加護
状態異常 栄養失調 level5
精神病 level8
身体的発育不良level8
言語障害level3
「いろいろ規格外ではありますが、フゥが今知らなければならないのは状態異常についてです。状態異常とは体が普通ではないということですので、この状態が続くと危険です。なので状態異常が無くなるように頑張りましょう。」
コクン
「栄養失調と身体的発育不良は食事で改善できると思います。精神病はゆっくり治していきましょう。言語障害は私と少しずつ練習しましょうか。」
コクコク
「文字ですね…………。ふむ、確かこの辺りに……。……これですね。」
そう言ってユーセルが持って来たのは分厚い本。
「この世界では、ひらがな・カタカナ・漢字の3つが使われています。数字や記号もあるので、全部使いこなせるのは言語を専門にしている者たちぐらいですね。私も漢字は使用頻度の高いものだけ覚えています。」
にゅ?文字がいっぱいなの。僕、ひらがなは分かるよ!えっと、あいうえおかき…………わをん。よし!
「おや、もしかしてひらがなが読めるのですか?」
コクコク
「おやおや、それでは文字を覚えるのはとても速く出来そうですね。カタカナはひらがなと同じように覚えられますよ。ですが5歳でひらがなが読めるのは素晴らしいですよ。大人でも読めない人がいますからね。ようですね、ひらがなが読めるならこれを使ってみるといいかもしれません。」
にゅ?
「連れてきたぞ。」
ジンさんなの!おかえりなさいなの。
「ちゃんと待ってたな。偉いぞ。」
ジンさんが頭なでなでしてくれたの!うれしいの!
「可愛らしいですね。それと、フゥ、これをどうぞ。」
ユーセルさんがくれたのはひらがなが書かれた丈夫そうな紙。
「これを使って会話をしましょう。文字を指でさしてください。」
はいなの。えっと、
「ふ・う・し・゛・ん・す・き」
できたの。これならみんなとお話しできるの!
くぎゅっ
「フゥ、俺も好きだぞ。」
にゅ~!ジンさんと両思いなの!!
「フゥ、私も貴方の事が好きですよ。」
はぅ!えっと、
「ふ・う・ゆ・ー・せ・る・す・き」
できたの!!
「ジン、フゥを渡しなさい。」
「嫌だ。」
「ジン!」
にゅ?ジンさんとユーセルさんどうしたの?
「俺様は?俺様は?」
あっ忘れてたの。えっと、
「ふ・う・へ・い・か・す・き」
「ぐふぅ、俺様だけ役職名………。」
あれ?どうしたの?
「ジン!」
「嫌だ。」
「そして無視ーっ!」
わかんないけど、みんなとてもおもしろいなの!




