3
「転移」
ジンさんがそういうと、急にまぶしくなった。森に行ったときと一緒?
「フゥ、目ぇ開けろ。」
ジンさんに言われて目を開ける。ふぁあ!人とお家がいっぱいなの!ここってどこなのかな?ギルド?
「ギルドまで少し歩く。しっかり掴まってろ。」
ギルドじゃないみたい。
「おっジンじゃねぇか。新しい酒入ったぞっ!」
「ジンさんうちの店寄ってってくれよ。」
「何だ隠し子か?やるなー。流石モテる男は違うなっ!」
ジンさんいろんな人に話しかけられてる。みんなニコニコ。ジンさんは人気者なの。
「着いたぞ。」
大きいお家なの。
カランコロン
中はとってもにぎやか。あっお酒飲んでる。お酒はすごいの。お酒は人を幸せにするの。お母さんもお酒があれば優しいの。
「ギルド『エリィの楽園』へようこそ。」
女の人……こわい。痛いことしないで……。
「冒険者登録だ。」
「……………その子の………ですか?」
「あぁ。」
うぅ、すごく見られてるの。
「…………………少々お待ち下さい。」
……女の人どこかへいったの。
帰ってきたなの。にゅ?後ろにもうひとりいるの。ほわぁ、きらきらなの!
「はろー、ジンくん。受付の子がジンくんが天使拐ってきたって言ってたけど………やっぱり誘拐?それとも……隠し子?今すぐ白状すればちょっとしたイタズラで許してあげるわ♪」
きらきらでこわくないの!ふしぎね。
「拾った。んで俺の子になった。国王命令だ。登録させろ。」
「ふーん。まぁいいわ。可愛い子は大歓迎よ♪この紙に必要事項を記入してね。」
「あぁ。フゥ、文字書けるか?」
にゅ?文字はひらがな書けるよ。でもこれ、ひらがなと違うの。
フルフル
「エリシア、代筆でもいいか?」
「もー、エリィって呼んで♪代筆でもいいわよー。」
「わかった。」
ジンさんが代わりに書いてくれたの。書きながら読んでくれるから僕にもわかったの。でも種族とか適性とかむずかしい言葉はわかんないの。
名前 フリージア
種族
年齢
魔法適性
武器適性
「書けたぞ。」
「はいはーい。あら?名前だけなの?」
「他はわからない。」
「そうなのね…………よかったら、鑑定しましょうか?」
「いいのか?頼んだ。」
かんてい?なんだろ、でもジンさんがいいなら大丈夫だよね?
「それじゃあその子を私に渡してね♪」
やっ!ジンさんと離れるのやっ!かんていは僕の敵だったの!
ぎゅっ
「可愛い~!ジンくんのこと大好きなのね!いいわよ~じゃあ、お姉さんと手を繋いてくれる?」
「いやもう姉って年じゃイエナンデモアリマセン。」
にゅ?
「気にしないで~。………………はい、終わったわ。カードの発行まで、ちょっと待ってってくれるかしら~。」
「わかった。ギルドの中をフゥに説明してるから出来たら声かけてくれ。」
「えぇ、じゃあね♪また後でね~♪」
ジンさんがギルドの中を案内してくれる。
「これはクエストボード。ランクに分かれていて、右に行くほど難易度だ。後は指名手配ボードとかパーティーメンバー募集ボードとかあるが 、先ずは文字を覚えないとだな。」
ボードがいっぱいなの。でも読めない……。
「そんな顔すんな。ユーセルあたりが教えてくれるだろ。」
ほんと?がんばっておぼえるね。
「ここは1階で地下には鍛練場がある。2階は会議室とギルドマスターの部屋、あとは個室がいくつかあるな。ちなみにここのマスターはエリシアだ。」
ギルドマスター?
「ん?何かわからない事があったか?」
えっと、今は大丈夫なの。
フルフル
「そうか。」
「ジンくーん。フゥちゃーん。出来たわよー!」
「行くか。」
コクコク
「はいこれカード。無くさないようにジンくんが持っているといいわ。」
「わかった。」
「あとこれね。鑑定結果が全部書いてあるからリリィちゃんに渡しておいて♪」
リリィ?
「ふふっ♪リリィってだあれ?って顔に書いてあるわ~♪フゥちゃん可愛い!!リリィちゃんは私の息子なのよ♪」
へー。
「フゥも会ってるだろ。ユーセルのことだ。」
にゅ!ユーセルさんがリリィちゃんでエリィさんの息子なの!だから同じきらきらなのね。
「また来てね♪」
バイバイなの。あっ最初の女の人も手ふってくれたの。お母さんと違って優しい人なの。うれしいの!




