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しょたが異世界でちーとなしょたとして幸せになる  作者: 卯月 唯
二章*ヴェルディー王国*
16/24

2

お久しぶりです

でも短い

本当にすみません

ジンさんの膝にのせてもらう。テーブルの上には美味しそうな料理が並んでいて、フゥの前には野菜をとろとろになるまで煮込んだ特製スープが置かれている。

「好きなのを食べていいからな。でも、無理はすんなよ。」

「野菜はしっかり食べるんですよ。大切ですからね。とりあえずスープから食べてください。胃が落ち着きますから。」

どれを食べてもいいの?わぁ、美味しそうなの!!

「嬉しそうだな、良かった良かった。」

「ですが、あまり食事を貰っていなかったようです。あまり食べ過ぎると消化できるかどうか。」

「まぁ、大丈夫だろ。」

んー♪

「気に入ったようだな。」

「可愛いですね。」

スープ美味しいの。こんなに美味しいもの食べたの初めて!

「今後のことだが、ジン、フゥをつれてギルドへ行ってきてくれ。冒険者登録すれば、どんな身分も白紙に戻せるし、何かあったときにギルドが保護できる。権力が介入してきても、国が手を出せるからな。して損はないだろう。」

「そのあとは宰相室へ連れてきてください。どのくらいの知識を持っているのか調べる必要がありますので。」

「わかった。」

はふ、お腹いっぱいなの。

「おや、もういいんですか?」

はいなの。えっと

コクコク

「そうですか。お腹がすいたら我慢せずに言うんですよ。フゥにはこれからジンとギルドというところへ行ってもらいます。ジンから離れないように、気を付けてくださいね。」

ギルド?わかんないけど、ジンさんと一緒、うれしい!

コクコク

「本当にジンになついてんな。」

「ジン。ずるいです。」

「行ってくる。」

ひょい

わわっまた抱っこしてもらえたの。ギルドへ行くのかな?にゅ?お部屋の真ん中に来たの。どうするのかな?

「転移」



国王side

行ったか。

「では私はこれで失礼します。全く、部下が無能なばかりにフゥと共に行けなかったではありませんか。少し教育をし直す必要がありますね。」

「ほどほどにな。」

ユーセルは可愛いものが好きだからな。フゥのことも気に入ったんだろう。とりあえず、アイツの部下に合掌。

しかし、精霊に教えられたフゥの情報。ジンの手前誤魔化したが、まさか帝国が異世界召喚を行うとはな。資源が乏しいからと、今まで大陸条約に違反して奴隷を売りさばいているのを黙認してきたが、その奴隷を生贄に使うとは。しかも神子が召喚されたとなると戦争に発展する恐れがある。一度、国王会議を開くか。……面倒だな。だが、何としてもフゥは守らなくてはいけない。


最初はスパイかとフゥのことを監視していたが、それは懸念に終わった。フゥは危うすぎる。他人に対しての警戒が薄いかと思えば、年に似合わない表情を浮かべる。喜んだかと思えばすぐに悲しそうな顔をする。精霊の愛し子は精霊に愛されるが故に感情のコントロールが必要になるが、フゥはそれができていない。俺様と契約してくれている精霊は大丈夫だが、なかには愛し子に対してかなり過激な精霊もいる。愛し子の悲しさを感じ取っただけで周りを傷つけたりな。精霊からしてみたらそれも愛情なわけでたちが悪い。フゥの魔力量では下手をすれば世界災害レベルだ。早めに良い精霊と契約してもらう必要があるな。

はぁ、ユーセルにもこの事を伝えるか。しかし、今会いに行くとか自殺行為だな。

「あー、近衛の誰か、ユーセルを呼んできてくれ。」

「「「「「「「嫌です!」」」」」」」

お前ら……、少しは国王を守ろうとか無いのか。はぁ、…………先に神に祈りに行こう。


宰相side

「それでは報告を聞きましょうか。」

「はっ。本日未明に帝国において発動された大魔法についてですが、現在、調査中です。また、フリージアの経歴についても調査しましたが、何もわかっていません。ただ、フリージア発見の二時間ほど前に帝国宮廷魔導師による転移魔法の痕跡がフィオドルの森より感知されました。よって高い確率でフリージアは帝国より転移でフィオドルの森へと移送されたと考えられます。」

「なるほど、帝国自体の動きはどうですか?」

「はっ帝国は奴隷を帝都へ集めているように見られます。また、鉄や硫黄の輸入も増加しています。」

「そうですか。まるで戦争準備をしているようですね。」

はぁ、最弱国は最弱国らしく大人しくしてもらいたいものですね。しかし、フゥが帝国と繋がりを持っている可能性があるとは。陛下が冒険者登録をさせたがった理由がわかりましたね。陛下はきっとすべてをご存じなのでしょう。あの方は精霊使いですから。

「調査は続行させなさい。次の報告で成果が上げられなければ、わかっていますね。」

無能はいらないのですよ、ふふっ。


私がフゥを気に入っているのはかわいいものが好きということもありますが、フゥの眼が幼い頃のジンと同じだったからです。冒険者は身分が白紙になる。これは恨みを買いやすい冒険者の家族や知人を守るためにと考えられた制度です。しかし裏を返せば、どんな身分も過去も無かったことにすることができるのです。冒険者となり『ジン』となった彼は自由となり、Sランクにまで上り詰めました。ですが、私には今も過去に囚われ続けているように見えるのです。フゥと接することでジンが歩み出せるといいのですが。

「さて、運命の神は誰に微笑んでくださるのか。」

まずは、陛下から詳しい話を聴きましょうか。楽しみですね。


「っっ!何だか寒気が、かっ神よどうかユーセルから守ってくださいっ!」



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