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【機密文書】Artifact-1453 内部構造およびハブ機能に関する初期報告書

文書番号:ART-1453-HUB-001

機密レベル:3(極東支部 班長級以上)

作成日:20XX年X月X日(神殿突入から12時間後)

作成者:極東支部 調査班 主席研究員 ハル・フォスター

提出先:極東支部長 ヴィクター・ヴァンス


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1. 概要


本報告書は、Artifact-1453(太平洋孤島遺跡)の「門」を通過した先に存在する異空間(以下、「神殿」または「ハブ」と呼称)の初期調査結果をまとめたものである。


結論から述べれば、Artifact-1453は単一の転送装置ではなく、複数の次元・空間を接続する巨大なターミナル施設であった。神殿内には、我々が通過してきた門を含め、計8つの門が円形に配置されている。


現在、極東支部の最優先課題である「難民および職員の生存圏・資源の確保」を目的とし、開通している6つの門に対する小型無人機ドローンによる初期環境測定を実施した。本報告はその結果と、次期探査目標の提言を含む。


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2. 神殿ハブの環境データ


大気成分:窒素78.1%、酸素20.9%、アルゴン0.9%、二酸化炭素0.04%。地球の大気とほぼ完全に一致。

気圧・重力:1気圧、1G(地球標準)。

生物的脅威:空間内は極めて高度な無菌状態に保たれており、ウイルス、細菌、真菌類、および肉眼で確認可能な生物は一切存在しない。

照明・動力源:施設内に光源はないが、壁面の幾何学文様が青白く自己発光している。動力源は不明(地熱、あるいは未知のゼロ点エネルギーの可能性)。


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3. 8つの門の現状と環境測定結果


神殿の広場に配置された8つの門について、便宜上、我々が通ってきた孤島の門を「第1の門」とし、時計回りにナンバリングを行った。

第8の門を除く6つの門は、すでにスタンバイ状態(青白い膜が形成された状態)であり、ドローンによる数分間の映像・環境データの取得に成功した。


【第1の門】(地球・太平洋孤島)

接続先:Artifact-1453(現在我々が拠点としている場所)。


【第2の門】(温暖・平原環境)

大気:地球と同等。呼吸可能。

環境:広大な緑の平原と、遠方に森林地帯を確認。気温は約22度。

資源:豊富な植物群生。付近に淡水の川を確認。

脅威度:低〜中。大型の野生動物(鹿に似た生物)をカメラが捉えたが、知的な人工物や文明の痕跡は現時点では確認できず。


【第3の門】(温帯・山岳環境)

大気:地球と同等。呼吸可能。

環境:急峻な山岳地帯と針葉樹林。気温は約15度。

資源:木材、鉱物資源の可能性。

脅威度:中。ドローンが飛行中、空を飛ぶ未知の大型鳥類(翼竜に近い骨格)に接触され、通信が一時途絶した。


【第4の門】(人工物・金属環境)

大気:酸素濃度が低く(約12%)、高濃度の重金属粉塵を含む。生身での長時間の活動は非推奨。

環境:見渡す限りの金属的な構造物。空は厚いスモッグに覆われている。

資源:未知の工業技術、金属資源。

脅威度:高。遠方に規則的に明滅する光(人工的な稼働音)を確認。高度な機械文明、あるいはその残骸が存在する可能性が高い。


【第5の門】(荒野・汚染環境)

大気:高濃度の放射線および未知の有毒ガスを検出。防護服なしでの生存は不可能。

環境:灰色の砂とガラス化した大地が広がる荒野。

資源:なし。

脅威度:極高。かつて高度な文明が存在し、何らかの兵器(核あるいはそれに類するもの)によって滅亡した痕跡が見られる。


【第6の門】(極限環境・マグマ)

大気:硫化水素および二酸化硫黄が充満。気温は摂氏400度を超える。

環境:活発な火山活動とマグマの海。

資源:理論上は無尽蔵の地熱エネルギー。

脅威度:致命的。ドローンは進入後45秒で熱により機能停止した。


【第7の門】(水没環境)

大気:地球と同等だが、湿度が極めて高い。

環境:陸地が存在せず、見渡す限りの海洋。ドローンを海中に潜らせたところ、巨大な海洋生物の影を確認。

資源:豊富な水産資源、真水(淡水化設備が必要)。

脅威度:中〜高。海上の天候が極めて荒れやすい。


【第8の門】(封印状態)

状態:唯一、青白い膜が形成されておらず、物理的・システム的に完全にロックされている。

特記事項:ロックの解除方法は不明。コンソールにはアクセス拒否のコードが表示されるのみ。強行突破(爆破等)は神殿全体の崩壊を招く恐れがあるため厳禁とする。


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4. 結論および提言


現在の極東支部および孤島に集結した難民の状況を鑑みると、早急な「安全な居住区」と「食料・水の確保」が必須である。


上記の環境データを比較検討した結果、【第2の門】(温暖・平原環境)が、人類の生存に最も適していると判断される。現時点では人工物や知的生命体の痕跡は確認されておらず、「手つかずの自然」が広がっている可能性が高い。


提言:

次期作戦として、極東支部警備班および本部強襲班からなる混成部隊を【第2の門】へ派遣し、前線基地(FOB)の設営に向けた本格的な威力偵察および地理測量を実施することを強く推奨する。


以上。




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