33.過ちの歯車
何も表情が出すことが、出来なくなった。出来るなら、死にたい。又赤ちゃんの頃のように、みんなに、祝福されたい。元々、私は、金持ちの子供だった。4歳までは....だけど、耐えていた母が居た。
母親の上に股がり、殴る姿、硝子の破片、血だらけのおばちゃんの足。そして、パニックになり、訳がわからなくなる自分を又見つめている。消えることのない心の傷跡。ケロイドすらも発生しないし、見えない。わからない。わかってもらおうとしてる訳じゃない。理解してほしい。だけど、言えない。見えないから。私は、過去に、付き合ったなかで、彼氏に殴られたことはない。それは何故か?わかる人にはわかるだろう。手を出さないからだ。勿論、出しちゃったことはあるけど、殴ったりしないよ。そんなことしても、意味がないから。憎しみだけが、残る。だから、サクもしないのだろう。わからないけど。ヒューゴに、自ら連絡を取りたくなる。どうでも良くなったからだ。
一言言うと、甘えたい。サクには...甘えてほしいから。わからない。好きでもないやつとは、適当に出来る。サクには、情が湧く。意味のわからない心情に、自身も戸惑い出す。石のような堅物が、いきなり、柔らかくなる。ヒューゴは、すぐに出てくれた。
荒々しい声と俺様の雰囲気の大嫌いな話し方だが、今の私には、心地よかった。
「なに?」口調が、トゲトゲしくてサクとは違うし、比べ物にならないが、話してしまう。
「あのさ、」
「うん」
「ちょっとさ、相談したいことあってさ」
「なんの?」
「だから、」
「お前の彼氏?」
「いや違う」
「じゃあ、なに?ひょっとしてさ、別れたいの?」
「いや、違う」
「じゃあ、なんだよ。お前さ、意味わかんない」
「お前もな」私が、普段言わない言葉を言い始めると、笑い出すヒューゴ。
「なんか、あったんじゃないの?素直に言えよ」
「いや、」
「今から、行くよ」
サクから、電話が入ると我に返るが、危険を犯したくなる。人間とは、死の淵に佇むと何も怖くなくなる。私のしてることは、駄目なことなんだけど、なんか、物足りない。満たされない。心の中に大きな穴が、ずっと空いてる感じ。家も近くなので、ここから、家が見える。サクからの、電話に出る。ヒューゴには、悪いが断った。又今度にしようよと。会う気は全くない。最低だろ?
「オトさ、どこ?」
「どこだと思う?」
「うーん」
「今から、すぐ帰る」
「いや。行くよ」
「前に話したところ」
「ああ!オーケー」
少々、罪悪感はあるが、仕方ない。氷の上で寝転がってた。酒は飲まなかった。タバコも少しだけ。
夜空には、お婆ちゃんがいるのだろうか?天国は、あるのだろうか?今は何億光年前なのだろう。相対性理論が、成立するなら、戻りたい。でも、光の速さで、行けないよ...だって、バラバラになっちゃうもん。ワームホールとかね。私は、幼少期から、宇宙に、興味が、あり、色々発明していた。実際に、スニーカーが、発明された。内容は、光る靴、遊べるシューズだった。車が、靴底から、出てきて、遊べる仕組み。だけど、音楽機能は、付いていなかった
きっと、液晶テレビのような、機械をつけると、汚いからだろう。あと、コンクリートでは、すぐに、壊れてしまう。室内用だということだ。それは、小学生の私には、まだ理解出来なかった。寝ていると、サクが迎えに来てくれた
只の、グレーのスエットに、白のパーカー、髪の毛全部、かきあげて、カッコいい姿で。トボトボ、歩いては、ニコニコしてるサクに、申し訳ない。
「なにやってんの?こんなとこでさ、風邪ひいちゃうよ...」優しくて、落ち着く、聴いてるだけで、心が、満たされる感じがする。「サクさ、抱っこして」フードで、顔を隠しながら言う私に、サクも照れながら、小さく話す
「いいよ。おいで」ニコッてする顔に、又殺られる。傷つかないように、五分五分でいたが、もぅ8割方、好きになってしまっている。だから、離れようと努力している。この人を失ったら、生きていけないから。自分が、どれだけ一途なのか、身に染みた...。サクが、私をヒョイと抱き上げ、抱っこしてくれた。どんなに、幸せだったか忘れられない。
「オトさ、甘えたいの?」その言葉に、ううんと嘘をつく。
「オトさ(笑)」
「なに?」
「ギャップあるよね(笑)」
「わからん」
「普段、違うじゃん。優しいけど、クール。だけど、なに考えてるか、わからないみたいな(笑)」
「ああ(笑)」
「いきなり、人変わるよね?マジで、俺ヤバイよ」
「うん」眠くて、ウトウトしてくる。家に帰り、ベッドで、寝かせてくれたサクだが、又勘違いしたのか、見つめてくるサク。サクに抱きついた途端に、サクの心臓の音が胸に、伝わる。
ドクドクドクドクと段々早くなり始め、私は、眠くて目をつぶる。だけど、サクの心臓音は、どんどん速くなるばかり。
「ね....オト」
「ん?」
「勃っちゃった...」
「もぅ眠い...ごめん」
「なんで...俺のこと嫌いなの?」
「そういうことじゃなくて、薬で眠たい」
うるうるな、目になるサクと眠たすぎる私
「オトが、悪い!オトが、悪い....」どんどん、クズリだすサクは、徐々に、泣いてしまう。
「だから、ごめんね、って言ってるじゃん!」
「言い方が、嫌だ!」
眠くて、頭が回らない中、トロトロな目で、言い切る
「じゃあ、めっちゃ上手いキスする」
ちょっと、デレッとなるが、めんどくさいので、私から、サクの口の中に、深く舌をいれ、角度を変えて吸いだしたあと、そのまま寝る。これが、私の精一杯の愛情表現。だが、サクはちがった。でも、寝てしまった。サクの荒い息づかいとゆっくり動く腰使いと共に。
薬がなかったら、私は居ない。普通に、何も無い自分を取り戻したい。サクのためにも減薬を考えることに、決意する。じゃないと私はいつまで立っても、抜け出せない。ここから。柵から........。
いつも、遅くなってもみてくださり、ありがとうございます!感謝です




