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愛という名の尊さ  作者: Momoha
【第一章】溶けない雪
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32.崩れていく現実と心情


夜中の2時頃、横を向きながら、サクの寝顔を見つめた。私は、なぜここにいるのだろう?なぜ自分なのだろう?なぜ?なぜ?なぜ?と何度も頭の中に、入っては、消えていき又入り出す。寝顔が、赤ちゃんのようで、可愛すぎる。外を見に又行きたくなる。どうしても、あの時の自分と会いたい。あの時の辛かった自分とスポットライトで照らされ、凍死寸前の自分と又話したい。あの時に、酔ってるのか?違う。あの場所は、原点にたまたま、なってしまった。その名もDeath road。周りの人から、見れば、只の道端。だけど、私には違う。地球と対話してる気持ちに、なるからだ。意味が、わからないよね。みんな言う。おかしいとか、変だとか。だけど、海に向かって、話すと雨が降る。歌えば、波が蠢く。なにもかも。その辺に居る虫や貝など、あらゆる生命が、鼓動し出す。聴こえる。全てが、調和する。



そんな、こんなで又着替えて、サクの黒いつなぎを借りて、準備しようとした。髪の毛は、黒髪のボサボサで、ミディアム。目だけを見せないように、うるうるした目で、鏡を少しライトで見てから、髪の毛を引っ張って、束に落ちる。こんなに、抜けても、剥げない。全てを隠したい。全てを知られるのが、恐い。離れてくのではないかと。玄関前で、立ち止まる。頭の中は、酒とタバコ。飲みたいわけでも、ない。自己肯定感の低さ。幼少期のトラウマ、全てが、締め付ける。自殺した後の顔を見ても涙も出ない、あのなんとも言えない、不思議な記憶。安らかに、眠っていた、お婆ちゃんの死顔。美しく、綺麗で、儚い。尊い。未だに、脳裏に、焼き付いて離れない。離れない。離れない。首吊り自殺の痕が、無いかと確認してるのに、気づいたあの日の自分と大人の自分が、居る。



どうしたら、これ以上傷つかないだろうか?性欲がない。薬の影響は多々ある。じゃあどうしたら、いいんだよ。私は、動物だけど、それすらも.....それすらも....わからない。わからない。

そんなことを考えながら、靴を履くか迷う。サクが、心配で仕方ない。死ねない。置いとけない。どうしたら、いいの。遊びとして、サクを見れない。何故?何故?叫びだしたくなる。「何故!?」声がそっと出る。


「どこに行くのって?言ってよ!」何も聞こえない。何も何も、静かな空間。この空間。静寂な中に、足音が、聞こえる。ギシギシと、ゆっくり歩く音。向かってくる潤いのような、柔らかく、温かくあの落ち着く声のトーン。


黒い影が、廊下から、見える。だるそうに、もたれたそうに、立っている。何故何も言わないのだろう?「もっと甘えてほしい!」意味のわからない発言に、戸惑うサク。扉を開ける。冬の冷たさが、心地よく感じた。



「俺も...行くよ」目を擦りながら、話すサクに又ちょっかいを出したくなる。「いや、いいよ」又やってしまった。「それさ、俺のつなぎ」ちょっと拗ねてるサクに又やってしまった。「ねんねの時間だよ(笑)」笑わない、怒って寝室に向かって行くサク


安心する私。あー必要とされてるのかなってね。全て、鵜呑みにするサクが、可愛くて仕方ないんだもん。駄目だよね。高揚感に浸り、寒空を見つめ、サクの黒いつなぎのフードを被り、又あの場所へと向かった。


いつもありがとうございます!いよいよ2章行きます

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