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愛という名の尊さ  作者: Momoha
【第一章】溶けない雪
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32.切ない再開


久しぶりに、サクが私の家に遊びに来た際に、私の作った夜ご飯の生姜焼きと玉ねぎの味噌汁、サラダを2人で前のように、私の自宅でご飯を食べた。サクは、美味しそうにほっぺたを膨らましたりして、喜んだりしながら、食べている。そんな様子を見て又嬉しくなった。


「サク...美味しい?」

ニッコリと聞くと、やっぱりあの時見てた、忘れることのない、屈託のない笑顔で頷くサク。可愛すぎて、思わず言わないように、心がけてた「可愛すぎ!!」と言ってしまった。やっぱり、嫌だったのか、それとも嬉しいのか、離れてたからなのか、わからないが、目をそらして、少し嬉しそうにニコッとしてる。その行動に、嬉しくて泣きそうになる。嬉しくて嬉しくて涙が溢れ出そうになる。今までのサクだったら、拗ねたり、嫌な顔をしたり「俺は可愛くない」とキッパリ言っていた。やっと、その可愛いという愛情表現が、分かってくれたのだと、嬉しすぎて、泣くのを堪えた。

夜ご飯の後は、沢山色々話して、お互いにダメなところや、良いところを話し合いをして、これからの事を語った。

...

夜22時に、なるとサクの方から「眠い...泊まってもいい?ダメかな?」とわざとに話し出す。「言ったじゃん(笑)そのつもりで来たんでしょ?」ニヤケルサクの表情に、心の底から、湧いてくるこのなんとも言えない、熱い感情がひしひしと伝わって、来る。思わずサクのほっぺたに、キスを軽くしてしまう。

またまた、照れるサクの表情に、なんて純粋で、繊細なんだろう。「オトさ俺とあのさ...」顔が、真っ赤なサクと久しぶりの感覚に、嬉しさを隠しきれない私。


「何?」


「だから、俺としたいの?」


笑ってしまった。やっぱり、笑った顔を見て、傷ついたのか、サクも不機嫌さや、拗ねるのを見せないように、し出す。


「いいよ」自分でも思ってもない言葉が出てしまった。「やっぱり...」でも笑いだしてしまった。

恥ずかしさと自分の病気の事はわかってくれてるサクだが、やはり、捨てられるのが恐いから。「みんな言う...」。


「何を?」


「そうやってさ...体だけなのかなって」


「そんなことない!!」あまりにも、真剣なサクの表情だが、やはり捨てられるのが恐い。でも、答えてあげたい。わからない。どうしたらいいのだろう?私は、大好きな人とも恋愛できないの?双極性障害という、病気のため。


ベッドに走って泣きにいった。サクが、ゆっくり近づいてくるが、いつもの優しい口調、一緒に居て心地が良い声のトーン。


「なんか、めっちゃ病んでるのに気づかなかった.... 大丈夫じゃないよな」その言葉に、又苦しくなる。「ごめんね...サク...もぅさ」涙がポロポロ流れてくる。それを暗い寝室の中で、話を聞いてくれる。


「別れたいの?俺と?俺は嫌だ?」最初は、堪えてたみたいだが、どんどん暗い顔になり、うつむきながら、顔を隠す素振りをする。「そうじゃなくて...サクの期待に答えてあげれてない!」涙が、口の中に入ってくる。「仕方ないよ...一緒にさ...治そ...ゆっくりさ」サクが横になり始め、堪えてた涙が滝のように、流れ出した。やっぱり、泣くと丸まり胎児の姿勢になりたがるサクに「おいでよ」と言うが、首を横に振りながら、「いや...いい」と反対言葉を頑張って言うサク。「ごめんね」と言っても、首を横に振り、「俺がいけないから」と話す。


「サク...ずっとさ、我慢してたじゃん。今まで、会えない期間とかさ、どしてた?」


「大丈夫だった」


「嘘はいけないよ...でも、そうならそうでもいいか」目をつぶる。


「オトさ、俺の事本当に好きなの?」


「好きだよ...世界で一番」と言い、泣いてるサクの唇にキスを軽くする。


「オトさ、俺の事さ、もてあそんでない?そんなことされたら、勘違いしちゃう」


「もういいよ...だって今はこれしか、愛の表現を出来ないの」


再び泣き出すサクだが、寝てる私に近づいてくる。

ゆっくり、唇を押すようなキスをすると、私の顔を見つめるが、カッコいいくて、目が見れない。彼の毛先のクルッとした部分しか見れない。そんな中、サクが、私の口にキスをもう一度した後舌が入ってくる。サクに、されるがままだったが、サクからの本気のキスだと感じる。前までは、恥ずかしがってたから。サクが、離れてくのがわかる。全部、サクの今の気持ちがわかる。繋がりたいのに、出来ないと。そして、又丸くなり一言「俺は、無理やりしないから」その言葉に、サクを思いきりお互いに泣きながら抱き締め合った。そんな涙の夜だった。


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