31.落ちていく自分と咲
普段飲まない度数の高いお酒を買いに行き、タバコも普段は吸わない。興味もなかった。むしろタバコは、嫌いだった。なのに、全てを忘れる為にと。又原点に戻り、思い出したい、自分を見つめたい。そんな思いで、唯一心を許した人に会いに行った際に、酒が回り、野垂れ死ぬような冬に、又会いに行くかのように、そこで同じく、余韻に浸る。理由は、心地がよかった。原点に戻り、自分を見つめながら、余韻に浸り、あの頃の自分と話すような感覚。もぅ、すでに、2回も死んでるのにねって、笑った。面白くて、自分が、バカでクズで惨めで、笑えた。でも、サクが心配なんだよね。どうして、自分なのだろうとね。サクは、生い立ちが、もっと良かったら、私とは会わなかっただろう。これも、私の優しさなんだよ。咲くんってね。何も、星も見えない、ただの真っ暗な静かな夜空を見て、涙が頬を片目から、又静かに音も立てずに流れた。サクは、何してるんだろう。バイブ音が、ジーパンのポケットから、振動し出した。やっぱり、サクだろう。ずっと、画面を見ていた。3回目の電話で、出ることにした。お互いに何も話さない。話せない。すると、サクから、小さな声で、ゆっくり話し出した。
「俺が悪かった...ごめんなさい」その言葉に、キューっと胸が痛くなる。サクの為を思って、したことが、逆に苦しめてると。「そんなこと、ないよ...私のせいだから、むしろ悪いのは誰でもないの」
「うん...」と小さく頷くような声で、又高揚感に浸った。「サク...又会うか」喜びのあまりに、又嬉しくなるサクの変わり具合いに、こっちも喜びのあまりに、ニコニコしてしまう。
「俺...又オトに会いに行く。明日は雪が降るみたいだよ...」早く抱き締めたい。そんな思いが、とても寒くて、寒さが身に染みるくらい。でも、サクの言葉に、又頑張ってみようと思う。サクありがとう「又会おうね...楽しみにしてる」
短いですが、続きです。いつもありがとうございます
音と咲より




