25.悪魔による支配
サクの頭に5歳の頃の記憶が鮮明に浮かび上がり、思い出す。まるでそこにいる感覚になりその中へと再び入っていく........リョウが目の前に居て、ソファーに座り酒を飲んでいる。つまみを食べながら、床に落とす。それを拾って食べるサク「お前さ乞食みてーだわ(笑)」長い前髪から目を出して、睨む。「何その目!」サクに近づき問い詰めるとサクがつまずき後ろに転んで痛くて泣いてしまう「ごめんなさい」と小さく謝るサクに「お前さ臭い....風呂入れよ!」風呂場に無理やり連れて行かれ恐くて泣く。自分で服を脱ぐとリョウに抱っこされ湯船に入れられて更に恐がる「サク...母さん帰って来ないな...お前捨てられたわ(笑)」睨むサクに腹が立ち頭や頬に手が飛んでくる。それでも睨み続けるサクに苛立ち、頬を殴ると再び泣き出す「その目止めろって何回言えばいいんだ?」
「痛いー」頬をおさえて咳をする中浴槽でオシッコをしてしまう。幼少期なら誰でも一度や二度あるだろう。立ち上がるサクに気づき「風呂から上がったらお腹をパンッね」とニヤリとしながら、サクの頭を強く叩く「母さん....会いたいー」サクの顔にお湯をかけ「帰らないよ....お前はユリのゴミ!捨てられたんだよ!!」
乱暴にサクの体や頭を洗った後お腹を殴られ大泣きする。やりすぎは駄目だとわかってはいても止められない。加減してやっているが、小さな子にとったら、どれほど痛くて恐いか思い知らせてやりたい
「母さんに電話して....」目を擦りながら、話す。「会いたい....」「会いたい!!」何度も言うサクに風呂場から出て電話を渡す。泣きながら電話をするサクを見ながら、リョウが「出たら帰って来ないと殺すって言え」と話しうなずくサク
母親が、出ると安心したように、泣き声をあげるサク「母さん...帰ってきてよ....会いたい....」その言葉に「ごめんね...今お仕事中なの....又今度ね」泣き崩れるサクに合図する「リョウくんが、帰って来ないと殺すって」リョウが母親と話し始める。サクは泣きながら服を着てどこかに行こうとする「どこに行くんだ?」とサクを止める
「お婆さん....」しゃくり泣きをしながら話す
「ダメ!!又今度」
泣き叫ぶサク........
「うるさい!!ゴミ!!立ってろ!!」
サクを無理やり壁に連れていき、立たせる。その後も疲れで座り込むが立たされ罵倒を浴びせられる。
眠くなり立ちながらうとうとしては、頑張って起きようとするが、限界がきてしまい寝てしまう。その後も続く虐待......サクの心の中が又更にゆっくり壊れていく
「サク!!大丈夫だよ!!ごめんね....ビックリさせちゃったね.....寝てる時にしちゃったの....わざとじゃない」
私の声に少し反応する
「うぅ....」辺りを見渡し甘えた声を出す
「オト....ギューして....」
その言葉にすぐにハグするが、サクの頭の中は恐怖でいっぱい「吐き気がする....息苦しいのとバフバフする....」と話しながら涙を手で拭う
「恐い.....」汗でびっしょりで、酷く怯えた表情、手足が震えている、呼吸が苦しそうで息が荒くなる
「サク.....大丈夫だよ.....」
「恐いの....ハァ...ハァ...ハァ...」
取り乱して泣き崩れうずくまるが、私の方にきて冷静を保とうと頑張る。勝てないことに悔しさで再び泣き出す.....サクの髪を撫で撫でしたり、言葉をかけ続ける
「嫌だったね....ごめんね」
「恐かった....寝てたらいきなり手が飛んできて.....」
「わざとじゃない.....」
「わかってる....けど恐かった....」
「サク...ブロックで遊んでたの?」
「うん....オトみたいに作りたかった.....」
サクが私に再び寄り添い、しばらく泣きながら甘えてくる。私の服が涙で濡れている.....サクが疲れたように目を閉じ長い睫毛から零れ落ちそうな涙で........
「サク....大丈夫だから.....」
震える肩を私の胸に預けて泣くのを助けるために放った言葉がサクを狂わせる........
「サク....もぅ病院行って....」
その瞬間サクの目が変わった.....怒りで睨むサクの目、まるで裏切り者と言う目で私を見る。
「サク....そんなつもりじゃ」
リビングに向かい暴れだすサク.....近くの物を投げて叫び声をあげる。裏切られたと勘違いしてるのか、病院を酷く恐がっているのか、大泣きする。
「サク....大丈夫だから」
怒りの目で強く睨む。今まで見たこともない半狂乱な表情で「捨てるんだ....」とその場で、わざとにオシッコを漏らし私の表情を確認する。「違う....病院はサクを助けてくれるところ!!」サクが初めて、私に本気で怒鳴る。「嘘つき!!諦めたんだろ!!最初からただ....可哀相だから助けた?好きでもないのに!!」自分の髪の毛を床に浸ってる尿につけて、身体中に塗ったくる「汚いだろ?なぁ!!」サクに近づき言葉が出ない私に更に次は冷蔵庫に向かい下の冷凍庫を開けて、アイスクリームを手で食べる。まるで見せつけてるように.........
泣きながら食べてるその姿に、病られる.....「美味しくない!!」と私にアイスクリームを投げたその行動にカチンときてしまい、サクを怒ってしまう。
「ダメ!!食べ物粗末にするな!!食べれない人も居るんだから!!」サクの肩を揺すり怒鳴ると今まで聞いたことのない音量で叫び声をあげドアから出て行こうとする。走ってサクの服を引っ張り、後ろから急所を狙い蹴る。これは愛のムチだと言い聞かせる。
玄関の汚い場所にうずくまり、声が出ないほどの痛みで、急所を押さえてもがき苦しむサク。このまま出てしまったら、事故や警察に捕まると思った。私のしたことは間違ってない。
「ごめんね....このまま走って行ったら、サク捕まっちゃうよ.....」
顔が涙やゴミや砂、尿、身体中が尿まみれでベタベタなサクに言い聞かせる。服にパンツ一枚で冬に出ようとするサクの心情.........口の中に砂、埃、髪の毛など汚いものがサクの口の中に入っているのにも、関わらず食べようとするサク.......見た目はモデル並みでイケメンなサク。中身は何もないような無垢な赤ちゃんのような繊細な心、純粋、汚れてない心、酷く病んで消えてしまいそう.......
生い立ちが違ったら、今のサクは居なかった。もっと人間らしく生きてただろう.....希望を持って前向きに自信を持って..........
濡れているサクの髪の毛をゆっくり撫でて、落ち着くのをひたすら待ち続けた.......話せるようになり、再び泣き出すと玄関ドアにもたれると一言話す「ごめん....」その言葉に泣いてしまい、私もドアにもたれる。
「サク....ごめんね」
「オトは悪くない....俺が全部悪い....産まれてきたこと事態いけなかった.....又、人を困らせて.....」
「そんなことない!!私がサクに会いたいと願ったの!!その一週間後にサクに本当に出逢った....嘘じゃない!!」
「ありがとう....」
「信じて欲しい!裏切ってないし、捨てるわけない、諦めてもいない!!だから、サクに本気で怒ったの.....」
「オト....ごめんね」
「病院嫌なの?」
「恐い....そもそも病院事態ほとんど行かなかったから.....子供の頃は重度の時だけとか、必要最低限で、児相に入れられるのが嫌で.....」
「今まで重症になった場合は?」
「救急車で運ばれた....その時に看護師に背中の傷痕を見られて、児相に一時保護される手前で、されてないと強く話した.....」
「じゃあサクは児相に行ったことはあるの?」
「あるけど、そこも酷かった....もぅこの話しはやめて」しゃくり泣きする
「ごめんね......」と話すとサクが体をかゆがる。身体中ベタベタでかゆいのだろう。「オトも一緒....」とふらつきながら立ち上がり、風呂場へと連れていくサク。私よりも背が高く、体は大きい。それに子供ではないけど、中身は子供のような感じ。でも私はサクの期待に応えてあげたい.............
「サク...バンザイして」きちんとバンザイして、ちょっとニコッとする。服を脱がした後初めて背中を見ると絶句する
色白な肌に、自分では出来ない部分にタバコを押し付けられた跡、火傷の跡、深い切り傷の跡などが.........
「オト...ビックリしたよね?今まで隠してたから......」
何も話せなくてサクを抱き締めると手にタバコのプクっとした硬くもないし柔くもない感触があたる。サクがパンツを脱ぐが、それ以上に背中の傷痕が気になって仕方ない......
「誰?こんなことしたの?」
答えないサク......風呂場に入って行く
「オトも来て.....」それ以上は言えなかった。サクの頭を洗いながら「ごめん...病院の話しになるんだけど、お薬貰ったらどうかな?」風呂椅子に座っているサクが「お薬貰ったら痛みとれるの?忘れられるの?」と私を見上げる。その言葉に嘘を言う「忘れられる」
サクの命は助けることが出来るだろう.......
「オトってなんで、俺の事分かんの?」
「一応人生の先輩だからかな」
「なんで、俺の事助けたの?」
自分を見ている気がした.....でもそれは今のサクには言えない。
「さっきも言ったけど願ったの。サクに出逢いたいと.....そしたらこんな素敵な男性に出逢ったの」
恥ずかしくなったサクは、私に体は自分で洗うと言うので、ちょっと安心する。
いきなりですが、自身の病気(双極性障害など)により、しばらく小説を書くのをお休みさせて頂きます。今まで読んでくださった方や少しでも面白いとか感情を抱いて下さった方には申し訳ないです。ですが、これも又リアルにこの話を書けなくなったという、私の心情も小説に相応しいのではないでしょうか?いつになるかはわかりません。書くのを辞めるかもしれません。ですが、もしできたら更新遅めですがしたいと思ってます。ここまで読んでくださりありがとうございます




