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愛という名の尊さ  作者: Momoha
【第一章】溶けない雪
26/26

26.甘え行動で試すサク

本作では、愛情に飢えている2人の嘆きが、テーマです。

心痛いが、なんだか暖かくなるヒューマンラブストーリー、サスペンス。お互いの傷跡、嘆き、生い立ちのせいで、交差する恋愛が描かれている


【あらすじ】


ある日、オトが目にしたのは、居酒屋の前で、殴られているサクを目にする。真面目なオトは、喧嘩を止めにはいり、うずくまるサクに駆け寄る


「死んだらもともこも、ないよ........」

「もっと、自分大事にしなよ.........」


この言葉に、心打たれるサク。走って帰るオトを見つめる。これが2人の出会いだった...


本当に2人が欲しかったものは、

お金や富、名声ではなく、ただの愛情だった...


【サク】(22才)

母親の愛情に酷く飢えている。幼少期から、精神的虐待、肉体的虐待を受け続けた結果、自尊心が低く、精神的に不安定になる。優しく繊細だが、自己嫌悪が酷く心が病んでいる。その中でも頑張って今を生きるサク。愛する人のためなら、何でもしようとする自己犠牲なところがある。


【オト】(25才)

母子家庭で、育つ。母親が精神病を患っていた為、サクの気持ちや受け止め方が分かる。我慢強く自分の気持ちを抑える性格で、人前では明るいが実は自身も病気と闘っている為、サクの気持ちが、痛いほどわかってしまう。



あれから、サクの入浴を手伝った後、2人で床に投げられた食べ物や小物などを綺麗に片付けた。疲れたように、寝室に入っていき、ベッドにゴロンと転がり寝ようとする姿に少しだけ安心する。私は、お腹が空いて賞味期限が切れてしまった火曜市の品。いつのかわからないレトルトカレーを食べながら、心の底から込み上げてくる孤独感、寂しさ、死にたいという感情が私の頭の中を埋めつくす。サクは寝室で、横になって眠そうに横を向き指しゃぶりして、今にも眠りに就きそう。私はサクを本当に救えるのだろうか?そんな事を思ってしまう自分が憎くて堪らなく傷つけたくなる。涙が片目から流れながらも、何もなかったようにいつもと変わらずにご飯を流し込む。まるで、監禁されて、声を出すなと言われながら食べる人質のように。声を出さずに黙々と食べ冷静を保ち、サクの様子を気になりもう一度見に行くと、赤ちゃんのように指しゃぶりしたまま、縦べそをチラリと見せて仰向けに片方の手で私のあげたモッフィーを抱いてすやすや寝ていた。再びテーブルに戻り、ご飯と一緒にゴクリと飲み込みながら、食べると涙が服の中にも流れてくる。冷たい雫が静かに、私の胸から落ちていった。


なんとか、サクを精神科に連れていこうと考えるが、中々答えが出ない。私の心もぐちゃぐちゃになってきている。ハッキリ言うと、投げ出したくなる。サクのことは好きなんだけど、手に負えなくなってきている。もぅどうすればいいのだろう。

私は彼女失格だ。しばらくした後サクが起きたのか

、ぐずる声がする。正直混合状態が通りすぎたとはいえ、休む時間が無くなってる気がする。共倒れしたら大変だ。何か考えないといけない。


「オト...居ない...んっ...あー!!」大声で泣き出すサクのもとへ行き、これからの事を分かるはずもないサクに聞く


「んっ...あー、もぅオト...居ない...」両手で布団を叩いているサクの横に座る


「サク...もぅ酷くなってきてない?」


泣き止むサクの涙を拭いてあげながら、話す


「だって、居ないんだもん...」甘えた声で話すサクは私に出逢い甘える事を知ってしまった。それがエスカレートしてる。今までは甘えると可愛がってくれる、わかってくれる、優しくしてくれる、そんな気持ちが分からなかったサクにとって、ずっと心のなかにあった感情が爆発してしまい、今のサクの状態は赤ちゃん返りに近い


「ギューしてよ...」しなかったら、どうなるのかわかるのに、試してしまう私は狂ってるのか?


「オト...ギューして...一回だけでいいから」


赤ちゃんのように、背中を反り大声で泣き「一回だけでいいから!」「なんで、してくれないの?」と言いながら、再び泣き出し自分から私に抱きついてくる


「サク...お薬だけでも」


「やだ...やだー!!」


耳が潰れそうな泣き声で、ひたすら泣き続ける


「私とならいい?」


怯えた顔でピッタリと抱きついて離れない。まるでこれが、最後になるみたいに。五本の指を全部口の中に入れて、よだれが私の肩に垂れてくる


「ギューって.....してよ」


目をつぶり、自分の子供だと思ってサクを優しく抱き締める。震える肩、しがみつく両手、苦しそうな息の仕方に、サクは大人ではない。まだ小さな子供だと身に染みて思った。


「サク...甘えたいの?」


「甘えたく..なって...きた....もぅ一回....」


何度もサクを抱き締める。抱き締めすぎて疲れてくるが、私の大好きな人。2人とも汗だくに、なっているのに気づきながらもサクに応える


もぅ少し落ち着いた状態じゃないと、精神科には連れていけない。あと納得してくれないと無理だ。


「サク、どっか行く?気晴らしに」


「イヤだ...絶対行かない」


警戒心が強くなってるサクに、出掛けるなど無理に決まっている。私はなんてバカなのだろう


「じゃあご飯食べる?お腹空いてない?」


「空いた...」口の周りがよだれだらけで、もぅ赤ちゃん扱いすることにする。その方がサクも嬉しいだろう。


「何食べたい?買い物行ってないからな~残り物しかないけど」


「おかゆがいい!赤ちゃんみたいな」


「わかった。じゃあ待ってて」


赤ちゃんの離乳食など作ったことがない。調べながら作ることにした。サクは私の足元で片手を口に入れて、食べたいのを我慢してるのか、舐めたり吸ったりしてレロレロだ。わざとに、足をダンっと床を叩いて「痛いー」と嘘泣きし床に向かって怒ったりしてる。「オトも怒って」


「悪いね、床」話を合わせるのが、疲れてくる。サクを見たりしながら、ようやく作ったサクの為のごはん。コーンとツナのおかゆ


「できたよ」嬉しそうな顔をして、見に来る


「どう?」


「早く食べたい」


「じゃあ、おっちゃんして」


ソファーの前に座ってニコニコになるサクが可愛すぎて微笑む。ふーふーしてから、プラスチックのスプーンでサクに食べさせる


「はい、あーん」


ニコニコで口を開けるサク


「美味しい」喜びの舞をする。美味しい美味しいと言いながら立ち上がって、少しステップを踏む。

食べる度に何度もこの動作をするサクに笑ってしまい、可愛く楽しくなってきてしまう。


「サク、これで最後だよー」

「あーん」


パクりと食い付き「足りない...」と悲しげな表情をすると、うつむく


「買い物行くか...サクの食べたいイチゴも買いに行こ」


「イチゴ...」と何回もモゴモゴ言い考え込み「食べたい」と話す


イチゴには目がないサクを改めて知り再び笑顔が私に戻り初める


突然ですが、自身の病気(双極性障害など)により、しばらく小説を書くのをお休みさせて頂きます。今まで読んでくださった方や少しでも面白いとか感情を抱いて下さった方には申し訳ないです。ですが、これも又リアルにこの話を書けなくなったという、私の心情も小説に相応しいのではないでしょうか?いつになるかはわかりません。書くのを辞めるかもしれません。ですが、もしできたら更新遅めですがしたいと思ってます。ここまで読んでくださりありがとうございます

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