表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛という名の尊さ  作者: Momoha
【第一章】溶けない雪
13/26

13.大人になっても消えない自分

リナの要望通り、ショッピングモールに行き、

ゲームセンターに行ったり映画を観たりする。

途中サクがトイレに行きたいと映画館から、抜けるが中々帰って来ない。

もしかしたら、この映画が、やっぱり怖いのかもと思いながら、待つことに....


メールが入り、「終わるまで、俺トイレの近くの椅子で待ってるから、気にしないで観てて」と入るが、心配になり、リナに伝えた後、映画館を出て

サクのもとへ向かった


大きな丸型の椅子に、座っているサクが

お父さんと、手を繋いで歩いてる男の子(3歳くらい)を

ずっと見ているサク......


正直な話、私もそうやって、サクみたいに見ていた時期があった。

羨ましい、いいな、幸せなんだろうな、自分をきっと重ねて見てるんだろうなと思った


そんな男の子がサクの方を見上げる

お父さんが、男の子に注意をするが、サクはニコニコしてる。「どしたの?」と声をかけるサク


すいませんと、頭を下げて男の子を抱く姿を見つめる姿に、話しかける


「サク!」


視線を私に移す


「あ!(笑)」


「なんで来ないの?」


「白首村はやだ....オト居ても音が怖くて、ごめん」


頭を下げて、謝るサクの肩をそっと触るが、

ビクッとするので、笑ってしまい、記念に白首村のポスターと一緒に写真を撮ろうとサクに聞くが答えは、もちろんノー。 

背景が無理だと言い張る、それを楽しんでる私はきっと嫌われるだろう

女の子(5歳くらい)が、アニメのパンフレットを持ちながら、サクに声をかける


「お兄ちゃん見て~」


女の子1人で、サクと私をチラチラ見てくる

パンフレットは無料で貰えるやつで、お母さんを探すが、見当たらない

何処かに連れていかれたらと思い、店員に声をかけ、

女の子を連れていこうとしたが、泣き出し

サクを見る。

何かを感じたサクが女の子の背中をチラッとみる

サクが女の子を抱き上げ、嫌な顔をする


「はぁー」とため息をつきながら、泣いてる女の子の頭を撫でるサク


迷子センターのスタッフが来て、泣いてる女の子を抱いて、私達に挨拶をし、一階のサービスカウンターまで、連れられていく女の子を見つめて

悲しみに満ちたサクの表情が胸に突き刺さる


そのまま、何も言わずに再び座るサクに、「何か食べる?」「サクの好きな物とか見に行く?」と

話しても、暗くなる一方


しばらくして.......


「ここから離れたい......」と言いながら離れる


「わかった......」


トボトボ歩いていくサクに駆けつけたかったが、

今のサクは、きっと1人になりたいんだと自分に

言い聞かせた


「メールしてね」


後ろを振り向き、うなずく


サクが座ってた場所に座り考えながら、どうしたらサクを救えるのか、色々スマホで調べるが、どれもピンっとこない


やっぱり、私が思ってる愛情がサクを助けれる........


映画館に戻り、終盤になっていた

リナが、「サクくん、どしたの?」と聞き始め、状況を説明する。「なんも怖くない!」と言いながら、ポップコーンを食べるリナにサクは怖がってたよと伝える


「音が嫌なんだって」

コーラを飲む


「たしかにね、この映画全然面白くない(笑)

それで居なくなったとか」


「逆に?」


私の方を見てうなずくリナ


小声で話すリナの質問に笑ってしまう


「あのさ、もしサクくんが私の所に来たらどうする?(笑)」


「いいよ(笑)行かないから(笑)絶対」


リナの方を見てドヤ顔をする


「じゃあ、今日寝るときに横に私が寝る」


笑う私に、釣られて笑ってしまうリナ


「ああ!その話しなんだけどさ、リナはソファーだよ(笑)流石にね」


「なんだよ!(笑)わかってるって(笑)」


サクからのメールが無く、映画も面白くないので、出てリナと一緒にサクを探す


「ゲーセンとかじゃない?」


「電話する」


2回目の電話で、出たサクだが何も話さず、ガヤガヤしてる


「サク!」


「何?」


「連絡してって言ったしょ」


「ごめん」


「今どこなの?」


「ワンワンワンワン」

とふざけるサクに安心する


「一階のペットショップね?」


「どーだろなー」

「ミャーオ」と仔猫の鳴き声が聞こえて、にやけてしまう


通話を切り、ペットショップに向かうとサクが

ラグドールの仔猫を抱っこして、可愛がっている。

ショップの店員さんに返し

次はミニチュアシュナウザーの仔犬を見てニコニコしてるサクが可愛いなと微笑む


「オト!行くよ」


その場から、私の手を引きサクのもとへと連れていくリナ。サクが見ている仔犬をじっと見る


【オト】「サクは仔犬が欲しいの?」


【サク】「いや、可愛いなみたいな」


【リナ】「全部可愛いね~」


【サク】「2人ともなんか、欲しいのある?

     流石に仔犬とかは無理だけど(笑)」


【オト】「いや、いらないけど果物ジュース欲し                               

い!」


【リナ】「えーサクくんが、欲しい爆笑」


リナの笑い声がペットショップ中に響き、私もサクも笑ってしまう


【サク】「はい、気を取り直して(笑)」


【リナ】「サクくんが(笑)オトと同じ(笑)」


【サク】

「2人とも、こういう時は高いやつ!とかな         らないんだ(笑)」

     


サクに私から誕生日とかではないが、動物のぬいぐるみをプレゼントしたくなり、ぬいぐるみ屋さんに行くことに。「いらない」というサクだが、どうしても、私から渡したかった.......


【サク】「オトの持ってるやつでいいよ」


【オト】「買ったやつのほうが、いいじゃん」


【サク】「俺は、オトが持ってるクマのやつ」


【オト】「モッフィー?モッフィーって言うの」


【サク】「それが欲しい」


正直、大事にしてるディアニーシーに初めて行った際の自分へのプレゼントでも、あった

他にシェリーアイという、女の子のぬいぐるみもある。男の子のモッフィーはサクにあげることに。


【オト】「いいよ!帰ったらあげる、たまに触って     たもんね」


【サク】「うれし、本当にいいの?」


【オト】「いいよ、絶対大事にしてね」


ジーンズのポケットに手を入れ、嬉しそうにする


【リナ】「私はこのウサギちゃん」


【オト】「いいよ、いくら?」


【リナ】「約4000円」


【サク】「俺、出すよオトもお揃いでいいんじゃな     い?」


【オト】「いいの?」



【サク】「うん」



【リナ】「ありがとう~言うだけタダだしね(笑)」


リナの頭を軽くポンッと叩く私


果物ジュースも飲み、楽しんだが、又眠そうにしてるサク.....

気にしすぎなのかなとは、思いつつもやっぱり気になる。てかその姿が母性を擽ってしまう

グレーのパーカーのフードを被り、目を擦る


【オト】「寝てないの?」


【サク】「寝てるよ、眠たいだけだから心配しない     で」


いきなり、リナがサクに話し始める

「サクくんって、身長何センチ?180くらい?」


「よく言われるけど、180もないよ(笑)178」


「カッコいい!やっぱり!うちのタイセイなんか、168だよ」


「身長なんて、関係ないよ」



「ちょっと待って!タイセイから電話(笑)」



電話に出るリナを元気だなと感心する2人


サクがオトの耳に囁く


「本当はさ好きなんだよ、リナさん、楽由空間とか行ってみたいな~行ったことある?」



「あるよ」


「なんで、元カレ?ねぇ友達?」


「遊びだよー?何もないけど」


「本当に?」


「何もない」

真顔でサクを見る


「サクの方こそ、聞きたいんだけど、付き合ったの何人?」


「俺?」

「俺は、付き合ったというか」


「で、何人?」

真顔の私


「5人くらいかな、だけど俺からヤったわけじゃないし、向こうがさうるさくて、もぅ」


「ふぅーん」

「で、付き合いはしてないけど、ヤりましたと(笑)」

「面白いね」


「不思議と緊張しないんだよ(笑)だけど、オトの前だ

と」


「うんうん」


「嫌いになった?」


「うーん、寂しくて求めたの?」


「だから、求められたの!」


リナが話しに入ってきて、状況がわからないリナだが、ある発言をし、この話しは終わりになる


「なんか、サクくんのヤった人数の話し?」


「そうだよ」


「男なんて、寂しかったりしたりしたら、ヤるって!しかも、サクくんってカッコいいじゃん。

仕方ないよ、オト」



「理解ができないよ....リナ」


「そのうち、わかるよタイセイもある。ねーサクくん」


サクが私の方を見る


「許してあげなよサクくんの事、まだしてないんでしょ?それくらい本気なんだよ!もっと恋愛を学びなさい(笑)」


リナに言われて、少し笑う2人


「タイセイとより戻すことになった(笑)やっぱり、うちらって似た者同士だし、車返しに行くけど、一緒に乗ってく?」


サクが「乗らないです」と伝えリナに謝る

「じゃあまたね、急にごめん」と言いながら

オトに手を振り、振り返しながら、うつむいてるサクを見る


「やっぱり嫌いになったよね.....オトに出逢うとわかってたら、しなかった......」


正直、ショックだった。サクとは生い立ちが違うのもあるし、全てにおいては共感することが出来る部分もある。だけど......


「もぅ、もっと自分が嫌になってきた.....汚いだろ?俺」


その言葉に、思い出す。自分も義理の父親にキスをされたり、ハグをされたり、告白をされたりと、

病んでるとき、遊んだ記憶があった。

もちろん、その際に性の交わりは、ない.......


うつむいてるサク


「サク、楽由空間行きたいんでしょ?」


「うん.....」


近くの楽由空間に、タクシーで行き、ずっとうつむいてるサク。


三畳くらいの個室に案内される。

黒い二人用ソファーの前にテーブルがあり、

壁掛けTVがついている


2人になった途端、突然泣いちゃうサク


「なんで泣いてるの?」


「オトに嫌われたから.....」


「嫌いになってない、ビックリしただけ」


「ごめん.....」


「だから、謝らなくていいって」


2人でソファーに腰掛ける


「汚いだろ?俺......そう思ってるんだろ」

息が荒くなり腕で涙を拭く


「汚くないって」


サクに買ってもらった、白黒のうさぎを見つめる


「これ可愛いしょ、サクみたいで可愛い」


うつむいてるサク


「本当は、汚いとか思ってるんだろ?」


「思ってないって!」


「本当なの?」

こっちを見る


「本当」


潤んだ瞳で、ゆっくりサクが私に近づき、私の頭を押さえながら、自分の方へと近づける。一瞬なに?とは思ったが、私の唇を甘噛みし、一旦止めて、ハグをする


「試したの?」


「逃げないか、確かめた.....ごめん」

啜り泣くサク


サクを離そうと、脇を掴むが離れようとしないサクに心が満たされる


「ごめん.....」


「だから、謝らなくていいって」


「じゃあ、好き?」


「うん、好き」


きつすぎるハグに、苦しくなる


「苦しいよ....サク」


一旦離れてから、再び優しくハグをしてくるサク


「ごめん......」と呟き、私の髪の毛を撫でながら

「ギュッてして......」と言いながら私を見る


「監視カメラ付いてるよ」と誤魔化すと、

離れるサク


必死にメニュー表を見てるサクに笑いを堪え

一緒に見る


「俺はポテト、オトは?」


「うーん醤油ラーメン、サクもなんか食べよう」


「じゃあ、俺も醤油ラーメン」

にやける


注文をして、サクの好きそうな子ぎつねカレンを観ながら、私に寄りかかる


【内容】


親とはぐれた子ぎつねを拾うが、頭に怪我を負い、

視覚・聴覚・嗅覚を失った子ぎつねを育てる少年の物語で、感動するノンフィクション映画。


サクを見ると悲しい顔をして観ている


「オト、この子大丈夫?」


「前に観たけど泣いたよ、命の尊さと自然の厳しさに」


「うん.....」


甘えてくるサクだが、お店の人が来ると恥ずかしそうにしてる様子に純粋さと可愛さを再び感じた瞬間だった......


いつも読んでくださりありがとうございます!

本作は北海道が舞台です!引き続き見てください!

オトサク

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ