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帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
9/83

旧校舎地下ダンジョンのボスⅡ

 けたたましい音が鳴り響き、私たち緩んでいた緊張の糸を締めなおした。そして、音が鳴り止み、中央に魔方陣が発生した。

「何か出てきますわ。皆様、気をつけてください」

魔方陣から出てきたのは、この世界には本来ないものであり、在ってはならないもの、それは師匠たちが作り出した兵器。それもユージーン師匠の機動兵器、XEF-001 ゴースト9-Xをベースに対人用にダウンサイジングした。HF-001 ファントムが現れた。おまけにファントムはフルアームドアーマーを付けた、最終決戦仕様である。

今現在、これに対抗できるのは私一人だけ、他のみんなは足手まといにしかならない。

「ユーリ、アームドシールドでみんなを守ってくれ、私はHF-001FAを破壊する。封印解除!いくぞ!」

私は自分に掛けた封印を解除してファントムとの距離を詰めに行った。が、ファントムは戦闘機ファイター形態に変形し空へと離脱した。

「空から一斉射撃でこちらを一気に殲滅するつもりか。だが、私だって飛べる」

私は地面を蹴り空を飛び、ファントムを追った。


 ファントムの最大の特徴はベース機と同じ変形機構があること。ゆえにフレームが複雑化しておりメンテナンスが難しい機体となっていること。だが、ベース機と同じなら、同じくベース機に搭載されている、フレームはフルサイコフレームで装甲はナノマシンでできている。

生成方法の違いから某Gのようなことにはなりにくいそうだが、なるときはなるそうだ。

その世界のサイコフレームと師匠たちが持っていたサイコフレームは生成方法違うとはいえ別の世界の物と似たような性能になるのは不思議だな。

ファントムの武装はフルアームドアーマー無しだとガトリング砲とビームサーベル二本とバリアパンチと両肩についているウイングに変形するシールドしかない。だが、フルアームドアーマーだと追加装甲が取り付けられ、さらに先のものに加え、両肩についているウイングに変形するシールドに武装が追加されアームドシールドになる。背中にもアームドシールドが二個追加され、肩部と脚部にマイクロミサイルポッドが追加で装備される。さらに変形機構はそのまま使える仕様になっている。

何だろう某Gの三号機にシルエットが似ている気がする。でもあちらはツインアイこちらはモノアイそれに頭はどちらかという護衛機のほうに似ている。

弱点を挙げるなら稼働時間が短いというところか。ユージーン師匠の話によればファントムはフルパワーで稼動すれば一時間もしないうちにエネルギー切れで機能低下し動かなくなるとのこと。あと自爆装置があるから気をつけろとも、ならフルパワーで稼動させて時間を稼げばいい。一応、ここはダンジョンだ、エネルギー補給するすべはあると思うが、その隙を着いて破壊すればいい。


 ファントムは最初は空に離脱したあと、ある程度上がったら人型形態に変形し一斉射撃する体制に入ったが、私が追撃してきたことを確認してか一斉射撃をやめて、私を迎撃してきた。

ファントムの下にいると流れ弾がみんなのところにいく、まずは上に出ないと、それと剣を取り出さないと

「こい我が剣、ゴーシュ、ドロワ」

私は愛用の剣、二本を取り出しファントムの上に出て距離を詰めようとするが相手の弾幕が濃くそう簡単には近づかせくれない。

肩のアームドシールドの武装はハイパーレーザーキャノンにビームガトリング二門にグレネードランチャーか、背中は私と同じか。どうせ師匠のことだから魔法や神霊術の対策はしっかりしているはずだが、効かなくても少しはエネルギーが削れるだろ。

「地獄の炎でその身を焦がすがいい、インフィルノ・ブラスタァァァーッ!」

私は強力な魔法をファントムに打ち込んだが、予想道理、ファントムは無傷だった。だが、どうやらファントムは対魔法フィールドを展開して防いだようだ。

フィールドを展開しなけば私の魔法を防げないかなら次はどうだ。

「其は忌むべき芳名にして偽封の使徒、神苑の淵に還れ」

ファントムはこちらの詠唱を止めるために攻撃してくるが、私はそう簡単に攻撃を食らうつもりはない

「そして、その諷意なる封印の中で安息を得るがいい、招かれざる者よ!セレスティアル・ローサイト!!」

大量の光ががファントムに降り注いだ。だが、ファントムはこれすらも防いでいるが最後に巨大な光柱が降ったとき、ファントムは下に落ちた。

どうやら地面に激突したようだな。復活される前に破壊する。

ファントムは立ち上がりフルアームドアーマーをパージした。どうやらこの二回攻撃を全力で防いだ結果、エネルギー切れを起こしかけているようだ。

封印を解除して放ったんだ、最後の一撃以外は防いだとはいえよく耐えたよ。たぶん、このファントムは私が師匠と出会う前に作られた旧型なのだろう。それにしてもスペックを超えてまで防ぎエネルギー切れを起こすとはどこ鉄選手だよ。さあ、これで終わりにしよう。

「V-MAX発動!!!」

ああ、あのアニメならこの言葉のあとに『レディッ』って言ってくれるのにな・・・

私はV-MAXを発動しファントムとの距離を今度こそ詰めた。ファントムのガトリング砲は使い物にならなくなっており、手持ちをビームサーベルに持ち替えて迎撃してくる。V-MAX発動状態ならビームサーベルに鍔迫り合いができる。私はゴーシュで切りつけ、ファントムはビームサーベルで受けたが、私はそのまま押し切って体制を崩したファントムをゴーシュとドロワで追撃した。両肩のシールド切り落としその後、自爆装置があると思われる胴体を串刺し、頭部を破壊した。

「勝った」

ファントムは頭部を破壊され胴体の自爆装置が破壊され機能を停止した。


 私はファントムの残骸をかき集めて次元倉庫にしまってみんなと合流した。

イセリアが封印をといてるからファントムが弱く感じるだけであって、封印状態の場合、手も足も出せません。


次回、ダンジョンからの帰還

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