第三階層ボス戦・・・第三階層のファントム
予想通りに現れたファントム、先月、倒した後にでた知らせではこの階層で打ち止めと書かれていた。
この場に現れたファントムは最後のということになる。
今回現れたファントムは第一階層と同じでこのファントムもフルアームドアーマーをつけていた。
ファントムは出現した瞬間にV-MAXを発動した。
先月と同じくイセリアのV-MAXを感知して発動した。
だが、今月のファントムのV-MAXは先月は違い蒼かったのがすぐに赤く染まった。
それを見たイセリアは
(今月のファントムのV-MAXはレッドパワーをつけてくるのか)
ファントムはイセリアに真っ直ぐ向かって行った。
四人にも目もくれずイセリアを目指す。
ファントムは変形して弾幕を張りながら迫る。
イセリアはファントムの弾幕をかわしながらファントムへと迫る。
イセリアとファントムが交差したとき、イセリアははじかれる。
ファントムは真っ直ぐ進み、ドンドンと加速していく。
紅き流星になってイセリアを襲う。
イセリアとしてはこの状況は願ったりかなったりだった。
現在、イセリアたちはファントムに対してまともに戦えるのがイセリアだけだった。
アモン、エリナは能力がファントムに追いつかず完全に足手まといになり、ユーリはトランザムライザーの反動で動けず倒れている。
唯一、シャルロッテが戦えそうだが、ファントムがV-MAXを発動しているためにシャルロッテが攻撃しても障壁に阻まれて攻撃が通らず、まして簡単によけられてしまうために攻撃できないでいる。
攻撃が通らないからといって何もしないシャルロッテでもないのだが、今は動けず倒れているユーリを守ることに集中している。
それに四人は何も心配していない。
前回と同じくイセリアならばファントムに勝つことができると確信している。
そんな風に四人が思っているのことはイセリアは分かってはいる。
イセリアは勝てるか勝てないかと聞かれたら勝てると言えるだろう。
それに今月は先月とは違い、イセリアは既に第三の力を発動していて、輝きの神話を持ち出しているのだ。
(レディアント・マイソロジーを持ち出してこのファントムに負けでもしたら師匠たちになんて言われるか・・・、時間かけていても同じか・・・、一気に終わらせてやる!)
イセリアはファントムの攻撃を回避しながらファントムを倒すための魔法を詠唱する。
「裁きの時、来たれり、還れ!虚無の彼方!エクセキューション!」
イセリアの魔法はファントムの周辺の空間が歪められて二つの穴が開き、片方からは衝撃波が出てきて、もう片方は穴に取り込もうと吸い込み始める。
ファントムは魔法が完全に起動する前に加速して逃げる。
イセリアはファントムが加速して逃げることは読めていた。
それにファントムは吸引する穴の方から逃げることは成功しても衝撃波を食らっている。
この魔法は吸引できているならそれで終わりだが、衝撃波を受けているならそこからより強力な魔法へ派生する。
「まだ終わりではない!お前の死に場所は・・・、ここだ!ここだ!ここだ!」
エクセキューションの派生でイセリアはファントムのすぐそばまで転移する。
エクセキューションの派生による転移で剣に闇属性が付与され、イセリアはその剣をファントムに対して思いっきり斬りつけた。
ファントムは避けることができずすべて直撃し吹っ飛ぶ。
だが、この攻撃をもってしてもファントムは止まらない。
ファントムはそれどころかあまりダメージを受けていなかった。
それ気がついたイセリアは驚かずにはいられなかった。
「バカな!直撃を受けてあまりダメージを負っていないだと!V-MAXレッドパワーにこの魔法を耐えられるほどの性能はなかったはずだ!」
イセリアが驚いているところに今度はファントムがイセリアに対して攻撃する。
飛行形態でイセリアに急接近しながら射撃武器を全部使って弾幕を張りながら突撃する。
イセリアは術で盾を作り出しファントムの攻撃を受ける。
そして、イセリアとファントムはまたもや交差する。
イセリアはこの時にファントムを斬りつける。
だが、ファントムはイセリアと交差する瞬間、アームドアーマーをパージして重量を軽くしてさらに加速して、イセリアの剣を回避しただけはなく、通り過ぎたすぐ後に人型に変形して背中を見せているイセリアとパージしたアームドアーマーを撃つ。
イセリアはすぐに防御した。
しかし、ファントムばかり気にしていたためにアームドアーマーの爆発は予期していなかったために爆発に飲み込まれてダメージを受ける。
この時、イセリアはファントムが纏っているの紅き光に別の光が混ざっていることに気がついた。
その光とは・・・、
(バカな!サイコフレームの光だと!)
サイコフレームは人の革新と呼ばれる者たちが使い、その時、その時にすごいことを仕出かした。
人の思いを吸いそれを具現化する特性を持っていてる素材である。
落ちれば死の星に変えてしまうほど巨大な小惑星をサイコフレーム搭載機がサイコフレームの共振を起こし、オーバーロードさせることで小惑星を引力に退かれないところまで押し返すと言うことをやって見せる。
さらに小惑星を簡単に蒸発させるような巨大なレーザー砲から動きが遅い護衛対象を、サイコフレーム搭載機がサイコフレームを共振させ、オーバーロードさせることで発生するサイコフィールドを展開して護衛対象を無傷で守るという離れ業をしたことがある。
だが、これらの出来事にはすべて人の意志があって星を守ろうとした、護衛対象に大切な人がいたなどのサイコフレームが搭乗者の意思を吸い共振させオーバーロードさせたからできたことで、機械であるファントムがサイコフレームを共振させることができずオーバーロードさせることができないはずなのである。
しかし、目の前にいるファントムはサイコフレームを共振させオーバーロードさせていることができている。
これはイセリアの見間違えかそれともファントムの搭載されているAIが長年の時を経て変化または進化してサイコフレームを共振させオーバーロードさせることができるようになったのかもしれない。
(やはり、あり得ないサイコフレームを共振させオーバーロードさせるなんて、いや、でも、しかし、あの世界のAIなら可能かもしれない。だが、師匠たちのすぐそばにいたファントムに超AIが搭載されているなんて知らない。でも私の見間違えか?いや、あれは確かにサイコフレームの光だ。サイコフレームを共振させオーバーロードさせたなら、今の私の攻撃でダメージをあまりダメージを受けなかったのもうなずける。サイコフィールドを展開して私の攻撃を受けることができるならそれを突破して叩けばいい。覚悟しろファントム)
「行くぞ!ファントム!覚悟しろ!」
今度はイセリアからファントムに迫る。
ファントムは弾幕を張りながらイセリアを迎え撃つ。
イセリアは魔法や術を撃ちながらファントムに迫る。
ファントムは魔法と術を回避する。
この時、ファントムの姿が少しだけぶれ、加速し始めると分身が尾を引くようにファントムに追従している。
その分身には光が身にまとっていた。
イセリアは分身を見てさっきの手ごたえの正体とファントムが放つV-MAX以外の光の正体に気がついた。
(サイコフレームの光じゃない!あれは質量を持った残像!なるほど直撃のように見せて実際は回避していたのか。質量を持つから手ごたえがあるし、さらに受けたように動けばこちらも混乱するということか。行くぞ!サイコフィールドでなければ突破は簡単だ。一気に攻める!)
質量を持った残像は機体温度が高くなって機体を冷却のために装甲剥離現象を起こして強制冷却する。
剥離した装甲をセンサーなどが誤認して質量を持った残像のように見えるという仕組みだが、ファントムは本当に残像に質量を持たせることができる。
ファントムは質量を持った残像をうまく使いイセリアを翻弄しようとする。
イセリアはファントムが質量を持った残像を使うことに気がついてるために翻弄されずに戦う。
それでもイセリアはファントムを仕留めることができずにいた。
だが、イセリアは焦った素振りを見せない。
それはファントムはこのままいけば自壊する可能性があるからだ。
ファントムはV-MAXレッドパワーの長時間使用による機体温度の上昇に装甲剥離現象の応用してできる質量を持った残像により、いつかは装甲剥離ができなくなり、V-MAXレッドパワーの熱が機体を蝕むのは分かっていた。
だからイセリアは焦らない時間をかければかけるほどイセリアの方が有利になる。
ファントムは最後の賭けに出るようにイセリアと対峙する。
最後の一撃をイセリアに加えるためにV-MAXレッドパワーの出力を上げてイセリアに突撃する。
イセリアはそれに答えるようにファントムを自身のV-MAXを解除し、炎を身にまとい火の鳥となってファントムに突撃する。
互いの一撃が交差し勝ったのはイセリアだった。
この時、イセリアは油断していた。
勝ったと思ったそれが原因でファントムの本当の狙いに気がつかなかった。
ファントムが狙っていたのは・・・、
「なっ!」
V-MAXレッドパワーの長時間使用による自壊によって発生する自爆だったのだ。
イセリアは自爆に巻き込まれ、空中でバランスを崩し、飛ぶことができずに地面へとたたきつけられる。
ファントムに使用されているデストラクションボムの元となったバスターコア、それが自爆に使われた。
本来なら巻き込まれた時点で巻き込まれた人は姿形がなくなり跡形もなく死ぬ。
巻き込まれたイセリアは姿形はあるが果たして生きているのか




