第三階層ボス戦・・・敵を作り出す列車ガイニー・トレイン
現れた第三階層のボス、ガイニー・トレイン。
イセリアはこのボスを厄介な奴として見ている。
イセリアのつぶやきを聞いていた四人はガイニー・トレインについてイセリアに聞く。
「イセリア、あれはどういう能力があるんだ?」
「あれは後ろについている貨車を使って敵を作り出すんだ。こいつが何を作り出すかはわからない。だけどもしかしたら外にいたメカラッタを作り出すかもしれない。他にも作り出しそうだけど」
「作り出して敵が増えるというなら、作り出される前に叩くしかない」
「それができれば厄介な敵とは言わない」
「どういうことだ?」
「あいつに攻撃するには後ろの貨車をすべて破壊しあと、コアが露出する。そのコアを直接攻撃しないと倒せない。さらに貨車を破壊するには貨車の扉が開いて作り出された敵が出て来た時に中に攻撃をあてなければ破壊できない」
イセリアの説明を受けた四人はここで思う。
何でこんな厄介なのが第三階層のボスやっているのかと。
ガイニー・トレインは汽笛を鳴らして動き出すと同時に貨車が開き中から敵がでてくる。
出て来た敵にはメカラッタの基本色以外にも緑と赤とグレーもいた。
出て来たのはメカラッタだけではなく他にも二足歩行をする両腕が剣になっている敵まで出て来た。
二足歩行の敵を見つけたイセリアは悪態をつく。
「シャルクスまで作るのか。それに仕様が基本となる緑と強化型の赤と攻撃をするとき以外は姿を消している奴じゃないか。メカラッタとの距離を意識していたら横からグサッてなるかもしれん。メカラッタとの距離と周りの敵に気を配っていないとやられるぞ!」
「来るぞ!」
姿を消すシャルクスは姿を消して、他の緑と赤が猛然と突進してくる。
それに追従するかのようにメカラッタも突撃し来る。
突撃してきたシャルクスはイセリアのそぐそばまで迫ると剣をドリルのように回転させて突く。
イセリアはそれ避け、交差する瞬間にシャルクスを真っ二つにする。
このシャルクスを倒してもすぐに次が来る。
相手は完全に物量に物を言わせてイセリアたちに迫る。
イセリアたちは迎え撃つ。
しかし、相手の物量に少しずつだが押され始める。
「くそっ!敵が多い」
「このままでは完全に物量で押されてしまう。どうにもできないのか」
苦戦する中、イセリアはここで行動に出る。
自身の封印を解き、魂を縛る理を外し、さらにV-MAXを発動させて一人敵陣へと突っ込む。
「守ったら負ける!攻めろ!」
イセリアは四人をこの場に残して一人突撃、近くのシャルクルスを撃破し、メカラッタに突撃して自爆させる。
V-MAX発動状態だとメカラッタの自爆程度ではイセリアを止めることはできない。
メカラッタの自爆ではイセリアの足を止めることはできないが、威力は軽減されてイセリアにダメージは入っている。
イセリアはそれでもと足を止めることなく、ガイニー・トレインから出てくるシャルクルスとメカラッタたちを撃破していく。
だが、この階層で倒さなければならないのはシャルクルスでもメカラッタでもない。
この階層で倒さなければならないのはガイニー・トレインである。
いくらシャルクルスとメカラッタを倒してもガイニー・トレインを倒さなければシャルクルスとメカラッタは出てくる。
それでもイセリアがシャルクルスとメカラッタを倒しているのは、ある一定の数までシャルクルスとメカラッタを倒さなければ、ガイニー・トレインは貨車の扉を開けてシャルクルスとメカラッタを吐き出さない。
そして、貨車の扉が開いている時ではないと貨車にダメージを通せない。
イセリアが全力を出せば扉を開けるのを待たなくても破壊できる。
それをしないのは師であるアリシア、ユージーン、エリスが、イセリアの全力クラスの力を持った存在が来た時の対策を取っていないとは到底思えなかったからだ。
イセリアはこれでもかと言うほどシャルクルスとメカラッタを撃破していく。
そして、動いていたガイニー・トレインが動きを止めて最後尾の貨車の扉を開く。
再び、シャルクルスとメカラッタが貨車の中から出てくる。
だが、イセリアはこの時を待っていた。
イセリアはすぐに大口径のキャノン砲を取り出し、特殊弾を装填して、魔力と神霊力を込めて、開いている貨車の扉から中に撃ち込む。
「まずは一目!吹っ飛べ!」
弾は真っ直ぐに開け放たれている貨車の扉から中に入り、貨車の内側で爆発した。
ガイニー・トレイン本体は弾が貨車の中に入るのを計算して、計算結果からすぐに貨車を離して動き出していた。
貨車一つを失ったガイニー・トレインは敵を作り出す速度と作り出される量が減る。
だが、そうは問屋が卸さない。
ガイニー・トレインは貨車を一つを失ったことにより重量が減ったために移動速度が速くなる。
それだけではなくガイニー・トレインの本体の装甲がスライドして一部が展開した。
展開された場所から大量のミサイルが飛んでくる。
イセリアはアームドシールドを飛ばして飛んできたミサイルを撃ち落とす。
ガイニー・トレインはミサイルを撃ち出しただけではなくその巨体を生かして体当り攻撃をしてくるようになった。
ガイニー・トレインが最初に体当りしようとして向かった先にいたのはシャルロッテ、アモン、エリナ、ユーリの四人がいるところである。
四人はガイニー・トレインの汽笛を聞いてシャルロッテ、アモン、エリナはその場をすぐに離れようとする。
ユーリだけがその場に居続けた。
「ユーリ!逃げろ!轢かれるぞ!」
ユーリは逃げようとしないそれどころか何かしようとしている。
「エリナ先輩の禁術とイセリアのV-MAX・・・、これをあたしなりに再現しつつさらにひと手間加えた術・・・、こい、ガイニー・トレイン!この術でお前を仕留める!これがあたしのトランザムライザー!!!」
ユーリは赤く燃えた。
本当に燃えているのではなく、神霊力が赤く発光して燃えているように見せているのだ。
トランザムライザーの力はビームライフルとビームガトリングガンの性能を飛躍的に向上させただけではなく、ユーリの機動力上げるだけではなくこの状態だとシールドに乗らなくても飛行が可能になっている。
それだけではとどまらず一つ一つの術の性能も飛躍的に向上している。
ユーリが編み出したトランザムライザーはいろんなところが飛躍的に向上してはいるが、イセリアの見た限りでは防御力は向上していないのと神霊力の消費速度がとんでもなないことになっていること気づいている。
「光よ!我が敵の元へ降り注げ!レイ!」
ユーリはガイニー・トレインに向かって術を発動しビームライフルとビームガトリングで迎撃する。
トランザムライザーのおかげでどれも飛躍的に向上していたおかげでガイニー・トレインの進行方向を変えること成功した。
ユーリの新術を見たシャルロッテは突如、刀を空へと放り投げる。
「新術を考えていたのはユーリだけではない。わたしだって考えていたんだ。集え太陽の輝き我らに敵対するものをことごとくを一刀にて切り裂かん」
空へにあった刀の刀身は太陽をまとったように輝きだしシャルロッテの元へと降りてくる。
シャルロッテは降りて来た刀を摑むと同時に刀身にまとった光が空へと伸びてゆく。
そして、シャルロッテが技名を叫ぶ!
「いっけぇぇぇぇ!ガラティーーーーーーーーーン!」
シャルロッテの一撃によってシャルクルスとメカラッタが薙ぎ払われて破壊される。
この一撃は見方を巻き込む技だった。
イセリアとユーリは自身の力で飛行中のために地上で放たれたシャルロッテのガラティーンを受けなかった。
だが、アモンとエリナは飛行するすべがない。
シャルロッテが攻撃をするタイミングを見計らい地面に倒れることで、二人はシャルロッテの一撃を回避した。
シャルロッテの一撃のもとに大量にシャルクルスとメカラッタが破壊されたことにより、また、ガイニー・トレインは動きを止めて、残りの貨車からシャルクルスとメカラッタを作り出し展開する。
それを見逃さないイセリアたちではない。
イセリアはすぐに貨車の中へと砲撃して貨車を破壊する。
ガイニー・トレインはすぐに貨車を切り離し逃げ出す。
だが、少ししてから足を止めてミサイルをばら撒きながら残り一つの貨車から敵を作り出すが今度はユーリが貨車の中へ攻撃する。
「この瞬間を待っていたんだ!」
ユーリは突如として歌い出す。
「歌?」
「何やってんだ。あいつ」
「そんな事より、こちらはシャルクルスとメカラッタを迎撃だ。このままでは先輩や後輩に守られてばかりだぞ」
「お、おう」
シャルロッテはユーリが歌い出したことに疑問を持ち、アモンとエリナは敵を迎撃するべく動く。
ユーリの歌が聖歌と呼ばれもので歌うことで発動する術の威力を高める効果がある。
ただでさえユーリの開発したトランザムライザーで術の性能が向上している中で更なる上乗せを考えるとは後のことを考えていない。または最後の貨車破壊してそのまま本体を破壊しようとしているのかもしれない。
ユーリの歌う中で神霊力はユーリの両肩のところに収束していく。
ある程度、歌ったところで収束された神霊力は解き放たれて最後の貨車の元へと迫る。
そして、貨車の扉が閉まろうとしているところに神霊力の砲撃は貨車を撃ち抜いて破壊する。
「よし!後は本体だけだ!」
「本体の様子が変だ」
「真ん中が展開して・・・、あれは大砲?」
「ガイニー・トレイン自体が巨大な大砲とでもいうのか!どこの宇宙戦艦だよ。ヤマトみたいのを積んでんじゃい!」
後はガイニー・トレイン本体だけとなったが、これで終わりとはいかず、ガイニー・トレインは変形して本体がまるで一つの砲門になったような姿になった。
そして、ガイニー・トレインの大砲にエネルギーがチャージされて大砲が撃てる状態になった。
「やはり、波動砲か!なんてものを搭載してるんだ!この場から離れろ!」
イセリアたちはすぐに四方八方へと逃げてガイニー・トレインの波動砲の射線上から逃げた。
波動砲はイセリアの近くを通っていく。
波動砲はたとえ直撃しなくても近くを通っただけでもイセリアにダメージを与えた。
波動砲の余波でイセリアは態勢を崩して落下して地面にたたきつけられる。
ガイニー・トレインはミサイルや弾幕を張りながらイセリアにめがけて突進する。
イセリアはすぐに立ち上がり、ミサイルを撃ち落としながらガイニー・トレインの突進を寸前で回避する。
ガイニー・トレインは物凄い音を立ててドリフトし、次の目標にユーリを選んで突撃していく。
ユーリもイセリアと同じく轢かれる寸前で回避する。
回避した瞬間、ユーリが纏っていた赤い光が突如として消失する。
ついにユーリの神霊力が尽きてトランザムライザーを維持できなくなってしまったのである。
トランザムライザーの反動で倒れてしまう。
ガイニー・トレインは倒れたユーリに向かってドリフトをして方向転換する。
ここでシャルロッテがガイニー・トレインのコアへ迫る。
シャルロッテはガイニー・トレインの弾幕を抜けて、コアへ刀を振るう。
刀はガイニー・トレインのコアへとドンドンと吸い込まれてコアを貫く。
これでガイニー・トレインは動きを停止する。
そう思えた。
だが、コアを破壊したのにガイニー・トレインは止まらない。
貨車を破壊して露出したコアは偽物で本当のコアはどこか別のところにあるということになる。
イセリアはどこに本当のコアがあるのか考える。
イセリアはガイニー・トレインの波動砲の存在から波動砲の先にコアがあるのではないかと予測を立てる。
その予測を確信するために突撃してくるガイニー・トレインとユーリの間に入りキャノン砲を構える。
構えた瞬間にガイニー・トレインはイセリアと一直線にならないよう方向転換した。
ガイニー・トレインが方向転換したからイセリアは波動砲の先にコアがあるのか、それとも波動砲の中に撃ち込むことによってガイニー・トレイン本体にダメージが通せると思い行動する。
先輩たちは倒れたユーリに近づいて介抱する。
ユーリ自身、ダメージを負ってはいない。
だが、トランザムライザーの反動でしばらくはその場から動くことがままならない。
手足が動かなく、何かしようにも力が入らない。
ガイニー・トレインは現在、ユーリをターゲットにしているようだ。
ユーリに仕掛けようとして先輩たちをユーリから離そうとミサイルを撃ちづける。
ミサイルはイセリアによって迎撃される。
それから膠着状態が続き、ガイニー・トレインはまたもや波動砲を撃つ準備に入る。
イセリアとしてはガイニー・トレインが波動砲を撃つ準備に入ってくれたおかげで波動砲の先を撃つことができる意気込む。
そして、イセリアは波動砲のチャージ中に、波動砲の砲身内部を撃つ。
だが、それは波動砲のチャージ中に出てくるエネルギーの余剰波に飲まれて消されてしまう。
これを見ていた全員は驚いた
イセリアの攻撃を無力化する存在がいることに。
イセリアは諦めない。
キャノン砲がダメなら次の手をそう考えて次にとった行動は、
「ガイニー・トレイン!確実に仕留めるためにチャージを長くしているのがあだになったな!今ここにある剣は右手に神剣フェニックス、左手に魔剣フェネクス、この二本は元々一本の大剣、我が力がもつ二つの力を一つとして今ここにあるべき姿に戻す!」
イセリアの足元から白き光と黒き光が湧き出てイセリアを中心に渦を巻く。
「今ここに我が持つ二つの力を反転させ至は第三の力!!!」
イセリアを中心に渦巻いていた白き光と黒き光は混ざり合い虹色の輝きを放つ光となった。持っていた二本の剣が一度光となって混ざり合い虹色の輝きと共に姿を変えて一本の大剣となった。
「これが私の輝きの神話、不死鳥剣“レディアント・マイソロジー”!!!」
イセリアはレディアント・マイソロジーを出して、炎を身にまとい火の鳥となってガイニー・トレインの波動砲の砲身へと突撃する。
これはある意味自殺行為である。
キャノン砲の弾と同じように消されるのが関の山だと思われるが、イセリアには関係なかった。
イセリアはガイニー・トレインの波動砲の余剰波に飲まれても消されないほどの力がある。
イセリアはガイニー・トレインの波動砲の中に侵入してその先にある波動砲のコアを貫き破壊する。
そのままガイニー・トレインの胴体をぶち抜き脱出する。
イセリアが脱出したときにガイニー・トレインは機能を停止して、次第に爆発し始める。
最後は大爆発を起こして跡形もなく消し飛んだ。
「これで終わりか・・・、いいや、まだだ。まだ、最後のファントムが残っている」
イセリアが思っていた通りガイニー・トレインが完全消失したところでアラート音が鳴り響き、中央に魔法陣が現れた。
そこから第一、第二階層で戦ったファントムが出現した。




