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帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
63/83

第二回一年生Gクラス課外授業:『大型魔猪討伐戦』

 イセリアたちは今までの魔猪とは違う反応の正体は三人の冒険者が言っていた大きな魔猪だった。

この魔猪を見つけたのはもうそろそろ日が落ちて夜になりかけている時だった。

大きな魔猪はイセリアたちに気がついておらず、今は警戒しながら雑草を食べていた。

イセリアたちとしては絶好の好機だが、イセリアたちは大きな魔猪に攻撃を仕掛けようにも仕掛けられずにいた。

それは


「あんなにもいるなんて」

「イセリア、気がつきませんでしたの?」

「魔猪のくせに生意気な。この私を騙そうなどと」

「多い」


 現在、大きな魔猪の周りにはほかの魔猪がたくさんいた。

数としては20体の魔猪が大きな魔猪の周りに居てその魔猪たちも雑草を食べていた。


 冒険者ならここは退いて態勢を立て直し仲間を募ってから挑むものだが、今のイセリアたちに退くという考えは頭になかった。


「計21体の魔猪を今から倒すのだが、ただ突撃してはこちらにかなりの被害が出るのは確実だ。そこでユーリにはスナイパーライフルを渡す。これを使い私の突撃を援護しろ」

「わかりました」

「次にジェイドとジークリンデは隠れながら左右に分かれ、私が突撃した後、合図したときに突っ込め」

「了解しました」

「わかった」

「イセリナは魔法に敵味方の識別をできるようにしてジェイドとジークリンデが突っ込んでから少ししてから大魔法をぶち込め」

「任されましたわ」


 今回の作戦はイセリアが先に突撃して魔猪たちの意識をイセリアに向けさせる。

ユーリはそれを援護しつつ魔猪を狙撃する。

魔猪たちの意識が完全にイセリアに向きある程度数が減ったところにジェイドとジークリンデが戦場に突入させ魔猪を混乱させる。この時、二人が突入する際、ユーリに突入を援護させる。

魔猪たちが混乱しているところにイセリナが大魔法を放ち相手の取り巻きの数を一気に減らす。

たとえイセリナの魔法を受けて耐えたとしても大ダメージは免れない。

魔猪たちにダメージを回復させてやらずに一気に叩き。

残った大きな魔猪を討伐する。

これが本作戦である。




 イセリアはユーリにスナイパーライフルを渡し使い方を教え構えさせる。

ユーリに渡したスナイパーライフルは実弾ではなくビームが出る使用になっている物である。

ジェイドとジークリンデは作戦通り隠れながら左右に分かれる。

イセリアはジェイドとジークリンデがある程度進んだを感じてから、封印解除し、魂を縛るりせいを超え、魔猪に突撃し一気に間合いを詰めて一体目を屠る。

魔猪たちはすぐにイセリアの存在に気がつきイセリアに体当りをしようとする。

体当りをしようとした魔猪の一体はユーリのが撃ったビームに頭を撃ち抜かれて絶命する。

ユーリは間を開けずに次々と魔猪を狙撃し問答無用で魔猪たちを撃ち抜いていく。

この時のユーリの心情は何かがおかしかった。


(撃つのが楽しくて仕方がありません。撃てばスコープの先の魔物が次々と死んでいくのがたまらなく楽しいです。それに撃った時の反動が心地いいです。イセリアの話では光学武器は反動はないと言ってましたけどわたしにはその反動を感じられます。そして、虫けらのように死んでいく魔物たちたまりません。撃って!撃って!撃って!撃ちまくりたいです!スナイパーライフル(こんなもの)ではダメです。もうすぐエネルギーが切れてしまいます。もっと撃てる物じゃないと!)


ユーリは狙撃しながら口元が少しずつ吊り上がり笑っていた。

それ側で見ているイセリナはユーリの現状に少し引いていた。

ユーリは突如狙撃を切り上げ、自分のビームライフルとシールドに持ち替える。

そして、シールドを前へと放り投げる。

シールドは羽が展開し、ユーリはボードに乗るようにに乗り、空を飛んで魔猪たちを撃ちに向かった。

イセリナはユーリの行動に驚いて止めるのを忘れて見送ってしまった。


 最前線で戦っていたイセリアはもうそろそろジェイドとジークリンデの二人を突入させてもいいだろうと思っていた。

ここで未だに健在の大きな魔猪が吠える。

吠えたと同時に多数の魔法陣が現れて、そこから魔猪が出現した。


(ちっ、こちらの思惑通りにいくとは思っていなかったが、あの大型魔猪は魔猪を転送して呼ぶことができるのか、そうすると取り巻きを減らしても意味がない先に大型魔猪から倒さないと)


 イセリアは作戦を変更して先に大きな魔猪を倒すことにした。

イセリアはそこでユーリの狙撃が止んでいることに気がついたのと同時に空に何かがいるの気づく。

一瞬空にいるもの存在を探ると空にいたのは狙撃をするよ言っていたユーリがそこにいた。


「おま!何でここに!」


流石のイセリアでも後ろから狙撃するよう言っていたユーリがここに居ることには驚いた。

さらにシールドをエアボードにして空を飛んでいるためにさらに驚いていた。


「スナイパーライフルのエネルギーが切れてしまって」


それを聞いたイセリアはそんなに早くエネルギーが切れるかと思ったが、ユーリの連射速度が想定より物凄く速く、アレだけ撃てばエネルギーが切れが起こるのは無理もないかもしれないと思った。


「ユーリはそのまま空から援護してくれ」

「わかりました。さあ、魔猪の皆さんハチの巣にしてあげます。ふふふふふふハハハハハ」


 ユーリは笑いながら空から攻撃し始めてから大きな魔猪以外浮足立ち始めた。

イセリアは魔法を天高く打ち上げてジェイドとジークリンデに合図を送る。

だが、よく見てみるといつの間にか二人は戦場に突入していていた。

二人が突入したのはユーリがイセリアの元へ飛んでいったのを見て何かあったと思い突入したのだ。


「お前らいつの間に突入していたんだ」

「その話は後で、召喚された魔猪はこれまで戦った魔猪に比べてはるかに弱いです」

「遅く柔らかい」


そこで大きな魔猪はまた吠える。

そして、またもや魔法陣が出現し魔猪が出てくる。

ジークリンデはこの時偶然にも魔猪の遺体が目に入っていた。

魔猪の遺体の下には魔法陣があり、魔猪の遺体はその魔法陣に飲み込まれてしまった。

それを見たジークリンデは大きな魔猪が吠えることで仲間を呼んでいるのではなく、魔猪の遺体を魔法でネクロマンシーの魔法で無理矢理動かしているのではないかと思った。

これをすぐに全員に魔法で連絡する。


『そうなると大型魔猪を倒さなければ泥沼化しそうだ。取り巻きを相手にしつつ大型魔猪にターゲットを変更だ』


これは全員が了承してターゲットを変更する。

この時離れたところにいるイセリナが詠唱を終わらせて大魔法が放たれた。

大魔法は風の属性と水の属性を合わせて氷の属性へと変質させたものだ。

その魔法で大地は凍っていき魔猪も凍り付いて氷柱の中に閉じ込められ動きを封じられる。

この中で唯一大きな魔猪だけが氷柱の中に閉じ込められず、まだ動けている。

この時ここに居る五人はその魔猪の声を聞いた気がした。


『よくもやってくれたな人間ども!このトゥルッフをここまでコケにするとはもう許さん!あの“我らの女神のために”という寝言をほざく集団もろとも皆殺しにしてくれるわ!』


ここに居る五人は驚きのあまり攻撃をやめてしまった。

それ故にユーリはシールドの制御を誤り落ちそうになり、イセリナに至っては高台から落ちて鉄扇を壁に突き刺して落ちるの回避した。

前衛三人はその隙をつかれトゥルッフから攻撃される。

イセリアが最初に受けることにより二人に攻撃が行かないようにトゥルッフの攻撃を止めた。

イセリアとしてはトゥルッフはババァによって洗脳された集団と関わり合いがあることに驚いていた。


「トゥルッフ、お前“我らの女神のために”とかいう奴らと出会ったのか!」


トゥルッフはイセリアの言葉に反応する。


『貴様らのには関係ないことだ!死ね!すぐ死ね!今死ね!骨まで砕けろ!』


トゥルッフは暴れイセリアたち攻撃する。

イセリアたちはさっきより冷静になっていたのと空からユーリがトゥルッフを攻撃して意識を分散させてくれたおかげで回避することができた。


『カトンボめ、鬱陶しいわ!落ちろ!』


トゥルッフは魔法で空にいるユーリを撃ち落としにかかる。

ユーリはこれを風に乗るように回避する。

トゥルッフがユーリに意識が向いている隙にイセリア、ジェイド、ジークリンデが斬りかかる。

それに気づいたトゥルッフは毛皮を硬化してジェイドとジークリンデの攻撃を止めた。

だが、イセリアの一閃だけは毛皮を硬化しても止められなかった。

イセリアは続けざまにトゥルッフに仕掛ける。

しかし、


『貴様らごときに倒される。吾輩ではないわ!』


トゥルッフはそう叫び衝撃波を発生させて周りを吹き飛ばす。

さらに大量の魔法陣が現れて、そこらから大量の魔猪が現れた。

現れた魔猪の中には先ほどイセリナに凍らされた魔猪も中にいた。

もはや多勢に無勢、ここでイセリアたちが取れる選択は、


「イセリナのところに向かって走れ!」


イセリアの号令の元ジェイドとジークリンデはイセリナの方へと走る。

イセリアとユーリはしんがりを務めつつ後退する。

本来なら後ろが高台で崖のようになっているために逃げ道がないイセリナの方に逃げるのは愚策だ。

ならなぜイセリアがその方向に向かって走れと言ったのか、イセリアの狙いは・・・、


「待たせたな!」


その時、高台の方から声がした。

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