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帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
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第二回一年生Gクラス課外授業:『魔猪討伐』

 イセリアたちがギルドを出て魔猪を討伐に出ようとしたとき、いたるところから火の手が上がっているのが見えた。


(早速、魔猪を倒して燃やしたのか思ったより早いな。それだけここに居る連中が魔猪の討伐に慣れているのか。それとも魔猪の数がたくさんいるのか)


 イセリアたちは移動を始めすぐ近くの村の出入り口から村の外へと出てゆく。

イセリアたちの今回の編成は、前衛はジークリンデ、ジェイドの二人で後衛はユーリ、イセリナの二人で残ったイセリアは遊撃を務める。


 五人は村の外へと出てから少しして畑の方向に突撃している魔猪見つけすぐにその魔猪に攻撃をし始めた。

まずユーリが魔猪をビームライフルで狙撃する。

魔猪はユーリが撃つ瞬間にこちらに気づき減速してしまった。

これによりユーリの狙撃は外れてしまうものの魔猪の足を止めさせることに成功する。

そして、イセリアたちに振り向こうとしていた。

続けざまイセリナがレーザーピストルを撃つ。

しかし、イセリナの撃ったレーザーは全ては外してしまう。

だけがこれはイセリナの予想通りで彼女は魔猪その場から動かないよう逃げそうな方向に対してレーザーを撃ったのだ。

そこで一気に間合いを詰めたジェイドが魔猪に一閃また一閃と斬りつけその場を離れる。

魔猪はジェイドの後を追おうとするも今度はユーリのビームが腹部に直撃する。

魔猪は腹部の痛みで足を止め猛々しい咆哮を上げる。

足を止めた隙を突きイセリナが風の魔法で魔猪を切り刻む。

風の魔法を直撃した魔猪は大ダメージを受けて動きが鈍くなる。

風が収まったところにジェイドとジークリンデが魔猪に対して攻撃する。

二人は魔猪が動けないように足を攻撃する。

ジェイドは魔猪の足を短剣で刺して刺さった瞬間に短剣をひねる。

ジークリンデの方は剣で足をいともたやすく一閃し斬りおとす。

魔猪は痛みで吠える。

この時、魔猪を中心に衝撃波が発生してすぐ近くにいたジェイドとジークリンデを吹き飛ばそうとする。

ジェイドは吹き飛ぶも空中で態勢を立て直して無事着地する。

ジークリンデは吹き飛ばず耐え抜き、魔猪の胴体部を斬りつけ、前に回り魔猪の頭に剣を突き刺す。

魔猪の頭に剣は突き刺さった。

それでも魔猪は最後の力を振り絞るようにまだ意識があり、目の前にいるジークリンデに攻撃をしようとする。

しかし、空から勢いをつけてイセリアが魔猪の首をはねて魔猪は絶命して動かなくなった。

その後、四人は魔猪に火をかけようとする。

しかし、イセリアが待つように言ってこの場を少し離れる。

四人はどうしたと思ったが、イセリアが向かっている方向に目を向けて、倒れている魔猪が二体を見つけて納得した。

イセリアは四人が魔猪と戦っているときに別の魔猪の存在に気がつきそれを倒したのだった。

イセリアは二体の魔猪を引きずり、さっき倒した魔猪に覆いかぶさるように乗せて火をつけた。

この魔猪たちも燃えるにつれて姿が変わっていき人の姿になってゆく。


「この人たちはどうにかならなかったのかな」

「魔猪になってしまった以上はどうにもならない」

「エリクシルで蘇生するとか」

「エリクシルの蘇生の絶対条件から外れるから無理だ」

「蘇生の絶対条件?なにそれ」

「エリクシルで蘇生させるときまだ肉体に魂がなければならない」

「もし、ないと」

「蘇生できない」

「肉体を燃やしてしまうとどうなってしまうの?」

「それが送り火となって魂が抜ける。だからこの三人はもう蘇生できない」

「ならそのままエリクシルで蘇生したらどうなるの人間に戻ることができますの?」

「人間には戻らず、魔猪が蘇生するだけだ。なってしまった以上はエリクシルではどうにもならない。もしエリクシルを使うのであれば魔猪になる前までに使わないと意味がない」


イセリアの説明を聞いてから誰もがしゃべらなくなった。

五人は燃える三つの遺体を黙って見つめて印をきって冥福を祈った。

火を消して三人分の骨を回収して五人は村を守るために次の魔猪を探し始めた。


(前とは違い今回はじっくりと見ることができた。なぜ人が魔猪になってしまう原因、それは呪いだ。推測の域を出ないものだったが本当に呪いだったとはな。呪いだとわかったら今度はなぜ魔猪になる呪いが発生したのかが分からない。次はそこを探らないといけないな。でも今日と明日で見つけられるのか?考えても仕方がないことか)


 それから五人は魔猪を見つけては倒すということを繰り返していた。

五人が魔猪を探しいる時、倒れている三人の冒険者を見つけた。

五人はすぐに冒険者たちの元へと向かい治療を開始した。

そんな中、冒険者の一人が気を取り戻し、突如、首を爪でひっかき始めたのだ。

その冒険者のすぐ近くにいたユーリは止めようとした。

それでもその冒険者はユーリを払いのけて首をかきむしる。

この時、冒険者を中心に黒いもやが出始め、冒険者を包もうとしていた。

これに気がついたイセリアはすぐにエリクシルを取り出し中身を冒険者にかける。

エリクシルがかけられた冒険者は首をかきむしるのをやめて正気を取り戻した。

それに伴い冒険者を包み込もうとしていた黒い靄も消え去った。

イセリアは残りの二人には聖水をかける。

聖水をかけられた冒険者は苦しみだしてのたうち回る。

のたうち回っている冒険者二人から突如黒い靄が出てきて空へと昇り霧散していった。

靄が完全消えた後、二人の冒険者は目が覚め起きる。

状況を整理するためにイセリアたちはこの三人の冒険者たち情報を交換し合う。


「まずはありがとう。助かった。もしあのまま放置されていたら魔猪や他の魔物の餌になっていたかもしれない」

「冒険者として当然のことをしたまでだ。どうしてここで倒れていた?」


 三人はここで魔猪を倒してイセリアたちがギルドに報告したことが本当だったかどうかを確かめるために火をつけて燃やした。

それが本当だったためにギルドに報告しようとしてここを離れようとしたときに


「ものすごく大きな魔猪がこちらをにらみつているのを見つけてそのまま」

「襲われたのか」


三人は首を縦に振り肯定した。

そこでさっき首をかきむしっていた冒険者が二人から出て来た黒い靄についてイセリアに聞いた。


「あれは呪いだ。聖水をかけたおかげで呪いが浄化されたんだ」

「呪い・・・、そうすると魔猪の肉を食べると呪いに罹るという推測は的外れなのか!」

「そこは分からない。だが呪いにしろ魔法にしろ必ず原因がある」

「つまり最初に呪いに罹った人物または呪いを振りまいているもの存在ということですわね」

「あの大きな魔猪に襲われて我々は呪われた。ということは!」

「その大きな魔猪が呪いの発生原因の一つかもしれない」

「このこともギルドに報告しよう」

「頼む。私たちは魔猪の討伐を続ける」

「体を大事にして下さね」

「行こう」


イセリアたちは三人の冒険者と別れ、イセリアは彼らが話していた大きな魔猪を術で索敵をし始める。

そこで今のいる場所から離れている場所にこれまでの魔猪とは違う大きな反応があった。


「ここから離れている場所にさっきの奴らが言っていた魔猪かもしれない反応を見つけた」

「これ以上被害を出さないためにも今すぐに討伐しに行きましょう」


ユーリの提案に皆は頷く。

本来は多くの冒険者を募って、大人数で討伐しに行くものだ。

イセリア以外はこれまでの戦闘で自信をつけてをつけており、たとえ大きな魔猪でも問題なく倒せると思っている。

イセリアは皆の自信ありげな顔を見て足元をすくわれないよう注意しようと思った。


 イセリアたちはこれ以上被害を大きくしないため冒険者たちが言っていた大きな魔猪を討伐しに向かった。

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