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帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
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第二回一年生Gクラス課外授業:道中

考え事のところに()をつけてみました。

 フェイト第一王子たちと昼食後から日がたち、ついに5月のGクラス課外授業の日がやってきた。

今度の移動もトラックによる移動になっていた。

今回のトラックはヴォルフガング博士の手によって改造が加えられており、道が荒れていても快適に入られるよう改造されている。

シャルロッテとイセリアはバスを作れなかったのかとヴォルフガング博士に聞いたが、まだ車が試作品しか作れていないのにバスの様な大型車両を作る技術はまだこの国にはないことから断念したという。

それを聞いて二人は目の前のトラックとイメージのバスを比較すると悩み始める。

このトラックも都会で走っているようなバスと比べると小さいが、ここまでできるのならマイクロバスぐらいなら作り出せそうである。

二人は大型車両が作れないのなら仕方がないと思い何も言わず自分たちの指定されたトラックに向かう。

イセリアは前回と同じく運転手を引きずり出して自分が運転席に座りエンジンをかけてトラックを走らせ始めめ目的地に向かう。


 今回一年生が行く実習先は先月とは違い町に行くのではなく今度は村へ行く。

今度一年生が行く村の名はノウブルという。

この村では村を上げて鳥系魔物のクッケーを飼育している。

ここで取れるクッケーの卵は栄養価が高い。

クッケーの肉は自然の物より身がしまっていて旨いことで有名。

クッケーは他の魔物と比べるとかなりおとなしく、こちらから攻撃しても命の危機にでもならない限り襲ってこない。

クッケーを倒すならクッケー自身を命の危機と感じさせないようにしつつ一撃で倒した方がいい。

例え倒し損ねて襲われることになってもこの村の住人はクッケーを倒せるくらいの強さは持っている。

この村ではクッケーの糞を利用して肥料を作っているためか、ここ作られる農作物は栄養価が高く味もおいしいものできよく取れる。

最後にここの地酒はおいしいと評判で遠いところから買いに来るまでいる。

そこへ一年生たちが課外授業の一環として二日半かけて行く。


 ノウブルへの道中は、先月とは違い盗賊は出てこなかった。

たとえ出て来たとしても返り討ちにできるために誰もが気にしていない。

だが今回の道中では魔物が突如横から現れてトラックと激突するということがあった。

横から突如現れた魔物の正体は魔猪(まちょ)であった。

この衝突によるトラック自体にはダメージはなく、魔猪の方がダメージは深刻で虫の息だった。

イセリアがこの魔猪を診断し、魔猪が来た方角を見たところ、トラックにぶつかって致命傷になったのではなく既に致命傷を受けており、最後の力を振り絞り致命傷を与えた者たちから逃げている時に我々の前へと現れてしまったと推測した。

この魔猪は息はあるが、もうこの先長く生きられない。

そこでイセリアはこの魔猪に介錯してやることにした。


「今からお前を命を絶つ。だからといって私たちを恨むなよ。私たちはお前が何やってこうなったかは知らないのだから」


イセリアはそう言い首をはねて魔猪を介錯した。

首をはねたとき、魔猪は言葉を口にしたような気がした。


『この先は気をつけろ』


この言葉はイセリアだけではなくここに居る全員が聞こえていた。

この先に一体何がるのか、あの魔猪の警告が何を意味しているのかはわからない。

この魔猪との遭遇は実習先のノウブル村まであと少しのところまできてことだった。


 イセリアは魔猪と衝突したためにコンゴウ先生から運転を禁止された。

イセリアは魔猪からの警告が気になっていたのと、流石に事故を起こした以上は運転させてもらえないだろうと思っていたので素直に運転禁止を受け入れた。

トラックの運転はイセリアの代わりに誰が運転するのかだが、イセリアの代わりにトラックを運転するのはコンゴウ先生が運転する。

それから魔猪の遺体を道からのけて燃やした。

燃えている魔猪の遺体は徐々に姿が変わっていき、人の姿へと変わっていった。

誰もがこれには驚いた。

魔猪の正体は人だった。

これが何を意味するのかは分からない。

わかるとしたらこの先、ノウブル村で何かが起きているということになる。

一年生全員が魔猪だった人の警告に従い、気を引き締めてノウブル村へと向かう。


(この先、ノウブル村にいったい何があったというのだろうか、人が魔猪になってしまう病気などはない。

間違いなくあの人は何者かの魔術によって魔猪にされたとみるべきだ。

ではいったい誰がそんなことをしたのか。

人を魔猪にできるほどの魔術師、私が知る限りで思い当たるのはババァだけだ。

もしかしてこの先にはババァがいるのか?

いるのであればババァを倒して奴との因縁ここで絶つとしよう)


 このようなことがあり一年生がノウブル村に到着し宿についたのは昼が少し過ぎたときだった。

それから一年生は食堂へと案内され遅めのランチをいただき少し休憩した後、今日の課題を渡されるはずだった。

今回は今日だけではなく明日の課題も同時に渡された。

渡された課題は今日と明日も同じでたった一つしかなかった。

その内容を見てあの魔猪がどこから来たのかが分かった。

その死にかけていた魔猪はここを追われてきたのだ。

今回の課題、それは・・・・・・・・・、魔猪の討伐だった。

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