夜のガーゴイル戦
いろんなことが起こり更新が遅れてしまいました。
イセリアとエリナ、コンゴウ先生とジル先生の四人は一つのパーティーとして第一階層の奥へと目指す。
四人が奥へと行くにつれて魔物の襲撃の頻度が上がり始める。
これまで前衛を担っていたエリナはただでさえ体力消耗しているところに魔物の襲撃頻度が増加したために更に体力が減り、疲労が蓄積されピークに達しようとしている。
イセリアたちはエリナの体力を考えてところどころ休みを入れながら奥へと向かってゆく。
そして、最後の魔物の襲撃を迎え撃ちイセリアたちは第一階層のボス部屋の前へとたどり着いた。
「ここから先はガーゴイルがいるボス部屋、ハッハッハ、腕が鳴りますな。そう思うはないか」
エリナと共に前衛をしていたコンゴウ先生は途中で合流したのと武器が重いのでエリナより機敏に動いてはいないのと、エリナが突出して戦っていたためにコンゴウ先生はエリナより体力的に余裕があった。
「そうは思はないかと言われても・・・、エリナの体力がかなり消耗しているからすぐに突入はできないですよ」
イセリアは気が流行っているコンゴウ先生に待ったをかける。
コンゴウ先生もエリナの体調を見て「確かに」とうなずき、ここで休憩を取る。
休憩しいる間、コンゴウ先生とジル先生は手持ちの確認とガーゴイルとの戦い方をあった。
イセリアはエリナに体力活性剤を渡してエリナの体力を回復してもらう。
「すまねぇな」
エリナは渡された体力活性剤を一気に飲む。
それから少しの間休憩してエリナの体力がだいぶ戻ってきたのを見計らってガーゴイルへ挑む。
「この先にガーゴイルか、生徒たちばかり戦って大人である我々が戦わずにいることは断じてあってはならない」
「行きましょう。コンゴウ先生、できる限りガーゴイルの情報を持ち帰りましょう」
コンゴウ先生とジル先生はこれまでのことで何か思うところがあるようだ。
「今度はオレの番だ!イセリア!全滅しかけるまでは力を発揮するなよ」
「了解、それじゃあ、行くか」
四人は扉を開き中へと入ってゆく。
これまでと同じように扉が閉まり、部屋に警報が鳴り響き、魔法陣が現れてガーゴイルが出現する。
今回現れたガーゴイルの数は四体、イセリナ達が最初に突入したときに遭遇した数と一緒だった。
四人は臨戦体制に移行する。
エリナとコンゴウ先生が前衛を担当し後衛はイセリアとジル先生が担当する。
今回の作戦はイセリアはエリナの要請で攻撃にはあまり参加せず魔法と術で支援と回復に専念しつつガーゴイルを地面に落とす。
ジル先生は飛んでいるガーゴイルを魔法で撃ち落とす役割を担いつつ魔法で前衛を援護。
エリナはガーゴイルをかく乱し地面に落ちたガーゴイルをコンゴウ先生と共に攻撃して仕留める。
コンゴウ先生は槌を使いガーゴイルを攻撃して仕留めることになっている。
「ガーゴイルを落とす。鋼の鎖よ、今ここに顕現し我らを仇名すものを縛り上げよ。チェーンバインド」
「水よ、ここに来たりて敵を穿て!アクアレーザー」
イセリアは術を使い、地面から鋼の鎖を呼び出し、飛んでいるガーゴイル一体を縛り上げ地面に落とす。
ジル先生は複数の魔法陣を展開して残りのガーゴイルに攻撃する。
イセリアはガーゴイルを縛り上げることに成功し、地面とつながっているところをジル先生の魔法によって翼を破壊されて、ガーゴイル一体は地面へと落ちてゆく。
ガーゴイルが落ちた先にはエリナとコンゴウ先生がおり、ガーゴイルを待ち構える。
「コンゴウ先生、最初の一撃任せた!」
「ガイアクラッシャー!」
コンゴウ先生は魔力を槌に込めて地面を打つ。
その一撃により、地面がせり上がり剣山のようになって落ちたきたガーゴイルを串刺しにする。
「まずは一体!」
「この調子で残りを倒すぞ!」
コンゴウ先生は鼓舞するために檄を飛ばし、エリナとジル先生はそれに答える。ただ一人、イセリアだけがそれに答えなかった。
この調子でいければいいんだが、師匠たちが関わっているダンジョンだ。そう簡単にはいかないと思う。
イセリアの予想通り、簡単にはいかないかった。
戦闘開始早々、一体のガーゴイルを倒すことができた。
だが、次からはそうはいかなかった。
ガーゴイルは最初のもの以外、イセリアの捕縛魔法とジル先生の魔法をを巧みにかわす。
前衛の二人と接近戦になっても、エリナの攻撃は防御され、コンゴウ先生の攻撃は隙が大きいゆえにかわされる。
ある程度してコンゴウ先生はイセリアが捕縛魔法や回復術や支援術ばかりしていることに気づいた。
「イセリア、なぜ!?あまり攻撃に参加しない!お前の能力ならガーゴイルをもっと早くたおせるだろ」
「先生たちはガーゴイルのデータ収集はもう終わったのですか?」
イセリアはコンゴウ先生とジル先生はこの戦いでガーゴイルのデータ収集をしていることに気がついていた。
イセリアは先生たちにガーゴイルのデータ収集をさせようとしていたのとエリナの要請により攻撃を抑えていた。
イセリアの言葉にコンゴウ先生そのことを思い出した。
「そうだった。ジル先生、ガーゴイルのデータ収集率はどのくらいですか」
「速さや攻撃頻度、攻撃方法などのデータは集まってきてます。後はガーゴイルの防御力ぐらいです」
「イセリア!攻撃に転じろ!」
コンゴウ先生はイセリアに攻撃するように言うが、イセリアはそれに答えない。
エリナの要請を守り、支援と回復に努める。
「なぜ、攻撃しない」
「私が攻撃に参加した場合、先生たちはガーゴイルの防御力のデータは取れませんよ。ここは私の攻撃抜きでガーゴイルを倒してください」
「そうです。コンゴウ先生、彼女が攻撃に参加した場合、間違いなく我々が欲しいデータは取れません。ここは我慢です」
「だが、どうやって倒す。最初の奴以外こちらの攻撃を避けるわ、防ぐわでまともに当たらないのだぞ」
「ならオレが奴らの予想の上をいけばいいだけの話だ」
そこでエリナが会話に参加する。
「何をする気だ!エリナ!」
「イセリアとの戦いで使ったあの魔法を使うんだよ」
「あれは危険です。使用後あなたがどうなったのか忘れたのですか!」
「イセリア!治療は頼んだ!」
「私だよりか!まあいいか、終わったらすべて治してやる。思いっきりやってこい!」
イセリアが言い終わったのと同時にエリナは魔法で脳のリミッターを解除して肉体の限界を超えてガーゴイルに迫る。
ガーゴイル一体はエリナの攻撃に対応できず、地面にたたき落され、エリナの追撃を受ける。
エリナの追撃の一撃はガーゴイルの胸部をえぐり、ガーゴイルの体中に伝播してガーゴイの体を崩壊させ撃破する。
「先生が生徒に後れを取る訳にはいかないな。ジル先生、援護を頼みました」
「はい、行ってください。コンゴウ先生」
エリナに続くようにコンゴウ先生とジル先生はガーゴイルに攻撃を開始する。
エリナは二人の姿を見て残りのガーゴイルに目を向けた。
「あっちは先生に任せてオレはこいつを倒す。まだまだいけるぜ。かかってこいや!」
エリナはそう言いつつガーゴイルに突撃する。
イセリアは三人の戦いを見守っている。三人がもしガーゴイルの攻撃を直撃して大ダメージを受けた際すぐに治療できるように。
エリナはガーゴイルに突撃し地面にたたき落そうとするが今回はそうはいかなかった。
ガーゴイルはエリナの攻撃を避け、爪を使いエリナを攻撃する。
エリナはガーゴイルの爪を受け止め、そのままガーゴイルの腕を捕まえ地面へと投げ飛ばす。
さっきの同じ要領で攻撃を加えようとするが、ガーゴイルは地面にたたきつけられず着地した。
ガーゴイルはエリナに対して迎撃態勢に移ろうとした。
だけどガーゴイルよりエリナの方が速い。
エリナはガーゴイルへと蹴りを入れてそのまま連続攻撃を加え、最後に回し蹴りを入れ
「これで終わりだ!獅子咆哮拳!」
この一撃のよりエリナが相手していたガーゴイルは魔石を破壊され撃破された。
コンゴウ先生とジル先生の方はエリナが最後の一撃を加える瞬間にコンゴウがガイアクラッシャーでガーゴイルを破壊した。
「お疲れさん。傷を治させていただきます」
イセリアは終わったの確認してから三人を治療し始める。
三人はやり切ったように笑顔を浮かべている。
三人は座り込んでガーゴイルとの戦いの感想を言い合う。
治療しながらイセリアは聞いてはいた。
しかし、今回のガーゴイルとの戦いについてイセリアは思うところがあった。
第一層で苦戦なんてしていたらこれから先はどうなる。
第二層のデビルゴーレム戦になった時どうなるのやら・・・、今考えても仕方がないことか。
さて、ここを出たら先生の説教かあまり時間がかからないで欲しいな。
この後、治療を終えて四人はダンジョン出口へと向かって行く。
この時も魔物がイセリアたちを襲う。今度はイセリアは積極的に攻撃に参加して三人の負担を軽減させた。
ダンジョンを出て地上へと戻って来ることができたイセリアとエリナは先生たちの説教が来ることに身構えた。
しかし、ジル先生が疲れて力尽きたために説教はなかったが、コンゴウ先生から反省文とガーゴイルとの戦いのレポートを週末までに出すよう言いここで解散となった。
イセリアとエリナはコンゴウ先生とジル先生と別れ、寮へと戻る道を歩き始めた。




